ビッグ・マナ
提供:MTG Wiki
ビッグ・マナ(Big Mana)は赤緑を中心にしたコントロール乃至ビート・コントロール。ステロイドよりも速度が遅く、アドバンテージの獲得が軸になる。
別名「マナ・ランプ(Mana Ramp)」。元は時のらせんブロック構築発祥のデッキだが、第10版とローウィンで強力なパーツを入手し、スタンダードでも頭角を現している。
目次 |
概要
クリーチャー — 植物(Plant) 壁(Wall)
防衛
根の壁の上に-0/-1カウンターを1個置く:(緑)を加える。毎ターン1回のみ起動できる。
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
瞬速
飛行
ボガーダンのヘルカイトが戦場に出たとき、好きな数のクリーチャーとプレイヤーとプレインズウォーカーの組み合わせを対象とする。ボガーダンのヘルカイトはそれらに、5点のダメージを望むように割り振って与える。
各種マナ加速から火力によるコントロールや大型クリーチャー召喚へと繋ぐ。調和/Harmonizeや全体火力などでカード・アドバンテージも稼ぐ。
ローウィン=シャドウムーア・ブロック期+アラーラの断片ブロック期
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
若き群れのドラゴンが戦場に出たとき、飛行を持つ赤の4/4のドラゴン(Dragon)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
アラーラの断片ブロック参入後では、ジャンドカラーで組まれる事が多い。
時のらせんブロックの退場により貴重なドローソースであった調和/Harmonizeが抜けてしまったため、安定性が失われてしまった。溶岩崩れ/Lavalancheや、暴力的な根本原理/Violent Ultimatum等のカードパワーの高さでそれを補う形となる。
サンプルレシピ
- 備考
- カナダ選手権09 トロント予選 優勝
- 使用者:Brandon Davie
- フォーマット
時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
ソーサリー
キッカー(赤)(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(赤)を支払ってもよい。)
この呪文がキッカーされていたなら、それは刹那を持つ。(この呪文がスタックにあるかぎり、プレイヤーは呪文を唱えられず、マナ能力でない起動型能力を起動できない。)
溶鉄の災難は、飛行を持たない各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。
時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期のスタンダードにおいても大きな影響を持つアーキタイプ。
時のらせんブロック構築と基本的な動きは変らず、マナ加速を繰り返し、ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteや包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commanderに繋ぐのが基本。序盤をタルモゴイフ/Tarmogoyfや火葬/Incinerateが支える。
初期は野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerとのシナジーを考慮し肥沃な大地/Fertile Groundを投入したタイプがほとんどだった。しかし、バウンスや同系対策として用いられるムウォンヴーリーの酸苔/Mwonvuli Acid-Mossには非常に脆いので、北方行/Into the Northと占術の岩床/Scrying Sheetsの組み合わせを利用した「スノウ・ランプ/Snow Rump」とも呼ばれる氷雪型が主流になった。定番の火葬/Incinerateに加え雪崩し/Skredが使えるのが強み。それに加えてファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfootを有効利用できる。
3色目に青をタッチし、永劫の年代史家/Aeon Chroniclerが投入される場合も多い。
- パーミッション対策として、猛牛の目/Eyes of the Wisentやクァーグノス/Quagnoth、憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Furyがサイドボードに投入される。
- ドラゴンストームに対抗するため白をタッチし法の定め/Rule of Lawや発光/Luminesceを利用するものもある。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリクラクフ07 第3位 (参考)
- 使用者:Armin Birner
- フォーマット
時のらせんブロック構築
時のらせんブロック構築では、スクリブ・アンド・フォース、獣群の呼び声/Call of the Herdなどの優良クリーチャー軍団を火力でサポートする。
ソーサリー
土地1つを対象とし、それを破壊する。あなたのライブラリーから森(Forest)カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
エンチャント
(2),カードを1枚無作為に選んで捨てる:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。嵐の束縛はそれに2点のダメージを与える。
動きはかつてのファイアーズやフレッシュメーカーに近い。根の壁/Wall of Rootsや明日への探索/Search for Tomorrowなどからマナ加速し大型クリーチャーにつなぐ構成になっており、デッキ名もここから来ている。当時は環境に確定カウンターの枚数も少なく、確定除去に使い易いものがあまりなかったため、マナ加速からの大型クリーチャー召喚が有効だった。
調和/Harmonize、嵐の束縛/Stormbindが息切れを防いでくれる。
未来予知参入後は、タルモゴイフ/Tarmogoyfなど優秀な小型クリーチャーが増え、軽量化したビートダウンの赤緑プレデターがメインとなったが、根強い人気が有り、色を足す方向で生きながらえることとなった。
- 土地破壊色を高めたコントロール寄りのものも存在した。 →参考
- 緑の土地サーチを用いるため3色目をタッチしたりと色々と工夫が利く。打ち消しに非常に弱い構成のため、打ち消されないドローソースとして永劫の年代史家/Aeon Chroniclerをタッチしたものや、黒を加えて虚空/Voidや滅び/Damnationを投入したものなど。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー横浜07 ベスト8 (参考)
- 使用者:Paulo Carvalho
- フォーマット