マナ吸収/Mana Drain

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ヴィンテージにおいて意志の力/Force of Willと双璧をなすカウンターの1つ。呪文を打ち消したうえに、その呪文に使われていたマナを「吸い取って」あなたのものにしてしまう。

元々強力な呪文である対抗呪文/Counterspellマナ加速能力がついてしまったという、訳が分からない強烈なカード。パーミッション戦略においては、序盤の「マナを使って展開を進めるべきか、温存して対戦相手への妨害をすべきか」という二者択一が鬼門であるのだが、この呪文があればいともたやすくジレンマが解消されてしまう。ただし生み出されるのは無色マナなので、色拘束の濃いカードとはあまり相性が良くない。アーティファクトと併用すると良いだろう。

極めて強力なカードであり、下記にあるように評価も高い。しかし、ほぼ唯一の欠点として、マナ・コストダブルシンボルという色拘束の厳しさが挙げられる。一部のデッキではMoxなどを使用する上での安定性の面から、これよりもマナ漏出/Mana Leakが優先されることもある。また、このターンで勝負がつくという局面、例えばコンボデッキキーカード通るか否かというような場面においては対抗呪文/Counterspellと同等でしかない(もちろんそれでも強力ではあるのだが)のも若干のネックであり、目くらまし/Dazeなどのピッチスペルが優先されるケースもある。

Masters Edition 3に収録され、2ターンキルのコンボが横行するクラシックにおいてパーミッションの復興に一役買った。

2004年9月20日より、タイプ1.5からの移行に伴ってレガシー禁止カードに指定された。

[編集] ルール

[編集] カードパワーの評価・逸話

  • 意志の力/Force of Willを除いて、の非制限カードの中で最強とされる[2]
  • ヴィンテージ3強」の一角を占めるカード。苦悶の触手/Tendrils of AgonyMishra's Workshopが他の2者[3]
  • 藤田憲一ゲームぎゃざの初心者講座にて「(ルール文章に)書かれていることが何もかもおかしい」と指摘した。
  • Mark Rosewaterはファンからの「これの再録の可能性はあるか」という質問に対して、「ない、ありえない」だけではつまらないと考え、「それよりも開発部が全員バスに轢かれるほうが先だろう」とユーモアを加えて答えた。彼の記憶によれば1996年の出来事とのこと[4]
    • 後に海外ではこれが再録されるたびに「開発部がバスに轢かれた」と言うジョークが生まれた。当然だがこれはスタンダードへの再録という意味であり、当時はまだサプリメント・セットという概念は無かったがために起こってしまった齟齬と言えよう。
    • とはいえ、対抗呪文すらスタンダードから外された今の環境ならそれも当たり前だが、これが世に出た当時は同様の強力カードがうようよしていたことも忘れてはならない。特に露天鉱床/Strip Mineのおかげで青にとっては氷河期だった。

[編集] 関連カード

[編集] 類似カード

マナ加速が付属した打ち消し呪文。特記しないかぎり対象の呪文のマナ総量分加速する。

[編集] モチーフ

[編集] 脚注

  1. ニコニコ超会議2 マジック:ザ・ギャザリング展示ブース(マジック日本公式Facebook)
  2. Crafting a Vintage(Daily MTG 2009年6月25日 Tom LaPille著)
  3. Cards are for Playing, not Banning!/カードは使ってこそ、禁止だなんて!(WebArchive)(Daily MTG 2005年12月2日 Aaron Forsythe著)
  4. Magic Design From A to Z, Part 2/マジックのデザイン・AからZ その2(Making Magic 2022年7月18日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

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