セルフバウンス
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2025年2月26日 (水) 19:09時点における版
セルフバウンス (Self-Bounce) は、
- 自分のパーマネントを手札に戻す(バウンスする)こと。詳細はバウンスのページも参照。
- 自分のパーマネントをバウンスする手段によって、ETB能力などを使い回すギミックを搭載したデッキの総称。この項で説明する。
- この項目ではダスクモーン:戦慄の館参入以降に登場したデッキ群について述べる。パウパーにおいてはコーの空漁師/Kor Skyfisherなどを用いた同様のコンセプトのデッキが長らく存在していたが、それらは「セルフバウンス」と呼ばれていないため、当項目では触れないこととする。詳細はボロスキティ、ボロス統治者、ボロス・シンセサイザー、およびオルゾフ・ブレードを参照。
目次 |
団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期
団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期のスタンダードにおいて、ファウンデーションズ後に青黒ないし白青黒のセルフバウンスデッキがメタゲームに浮上してきた。
クリーチャー エンチャント — ナイトメア(Nightmare)
この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたがコントロールしているパーマネント1つをオーナーの手札に戻す。
飛行
エンチャント
望み無き悪夢が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨て、2点のライフを失う。
望み無き悪夢が戦場から墓地に置かれたとき、占術2を行う。
(2)(黒):望み無き悪夢を生け贄に捧げる。
孤立への恐怖/Fear of Isolationやこの町は狭すぎる/This Town Ain't Big Enoughといった自分のパーマネントをバウンスする(=セルフバウンス)手段で、望み無き悪夢/Hopeless Nightmareや逃げ場なし/Nowhere to Run、嵐追いの才能/Stormchaser's Talentといった軽いETB持ちパーマネントを手札に戻してから唱え直すことで、それらのETBを再利用することができる。このギミックを軸に対戦相手の動きを妨害してアドバンテージを得つつ、ビートダウンを仕掛けていくのが基本戦術である。
構成色に応じてディミーア・セルフバウンス、エスパー・セルフバウンスと呼ばれるが、使い回すパーマネントとしてエンチャントを多く用いることから、ディミーア・エンチャント、エスパー・エンチャントとも呼ばれる。
プロツアー『霊気走破』ではエスパー型がグルール果敢、ズアーオーバーロードと共にトップメタとなったが、他2つと異なりトップ8には残れなかった。
サンプルリスト(エスパー・セルフバウンス)
初期型
- 備考
- マジック・スポットライト:『ファウンデーションズ』 19位(参考)
- 使用者:Derrik Smith
- フォーマット
- 追加のセルフバウンス手段として養育するピクシー/Nurturing Pixieを採用することから、エスパー・ピクシー(Esper Pixie)とも呼ばれる。
- 孤立への恐怖/Fear of Isolation自身もセルフバウンス手段で再利用可能であり、また嵐追いの才能/Stormchaser's Talentのレベル2能力でこの町は狭すぎる/This Town Ain't Big Enoughを回収可能である。
- 白を触っているおかげで、エンチャントを出し入れするだけで強化されていく呑気な物漁り/Optimistic Scavengerも採用できる。
霊気走破後
Esper Pixie(Standard:DMU-DFT) [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 霊気走破で獲得した新戦力として勢い挫き/Momentum Breakerと不気味なガラクタ/Grim Baubleを採用している。
- セラの模範/Serra Paragonによるパーマネントリアニメイトギミックを搭載した、エスパー・パラゴン(Esper Paragon)と呼ばれる亜種も存在する。(参考)
サンプルリスト(ディミーア・セルフバウンス)
- 備考
- フォーマット
ディミーア・エンチャント [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- エスパー・セルフバウンスから白を抜いた、ディミーア・ミッドレンジとのハイブリッド型。
サンプルリスト(オルゾフ・セルフバウンス)
Orzhov Pixie(Standard:DMU-DFT) [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- エスパー・セルフバウンスから青を抜き、勢い挫き/Momentum Breakerと不気味なガラクタ/Grim Baubleをメインデッキからフル投入している。オルゾフ・ピクシー(Orzhov Pixie)とも呼ばれる。
- ダスクモーン:戦慄の館参入以前も、養育するピクシー/Nurturing Pixieと税血の刃/Tithing BladeにちなんでFae Bladeと呼ばれる白黒型がごく少数存在していた。(参考)
- 孤立への恐怖/Fear of Isolationやこの町は狭すぎる/This Town Ain't Big Enoughを採用できない分、一時的封鎖/Temporary Lockdownで自分のパーマネントを巻き込んだ後第三の道のロラン/Loran of the Third PathのETBで一時的封鎖を割ることで、追放領域から戻ってきたパーマネントのETBを使いまわすギミックを搭載している。
パイオニア
伝説のクリーチャー — 鳥(Bird) 海蛇(Serpent)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに、カードが、デッキの最小サイズよりも少なくとも20枚多く入っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
飛行
空を放浪するもの、ヨーリオンが戦場に出たとき、他の、あなたがオーナーであってあなたがコントロールしていて土地でない、望む数のパーマネントを追放する。次の終了ステップの開始時に、それらのカードを戦場に戻す。
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それのマナ総量が2以下であるなら、それを破壊する。
紛争 ― このターンにあなたがコントロールするパーマネントが戦場を離れていたなら、代わりに、そのクリーチャーのマナ総量が4以下であるなら、それを破壊する。
追加のETB再利用手段として空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomadを相棒に採用した構成が多い。またデッキ構造上、致命的な一押し/Fatal Pushの紛争達成が容易なのもパイオニア版独自の強みである。
サンプルリスト(エスパー・セルフバウンス)
Esper Self-Bounce(Pioneer) [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomadは伝説のクリーチャーであるため、チビボネの加入/Tinybones Joins Upも用いられる。
- ヨーリオンや孤立への恐怖/Fear of Isolationによって、裏切る恵み/Treacherous Blessingの自壊能力を誘発させずに使い回すことができる。
- いざという時はこの町は狭すぎる/This Town Ain't Big Enoughなどで裏切る恵みの処理も可能である。
サンプルリスト(ディミーア・セルフバウンス)
初期型
Dimir Self-Bounce(Pioneer) [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- エスパー型と比べるとクリーチャーが少なく、食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacreという使い回せる全体除去をメインから採用したコントロール寄りの構成である。
- 対戦相手の手札を削り、覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veilsの常在型能力でハンド・アドバンテージ差を固定する。
霊気走破後
Dimir Self-Bounce(Pioneer) [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 黒の除去置物として勢い挫き/Momentum Breakerと不気味なガラクタ/Grim Baubleを獲得し、強化された。