黒緑白ビートダウン
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2010年9月12日 (日) 15:44時点における版
黒緑白ビートダウン(BGW Beatdown)は、黒緑白3色で構成されるビートダウンデッキ。
黒とその対抗色で構成されたこのデッキカラーは古くはあまり人気がなかったが、アポカリプス以降は強力な対抗色多色カードが増え、人気のデッキタイプとなった。
動きはグッドスタッフに近く、主にコントロール色の強いビート・コントロールの形をとることが多い。
- PT Junkと総称されることも多い。もとは旧エクステンデッドで活躍した同色のジャンクデッキの名前であった。
- 近年はローウィンで加わった超強力クリーチャー、包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Towerにかけてドランデッキなどと呼ばれる。
目次 |
アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
クリーチャー — 人間(Human) ドルイド(Druid)
賛美(あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、そのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。)
(T):(緑)か(白)か(青)を加える。
クリーチャー — 天使(Angel)
飛行、先制攻撃、絆魂、プロテクション(デーモン(Demon))、プロテクション(ドラゴン(Dragon))
5/5エンドカードにエルドラージの碑/Eldrazi Monumentを採用したものも多い。詳細はエルドラージの碑を参照のこと。
アーティファクト
あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに飛行と破壊不能を持つ。
あなたのアップキープの開始時に、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。それができない場合、エルドラージの碑を生け贄に捧げる。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーサンディエゴ10 ベスト8(参考)
- 使用者:Daniel Grafensteiner
- フォーマット
- ワールドウェイク参入後のもの。エルドラージの碑/Eldrazi Monumentは採用されていない。
ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
同時期のスタンダードやローウィン=シャドウムーア・ブロック構築でも活躍している。
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
伝説のクリーチャー — ツリーフォーク(Treefolk) シャーマン(Shaman)
各クリーチャーは、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る。
0/5同環境の黒緑ビートダウンに白をタッチし、包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Towerを入れるパターンが主流。もともと同デッキはタルモゴイフ/Tarmogoyfや野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerなどでカードパワーは十分に高いが、そこに包囲の搭、ドランまで加えてデッキパワーを極限まで高めている。
包囲の搭、ドランを採用するものはドランデッキと呼ばれる場合が多い。初期のドランデッキは、包囲の搭、ドランとのシナジーを意識してオーランのバイパー/Ohran Viperのようなタフネス偏重なクリーチャーが積極的に採用されていた。しかし、包囲の搭、ドランのカードパワーが単体でも充分に高いため、次第にシナジーを意識しない構成が増えていった。その結果、ドランデッキは、黒緑エルフが部族シナジーを意識した構成になっているのに対し、カメレオンの巨像/Chameleon Colossusなどの除去耐性が高くサイズが大きいクリーチャーの多い構成のものになっていった。
スタンダードでは世界選手権07でUri Pelegが使用し、見事優勝を飾った。→*1
- 包囲の搭、ドラン不採用のものはノードランなどと呼ばれる。
- マナ加速に貴族の教主/Noble Hierarchを採用し、バントアグロの要素を組み込んだものをダーク・バント(Dark Bant)と呼ぶ。
スタンダード版
後期型
- 備考
- グランプリシアトルタコマ09 優勝(参考)
- 使用者:Yann Massicard
- フォーマット
Doran [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- アラーラの断片ブロック参入後の後期型。
初期型
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (23) | |
4 | 極楽鳥/Birds of Paradise |
4 | 包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower |
1 | 惑乱の死霊/Hypnotic Specter |
3 | ラノワールのエルフ/Llanowar Elves |
4 | オーランのバイパー/Ohran Viper |
3 | 叫び大口/Shriekmaw |
4 | タルモゴイフ/Tarmogoyf |
呪文 (14) | |
2 | 眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending |
3 | 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker |
1 | リリアナ・ヴェス/Liliana Vess |
2 | 名も無き転置/Nameless Inversion |
2 | 不敬の命令/Profane Command |
4 | 思考囲い/Thoughtseize |
土地 (23) | |
1 | 低木林地/Brushland |
3 | コイロスの洞窟/Caves of Koilos |
2 | 森/Forest |
1 | 宝石鉱山/Gemstone Mine |
4 | 光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace |
1 | 地平線の梢/Horizon Canopy |
4 | ラノワールの荒原/Llanowar Wastes |
1 | ペンデルヘイヴン/Pendelhaven |
4 | 樹上の村/Treetop Village |
2 | ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth |
サイドボード | |
2 | 雲打ち/Cloudthresher |
2 | ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer |
2 | 光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf |
1 | 忘却の輪/Oblivion Ring |
3 | 裂け目掃き/Riftsweeper |
2 | 鋸刃の矢/Serrated Arrows |
1 | 叫び大口/Shriekmaw |
2 | 呆然/Stupor |
ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築版
Doran [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 赤がタッチされ炎渦竜巻/Firespoutなどが入れられている。
ラヴニカ・ブロック期
多色重視のラヴニカ・ブロックの登場で再び一線級に返り咲く。同時期のオルゾフ・アグロに白緑と黒緑のパワーカードをつめこんだグッドスタッフデッキ、ロクソドン・ヒエラルキーが登場した。
クリーチャー — 象(Elephant) クレリック(Cleric)
ロクソドンの教主が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
(緑)(白),ロクソドンの教主を生け贄に捧げる:あなたがコントロールする各クリーチャーを再生する。
時のらせん参入後はサッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotterと墓所の勇者/Crypt Championの無限コンボを搭載したプロジェクトXと呼ばれるものが主流になった。詳細はプロジェクトXを参照のこと。
伝説のクリーチャー — 人間(Human) スカウト(Scout)
サッフィー・エリクスドッターを生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。このターン、それがあなたの墓地に置かれたとき、そのカードを戦場に戻す。
2/2クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
二段攻撃
墓所の勇者が戦場に出たとき、各プレイヤーは自分の墓地にあるマナ総量が3以下のクリーチャー・カード1枚を戦場に出す。
墓所の勇者が戦場に出たとき、それを唱えるために(赤)が使われていないかぎり、それを生け贄に捧げる。
エクステンデッド(時のらせん期)
伝説のクリーチャー — ツリーフォーク(Treefolk) シャーマン(Shaman)
各クリーチャーは、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る。
0/5クリーチャー — ツリーフォーク(Treefolk) ドルイド(Druid)
ツリーフォークの先触れが戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーからツリーフォーク(Treefolk)・カード1枚か森(Forest)カード1枚を探し、それを公開する。その後、ライブラリーを切り直し、そのカードを一番上に置く。」を選んでもよい。
0/3動きはビート・コントロールで、包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Towerやタルモゴイフ/Tarmogoyfなどの優秀なクロックを序盤に用意しつつ手札破壊・パーマネント除去などの要素を織り交ぜて対戦相手を殴り殺す。
包囲の搭、ドランのサーチ手段としてツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbingerが採用され、追加のサーチ対象として名も無き転置/Nameless Inversion・カメレオンの巨像/Chameleon Colossusも採用される。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーアムステルダム10 準優勝(参考)
- 使用者:Brad Nelson
- フォーマット
Doran [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 壌土のライオン/Loam Lionが特徴的。このカードを含めて全体がタフネス3以上となっており、エクステンデッドのトレンドである罰する火/Punishing Fire+燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillowsのコンボの影響を極力受けないようにしている。
エクステンデッド(ローウィン後)
しばらくなりを潜めていたが、ショックランド+フェッチランドでマナ基盤の安定性が高まり、ローウィンで包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Towerが加わったこともあってPT Junkが復活を果たす。
伝説のクリーチャー — ツリーフォーク(Treefolk) シャーマン(Shaman)
各クリーチャーは、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る。
0/5ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは手札を公開する。あなたはその中から土地でないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。あなたは2点のライフを失う。
エクステンデッド(デュアルランド期)
アポカリプスで加わった強力な対抗色の多色カードを活かすべく黒緑白のPT Junkが組まれた。
ソーサリー
緑の3/3の象(Elephant)クリーチャー・トークンを1体生成する。
フラッシュバック(3)(緑)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
レガシー
現行のレガシーでもPT Junkは有力なアーキタイプである。デュアルランド+フェッチランドで多色化が進んでいるのが大きい。
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)
タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。
*/1+*クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1