赤緑コントロール
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2011年10月17日 (月) 10:38時点における版
赤緑コントロール(Red-Green Control)は、赤緑の2色で構成されるコントロールデッキ。
目次 |
概要
主に赤の火力や土地破壊、緑のアドバンテージカードやパーマネント除去を組み合わせて使われる。
赤緑はステロイドがメインであり、コントロールの色の組み合わせとしてはそこまでメジャーではないが、ウィニークリーチャーが力不足の時やメタゲーム次第で時折登場する。
クリーチャーに手出しできない緑コントロールの補足として赤を足すといった構成になることも多い。赤単コントロールよりも柔軟性に富み、緑単コントロールよりもクリーチャー相手に有利。
ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
前環境の赤緑ヴァラクートに引き続き、原始のタイタン/Primeval Titanを用いたビッグ・マナ系のデッキが登場。キーカードのケッシグの狼の地/Kessig Wolf RunからWolf Run、Kessig Rampなどの名で呼ばれる。
クリーチャー — 巨人(Giant)
トランプル
原始のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたは「あなたのライブラリーから土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
土地
(T):(◇)を加える。
(X)(赤)(緑),(T):クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+0の修整を受けるとともにトランプルを得る。
不屈の自然/Rampant Growthや真面目な身代わり/Solemn Simulacrumからマナ加速して原始のタイタンに繋げ、ケッシグの狼の地と墨蛾の生息地/Inkmoth Nexusをサーチ。2回程度の攻撃で速やかに対戦相手を毒殺する。タイタン自身やワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine、原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunterなどの追加のフィニッシャーでライフを狙うことも可能。
大きく2種類のタイプに分けられる。1つは前環境終盤に少数存在した緑単ビートダウンの流れを汲む、ダングローブの長老/Dungrove Elderを最大限に活かせる緑単タッチ赤タイプ。タイタンを含む土地サーチによって、ケッシグの狼の地の起動コストのための赤マナ源も容易に持ってくることができる。
もう1つは赤を濃くした緑赤タイプ。ダングローブの長老やマナ・クリーチャーを抑える代わりに金屑の嵐/Slagstormなどを加え、よりコントロール要素を高めている。
ソーサリー・タイミングの除去に強いミシュラランド、単体除去に強い呪禁持ち、火力やマイナス修整に強い大型クリーチャーと多様な攻めを見せるため、ボードコントロールを行う側にとっては対処しづらく、非常に厄介な存在。
緑単
- 備考
- グランプリブリスベン11 第3位 (参考)
- 使用者:Andreas B Prantos
- フォーマット
- 緑単タッチ赤のタイプ。
緑赤
- 備考
- グランプリブリスベン11 第4位 (参考)
- 使用者:Luke Mulcahy
- フォーマット
GR Wolf Run [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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|
- 緑赤のタイプ。
ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
原始のタイタン/Primeval Titanと溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacleを使用したターボランド系コンボ・コントロールが登場。
クリーチャー — 巨人(Giant)
トランプル
原始のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたは「あなたのライブラリーから土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
土地
溶鉄の尖峰、ヴァラクートはタップ状態で戦場に出る。
山(Mountain)が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたが他に少なくとも5つの山をコントロールしている場合、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。あなたは「溶鉄の尖峰、ヴァラクートはそれに3点のダメージを与える」ことを選んでもよい。
(T):(赤)を加える。
詳細は赤緑ヴァラクートのページを参照のこと。
時のらせんブロック構築
時のらせんブロック構築では、優秀クリーチャーを軸にしたステロイドが存在する中、土地破壊に寄せたコントロール寄りのデッキも登場した。
クリーチャー — 植物(Plant) 壁(Wall)
防衛
根の壁の上に-0/-1カウンターを1個置く:(緑)を加える。毎ターン1回のみ起動できる。
クリーチャー — 人間(Human) ノーマッド(Nomad)
速攻
エコー(3)(赤)(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる。)
なだれ乗りが戦場に出たとき、土地1つを対象とし、それを破壊する。
ビッグ・マナとは違い、土地破壊で対戦相手を遅らせることで自身を有利にする。根の壁/Wall of Rootsや明日への探索/Search for Tomorrowでマナ加速し、なだれ乗り/Avalanche Ridersやムウォンヴーリーの酸苔/Mwonvuli Acid-Mossで土地を縛り、幽体の魔力/Spectral Forceなどの大型クリーチャーにつないで勝利する。強力ドローカードの調和/Harmonizeの存在も大きい。
また、黒をタッチし虚空/Voidなどを加えるバージョンも存在する。
サンプルレシピ
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (13) | |
3 | 幽体の魔力/Spectral Force |
4 | 根の壁/Wall of Roots |
2 | なだれ乗り/Avalanche Riders |
4 | ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite |
呪文 (24) | |
3 | 分解/Disintegrate |
3 | 獣群の呼び声/Call of the Herd |
4 | ムウォンヴーリーの酸苔/Mwonvuli Acid-Moss |
4 | 調和/Harmonize |
4 | 明日への探索/Search for Tomorrow |
2 | 虹色のレンズ/Prismatic Lens |
4 | 死亡+退場/Dead+Gone |
土地 (23) | |
6 | 山/Mountain |
11 | 森/Forest |
4 | 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse |
2 | ウルザの工廠/Urza's Factory |
サイドボード | |
4 | ユートピアの誓約/Utopia Vow |
3 | 硫黄破/Sulfurous Blast |
2 | 鋸刃の矢/Serrated Arrows |
2 | なだれ乗り/Avalanche Riders |
2 | 砕岩を食うもの/Detritivore |
2 | 大いなるガルガドン/Greater Gargadon |
- マナ加速に虹色のレンズ/Prismatic Lensを採用しているのが特徴的。根の壁/Wall of Rootsと違い滅び/Damnationの被害を被らずにすむ。
ミラディン・ブロック+神河ブロック期
ミラディン・ブロック+神河ブロック期のスタンダードでは、創造の標デッキから中核の創造の標/Beacon of Creationを抜き、替わりに赤を加えたフレッシュメーカーが登場。
クリーチャー — ビースト(Beast)
(赤),あなたのライブラリーのカードを上から10枚、追放する:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。弧炎撒きはそれに2点のダメージを与える。
4/5クリーチャー — 蛇(Snake) シャーマン(Shaman)
桜族の長老を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後ライブラリーを切り直す。
1/1創造の標のカードパワーが魅力的だったのか、本家の方が人気が高かった。また、この時代はスタンダードでの大きな大会が少なかったこともマイナーである一因。詳しくはフレッシュメーカーを参照。
ミラディン・ブロック構築
ミラディン・ブロックにおける赤緑コントロールは、メタゲームに合致したアーティファクト対策デッキ。ビッグ・レッドに次ぐアンチデッキとして人気を博し、親和に対抗した。
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。静電気の稲妻はそれに2点のダメージを与える。それがアーティファクト・クリーチャーである場合、代わりに静電気の稲妻はそれに4点のダメージを与える。
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
永遠の証人が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。
2/1アーティファクト除去や土地破壊などを多く投入し、対戦相手のリソースを削っていく。それを永遠の証人/Eternal Witnessや真面目な身代わり/Solemn Simulacrum、占術付き呪文で補助。最終的には弧炎撒き/Arc-Sloggerや火の玉/Fireballで決着をつける。ビッグ・レッドと比べると、火力にスロットをあまり割かない分クリーチャーも多めである。
カード・プールが狭いブロック構築環境ならではのデッキ。メタの中核が親和に確定しているため、テル=ジラードの正義/Tel-Jilad Justiceがメインデッキに4枚投入されることもある。
- 同環境の12postに赤を足したバージョンも存在する。
サンプルレシピ
- 備考
- 世界選手権04 ミラディン・ブロック構築部門 6戦全勝 (参考)
- 使用者:Grgur Petric Maretic
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (17) | |
4 | 弧炎撒き/Arc-Slogger |
4 | 真面目な身代わり/Solemn Simulacrum |
4 | 永遠の証人/Eternal Witness |
3 | ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman |
2 | 腐食ナメクジ/Molder Slug |
呪文 (19) | |
2 | 旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble |
3 | マグマの噴流/Magma Jet |
4 | 溶鉄の雨/Molten Rain |
2 | 手綱取り/Grab the Reins |
4 | 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt |
4 | テル=ジラードの正義/Tel-Jilad Justice |
土地 (24) | |
12 | 森/Forest |
12 | 山/Mountain |
サイドボード | |
2 | 旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble |
4 | 刈り取りと種まき/Reap and Sow |
3 | 粗野な覚醒/Rude Awakening |
3 | 酸化/Oxidize |
3 | 等時の王笏/Isochron Scepter |
オンスロート・ブロック構築
オンスロート・ブロック構築では、爆発的植生/Explosive Vegetationをマナ加速に使用するベジテーションのうち、赤緑のものも存在した。
ソーサリー
あなたのライブラリーから基本土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
また、スカージ参入後には絹鎖の蜘蛛/Silklash Spiderやめった切り/Slice and Diceなどを使用しアストログライドやゴブリンなどをメタったRogue Decreeも登場した。
クリーチャー — 蜘蛛(Spider)
到達
(X)(緑)(緑):絹鎖の蜘蛛は飛行を持つ各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。
ソーサリー
めった切りは、各クリーチャーに4点のダメージを与える。
サイクリング(2)(赤)((2)(赤),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたがめった切りをサイクリングしたとき、あなたは「めった切りは各クリーチャーに1点のダメージを与える」ことを選んでもよい。
ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期
ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期のスタンダードでは、トリニティからの土地破壊流行に乗って登場したアングリーハーミットが活躍。
ソーサリー
1つか2つか3つのクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。弧状の稲妻は、それらに3点のダメージを望むように割り振って与える。
ミラーマッチを意識したアングリーノンハーミットも登場し、環境を引っ張った。詳しくはそれぞれアングリーハーミット、アングリーノンハーミットを参照。