永遠の証人/Eternal Witness

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フィフス・ドーンのトップアンコモン。新たな芽吹き/Regrowthを内蔵した187クリーチャー。

登場当時の基準では強力すぎるとされていた新たな芽吹き/Regrowthに、ほんの緑マナ1点を足しただけで2/1のクリーチャーがオマケに付いてきてしまった。質・量ともに確実にカード・アドバンテージが取れるうえに、パワー2でブロッカーやクロックとしても貢献できるとあって、そのコスト・パフォーマンスは驚異的。土地が詰まってしまった時に墓地からフェッチランドを戻せば、土地を伸ばせるといった小器用さもある。

クリーチャーになったおかげで、霊体の地滑り/Astral Slideや鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror BreakerなどでETB能力を再利用しやすくなった。排撃/Repulseや謎めいた命令/Cryptic Commandのような、他に有効な効果を持つバウンスとは強力なシナジーを持つ。例えば排撃ならドロー、謎めいた命令ならバウンス以外の三つの効果のうち、どれか好きなものを繰り返し使うことができる（→Eternal Command）。

弱点らしい弱点はないが、強いて言えばダブルシンボルであることと、墓地からの回収に過ぎず即座に戦場やダメージレースに介入できるわけではないこと。緑マナ2点が出せなければ当然手札で腐るし、また回収した呪文を唱えるのにさらにマナ（もしくは次ターンまで待つ余裕）が必要になるため、マナ基盤が貧弱なデッキやじっくり構えているヒマがないデッキではポテンシャルを発揮しきれない場合がある。実際、エクステンデッドのアストログライドでは、流行のZooやバーンの速度に対して悠長でリスキーであるという判断から採用しない型が主流だった。

スタンダードでは、オンスロート・ブロック退陣間際の登場とあってサイクリングと組み合わさりエターナルスライドで活躍。また他にもウルザトロンや創造の標デッキなどで広く使われた。その後もエクステンデッド、モダン、エターナルとあらゆるフォーマットで活躍するパワーカードである。

• 歯と爪/Tooth and Nailやリアニメイトなどの「クリーチャーを戦場に出す」呪文でこれを戦場に出した場合、そのカードを回収できる。なぜなら、ETB能力がスタックに乗り、戻す対象を選ぶのは、そのカードの解決が終わる＝墓地に置かれた後なので、対象を選ぶ時点でそれは既に墓地にあるからである。
• 開発時は、5マナ2/2というサイズだったらしい。前述のエルフの隠し場所やタウンズフォークから考えればそのぐらいが適正にも思えるが、そのままであればここまで使われることはなかったのは間違いない。フィフス・ドーンの緑のカード群が弱かったために、バランスを取るために作られたのだが、緑のレアには既に全ての太陽の夜明け/All Suns' Dawnがあったのでアンコモンになったとのこと。
• アルティメットマスターズで再録された際にはUltimate Box Topperの1枚に選ばれている。アンコモンからの選出はこれと台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finksのみ。
• フィフス・ドーン版のイラストで顔にタトゥーを施しているからか、Secret Lair Drop Series: Full Sleeves: The Tattoo Packの1枚に選出された。

[編集] 関連カード

• 登場当時の類似カードはエルフの隠し場所/Elven Cacheやエクソダスのタウンズフォークサイクルなどが基準。その後に出たものも喚起/Recollectや以下の様な調整版カードで、見比べるとこのカードがどれだけ優れたコスト・パフォーマンスなのか（開発部が強気に調整してしまったか）がよくわかる。

[編集] 類似カード

墓地から手札に任意のカード・タイプのカードを戻す能力を持つパーマネント。多くのカードがループを成立させにくい様に非パーマネント・カードを戻せない様に調整されている。永遠の証人同様に全てのカード・タイプから戻せるものは太字のみ。逆にインスタントかソーサリーしか戻せないものは復習/Relearnの項を、クリーチャーしか戻せないものはAdun Oakenshieldかグレイブディガー/Gravediggerの項をそれぞれ参照。

• 禁忌の墓所/Forbidden Crypt - (3)(黒)(黒)。カードを引く事を、墓地からカードを手札に加える事に置換する黒のエンチャント。（ミラージュ）
• 総体の知識/Holistic Wisdom - (1)(緑)(緑)。起動コストとして追放したカードと共通したカード・タイプのカードを戻すことができるエンチャント。（オデッセイ）
• 納骨蔵のワーム/Charnelhoard Wurm - (4)(黒)(赤)(緑)。クリーチャー。対戦相手にダメージを与えた時の誘発型能力で戻す。（コンフラックス）
  • 春葉の報復者/Spring-Leaf Avenger - (3)(緑)(緑)。クリーチャー。忍術(3)(緑)も持つがパーマネントしか戻せなくなった納骨蔵のワーム。（神河：輝ける世界）
  • ラミレス・ディピエトロの幽霊/Ghost of Ramirez DePietro - (2)(青)。共闘クリーチャー。このターンに手札かライブラリーから墓地に置かれたカードしか戻せない納骨蔵のワーム。（統率者レジェンズ）
• 写本裁断機/Codex Shredder - (1)。起動コスト(5)と自身を生け贄に捧げるタップ能力として内蔵したアーティファクト。（ラヴニカへの回帰）
• ニクスの織り手/Nyx Weaver - (1)(黒)(緑)。起動コスト(1)(黒)(緑)と自身を追放する起動型能力として内蔵したクリーチャー・エンチャント。（ニクスへの旅）
• 黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang - (5)(黒)。探査クリーチャー。起動コスト(2)(緑/青)(緑/青)の起動型能力で対戦相手が選んだカードを戻す。ただし土地だけは選択できない。（運命再編）
  • 神の乱/The Kami War - (1)(白)(青)(黒)(赤)(緑)。変身する英雄譚の第2面であるクリーチャー・エンチャント。起動型でなく攻撃時にタシグルの能力が誘発する。（神河：輝ける世界）
• 棲み家の防御者/Den Protector - 表向きになったときに誘発。大変異(1)(緑)クリーチャー。（タルキール龍紀伝）
• ムラーサの緑守り/Greenwarden of Murasa - (4)(緑)(緑)。クリーチャー。ETB能力と自身を追放するPIG能力でそれぞれ1枚ずつ戻す。（戦乱のゼンディカー）
• 髑髏蛇/Skullwinder - (2)(緑)。クリーチャーのETB能力。ただし対戦相手もカードを戻せる。（統率者2015）
• 生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force - (3)(緑)(緑)。プレインズウォーカーの-3忠誠度能力。（カラデシュ）
• 征服者のガレオン船/Conqueror's Galleon - (4)。両面カードの第2面である土地の起動コスト(6)のタップ能力として内蔵した機体・アーティファクト。（イクサラン）
• ゴルガリの拾売人/Golgari Findbroker - (黒)(黒)(緑)(緑)。クリーチャーのETB能力。（ラヴニカのギルド）
• 伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Tales - (2)(緑)(青)。-3忠誠度能力として内蔵したプレインズウォーカー。（灯争大戦）
• 苦悶の侍祭/Acolyte of Affliction - (2)(黒)(緑)。クリーチャーのETB能力。先に2枚切削する。（テーロス還魂記）
• 骨塚潜み/Boneyard Lurker - (2)(黒)(緑)。クリーチャー。変容(2)(黒/緑)(黒/緑)で誘発。（イコリア：巨獣の棲処）
• 三つの季節/The Three Seasons - (緑)(青)。英雄譚エンチャント。第II章で氷雪パーマネントのみ2枚まで戻す。（カルドハイム）
• 永久の証人/Timeless Witness - (2)(緑)(緑)。クリーチャーのETB能力。永遠(5)(緑)(緑)を付けて洒落とした、永遠の証人のリメイク。（モダンホライゾン2）
• 太陽の信奉者/Disciple of the Sun - (4)(白)。クリーチャーのETB能力。マナ総量3以下のパーマネントしか戻せない。（モダンホライゾン2）
• 片目のガース/Garth One-Eye - (白)(青)(黒)(赤)(緑)。クリーチャー。タップ能力で新たな芽吹き/Regrowthを(1)(緑)で1度まで唱えられる。（モダンホライゾン2）
• デック・オヴ・メニー・シングズ/The Deck of Many Things - (5)。起動コスト(2)のタップ能力で20面サイコロを振り、出目が9以下なら戻せるアーティファクト。ただし無作為に選ぶ。（フォーゴトン・レルム探訪）
• 闇叫び/Gloomshrieker - (1)(黒)(緑)。クリーチャー・エンチャント。ETB能力。これは死亡すると追放される。（神河：輝ける世界）
• 巨大な空亀/Colossal Skyturtle - 魂力(2)(緑)で手札から捨てる起動型能力。本体は(4)(緑)(緑)(青)クリーチャー・エンチャント。（神河：輝ける世界）
• グリッサの回収者/Glissa's Retriever - (5)(緑)。自身を追放するPIG能力として内蔵したクリーチャー。毒カウンターが3つ以上の対戦相手1人につき1枚ずつ戻す。（ファイレクシア：完全なる統一統率者デッキ）
• シャンダラーへの侵攻/Invasion of Shandalar - (3)(緑)(緑)バトルのETB能力。3枚まで戻す。（機械兵団の進軍）
• 森林地の侍祭/Woodland Acolyte - (緑)の出来事インスタントとして内蔵した、(2)(白)当事者カード。（エルドレインの森）
• 壌土造りのフォーン/Loamcrafter Faun - (2)(緑)。クリーチャーのETB能力。手札から望む枚数の土地を捨て、その枚数まで土地でないパーマネントを戻す。（エルドレインの森統率者デッキ）
• ハナグマのあさり屋/Coati Scavenger - (2)(緑)。クリーチャーのETB能力。落魄4を達成している必要がある。（イクサラン：失われし洞窟）
• 抜け目ない交易商人/Savvy Trader - (3)(緑)。クリーチャーのETB能力。手札でなく追放領域を経由して唱えられる様にする。手札以外から唱える呪文が(1)軽くなる。（サンダー・ジャンクションの無法者統率者デッキ）
• 進化の証人/Evolution Witness - (2)(緑)。クリーチャー。これに+1/+1カウンターが置かれるたびに誘発するリメイク版。順応2-(1)(緑)。（モダンホライゾン3）
• ヴァルハラ脱出の悪夢/The Aesir Escape Valhalla - (2)(緑)。英雄譚エンチャント。第I章で墓地から1枚追放し、そのマナ総量分回復、II章で+1/+1カウンターを置き、III章でこれとそれを手札に戻す。（アサシンクリード）
• アブスターゴ・エンターテイメント社/Abstergo Entertainment - 土地。起動コスト(3)とこれ自身の追放のタップ能力。歴史的なパーマネントしか戻せない。（アサシンクリード）
• 痕跡追いの斥侯/Trailtracker Scout - (1)(緑)。マナ・クリーチャー。積算8を達成するたびに誘発。（ブルームバロウ統率者デッキ）

[編集] 参考

• Witnessing Creation(Internet Archive)/創生の証人(Internet Archive)（Latest Developments 2004年5月14日 Aaron Forsythe著）- 当時のプレビュー記事
• Card of the Day 11/03/2005(Internet Archive)（邦訳(Internet Archive)）
• カード個別評価：フィフス・ドーン - アンコモン
• カード個別評価：ダブルマスターズ2022 - アンコモン
• カード個別評価：時のらせんリマスター - 旧枠加工カード
• カード個別評価：統率者マスターズ - アンコモン
• カード個別評価：アルティメットマスターズ - アンコモン
• カード個別評価：Modern Masters - アンコモン
• Secret Lair Drop Series: Deceptive Divination
• Secret Lair Drop Series: Full Sleeves: The Tattoo Pack
• マジック30周年記念プロモ