向上呪文
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*[[キッカー]]のように、[[追加コスト]]としてマナを支払うのではない。[[不特定マナ・コスト]]の部分に特定の色のマナを支払うということである。 | *[[キッカー]]のように、[[追加コスト]]としてマナを支払うのではない。[[不特定マナ・コスト]]の部分に特定の色のマナを支払うということである。 | ||
**例えば[[死後剛直/Vigor Mortis]]ならば、(2)(黒)(黒)(緑)ではなく、(1)(黒)(黒)(緑)となる。(◇)(黒)(黒)(緑)や(青)(黒)(黒)(緑)などで支払えばよい。 | **例えば[[死後剛直/Vigor Mortis]]ならば、(2)(黒)(黒)(緑)ではなく、(1)(黒)(黒)(緑)となる。(◇)(黒)(黒)(緑)や(青)(黒)(黒)(緑)などで支払えばよい。 | ||
+ | **[[コスト減少カード]]によって不特定マナ・コストがなくなってしまうと、特定の色のマナを支払う余地がなくなるため追加効果が得られないことがある。 | ||
*追加効果は、使うか使わないかを任意に選べるものではない。特定のマナを支払った場合、追加効果の発揮は強制である。 | *追加効果は、使うか使わないかを任意に選べるものではない。特定のマナを支払った場合、追加効果の発揮は強制である。 | ||
**例えば[[横揺れの増長/Rolling Spoil]]に(黒)を支払った場合、-1/-1の[[修整]]が使用者に不利だったとしても、それは避けられない。 | **例えば[[横揺れの増長/Rolling Spoil]]に(黒)を支払った場合、-1/-1の[[修整]]が使用者に不利だったとしても、それは避けられない。 | ||
*特定のマナを複数支払ったとしても、追加効果が増すことはない。 | *特定のマナを複数支払ったとしても、追加効果が増すことはない。 | ||
**例えば[[死後剛直/Vigor Mortis]]に(黒)(黒)(緑)(緑)を支払ったとしても、乗る[[+1/+1カウンター]]は1個である。2個に増えたりすることはない。 | **例えば[[死後剛直/Vigor Mortis]]に(黒)(黒)(緑)(緑)を支払ったとしても、乗る[[+1/+1カウンター]]は1個である。2個に増えたりすることはない。 | ||
− | *[[太陽の拳/Fist of Suns]]の[[代替コスト]]で(白)(青)(黒)(赤)(緑) | + | *「唱える」手順を経ていない場合、支払ったコストは存在しないため、追加効果を得ることはない。 |
− | + | **[[白マナ]]と[[青マナ]]を支払った[[侵入の追い返し/Repel Intruders]]を[[コピー]]した場合、コピーの方では白の効果も青の効果も得られない。コストに支払われたマナの色は[[コピー可能な値]]ではない。 | |
− | * | + | ***このとき、コピーした手段が青マナを支払って唱えた[[双つ術/Twincast]]だとしても、コピー分に青の効果が発揮されることはない。コピーを作ることは唱えることではない。 |
− | * | + | **[[金切り声の混種/Shrieking Grotesque]]を[[リアニメイト]]で[[戦場に出す|戦場に出した]]場合、黒マナを支払っていないのでETB能力で[[手札破壊]]をすることはできない。 |
− | *[[クローン/Clone]] | + | ***このとき、リアニメイトした手段が黒マナを支払って唱えた[[ゾンビ化/Zombify]]だとしても、黒マナを支払った扱いにはならない。その黒マナはゾンビ化に支払ったものであり、金切り声の混種のマナ・コストを支払ったわけではない。 |
− | ** | + | *「唱える」手順を経ているのであれば、特殊な支払い方をしていたとしても、それに支払ったコストを参照する。 |
+ | **[[太陽の拳/Fist of Suns]]の[[代替コスト]]で(白)(青)(黒)(赤)(緑)を支払って[[死後剛直/Vigor Mortis]]を唱えた場合、「[[緑マナ]]を支払っている」条件に合うため、追加効果を得ることができる。 | ||
+ | **[[全知/Omniscience]]などで[[マナ・コストを支払うことなく唱える|マナ・コストを支払うことなく唱えた]]場合、特定の色のマナを支払っていないため、追加効果を得ることはない。 | ||
+ | **[[クローン/Clone]]で向上クリーチャーをコピーした場合、クローンを唱えるに際して支払ったマナを参照する。 | ||
+ | **[[天界の曙光/Celestial Dawn]]などで色マナを違う色マナ[[かのように]]扱う場合でも、実際に支払った色マナを参照する。 | ||
*[[カード]]そのものは[[単色]]だが[[ルール文章]]中に[[マナ・シンボル]]を含むため[[固有色]]は多色になる。 | *[[カード]]そのものは[[単色]]だが[[ルール文章]]中に[[マナ・シンボル]]を含むため[[固有色]]は多色になる。 | ||
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2020年5月31日 (日) 12:06時点における版
向上呪文(Enhanced Spell)とは、唱える際に特定の色マナを支払うと効果が増すカードの総称[1]。それがクリーチャー呪文の場合は「向上クリーチャー」「強化クリーチャー」とも呼ばれる。
ラヴニカ・ブロックで初登場し、各ギルドにそれぞれ2枚存在する。シャドウムーア・ブロックでは混成カードになって登場。イコリア:巨獣の棲処でも久しぶりに再登場した。
Vigor Mortis / 死後剛直 (2)(黒)(黒)
ソーサリー
ソーサリー
あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に出す。この呪文を唱えるために(緑)が支払われていたなら、そのクリーチャーはその上に追加の+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
目次 |
該当カード
- ディセンション
- クリーチャーのみ。全てアンコモン。対応する色のマナを支払わないと戦場に残れず、生け贄に捧げられる。また、そのすべてがそれとは別にETB能力を持っている。「向上させればクリーチャーがオマケについてくる」というスタイル。のちのETB能力持ち想起エレメンタルに近い。
- イコリア:巨獣の棲処
- 黒のみインスタントで他はソーサリー。全て単色のレアで、対抗2色のマナを支払うと強化される。不特定マナが(2)に統一されているため、条件を満たすためには全てのマナ・コストを指定された色で支払うことになる。
ルール詳細
- キッカーのように、追加コストとしてマナを支払うのではない。不特定マナ・コストの部分に特定の色のマナを支払うということである。
- 例えば死後剛直/Vigor Mortisならば、(2)(黒)(黒)(緑)ではなく、(1)(黒)(黒)(緑)となる。(◇)(黒)(黒)(緑)や(青)(黒)(黒)(緑)などで支払えばよい。
- コスト減少カードによって不特定マナ・コストがなくなってしまうと、特定の色のマナを支払う余地がなくなるため追加効果が得られないことがある。
- 追加効果は、使うか使わないかを任意に選べるものではない。特定のマナを支払った場合、追加効果の発揮は強制である。
- 例えば横揺れの増長/Rolling Spoilに(黒)を支払った場合、-1/-1の修整が使用者に不利だったとしても、それは避けられない。
- 特定のマナを複数支払ったとしても、追加効果が増すことはない。
- 例えば死後剛直/Vigor Mortisに(黒)(黒)(緑)(緑)を支払ったとしても、乗る+1/+1カウンターは1個である。2個に増えたりすることはない。
- 「唱える」手順を経ていない場合、支払ったコストは存在しないため、追加効果を得ることはない。
- 白マナと青マナを支払った侵入の追い返し/Repel Intrudersをコピーした場合、コピーの方では白の効果も青の効果も得られない。コストに支払われたマナの色はコピー可能な値ではない。
- このとき、コピーした手段が青マナを支払って唱えた双つ術/Twincastだとしても、コピー分に青の効果が発揮されることはない。コピーを作ることは唱えることではない。
- 金切り声の混種/Shrieking Grotesqueをリアニメイトで戦場に出した場合、黒マナを支払っていないのでETB能力で手札破壊をすることはできない。
- このとき、リアニメイトした手段が黒マナを支払って唱えたゾンビ化/Zombifyだとしても、黒マナを支払った扱いにはならない。その黒マナはゾンビ化に支払ったものであり、金切り声の混種のマナ・コストを支払ったわけではない。
- 白マナと青マナを支払った侵入の追い返し/Repel Intrudersをコピーした場合、コピーの方では白の効果も青の効果も得られない。コストに支払われたマナの色はコピー可能な値ではない。
- 「唱える」手順を経ているのであれば、特殊な支払い方をしていたとしても、それに支払ったコストを参照する。
- 太陽の拳/Fist of Sunsの代替コストで(白)(青)(黒)(赤)(緑)を支払って死後剛直/Vigor Mortisを唱えた場合、「緑マナを支払っている」条件に合うため、追加効果を得ることができる。
- 全知/Omniscienceなどでマナ・コストを支払うことなく唱えた場合、特定の色のマナを支払っていないため、追加効果を得ることはない。
- クローン/Cloneで向上クリーチャーをコピーした場合、クローンを唱えるに際して支払ったマナを参照する。
- 天界の曙光/Celestial Dawnなどで色マナを違う色マナかのように扱う場合でも、実際に支払った色マナを参照する。
- カードそのものは単色だがルール文章中にマナ・シンボルを含むため固有色は多色になる。
その他
フィフス・ドーンの烈日はこのメカニズムの5色版とも言える。また、エルドレインの王権では逆に単色版と言える一徹が登場した。
脚注
- ↑ ラヴニカ:ギルドの都のリリースノートから使われ、ラヴニカ・ブロックに関する記事などでも使用される。(Dissension’s Enhancements(Latest Developments 2006年4月21日 Aaron Forsythe著))