紋章
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*[[基本セット2011]]発売に伴う[[総合ルール]]変更に際して制定されたルール用語である。制定時点では[[遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant]]の3番目の[[忠誠度能力]]が紋章を用いるように[[オラクル]]が変更されただけで、他に紋章を用いる[[カード]]は存在しなかったが、その後、順調に数を増やしている。 | *[[基本セット2011]]発売に伴う[[総合ルール]]変更に際して制定されたルール用語である。制定時点では[[遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant]]の3番目の[[忠誠度能力]]が紋章を用いるように[[オラクル]]が変更されただけで、他に紋章を用いる[[カード]]は存在しなかったが、その後、順調に数を増やしている。 | ||
− | *[[ | + | *[[マジック・オリジン]]現在、紋章を生成するカードは[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]のみである。[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]世界におけるプレインズウォーカーの強大さを示す一例と言える。 |
*永続的な[[継続的効果]]を、より扱いやすく、より直感的にわかりやすくするために、「[[破壊]]されたりコントロールを奪われたりしないような[[エンチャント]]」のような機能を持つオブジェクトとして制定された([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/99a 参考])。 | *永続的な[[継続的効果]]を、より扱いやすく、より直感的にわかりやすくするために、「[[破壊]]されたりコントロールを奪われたりしないような[[エンチャント]]」のような機能を持つオブジェクトとして制定された([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/99a 参考])。 | ||
**例えば[[イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad]]の紋章(コントロール下の[[クリーチャー]]すべてに+1/+0)が、単なる永続的効果の[[起動型能力]]だったとすると、その[[解決]]時にコントロールしているクリーチャーのみに永続的に影響を与えることになるので、以下のような問題が発生する。 | **例えば[[イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad]]の紋章(コントロール下の[[クリーチャー]]すべてに+1/+0)が、単なる永続的効果の[[起動型能力]]だったとすると、その[[解決]]時にコントロールしているクリーチャーのみに永続的に影響を与えることになるので、以下のような問題が発生する。 | ||
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*[[屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant]] | *[[屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant]] | ||
*[[卓絶のナーセット/Narset Transcendent]] | *[[卓絶のナーセット/Narset Transcendent]] | ||
+ | *[[ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy|束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound]] | ||
+ | *[[異端の癒し手、リリアナ/Liliana, Heretical Healer|反抗する屍術師、リリアナ/Liliana, Defiant Necromancer]] | ||
+ | *[[カラデシュの火、チャンドラ/Chandra, Fire of Kaladesh|燃え盛る炎、チャンドラ/Chandra, Roaring Flame]] | ||
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+ | *[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]] | ||
*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
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2015年7月4日 (土) 14:44時点における版
紋章/Emblemは、1つまたはそれ以上の能力を持つオブジェクトを表すマーカーである。紋章は統率領域に置かれ、その能力は統率領域で機能する。
Koth of the Hammer / 槌のコス (2)(赤)(赤)
伝説のプレインズウォーカー — コス(Koth)
伝説のプレインズウォーカー — コス(Koth)
[+1]:山(Mountain)1つを対象とし、それをアンタップする。ターン終了時まで、それは赤の4/4のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[-2]:あなたがコントロールする山1つにつき、あなたのマナ・プールに(赤)を加える。
[-5]:あなたは「あなたがコントロールする山は『(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。この土地はそれに1点のダメージを与える。』を持つ。」を持つ紋章を得る。
目次 |
概要
紋章は「[プレイヤー]は[能力]を持つ紋章を得る。/[Player] gets an emblem with [ability]」という効果によって生成され、そのプレイヤーはその能力を持つ紋章を統率領域に置く。紋章のオーナーはそのプレイヤーであり、そのプレイヤーがその紋章をコントロールする。
紋章はそれを生成する効果によって定義された能力を持ち、それ以外の特性(カード名、色など)を持たない。
- 基本セット2011発売に伴う総合ルール変更に際して制定されたルール用語である。制定時点では遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errantの3番目の忠誠度能力が紋章を用いるようにオラクルが変更されただけで、他に紋章を用いるカードは存在しなかったが、その後、順調に数を増やしている。
- マジック・オリジン現在、紋章を生成するカードはプレインズウォーカーのみである。マジック世界におけるプレインズウォーカーの強大さを示す一例と言える。
- 永続的な継続的効果を、より扱いやすく、より直感的にわかりやすくするために、「破壊されたりコントロールを奪われたりしないようなエンチャント」のような機能を持つオブジェクトとして制定された(参考)。
- 例えばイニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistradの紋章(コントロール下のクリーチャーすべてに+1/+0)が、単なる永続的効果の起動型能力だったとすると、その解決時にコントロールしているクリーチャーのみに永続的に影響を与えることになるので、以下のような問題が発生する。
- これらは「支配下にあるクリーチャー全員を強化する」というイメージに反するし、またゲーム上でも管理が面倒である。特に複数回起動したら、どれに何回効果が及んでいるのかなどを細かく記録しないと確実に混乱を招くだろう。紋章を使うことで、この問題をスマートに解決しているのである。
- これまではヴァンガード・統率者戦・プレインチェイス戦・魔王戦などの変種ルールでしか用いられていなかった統率領域だが、紋章が制定されると同時に通常のゲームでも統率領域を用いるように変更された。
- 闇の隆盛以降、ブースターパックのおまけカードとして紋章用のトークン・カードが収録されている。(→トークン・カード)
- それ以前に登場していた紋章も、特殊セット再録の際にトークン・カードが作成された(ヴェンセールvsコス、Modern Masters)。よって、すべての紋章に専用のトークン・カードが存在する。
紋章を用いるカード
- 遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant
- 槌のコス/Koth of the Hammer
- 滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner
- イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad
- 月の賢者タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sage
- 闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms
- ドムリ・ラーデ/Domri Rade
- 獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts
- 太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion
- 荒ぶる波濤、キオーラ/Kiora, the Crashing Wave
- ダク・フェイデン/Dack Fayden
- 不動のアジャニ/Ajani Steadfast
- 頂点捕食者、ガラク/Garruk, Apex Predator
- 龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker
- 真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor
- 時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage
- 黒き誓約、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis of the Black Oath
- 屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant
- 卓絶のナーセット/Narset Transcendent
- 束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound
- 反抗する屍術師、リリアナ/Liliana, Defiant Necromancer
- 燃え盛る炎、チャンドラ/Chandra, Roaring Flame
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 113 能力
- 113.1 能力は以下の3つのいずれかである。
- 113.1a 能力には、オブジェクトの持つ特性で、そのオブジェクトがゲームに影響を及ぼせるようにするものが含まれる。オブジェクトの能力はそのルール・テキストまたはそれを生成した効果によって定義される。ルールや効果によってオブジェクトが能力を得ることもある。(能力を与える効果には、大抵の場合「持つ」「得る」と書かれている。)能力は効果を作る(rule 609〔効果〕参照)。
- 113.1b 能力には、プレイヤーが持つ、ゲームがそのプレイヤーに及ぼす影響を変更するものがある。効果によって与えられない限り、通常、プレイヤーは能力を持たない。
- 113.1c 能力には、スタック上にある起動型あるいは誘発型能力が含まれる。この種の能力はオブジェクトである。(rule 6〔呪文、能力、効果〕参照)
- 113.2 能力は、それを持っているオブジェクトに影響を及ぼすことがある。他のオブジェクトやプレイヤーにも影響を及ぼすことがある。
- 113.2a 能力には有益なものも不利益なものもある。
- 113.2b カードを唱えるための追加コストや代替コストは、カードの能力である。
- 113.2c 1つのオブジェクトが複数の能力を持つことがある。そのオブジェクトがカードである場合、一行に並べられて書かれるあらかじめ定義された能力(rule 702〔キーワード能力〕参照)を除き、オブジェクトの文章の各段落は別個の能力を表す。カードでない場合、それを生成した効果によって複数の能力を得ることがある。また、オブジェクトは呪文や能力によって能力を得ることがある。1つのオブジェクトが同じ能力を複数持っている場合、それられは独立に機能する。これによって、能力が1つだけの時よりもより多くの効果を生むこともあるし、そうでないこともある。詳しい情報は各能力を参照のこと。
- 113.2d 能力は、1つまたは複数の単発的効果または継続的効果を作る。継続的効果の中には、置換・軽減効果が含まれる。rule 609〔効果〕参照。
- 113.3 能力は大別して4つの区分に分けられる。
- 113.3a 呪文能力とは、インスタントまたはソーサリー・呪文が解決される間に処理される指示のことである。rule 113.6 に示す、起動型能力や誘発型能力や常在型能力でない、インスタントまたはソーサリー・呪文の文章は呪文能力である。
- 113.3b 起動型能力はコストと効果を持ち、通常は「[[[コスト]]]:[[[効果]]。][(あるなら)起動指示。]」という書式で書かれている。この種の能力は、そのプレイヤーが優先権を持っているときならいつでも起動できる。そうしたなら、その能力はスタックに積まれ、打ち消されるか解決されるかその他の方法でスタックから離れるまでスタックに残る。rule 602〔起動型能力の起動〕参照。
- 113.3c 誘発型能力は誘発条件と効果を持ち、「……とき/when」「……たび/whenever」「……時/at」を含む(通常はそれらから始まる)「[[[誘発条件]]], [[[効果]]。]」という書式で書かれている。誘発イベントが発生するたび、その次にいずれかのプレイヤーが優先権を得る時にその能力はスタックに積まれ、打ち消されるか解決されるかその他の方法でスタックから離れるまでスタックに残る。rule 603〔誘発型能力の扱い〕参照。
- 113.3d 常在型能力は普通の文で書かれ、単にその効果が発生する。常在型能力は、パーマネントがその能力を持って戦場にある間機能し続ける継続的効果を生み出すか、あるいはその能力を持つオブジェクトが特定の領域にある間に機能する。rule 604〔常在型能力の扱い〕参照。
- 113.4 起動型能力や誘発型能力の一部はマナ能力である。マナ能力は特別なルールに従う。マナ能力はスタックを使わず、特定の条件下では優先権がないときにさえ起動することができる。rule 605〔マナ能力〕参照。
- 113.5 起動型能力の中には忠誠度能力と呼ばれるものがある。忠誠度能力は、以下の特殊ルールが適用される。プレイヤーは自分がコントロールしているパーマネントの忠誠度能力を、自分のメイン・フェイズの間、スタックが空で、優先権を持っていて、どのプレイヤーもそのターンにそのパーマネントの忠誠度能力を起動していない場合にのみ起動できる。rule 606〔忠誠度能力〕参照。
- 113.6 インスタントまたはソーサリー・呪文の能力は、通常、そのオブジェクトがスタックにある間にのみ機能する。他のオブジェクトの能力は、通常、そのオブジェクトが戦場にある間にのみ機能する。例外は以下の通り。
- 113.6a 特性定義能力は、ゲームの外部やゲームの開始前も含むあらゆる場所で機能する。rule 604.3 参照。
- 113.6b どの領域で機能するかが書かれている能力は、その領域でのみ機能する。
- 113.6c どの領域で機能しないかが書かれている能力は、その特定の領域以外では、ゲームの外部やゲームの開始前も含むあらゆる場所で機能する。
- 113.6d あるオブジェクトの持つ、それ自身のマナ・コストを払うのではなく代替コストを支払うことをプレイヤーに認める能力その他のそれを唱えるためのコストを変更する能力はスタックにある間に機能する。
- 113.6e オブジェクトの、その特定のオブジェクトをプレイするあるいは唱えることに制限や修整をもたらす能力は、プレイできるあるいは唱えられる領域にある間とスタックにある間に機能する。その特定のオブジェクト自身にそれをプレイするあるいは唱えることに制限や修整をもたらす他の能力を与えるそのオブジェクトの能力は、スタックにある間にのみ機能する。
- 113.6f オブジェクトの能力で、その特定のオブジェクトをどの領域からプレイする、あるいは唱えることができるかを限定したり修整したりする能力は、ゲームの外部を含むどこにあっても機能する。
- 113.6g オブジェクトの能力で、それが打ち消されない、またはコピーされないと書かれているものは、スタックにある間に機能する。
- 113.6h オブジェクトの能力で、それが戦場に出る状況を変更するものは、そのオブジェクトが戦場に出てくるに際して機能する。rule 614.12 参照。
- 113.6i オブジェクトの能力で、それにカウンターを置けないとするものは、そのオブジェクトが戦場にある間に加えて、そのオブジェクトが戦場に出る際にも機能する。
- 113.6j オブジェクトの、戦場にある間に支払うことのできないコストを必要とする起動型能力は、そのコストを支払うことができる領域にある間に機能する。
- 113.6k 戦場以外の領域にある間にのみ誘発しうる誘発条件を持つ誘発型能力は、その誘発しうる領域にある間に機能する。その誘発型能力が他に誘発条件を持っていた場合、単一の誘発型能力が複数の領域で機能することもありうる。
- 113.6m コストや効果が、そのオブジェクトを特定の領域から移動させるものである場合、その領域にある間にのみ機能する。その能力の誘発条件として、あるいはその能力のそれ以前のコストや効果として、そのオブジェクトをその領域に移動すること、あるいはそのオブジェクトがオーラである場合にはそれがエンチャントしているオブジェクトが戦場を離れることが含まれている場合は、この限りではない。その能力の効果が、そのオブジェクトを特定の領域から移動させる効果を持つ遅延誘発型能力を作る場合も同様である。
- 113.6n ゲームの開始前、デッキ 構築に関するルールを変更する能力が存在する。その種の能力は、この総合ルールだけでなく、マジック・イベント規定その他特定のフォーマットでのデッキ 構築ルールを定めた文書を変更する。しかしながら、その種の能力によっても、あるフォーマットにおいて禁止や制限されているカードは禁止あるいは制限されているままである。現在のマジック・イベント規定は、[[1]] から参照できる。(訳注:日本語訳は [[2]] 以下で公開されている)
- 113.6p 紋章、次元・カード、ヴァンガード・カード、計略・カード、策略・カードの能力は統率領域において機能する。rule 114〔紋章〕、rule 901〔プレインチェイス戦〕、rule 902〔ヴァンガード戦〕、rule 904〔アーチエネミー戦〕、rule 905〔コンスピラシー・ドラフト〕参照。
- 113.7 能力の発生源は、それを作ったオブジェクトである。スタックにある起動型能力の発生源は、起動した能力を持つオブジェクトである。スタックにある、または誘発してスタックに積まれるのを待っている誘発型能力の発生源は、(遅延誘発型能力を除き)誘発した能力を持つオブジェクトである。遅延誘発型能力の発生源については、rule 603.7d-f 参照。
- 113.7a いったん起動し、または誘発したら、能力はその能力の発生源とは独立して スタックに存在する。以降、その能力の発生源を破壊したり除去したりしても、能力には影響を及ぼさない。いくつかの能力は、その能力が直接何かをするのではなく、その能力の発生源に何かをさせることに注意すること(例えば、「クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。放蕩紅蓮術士はそれに1点のダメージを与える。」)。このような場合、起動型能力を宣言したり誘発型能力をスタックに置いたりする時点でその発生源の情報を参照する起動型能力や誘発型能力は、その能力がスタックに置かれる時点でそれらの情報をチェックする。それ以外の理由で発生源の情報を参照する能力は、その能力の解決時にその情報をチェックする。いずれにせよ、チェックする時点で発生源が既に元あった領域 にない場合、その能力の発生源の、その領域を離れる直前の情報を使う。すでに存在しなくなっていても、発生源がその処理を行う。
- 113.8 スタックにある起動型能力のコントローラーは、その能力を起動したプレイヤーである。スタックにある誘発型能力のコントローラーは、遅延誘発型能力を除き、その能力が誘発したときにその能力の発生源をコントロールしていたプレイヤーである。コントローラーがいない場合、その能力が誘発した時のその能力の発生源のオーナーである。遅延誘発型能力のコントローラーについては、rule 603.7d-f 参照。
- 113.9 スタックにある起動型能力や誘発型能力は呪文ではないので、呪文を打ち消すものには打ち消されない。スタックにある起動型能力や誘発型能力は、能力を打ち消すと書かれている効果によって打ち消される。常在型能力はスタックを用いないので、打ち消されることはない。
- 113.10 効果によって、オブジェクトの能力が追加されたり、あるいは取り除かれたりすることがある。能力を追加する効果は、そのオブジェクトが能力を「得る/gain」、「持つ/have」などと書かれる。能力を取り除く効果は、そのオブジェクトが能力を「失う/lose」と書かれる。
- 113.11 効果によって、オブジェクトは特定の能力を得なくなることがある。それらの効果では、そのオブジェクトはその能力を「持つことができない/can't have」と書かれている。もしオブジェクトがその能力を持っている場合、その能力を失う。また、効果やキーワード・カウンターによってその能力をそのオブジェクトに得させることもできない。呪文や能力の解決がその特定の能力をそのオブジェクトに得させる継続的効果を作る場合、その継続的効果のその部分は適用されないが、その継続的効果の他の部分は適用され、またその解決された呪文や能力の作る他の継続的効果は作られる。常在型能力によって作られた、その特定の能力を得させる継続的効果は、そのオブジェクトに適用されない。
- 113.12 オブジェクトの特性を定めたり、あるいは単にそのオブジェクトの性質を決めたりする効果は、効果によって得られる能力とは区別される。オブジェクトが能力を「得る/gain」、「持つ/have」時、その能力は他の効果によって取り除かれることがありうる。一方、効果によってオブジェクトの特性が定義された場合(「[[[パーマネント]]]は[[[特性]]値]である/[permanent] is [characteristic value]」)、それは能力を得させることにはならない(rule 604.3 参照)。同様に、効果によってオブジェクトがある性質を得た場合(「[[[パーマネント]]]はブロックされない。」)、それは能力を得させもしないし特性を定義することもない。
- 113.1 能力は以下の3つのいずれかである。
- 113 能力