サイカトグ

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2008年3月15日 (土) 11:54時点における121.95.139.137 (トーク) - whois による版
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サイカトグ(デッキ)(Psychatog)

サイカトグ/Psychatogフィニッシャーに据えた、強力な青黒コントロール



基本は、大量のカウンターバウンスクリーチャー除去で相手の動きを凌ぎ、ドロー手段でアドバンテージを確保する古式ゆかしい青黒パーミッションデッキである。

もとは、「戻しすぎ」といわれカスレアだと思われていた激動/Upheavalキーカードにしたコンボデッキのうちフィニッシャーサイカトグ/Psychatogにした激動サイカトグが始まりである。 舞台がエクステンデッドに移ると激動/Upheavalの役割が弱まり、単にサイカトグ/Psychatogフィニッシャーに据えたコントロールデッキ全般を指すようになった。

フィニッシャーサイカトグ/Psychatog自体が3マナ軽いため隙を作りにくく、パンプアップにより火力に耐性があり、序盤のブロッカーとして優秀なことが最大のウリである。

多数のカウンターに支えられた安定性と狡猾な願い/Cunning Wishからのシルバーバレットによる柔軟性はぴか一であると言ってよい。

オデッセイ発売当初から現在まで、長きに渡って各環境での一勢力を維持し続けているデッキであり、以下に時代ごとのそれぞれの特徴を記載する。


オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック

インベイジョン・ブロックの退場でカウンターの質が落ち、非常に強力な嘘か真か/Fact or Fictionも使えなくなったが、集中/Concentrate影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator行き詰まり/Standstillで代用してなんとか命脈をつなぎ、依然メタの中心にありつづけた。



この時期は青緑マッドネスマッドステロなどクリーチャーデッキが主体だったため、燻し/Smotherチェイナーの布告/Chainer's Edictなどの除去を多用するのが特徴。

獣群の呼び声/Call of the Herdなどの強力なトークン対策に、バウンスをメインとして行き詰まり/Standstillアドバンテージをとるタイプも存在した。

だが、基本セット第8版への移行で対抗呪文/Counterspellなどの主力カウンターを失い、大打撃を受け、実質的な消滅を余儀なくされた。

それでもスタンダードの2年間は常にメタの中心に居座り続けた、良くも悪くも存在感の大きいデッキだった。

オデッセイ・ブロック構築

初期のオデッセイ・ブロック構築でも組まれ、激動サイカトグが主流だった。



ドローカードを連発して手札墓地を肥やし、サイカトグ/Psychatogで止めを刺す。

カウンター堂々巡り/Circular Logic除去チェイナーの布告/Chainer's Edictバウンス霊気の噴出/AEther Burstあたりがよく使われる。

しかし、オデッセイ・ブロック自体のカウンターやドローの質が全体的に悪く、それほどの活躍を挙げることはできなかった。

インベイジョン・ブロックオデッセイ・ブロック

オデッセイ・ブロック発売とともに、激動サイカトグが登場。 ジャッジメント狡猾な願い/Cunning Wishを得て、さらに応用力と柔軟性が増し、その地位を不動のものとした。



この時期の活躍の要因としては特に超強力ドローカード嘘か真か/Fact or Fictionの存在が大きい。アドバンテージ墓地増強を兼ねるこのカードにより爆発力・安定性ともに大幅に高まった。 そのため、サイカトグはつねにスタンダードメタの中心を走り続けた。

序盤ブロッカー・スピードアップ・テンポ・アドバンテージの確保・激動/Upheavalコスト削減を兼ねて夜景学院の使い魔/Nightscape Familiarがよく採用される。

トークンキラーのバウンスかつキャントリップ排撃/Repulseもほぼ必須投入とされる。

また、インベイジョン・ブロック多色化の傾向に沿い、

などの派生種が生まれ、日本選手権02の地区予選などで活躍したが、サイカトグ自体がメタの中心であり、ミラーマッチには安定性の面で純正の青黒タイプのほうが有利なため、本家に代わる勢力にはならなかった。

エクステンデッドローテーション後)

ラヴニカ:ギルドの都参入に伴うローテーションでは蓄積した知識/Accumulated Knowledgeなどを失ったが、新たにけちな贈り物/Gifts Ungivenを投入しアドバンテージと瞬殺力を向上させたタイプが登場。 開幕戦となったプロツアーロサンゼルス05(2005年10月)では、純正の青黒タイプが優勝を飾り、新環境でも健在ぶりを示した。



同大会では新メカニズム・発掘との相性のよさを生かした発掘サイカトグや、青緑マッドネスハイブリッドしたマッドサイカも登場した。

多彩な変化を見せるサイカトグだが、シーズンが一旦終わるとそれらのデッキは影を潜め、次のシーズン開始時には、もはや「純正」ともいえる青黒瞬殺タイプが再び好まれるのも特徴である。

世界選手権06以降の主流は、蒸気孔/Steam Ventsを1枚タッチして、狡猾な願い/Cunning Wishからの病的な憤激/Psychotic Furyで瞬殺を狙うギミックを取り込んだバージョンである。

また、次元の混乱で待望の全体除去とも言える滅び/Damnationを入手したことにより、ビートダウンへの耐性が格段に向上した。

エクステンデッド

スタンダードで活躍を始めるのとほぼ同時にエクステンデッドでも登場。 当初はスタンダードと同じく激動サイカトグが流行した。

エクステンデッドでもトップ級のカードである嘘か真か/Fact or Fictionに加え、当時のエクステンデッドのデッキのトレンドであった蓄積した知識/Accumulated Knowledge直観/Intuitionコンボを搭載しているのが特徴。



初期はタッチして火+氷/Fire+Ice火炎舌のカヴー/Flametongue Kavuを入れるタイプが主流だった。

そのほか、噴出/Gushを入れて瞬殺力を上げたタイプもあり、噴出1枚で6.5点、嘘か真か1枚で最低6点分のダメージに相当するので、特に島/Islandさえ置いてあればマナ無しで打てる噴出を連打していきなり20点叩き込んでゲームを終わらせることができる。

このようにして、次第に激動/Upheavalの役割が弱まり、エクステンデッドのサイカトグはコンボの"大技"を捨て、瞬殺ギミックを持つコントロールデッキへと変貌していった。 現在では、サイカトグと言えばこのバージョンを指す。

ティンカーゴブヴァンテージなど凶悪コンボが荒れ狂ったプロツアーニューオーリンズ03(通称"コンボの冬")ではコンボのスピードに対抗するため金属モックス/Chrome Moxが使用された。 また、ミラディンの注目カードだった等時の王笏/Isochron Scepterを併用するセプターサイカも登場した。


等時の王笏/Isochron Scepterデッキはその後セプターチャントが主流となるが、序盤の優秀ブロッカー軽いフィニッシャーとなるサイカトグ/Psychatogを求めこちらを使う場合もある。

エターナル

優秀なカウンタードローに支えられてエターナルでも成立する。



Force of Will狡猾な願い/Cunning Wishからのシルバーバレットを中心にした、強固なコントロール力を土台に、パーミッション及びコンボデッキに対して優位に立つ。

Berserkによる瞬殺ギミックを投入したハルクスマッシュグロウハイブリッドしたGATなどの派生系も多く存在する。

フェッチランドデュアルランドタッチで3にしているものも多く、が足されているものは大抵ハルクスマッシュの形態を取るが、もしくはを足して柔軟性を上げているものもある。

主なサイカトグデッキ

長期にわたり各環境に存在しているため、多くの種類が存在する。

参考

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