不毛の大地/Wasteland
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*自身を対象に能力を[[起動]]することができる(対象の決定は[[起動コスト]]の[[支払う|支払い]]より前であるため)。無駄に土地を失うだけなので通常は意味がないが、[[溶鉄の雨/Molten Rain]]や[[併合/Annex]]などを[[立ち消え]]させたり[[発展の代価/Price of Progress]]のダメージを減らしたりするテクニックとして使える。 | *自身を対象に能力を[[起動]]することができる(対象の決定は[[起動コスト]]の[[支払う|支払い]]より前であるため)。無駄に土地を失うだけなので通常は意味がないが、[[溶鉄の雨/Molten Rain]]や[[併合/Annex]]などを[[立ち消え]]させたり[[発展の代価/Price of Progress]]のダメージを減らしたりするテクニックとして使える。 | ||
*さらなるリメイクには、[[地盤の際/Tectonic Edge]]のほかに[[黄塵地帯/Dust Bowl]]も挙げられるだろう。 | *さらなるリメイクには、[[地盤の際/Tectonic Edge]]のほかに[[黄塵地帯/Dust Bowl]]も挙げられるだろう。 | ||
− | * | + | *[[2010年]]の[[ジャッジ褒賞]]版の[https://scryfall.com/card/g10/8/wasteland イラスト]は、本来[[ミラディン・ブロック]]の[[沼/Swamp]]のコンセプトとして、[[Carl Critchlow]]により描かれたものである。その[[イラスト]]はミラディンの世界観にそぐわないということで一旦はお蔵入りになったが<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/creating-mirrodin-swamps-and-zombies-2004-02-03 Creating Mirrodin: Swamps and Zombies](Feature [[2004年]]2月3日 [[Jeremy Cranford]]著)</ref>、それから7年もの時を経てジャッジ褒賞として正式に採用された。 |
*前述のとおり使用頻度が高いものの、通常のカードセットでは1度も[[再録]]されていないためか、現在は元が[[アンコモン]]だとは思えないほどの高値で[http://wonder.wisdom-guild.net/price/Wasteland/ 取引]されている。 | *前述のとおり使用頻度が高いものの、通常のカードセットでは1度も[[再録]]されていないためか、現在は元が[[アンコモン]]だとは思えないほどの高値で[http://wonder.wisdom-guild.net/price/Wasteland/ 取引]されている。 | ||
**アンコモンが故に[[再録禁止カード]]に登録しておらず、特殊セットではあるがとうとう[[エターナルマスターズ]]で再録。その際に[[稀少度]]が[[レア]]に格上げされている。それ以前にも[[Zendikar Expeditions]]という特殊な封入形式で再録されていた。 | **アンコモンが故に[[再録禁止カード]]に登録しておらず、特殊セットではあるがとうとう[[エターナルマスターズ]]で再録。その際に[[稀少度]]が[[レア]]に格上げされている。それ以前にも[[Zendikar Expeditions]]という特殊な封入形式で再録されていた。 | ||
− | *[[レガシー選手権13]]では、優勝者[[Ari Lax]] | + | *[[レガシー選手権13]]では、優勝者[[Ari Lax]]に新規描き下ろしイラストの不毛の大地の額が贈られた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/week-was/legacy-lessons-2013-11-08 Legacy Lessons](The Week That Was [[2013年]]11月8日 [[Brian David-Marshall]])</ref>。 |
**このイラストは2015年のジャッジ褒賞でも使われている。 | **このイラストは2015年のジャッジ褒賞でも使われている。 | ||
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*[[Waste Land]] - パロディ版。マナ不要だが代わりに[[荒地/Wastes]]・[[トークン]]を与えてしまう下位互換。([[カード個別評価:R&D Playtest card|R&D Playtest card]]) | *[[Waste Land]] - パロディ版。マナ不要だが代わりに[[荒地/Wastes]]・[[トークン]]を与えてしまう下位互換。([[カード個別評価:R&D Playtest card|R&D Playtest card]]) | ||
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==参考== | ==参考== | ||
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*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036190/ マジックのデザイン・AからZ その3]([[Making Magic]] [[2022年]]7月25日 [[Mark Rosewater]]著) | *[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036190/ マジックのデザイン・AからZ その3]([[Making Magic]] [[2022年]]7月25日 [[Mark Rosewater]]著) | ||
*[[土地破壊カード]] | *[[土地破壊カード]] | ||
*[[対特殊地形カード]] | *[[対特殊地形カード]] | ||
+ | *[[非マナ能力を持つ土地]] | ||
*[[カード個別評価:テンペスト]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:テンペスト]] - [[アンコモン]] | ||
*[[カード個別評価:エターナルマスターズ]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:エターナルマスターズ]] - [[レア]] | ||
*[[カード個別評価:Tempest Remastered]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:Tempest Remastered]] - [[レア]] | ||
− | *[[Secret Lair Drop Series#Artist Series: Mark Poole|Secret Lair Drop Series: Artist Series: Mark Poole]] | + | *[[Secret Lair Drop Series/2021年#Artist Series: Mark Poole|Secret Lair Drop Series: Artist Series: Mark Poole]] |
*[[ゼンディカーの夜明けエクスペディション]] | *[[ゼンディカーの夜明けエクスペディション]] | ||
*[[Zendikar Expeditions]] | *[[Zendikar Expeditions]] |
2022年9月25日 (日) 00:58時点における版
露天鉱床/Strip Mineのリメイク・劣化版(下位互換)である、土地を破壊できる土地。基本でない土地だけしか対象にできないが、それでも事実上、1マナで使えるカウンター不可能な土地破壊であり、十分に強力なカードであることに変わりはない。後に更なる下位互換が登場していることからもその強さが実感できる。
ミシュラランドやウルザランド、陰謀団の貴重品室/Cabal Coffersのような強力な能力を持つ基本でない土地への対策として極めて優れているほか、デュアルランドやショックランドなどの多色土地を破壊することで対戦相手のマナ基盤を拘束することも可能。特にエターナル環境で散見される、フェッチランドでデュアルランドを持ってくることでお手軽にデッキのマナ基盤を安定させた多色デッキには非常によく効く。
上記は対特殊地形カード全般に言えることだが、このカードが「どんなデッキにも入れられる、低コストで使用できるカード」であるため、特にその影響力は大きい。エターナル環境において、スタンダードで栄華を極めたカウンターポストやウルザトロンなどの基本でない土地に依存したデッキがいまいちパッとしないのも、またデメリットのない2色土地であるデュアルランドがあるにもかかわらずデッキの色を増やす行為がリスクとして認識されているのも、すべてこのカードの存在が原因と言っても過言ではないだろう。
世界のるつぼ/Crucible of Worldsや壌土からの生命/Life from the Loamがあれば、繰り返し使用できる。エターナルでは基本土地がほとんど入っていないデッキも珍しくないので、対戦相手の土地をボロボロにできるだろう。ランドスティルなどでメインギミックとして使われて活躍しているコンボである。
スタンダード時代は主に高速デッキで使われた。テンペスト・ブロックに有力な多色土地が少なかったこともあり、周辺環境の単色化傾向を促進した。以後この流れはマスクス・ブロックまで続くことになる。
現在でもエターナル環境のトーナメント指向デッキのうち、多くのデッキで3~4枚積みで採用されるカードである。
- 自身を対象に能力を起動することができる(対象の決定は起動コストの支払いより前であるため)。無駄に土地を失うだけなので通常は意味がないが、溶鉄の雨/Molten Rainや併合/Annexなどを立ち消えさせたり発展の代価/Price of Progressのダメージを減らしたりするテクニックとして使える。
- さらなるリメイクには、地盤の際/Tectonic Edgeのほかに黄塵地帯/Dust Bowlも挙げられるだろう。
- 2010年のジャッジ褒賞版のイラストは、本来ミラディン・ブロックの沼/Swampのコンセプトとして、Carl Critchlowにより描かれたものである。そのイラストはミラディンの世界観にそぐわないということで一旦はお蔵入りになったが[1]、それから7年もの時を経てジャッジ褒賞として正式に採用された。
- 前述のとおり使用頻度が高いものの、通常のカードセットでは1度も再録されていないためか、現在は元がアンコモンだとは思えないほどの高値で取引されている。
- アンコモンが故に再録禁止カードに登録しておらず、特殊セットではあるがとうとうエターナルマスターズで再録。その際に稀少度がレアに格上げされている。それ以前にもZendikar Expeditionsという特殊な封入形式で再録されていた。
- レガシー選手権13では、優勝者Ari Laxに新規描き下ろしイラストの不毛の大地の額が贈られた[2]。
- このイラストは2015年のジャッジ褒賞でも使われている。
関連カード
自身を生け贄に捧げることで基本でない土地を破壊できるカード
- 地盤の際/Tectonic Edge - 起動コストに1マナが追加されている上、対戦相手1人が土地を4つ以上コントロールしている場合にしか起動できない下位互換。(ワールドウェイク)
- 浸食する荒原/Encroaching Wastes - 起動コストに4マナが追加されている下位互換。(基本セット2014)
- 廃墟の地/Field of Ruin - 起動コストに2マナが追加され、各プレイヤーが基本土地カードを1枚をライブラリーから探して戦場に出せる効果が付加された。自分も色マナを確保できるようになる側面があるため、使い勝手では劣るが下位互換ではない。(イクサラン)
- Waste Land - パロディ版。マナ不要だが代わりに荒地/Wastes・トークンを与えてしまう下位互換。(R&D Playtest card)
脚注
- ↑ Creating Mirrodin: Swamps and Zombies(Feature 2004年2月3日 Jeremy Cranford著)
- ↑ Legacy Lessons(The Week That Was 2013年11月8日 Brian David-Marshall)