プロテクション
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'''プロテクション'''/''Protection''は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]初期から存在した[[常磐木]]の[[キーワード能力]]。これは[[常在型能力]]である。 | '''プロテクション'''/''Protection''は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]初期から存在した[[常磐木]]の[[キーワード能力]]。これは[[常在型能力]]である。 | ||
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+ | [[パーマネント]]や[[プレイヤー]]を特定の性質から多角的に保護するキーワード能力。 | ||
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− | + | プロテクションが機能するのは、それをパーマネントやプレイヤーが持っている場合のみである。[[戦場]]以外の[[領域]]にある[[カード]]が持っていても機能しない。 | |
− | * | + | *例:プロテクション([[青]])を持つ[[カルー・ミーアキャット/Karoo Meerkat]]は、[[スタック]]上で[[対抗呪文/Counterspell]]の対象になるし、[[墓地]]で[[ディミーアのドッペルゲンガー/Dimir Doppelganger]]の[[起動型能力]]の対象になる。 |
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+ | プロテクションによってつけることのできないオブジェクトやプレイヤーに、何らかの[[効果]]でオーラがつけられる場合、その効果は失敗する。「不正な[[オブジェクト]]や[[プレイヤー]]に[[つける|ついて]]いる[[オーラ]]は、[[墓地]]に置かれる。」という[[状況起因処理]]があるため誤解されやすいが、一度ついてから状況起因処理で墓地に置かれるわけではない。[[装備品]]や[[城砦]]についても同様であり、「ついてから[[はずす|はずれる]]」わけではなく、つける効果が失敗する。 | ||
+ | *例:[[死裂の剣/Deathrender]]の持つ[[誘発型能力]]によって、プロテクション([[アーティファクト]])を持つ[[ナカティルの野人/Nacatl Savage]]を[[戦場に出す]]場合、ナカティルの野人を戦場に出すことはできるが、死裂の剣はナカティルの野人につかない。 | ||
プロテクションで指定されている性質が[[カード・タイプ]]、[[サブタイプ]]、[[特殊タイプ]]である場合、それはその性質を持つ[[パーマネント]]だけではなく、すべての[[領域]]にあるその性質を持った[[発生源]]に対しても適用される。 | プロテクションで指定されている性質が[[カード・タイプ]]、[[サブタイプ]]、[[特殊タイプ]]である場合、それはその性質を持つ[[パーマネント]]だけではなく、すべての[[領域]]にあるその性質を持った[[発生源]]に対しても適用される。 | ||
*これは「『[[カード]]』『呪文』『発生源』『[[計略]]』という単語なしでカード・タイプやサブタイプを用いてオブジェクトを表現している場合、戦場に出ているそのカード・タイプやサブタイプのパーマネントのことを意味する」というルール({{CR|109.2}})の例外である。 | *これは「『[[カード]]』『呪文』『発生源』『[[計略]]』という単語なしでカード・タイプやサブタイプを用いてオブジェクトを表現している場合、戦場に出ているそのカード・タイプやサブタイプのパーマネントのことを意味する」というルール({{CR|109.2}})の例外である。 | ||
− | * | + | *例:「プロテクション([[ゴブリン]])」を持つパーマネントは、ゴブリンである[[宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator]]の[[サイクリング誘発型能力]]の対象にならない。 |
(昔のルールと異なることもあり、)プロテクションと[[トランプル]]の相互作用で混乱することも多い。詳細は[[トランプル]]の項を参照。 | (昔のルールと異なることもあり、)プロテクションと[[トランプル]]の相互作用で混乱することも多い。詳細は[[トランプル]]の項を参照。 | ||
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*日本語版では、「プロテクション(すべての色)」のみ「すべての色に対するプロテクション」と、書式から外れていた。これを使用する3枚目のカード、[[強き者の優位/Favor of the Mighty]]では書式どおりとなっている。 | *日本語版では、「プロテクション(すべての色)」のみ「すべての色に対するプロテクション」と、書式から外れていた。これを使用する3枚目のカード、[[強き者の優位/Favor of the Mighty]]では書式どおりとなっている。 | ||
− | * | + | *[[中国語版]]の訳語は「'''保護'''」。「反黒保護(プロテクション(黒))」など、日本語としてもそのまま読める形で表現される。 |
==定義の拡張== | ==定義の拡張== | ||
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*マジック・オリジンにおいてもプロテクション(青)を持つ[[ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver]]が[[再録]]されている。 | *マジック・オリジンにおいてもプロテクション(青)を持つ[[ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver]]が[[再録]]されている。 | ||
*[[ドミナリア]]以降に作られた「~からの[[呪禁]]」は、プロテクションの代替案の一つである<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/stories-dominaria-part-2-2018-04-23 Stories from Dominaria, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030513/ 『ドミナリア』での話 その2](Making Magic [[2018年]]4月23日 Mark Rosewater著)</ref>。 | *[[ドミナリア]]以降に作られた「~からの[[呪禁]]」は、プロテクションの代替案の一つである<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/stories-dominaria-part-2-2018-04-23 Stories from Dominaria, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030513/ 『ドミナリア』での話 その2](Making Magic [[2018年]]4月23日 Mark Rosewater著)</ref>。 | ||
− | *常磐木から外れて以降、[[灯争大戦]]までの間プロテクションの登場は激減しており、ゴブリンの群衆追い以外に[[本流のセット]]で登場したのは[[約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End]]ただ1枚であった。[[開発部]]は「プロテクションを少しばかり減らしすぎた」と振り返っており、これを受けてか[[基本セット2020]]では久方ぶりに新規カードが複数登場した。また、以降の扱いについて[[Mark Rosewater]] | + | *常磐木から外れて以降、[[灯争大戦]]までの間プロテクションの登場は激減しており、ゴブリンの群衆追い以外に[[本流のセット]]で登場したのは[[約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End]]ただ1枚であった。[[開発部]]は「プロテクションを少しばかり減らしすぎた」と振り返っており、これを受けてか[[基本セット2020]]では久方ぶりに新規カードが複数登場した。また、以降の扱いについて[[Mark Rosewater]]は「常盤木に戻るか、落葉樹のまま登場頻度が上がるだろう」と述べていた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/core-meets-eye-2019-06-24 Core Than Meets the Eye]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032647/ 目に見えるよりもっと『基本』](Making Magic [[2019年]]6月24日 Mark Rosewater著)</ref>。 |
**以降は少数ながら頻繁に登場しているが、基本セット2020では軒並み[[色対策カード]]としての[[対抗色]]へのプロテクションであったのに対して、その後はしばらく特定の色へのプロテクションは控えられており、存在するのは同色を指定する[[赦免のアルコン/Archon of Absolution]]程度。 | **以降は少数ながら頻繁に登場しているが、基本セット2020では軒並み[[色対策カード]]としての[[対抗色]]へのプロテクションであったのに対して、その後はしばらく特定の色へのプロテクションは控えられており、存在するのは同色を指定する[[赦免のアルコン/Archon of Absolution]]程度。 | ||
その後の[[イニストラード:真夜中の狩り]]の時点で、落葉樹から常磐木に戻っていることが明らかにされた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mechanical-color-pie-2021-changes-2021-10-18 Mechanical Color Pie 2021 Changes]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035516/ メカニズム的カラー・パイ 2021年版変更点](Making Magic [[2021年]]10月18日 Mark Rosewater著)</ref>。ただし4年前(2017年)と比較しての変更点として記載されているため、具体的にどの時点から常磐木に復帰したのかは明確ではない。 | その後の[[イニストラード:真夜中の狩り]]の時点で、落葉樹から常磐木に戻っていることが明らかにされた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mechanical-color-pie-2021-changes-2021-10-18 Mechanical Color Pie 2021 Changes]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035516/ メカニズム的カラー・パイ 2021年版変更点](Making Magic [[2021年]]10月18日 Mark Rosewater著)</ref>。ただし4年前(2017年)と比較しての変更点として記載されているため、具体的にどの時点から常磐木に復帰したのかは明確ではない。 |
2022年1月31日 (月) 01:25時点における最新版
プロテクション/Protection | |
---|---|
種別 | 常在型能力 |
登場セット | 多数 |
CR | CR:702.16 |
プロテクション/Protectionは、マジック初期から存在した常磐木のキーワード能力。これは常在型能力である。
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
プロテクション(黒)(このクリーチャーは黒のものによっては、ブロックされず、対象にならず、ダメージを与えられず、エンチャントされず、装備されない。)
(2):墓地からカード1枚を対象とし、それを追放する。
エンチャント
ルーンの光輪が戦場に出るに際し、カード名1つを選ぶ。
あなたはプロテクション(その選ばれたカード名)を持つ。(あなたはそのカード名を持つものの対象にならず、ダメージを与えられず、エンチャントされない。)
伝説のクリーチャー — ハイドラ(Hydra) アバター(Avatar)
プロテクション(すべて)
大祖始がいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりに大祖始を公開しそれをオーナーのライブラリーに加えた上で切り直す。
目次 |
[編集] 定義
プロテクション([性質])/Protection from [性質]は以下の能力からなる。
- プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、その性質を持つ呪文の対象にならず、その性質を持つ発生源からの能力の対象にならない。
- プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、その性質を持つオーラによってエンチャントされない。それにつけられているその性質を持つオーラは、状況起因処理により墓地に置かれる。
- プロテクションを持つパーマネントは、その性質を持つ装備品を装備できず、その性質を持つ城砦で城砦化されない。そのような装備品や城砦は、状況起因処理によってそのパーマネントからはずれ、戦場に残る。
- プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーに、その性質を持つ発生源から与えられるすべてのダメージを軽減し0にする。
- プロテクションを持つ攻撃クリーチャーはその性質を持つクリーチャーにブロックされない。
[編集] 解説
パーマネントやプレイヤーを特定の性質から多角的に保護するキーワード能力。
[編集] ルール
プロテクションが機能するのは、それをパーマネントやプレイヤーが持っている場合のみである。戦場以外の領域にあるカードが持っていても機能しない。
- 例:プロテクション(青)を持つカルー・ミーアキャット/Karoo Meerkatは、スタック上で対抗呪文/Counterspellの対象になるし、墓地でディミーアのドッペルゲンガー/Dimir Doppelgangerの起動型能力の対象になる。
プロテクションによってつけることのできないオブジェクトやプレイヤーに、何らかの効果でオーラがつけられる場合、その効果は失敗する。「不正なオブジェクトやプレイヤーについているオーラは、墓地に置かれる。」という状況起因処理があるため誤解されやすいが、一度ついてから状況起因処理で墓地に置かれるわけではない。装備品や城砦についても同様であり、「ついてからはずれる」わけではなく、つける効果が失敗する。
- 例:死裂の剣/Deathrenderの持つ誘発型能力によって、プロテクション(アーティファクト)を持つナカティルの野人/Nacatl Savageを戦場に出す場合、ナカティルの野人を戦場に出すことはできるが、死裂の剣はナカティルの野人につかない。
プロテクションで指定されている性質がカード・タイプ、サブタイプ、特殊タイプである場合、それはその性質を持つパーマネントだけではなく、すべての領域にあるその性質を持った発生源に対しても適用される。
- これは「『カード』『呪文』『発生源』『計略』という単語なしでカード・タイプやサブタイプを用いてオブジェクトを表現している場合、戦場に出ているそのカード・タイプやサブタイプのパーマネントのことを意味する」というルール(CR:109.2)の例外である。
- 例:「プロテクション(ゴブリン)」を持つパーマネントは、ゴブリンである宝石の手の焼却者/Gempalm Incineratorのサイクリング誘発型能力の対象にならない。
(昔のルールと異なることもあり、)プロテクションとトランプルの相互作用で混乱することも多い。詳細はトランプルの項を参照。
[編集] 書式
「プロテクション([値A])、プロテクション([値B])」、英語では「Protection from [値A] and from [値B]」)とは、値Aと値Bに対するそれぞれ独立した2つのプロテクション能力を意味する。仮に値Aに対するプロテクションが失われたとしても、値Bに対するプロテクションは持ったままである。
- 例えば、怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathに対してセファリッドの密告者/Cephalid Snitchの起動型能力を起動して解決した場合、怒りの天使アクローマはプロテクション(黒)を失うが、依然としてプロテクション(赤)は持つ。
「プロテクション(すべての[特性])/Protection from all [特性]」とは、「プロテクション([値A])」、「プロテクション([値B])」…と、その特性の取りうるすべての値に対するそれぞれ独立したプロテクション能力を意味する。仮に値Aに対するプロテクションが失われたとしても、値B、値C…に対するプロテクションは持ったままである。
- 例えば、玉虫色の天使/Iridescent Angelに対して(何らかの効果で無色になった)セファリッドの密告者の起動型能力を起動して解決した場合、玉虫色の天使は依然として白、青、赤、緑に対するプロテクションは持ったままである。
「プロテクション(すべて)/Protection from everything」とは、すべてのオブジェクトに対するプロテクションを意味する。そのオブジェクトの特性は問わない。これは複数のプロテクションの省略表記というわけではない。
「プロテクション([プレイヤー])/Protection from [player]」とは、そのプレイヤーがコントロールしているすべてのオブジェクトと、そのプレイヤーがオーナーでありかつ他のプレイヤーにコントロールされていないすべてのオブジェクトに対するプロテクションを意味する。
- 日本語版では、「プロテクション(すべての色)」のみ「すべての色に対するプロテクション」と、書式から外れていた。これを使用する3枚目のカード、強き者の優位/Favor of the Mightyでは書式どおりとなっている。
- 中国語版の訳語は「保護」。「反黒保護(プロテクション(黒))」など、日本語としてもそのまま読める形で表現される。
[編集] 定義の拡張
最初は色に対するプロテクションしか存在しなかったが、ミラージュで色以外のプロテクションも得られるように拡張され、1998年7月のオラクル更新にてArtifact Wardがプロテクション(アーティファクト)を獲得。その後、インベイジョン・ブロックにてクリーチャー・タイプに対するプロテクションが登場し、オデッセイ・ブロックではクリーチャーなどのカード・タイプに対するプロテクションが登場した。未来予知ではプレイヤーもプロテクションが得られるように拡張された。コンフラックスでは、プロテクション(すべて)を持つ大祖始/Progenitusが登場した。統率者2013では、プロテクション((戦場に出る際に)選ばれたプレイヤー)を持つ真の名の宿敵/True-Name Nemesisが登場した。
[編集] 色との関係
色の役割としては、プロテクションを持つカード、プロテクションを与えるカード共に白に最も多い。インベイジョンのプロテクションを持つ2マナ2/2クリーチャーのサイクルのようにサイクルとして各色に作られることもある。
色に対するプロテクションの中ではプロテクション(黒)とプロテクション(赤)が多く、次いでプロテクション(白)が多い。プロテクション(青)とプロテクション(緑)は少なく、プロテクション(無色)を扱うカードはルーンの与え手/Giver of Runesのみ。
- 黒と赤はプロテクションを得意とする白の対抗色であり、色対策カードとしてその2色へのプロテクションを持つカードが作られることが多い。また、白騎士/White Knightと黒騎士/Black Knight、法の防衛者/Defender of Lawと混沌の防衛者/Defender of Chaosとのように白のカードと対になる形で黒や赤にプロテクション(白)を持つカードが作られる場合がある。
[編集] 常磐木からの離脱と復帰
キーワード能力の中でも特に多彩な効果を併せ持っており、慣れるまではすべて覚えるのが難しい。そのため、初心者には難しすぎるとして基本セットに収録されていなかった時期がある。
- 語呂合わせの覚え方として、MJMJでは「双円形舞台」(装備/エンチャント/軽減/ブロック/対象)、英語では"DEBT"(Damage, Enchantment/Equipment, Block, Target)としている(ちなみにdebt(デット)とは借金のこと)。
- ただし、上記は「城砦化されない」に関して含まれていないので注意。
上記のややこしさが新世界秩序にそぐわなかったためか、マジック・オリジンの発売とともに常磐木ではなくなった。ただし、同時に常磐木から外れた他のメカニズム(威嚇、土地渡り)とは異なり完全な引退ではなく、落葉樹扱いとなった[1]。
- マジック・オリジンにおいてもプロテクション(青)を持つゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriverが再録されている。
- ドミナリア以降に作られた「~からの呪禁」は、プロテクションの代替案の一つである[2]。
- 常磐木から外れて以降、灯争大戦までの間プロテクションの登場は激減しており、ゴブリンの群衆追い以外に本流のセットで登場したのは約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised Endただ1枚であった。開発部は「プロテクションを少しばかり減らしすぎた」と振り返っており、これを受けてか基本セット2020では久方ぶりに新規カードが複数登場した。また、以降の扱いについてMark Rosewaterは「常盤木に戻るか、落葉樹のまま登場頻度が上がるだろう」と述べていた[3]。
- 以降は少数ながら頻繁に登場しているが、基本セット2020では軒並み色対策カードとしての対抗色へのプロテクションであったのに対して、その後はしばらく特定の色へのプロテクションは控えられており、存在するのは同色を指定する赦免のアルコン/Archon of Absolution程度。
その後のイニストラード:真夜中の狩りの時点で、落葉樹から常磐木に戻っていることが明らかにされた[4]。ただし4年前(2017年)と比較しての変更点として記載されているため、具体的にどの時点から常磐木に復帰したのかは明確ではない。
[編集] 脚注
- ↑ Evergreen Eggs & Ham/常磐木な日常(Making Magic 2015年6月8日 Mark Rosewater著)
- ↑ Stories from Dominaria, Part 2/『ドミナリア』での話 その2(Making Magic 2018年4月23日 Mark Rosewater著)
- ↑ Core Than Meets the Eye/目に見えるよりもっと『基本』(Making Magic 2019年6月24日 Mark Rosewater著)
- ↑ Color Pie 2021 Changes/メカニズム的カラー・パイ 2021年版変更点(Making Magic 2021年10月18日 Mark Rosewater著)
[編集] 参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.16 プロテクション/Protection
- 702.16a プロテクションは常在型能力であり、「プロテクション([性質])/Protection from [性質]」と書かれる。この性質は通常は色であるが(例えば「プロテクション(黒)」)、どのような特性値や情報であってもよい。この性質が名前と偶然一致した場合、プロテクション 能力が名前を明白に参照している場合にのみ名前 として扱う。この性質がカード・タイプ、サブタイプ、特殊タイプである場合、プロテクションは、そのカード・タイプ、サブタイプ、特殊タイプを持つパーマネントだけでなく、戦場以外の領域にある発生源に適用される。これは rule 109.2 の例外である。
- 702.16b プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つ呪文の対象 にならず、記述された性質を持つ能力の発生源からの能力の対象にもならない。
- 702.16c プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つオーラによってエンチャントされることもない。プロテクションを持つパーマネントについているその種のオーラは状況起因処理によりオーナーの墓地に置かれる。(rule 704〔状況起因処理〕参照。)
- 702.16d プロテクションを持つパーマネントは、記述された性質を持つ装備品を装備できず、記述された性質を持つ城砦で城砦化されない。そのような状況にある装備品や城砦は、状況起因処理でそのパーマネントからはずれるが、戦場に残る。rule 704〔状況起因処理〕参照。
- 702.16e プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つダメージの発生源から受けるすべてのダメージを軽減する。
- 702.16f プロテクションを持つ攻撃クリーチャーは、記述された性質を持つクリーチャーによってブロックされない。
- 702.16g 「プロテクション([値A])、プロテクション([値B])」は、英語版では「Protection from [値A] and from [値B]」と書かれている。これは2つの独立したプロテクション 能力である。この類の能力を持つオブジェクトから「プロテクション([値A])」を失わせる効果があった場合、そのオブジェクトは「プロテクション([値B])」を持ったままである。
- 702.16h 「プロテクション(すべての[[[特性]]])/Protection from all [[[特性]]]」は、「プロテクション([値A])」「プロテクション([値B])」……と、その特性の取り得るすべての値に対するものの省略形である。これはそれぞれに独立したプロテクション 能力である。この類の能力を持つオブジェクトから「プロテクション([値A])」を失わせる効果があった場合、そのオブジェクトは「プロテクション([値B」)」「プロテクション([値C])」……を持ったままである。
- 702.16i 英語で「Protection from each [set of characteristics, qualities, or players]」と書かれている場合、それは列記された特性や性質やプレイヤーそれぞれに対するプロテクション 能力の省略形であり、複数のプロテクション 能力として働く。
- 702.16j 「プロテクション(すべて)/Protection from everything」は、プロテクションの一種である。プロテクション(すべて)を持つパーマネントやプレイヤーは、特性値がどうであるかに関わらず、すべてのオブジェクトに対するプロテクションを持つ。その種のパーマネントやプレイヤーは、呪文や能力の対象 にならず、オーラにエンチャントされない。その種のパーマネントは、装備品を装備せず、城砦によって城砦化されず、クリーチャーにブロックされない。その種のパーマネントやプレイヤーが受けるすべてのダメージは軽減される。
- 702.16k 「プロテクション(特定のプレイヤー)/Protection from [a player]」は、プロテクションの一種である。そのようなパーマネントやプレイヤーはその特定のプレイヤーがコントロールしている呪文や能力の対象 にならず、そのプレイヤーがコントロールしているオーラにエンチャントされない。そのようなパーマネントはそのプレイヤーがコントロールしている装備品を装備せず、そのプレイヤーがコントロールしている城砦に城砦化されず、そのプレイヤーがコントロールしているクリーチャーにはブロックされない。そのようなパーマネントやプレイヤーが受ける、そのプレイヤーがコントロールしているか、そのプレイヤーがオーナーであって他のプレイヤーがコントロールしていない発生源からのすべてのダメージは軽減される。
- 702.16m 同一のクリーチャーやプレイヤーに、同じ性質に対する複数のプロテクションがあっても効果は変わらない。
- 702.16n エンチャントされているクリーチャーにある性質に対するプロテクションを得させるとともに「この効果は~を取り除かない/this effect doesn't remove」としてその特定のオーラかすべてのオーラを取り除かないとしているものがある。これは、その指定されたオーラが状況起因処理によってオーナーの墓地に置かれることはない、ということを意味する。そのクリーチャーが他にその性質に対するプロテクションを持っていた場合、それらのプロテクションは通常通りオーラに作用する。
- 702.16p 1枚のオーラ(《慈善の祝福》)は、エンチャントしているクリーチャーにある性質に対するプロテクションを与えるとともに、その効果はそのクリーチャーに「すでについている/already attached to」特定のパーマネントをはずさないと書かれている。これはつまり、そのプロテクションの効果が適用され始めたとき、すでにそのクリーチャーについていてそこに書かれている性質を持つオブジェクト(そのパーマネントにプロテクションを与えたオーラ自身も含む)は、状況起因処理としてオーナーの墓地に置かれることはない、ということを意味する。そこに書かれている性質を持つそれ以外のパーマネントは、そのクリーチャーにつくことはできない。そのクリーチャーが同じ性質に対するプロテクションをもう1つ持っていた場合、それらはついているパーマネントに通常通り影響する。
- 702.16 プロテクション/Protection
- 702 キーワード能力