ステロイド

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
147行: 147行:
 
==[[オンスロート・ブロック]]+[[ミラディン・ブロック]]期==
 
==[[オンスロート・ブロック]]+[[ミラディン・ブロック]]期==
  
[[ビースト]]を主力とした[[赤緑ビースト]]
+
[[電結親和]]全盛期に[[アーティファクト]]対策に特化した[[グルールカラー|赤緑]]の[[デッキ]]が活躍した。
  
{{#card:Arc-Slogger}}
+
{{#card:Electrostatic Bolt}}
 +
{{#card:Oxidize}}
  
{{#card:Contested Cliffs}}
+
[[赤]]・[[緑]]ともにアーティファクト[[破壊]]や[[土地破壊]]に長けた[[色]]であることから、当時の[[メタ]]によく合致していた。
 +
各種[[パーマネント]][[除去]]で相手の動きを縛り、[[クリーチャー]]で[[殴る|殴り殺す]][[テンポ]]デッキである。
  
[[軽い|軽量]]クリーチャーは少なく、どちらかと言うと[[大型クリーチャー]]で勝負する。
+
また、[[ビースト]]を主力とした[[赤緑ビースト]]もあらわれた。
[[メタ]]にもよるが、[[土地破壊]]要素を含むなど通常のステロイドより若干コントロール的なチューン。
+
 
 +
{{#card:Arc-Slogger}}
 +
{{#card:Contested Cliffs}}
 +
<!-- [[軽い|軽量]]クリーチャーは少なく、どちらかと言うと[[大型クリーチャー]]で勝負する。
 +
[[メタ]]にもよるが、[[土地破壊]]要素を含むなど通常のステロイドより若干コントロール的なチューン。-->
  
 
==[[オデッセイ・ブロック]]期==
 
==[[オデッセイ・ブロック]]期==

2008年3月10日 (月) 15:47時点における版

目次

ステロイド(Steroid)

赤緑2ビートダウンデッキの俗称。略して「ステロ」とも言う。

その名の由来は「ステレオ・タイプ(典型)」から来ているとか、デッキに投入されていたアーナム・ジン/Erhnam Djinnの筋肉がステロイド剤を打ったみたいに見えるからなど、いろいろな説が囁かれるがはっきりとはわかっていない。

マナ・クリーチャーから良質のクリーチャーを素早く召喚し、速攻で殴り勝つ。 が入る事によって火力を投入することが出来るようになり、相手クリーチャーを除去して対戦相手に直接ダメージを叩き込みやすい。 その上、最後の一押しが出来るようになったため、緑単色に比べて柔軟性が増している。

1ターン目に緑のマナ・クリーチャーを出す為、緑メイン+赤という形を取ることが多い。 が、後述のマッドステロなどの、赤マナの方が多くなる例外も存在する。

しかし、動きの単純さとその安定感により、マジックの創世記から浮き沈みはあれど長らく高い人気を誇ってきた。

  • 漫画の主人公が赤緑のビートダウンデッキを用いることは多い。

そのストレートな強さからか、漫画を読んでからはじめた初心者が入門の際によく使うデッキでもある。

時のらせんブロックローウィン・ブロック

時のらせんブロック構築から引き続いてビッグ・マナが活躍する。



野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerなどのパワーカードが追加されたのが特に大きい。詳細は該当ページを参照のこと。

時のらせんブロック構築

未来予知参入前は、根の壁/Wall of Rootsなどのマナ加速から大型クリーチャーへとつなげるビッグ・マナと呼ばれるデッキが主流だった。



未来予知参入後は、タルモゴイフ/Tarmogoyfなどの優秀な小型クリーチャー中心の軽量ビートダウン赤緑プレデターがメインとなった。





ラヴニカ・ブロック

ギルドパクトでのグルールの登場を受けて復活を果たす。 メタに合致した炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shamanや、コスト・パフォーマンスの高い喧騒の貧霊/Rumbling Slumは登場初期から注目されていた。



詳細はグルール・ビート参照のこと。

ミラディン・ブロック神河ブロック

アーティファクト対策+土地破壊赤緑コントロールフレッシュメーカー)が中心の環境に於て、土地サーチを行わないアグレッシブなデッキも登場した。



極楽鳥/Birds of Paradiseによるマナ加速からヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman弧炎撒き/Arc-Sloggerなどに繋げて攻める。 すき込み/Plow Underなどの土地破壊要素も採用される。 クリーチャーが多いため、師範の占い独楽/Sensei's Divining Topよりは自然との融和/Commune with Natureの方が良く採用される模様。

The Finals04中部予選ではベスト8中2人がこのデッキタイプを使用していた。

サンプルレシピ

aligen="center" LEFT:
メインデッキ (60)
クリーチャー (21)
4 極楽鳥/Birds of Paradise
3 弧炎撒き/Arc-Slogger
4 ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman
4 永遠の証人/Eternal Witness
2 鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker
4 桜族の長老/Sakura-Tribe Elder
呪文 (17)
3 すき込み/Plow Under
4 石の雨/Stone Rain
4 溶鉄の雨/Molten Rain
2 自然との融和/Commune with Nature
4 マグマの噴流/Magma Jet
土地 (22)
9 森/Forest
1 島/Island
10 山/Mountain
1 真鍮の都/City of Brass
1 先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers
サイドボード
2 映し身人形/Duplicant
1 鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker
2 罰する者、ゾーズー/Zo-Zu the Punisher
4 侵入警報/Intruder Alarm
3 帰化/Naturalize
3 酸化/Oxidize

オンスロート・ブロックミラディン・ブロック

電結親和全盛期にアーティファクト対策に特化した赤緑デッキが活躍した。



ともにアーティファクト破壊土地破壊に長けたであることから、当時のメタによく合致していた。 各種パーマネント除去で相手の動きを縛り、クリーチャー殴り殺すテンポデッキである。

また、ビーストを主力とした赤緑ビーストもあらわれた。



オデッセイ・ブロック

この時期はオデッセイの誇る野生の雑種犬/Wild Mongrel獣群の呼び声/Call of the Herdなどを使用するやや軽量化したビートダウン戦略がとられた。



デッキパワーそれ自体は相当高かったのだが、マッドネスアストログライドウェイクなど天敵が多く逆境の時代でもある。

インベイジョン・ブロック期は怒り狂うカヴー/Raging Kavu火炎舌のカヴー/Flametongue Kavuなど、頭でっかちなクリーチャーも特徴的。

また、The Finals01ではメタ般若の面が登場、優勝を飾っている。

トーメント以降はマッドネスを中心にすえたマッドステロと呼ばれるタイプも登場した。詳しくはマッドステロを参照。


一方で、も投入し大型クリーチャーを搭載したリースカラーのデッキ、レッドゾーンも存在した。(ただし、白緑ビートダウンに3目としてタッチした形式の方が多かった。)



サンプルレシピ

aligen="center" LEFT:
メインデッキ (60)
クリーチャー (28)
4 日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla
4 疾風のマングース/Blurred Mongoose
4 火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu
4 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
4 野生の雑種犬/Wild Mongrel
4 ヤヴィマヤの蛮族/Yavimaya Barbarian
呪文 (8)
4 獣群の呼び声/Call of the Herd
4 炎の稲妻/Firebolt
4 ウルザの激怒/Urza's Rage
土地 (24)
6 山/Mountain
1 ケルドの死滅都市/Keldon Necropolis
9 森/Forest
2 蛮族のリング/Barbarian Ring
4 カープルーザンの森/Karplusan Forest
2 モスファイアの谷/Mossfire Valley
サイドボード
3 巨大化/Giant Growth
2 外殻貫通/Hull Breach
1 隕石の嵐/Meteor Storm
3 ナントゥーコの病木刈り/Nantuko Blightcutter
3 シヴのワーム/Shivan Wurm
3 突然の衝撃/Sudden Impact

インベイジョン・ブロック構築

スタンダードと違い1マナマナ・クリーチャーが存在せず、2土地タップインシヴのオアシス/Shivan Oasisを使わざるを得なかったものの、2〜5マナまで強力なクリーチャーが非常に多かった。 プロツアー東京01ではベスト8のうち半数を占めた。



上記以外では荊景学院の使い魔/Thornscape Familiarスキジック/Skizzikなどが使われた。 また、火力ウルザの激怒/Urza's Rageギトゥの火/Ghitu Fireなど、序盤から終盤まで使えるものが揃っていた。

サンプルレシピ

aligen="center" LEFT:
メインデッキ (60)
クリーチャー (28)
4 疾風のマングース/Blurred Mongoose
2 火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu
2 カヴーの飛脚/Kavu Runner
4 カヴーのタイタン/Kavu Titan
4 怒り狂うカヴー/Raging Kavu
4 スキジック/Skizzik
4 荊景学院の戦闘魔道士/Thornscape Battlemage
4 荊景学院の使い魔/Thornscape Familiar
呪文 (8)
4 ギトゥの火/Ghitu Fire
4 ウルザの激怒/Urza's Rage
土地 (24)
9 山/Mountain
2 ケルドの死滅都市/Keldon Necropolis
9 森/Forest
4 シヴのオアシス/Shivan Oasis
サイドボード
2 火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu
3 翡翠のヒル/Jade Leech
2 カヴーの飛脚/Kavu Runner
4 過ぎたる実り/Overabundance
4 平穏/Tranquility

マスクス・ブロックインベイジョン・ブロック

ヤヴィマヤの火/Fires of Yavimaya消散クリーチャーを中心にしたファイアーズメタの中心を走った。 詳しくはファイアーズを参照。




また、ヤヴィマヤの火/Fires of Yavimayaを抜き、火力やクリーチャーを重視したノーファイアーも登場した。


マスクス・ブロック構築

強力なブラストダーム/Blastodermを軸にしたデッキはこの環境スナフ・オ・ダームメロンを生み出したが、ステロイドもブラストダームを中心としたビートダウン。 また、火力内蔵の古代のハイドラ/Ancient Hydraや、沈泥を這うもの/Silt Crawlerキマイラ像/Chimeric Idolという2種類の3マナ3/3を有し、他の戦力も十分粒揃いだった。



世界選手権00中村聡氏が5勝1敗の好成績を上げている。

サンプルレシピ

aligen="center" LEFT:
メインデッキ (60)
クリーチャー (16)
4 ぶどう棚/Vine Trellis
4 沈泥を這うもの/Silt Crawler
4 ブラストダーム/Blastoderm
4 古代のハイドラ/Ancient Hydra
呪文 (20)
4 キマイラ像/Chimeric Idol
2 はじける子嚢/Saproling Burst
4 炎の印章/Seal of Fire
4 雷音/Thunderclap
3 リスティックの稲妻/Rhystic Lightning
2 取り引きのテーブル/Bargaining Table
1 旗艦プレデター/Predator, Flagship
土地 (24)
10 山/Mountain
13 森/Forest
1 ラースの果て/Rath's Edge
サイドボード
4 苦痛の城塞/Citadel of Pain
4 恭しき沈黙/Reverent Silence
2 流動石の山崩れ/Flowstone Slide
2 木を伐るサテュロス/Lumbering Satyr
2 あばら蜘蛛/Rib Cage Spider
1 蜘蛛糸の鎧/Spidersilk Armor

アイスエイジ・ブロックミラージュ・ブロック

カウンターポストをはじめとする、そして高速ウィニーネクロに彩られたこの時代は、ステロイドにとっては冬の時代であった。 特に、環境最強と目されたカウンターポストとの相性は最悪であり、「ステロイドは死んだ」とまで評された。

しかしその一方で熱心な愛好者も多く、地道に改良が重ねられていった。 そして、第5版発売直前には中型の飛行クリーチャーであるチビ・ドラゴン/Dragon Whelpや、ボール・ライトニング/Ball Lightningことヤヴィマヤの蟻/Yavimaya Ants、そしてリバー・ボア/River Boaを使うことで、兵士トークンをかわして効率よくダメージを与えることができるようになった。 その結果、第1回のアジア太平洋選手権の代表選考会ではカウンターポストの荒波を越えて1位を勝ち取り、香港オープンでは真木孝一郎に優勝賞品のフォード・フェスティバをもたらした。

惜しむらくは第5版の発売とともにチビ・ドラゴンや稲妻/Lightning Boltを失ってしまったことである。




アイスエイジ・ブロック構築

命取りの昆虫/Deadly Insectなどの昆虫の攻撃を嵐の束縛/Stormbindで通すBugBind



Olle Radeアイスエイジ・ブロック構築で行われたプロツアーコロンバス96をこのデッキで制したのはよく知られている。

アイスエイジ・ブロック

アーナム・ジン/Erhnam Djinnを主力とした通称"アーニー・バーン"。 ネクロの夏対策として組まれた。



火力に弱いというネクロの弱点を見越し、ネクロディスクメタって組まれた。 日本勢も世界選手権96で使用している。

サンプルレシピ

aligen="center" LEFT:
メインデッキ (60)
クリーチャー (17)
2 極楽鳥/Birds of Paradise
3 エルフの射手/Elvish Archers
4 アーナム・ジン/Erhnam Djinn
1 ヤヴィマヤの蟻/Yavimaya Ants
1 ルアゴイフ/Lhurgoyf
4 Spectral Bears
2 巨大トタテグモ/Giant Trap Door Spider
呪文 (20)
2 巨大化/Giant Growth
1 ハリケーン/Hurricane
1 火の玉/Fireball
4 稲妻/Lightning Bolt
2 粉砕/Shatter
3 火葬/Incinerate
1 嵐の束縛/Stormbind
1 黒の万力/Black Vise
2 ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk
土地 (23)
8 森/Forest
2 山/Mountain
4 露天鉱床/Strip Mine
4 ミシュラの工廠/Mishra's Factory
1 ヘイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battleground
4 カープルーザンの森/Karplusan Forest
サイドボード
1 平穏/Tranquility
3 疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish
1 ルアゴイフ/Lhurgoyf
2 地震/Earthquake
2 赤霊破/Red Elemental Blast
2 粉砕/Shatter
1 Anarchy
1 火葬/Incinerate
1 Primitive Justice
1 Zuran Orb

黎明期

赤緑ビートダウン黒の万力/Black Viseを搭載したヴァイスエイジが存在した。



エクステンデッド

2003年頃、ローテーション以前のエクステンデッドにも存在した。 特にTwo Deuceと呼ばれることが多い。




フェッチランド樹木茂る山麓/Wooded Foothills)により土地を切り詰め、超軽量構造に仕上げたデッキである。 速度と安定性により遅めのコントロールデッキに有利。

動きはRDWに近いが、クリーチャーサイズなどではこちらに分がある。

レガシー

レガシーでも存在するデッキタイプである。





密林の猿人/Kird Ape瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Maulerブリキ通りの悪党/Tin Street Hooliganなど、グルールカラー系の優秀なクリーチャーを惜しみなく採用出来るのが強み。

また、火力を連発し、クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryadタルモゴイフ/Tarmogoyfを一気に大きくするタイプも存在する。 この場合は、ある意味、火力型グロウといった認識に近い。

もっとも最近は、をタッチし、柔軟性の高いZooに移行する事も多くなっている。


参考

MOBILE