意志の力/Force of Will

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2015年8月23日 (日) 23:10時点におけるTaxin (トーク | 投稿記録)による版
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アライアンスを代表するメカニズム、ピッチスペルの1つ。

マジック史上最強クラスの打ち消し呪文であり、ピッチスペルの代表的存在。マナ・コストだけで見れば重い対抗呪文/Counterspellだが、1点のライフカード1枚という代替コストを持つ。

目次

解説

マナ支払うことなく打ち消し呪文を撃てるというのはこの上なく強力である。まず、戦場に関係なく手札2枚だけでブラフになるため、環境に存在するだけで大きな意味を持つ。また、タイム・アドバンテージテンポ・アドバンテージの観点でも極めて優秀であり、隙を作らない、展開を阻害しないという強い長所から、パーミッションだけでなくコンボデッキビートダウンでも大いに使われる。まさに当時の青を最強のたらしめたカードである。

また、後攻の場合に1ターンキルされるのを防ぐ手段の一つとして重宝され、エターナル環境の青絡みのデッキでの採用率は非常に高い。Force of Willの存在が青を使う理由になるくらいである。

ただし、代替コストで唱えた場合は2対1交換になるためカード・アドバンテージを失ってしまう点には留意が必要である。上記のように対コンボデッキカードとして優秀であるためメインデッキに多く採用されるものの、特定のキーカードを持たないデッキに対してはサイドアウトされることも多い。また、他の選択肢が存在する場合は採用が控えられることもあり、実際精神的つまづき/Mental Misstep禁止カード指定される前に行われたグランプリプロビデンス11では、Force of Willが採用されていないNo-Force Bantが優勝を飾った。

それ以外で難点を挙げるとしたら、あくまでも「打ち消し」のみしかできないという点。打ち消されない呪文や土地能力、すでに展開されてしまったパーマネントには手も足も出ない。そして青いカードを豊富に積んだデッキでしか使用できないことくらい。しかし逆に言えば、それくらいこじつけないと難点が挙がらないことが、このカードの強さを証明している。

開発秘話

このカードは「Stop Spell」の仮称で青の呪文として開発されていた。しかし、アーティストTerese Nielsenは、このイラストを「Stop Spell」という名前のの呪文を想定して、赤い背景に炎を描いたと述べている。R&Dはアート部門かマジック・コンティニュイティの誰かが間違った色の指示を出したのだろうと考えている。(→One prolific and talented lady Behind the Canvas: Terese Nielsen

マジック・コンティニュイティが知性を持つゴリラ種族をストーリーに登場させる決定を下した際(アライアンス参照)、デザイン・チームはこのカードの開発名を「Gorilla, Gorilla, Gorilla, Gorilla, Gorilla, Stop That!」に変更した。(→More tales from the R&D gang Take This Job and Love It

一方、アライアンスのデザイン・チームのJim Linによる記事「Do You Know Your Gorillas?」(Duelist11号掲載)では、このカードの開発(ゴリラ)名は「Monkey in the Middle」であり、「Gorilla Gorilla Gorilla Gorilla Gorilla Gorilla Gorilla Gorilla (Stop That)」はTidal Controlの開発名だと記されている。

逸話

非常に強力なカードであり、様々な逸話があげられる。

  • このカードのおかげでエターナルでは「青のカードである」ことが、このカードのピッチコストにできるというだけで一つのメリットとして扱われる。あるカードの実質下位互換が青のカードであることを理由に使われたり、上記の魔力の乱れ、基本に帰れのような、特定のタイミングやデッキには有効だがそれ以外では腐りやすいカードも青であれば重大なデメリットでないなどという評価が真面目にされたりする。
  • エターナルにおいては、他の打ち消し系カードはこれを温存するために存在するとすら言われている。Force of Willを使わないデッキがコンボデッキと戦う助けになることを目標としていたはずの精神的つまづき/Mental Misstepも、青いデッキでForce of Will温存のために使われて青いデッキを強化してしまい、レガシーで禁止カードに指定されしまった(参考)。
  • エクステンデッドで青いデッキを作る場合にはまず4枚積みされるカードであり、その汎用性から「監視カードリスト」に常駐しており、「いつ禁止になるか」という話題には事欠かなかったが、エクステンデッドのローテーション制度が導入されたため、無事ローテーション落ち
  • エターナルでの使用頻度が高いにもかかわらず、その強力さゆえに通常のカードセットでは1度も再録されていないため、取引価格は常に上昇傾向である。アンコモンの中ではMana Drainともどもトップクラス。

その他

  • サイクル中、唯一クリーチャー対象に取らない。
  • 俗称は頭文字をとってFoW。または単にウィル、英語名の聞き間違いから高層ビルとも呼ばれる。
  • レガシー選手権11では、優勝者Jared Kohlerに新規描き下ろしイラストのForce of Willの額が贈られた(参考)。
  • 再録禁止カードリストに載っていないため、将来のカードセットやプロモーション・カードとして再録することが可能である。
    • Magic Online専売セットであるMasters Editionにて初再録され、数ある再録カードの中で、WotCによるプレビューでトップを飾った。その後、同じくMagic Online専売セットのVintage Mastersにも再録された。この際のイラストはレガシー選手権11のトロフィーに用いられたものを使用している。
    • 2014年ジャッジ褒賞としてプロモーション・カードが配布された。イラストはレガシー選手権11のトロフィーに用いられたものを使用している。
  • このカードの金枠カードがDuelist誌の付録になったことがある。
  • 2013年4月27日~28日に開催された『ニコニコ超会議2』において、1996年を代表するカードとして展示された(参考)。

関連カード

サイクル

アライアンスピッチスペル手札から同じカード追放することで、マナ・コストを支払わずに唱えることができる(意志の力/Force of WillContagionは1点のライフも要求する)。

参考

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