バーン

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
18行: 18行:
  
 
==デッキ構築==
 
==デッキ構築==
[[ショック/Shock]]などに代表される優良な[[火力]]系[[呪文]]は、[[コモン]]・[[アンコモン]]に設定されていることが多く、初心者[[プレイヤー]]でも手を出しやすい[[デッキ]]であり、それなりに強い。[[#ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期|ミラージュ~テンペスト期]]のバーンの隆盛を考慮してか一時期火力の性能は著しく落ちたが、近年は再び質が向上しつつある。
+
[[ショック/Shock]]などに代表される優良な[[火力]]系[[呪文]]は、[[コモン]]・[[アンコモン]]に設定されていることが多く、初心者[[プレイヤー]]でも手を出しやすい[[デッキ]]であり、それなりに強い。[[バーン/スタンダード/ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期|ミラージュ~テンペスト期]]のバーンの隆盛を考慮してか一時期火力の性能は著しく落ちたが、近年は再び質が向上しつつある。
  
 
ただし、デッキ[[構築]]や[[プレイング]]は相当難しい。ただ「[[土地]]と火力でデッキを組んで全部[[対戦相手]]に撃ち込めばいい」というものではない。そんなことをしていたら、よほど優秀な火力がないかぎり、相手の[[ライフ]]を削り切る前に[[クリーチャー]]に[[殴る|殴り]]殺されてしまう。かといって火力で正直にクリーチャーを1体1体[[除去]]していたら、[[対戦相手]]に撃つ分が足りなくなって息切れしてしまう。無視すべきか[[焼く|焼き]]落とすか、その判断を常に計算しなければならないが、クリーチャー同士の殴り合いと違い、目に見える状況は相手だけなので、読み切る力の難しさは[[パーミッション]]をも遥かにしのぐ。
 
ただし、デッキ[[構築]]や[[プレイング]]は相当難しい。ただ「[[土地]]と火力でデッキを組んで全部[[対戦相手]]に撃ち込めばいい」というものではない。そんなことをしていたら、よほど優秀な火力がないかぎり、相手の[[ライフ]]を削り切る前に[[クリーチャー]]に[[殴る|殴り]]殺されてしまう。かといって火力で正直にクリーチャーを1体1体[[除去]]していたら、[[対戦相手]]に撃つ分が足りなくなって息切れしてしまう。無視すべきか[[焼く|焼き]]落とすか、その判断を常に計算しなければならないが、クリーチャー同士の殴り合いと違い、目に見える状況は相手だけなので、読み切る力の難しさは[[パーミッション]]をも遥かにしのぐ。
48行: 48行:
 
[[マナカーブ]]も非常に重視される。基本的に1~3マナ圏のカードのみにしたいが、[[スタンダード]]程度の[[カード・プール]]ではそうは言ってられず、決め手となるカードを入れなければならない。その決め手となるカードの[[マナ・コスト]]にも悩まされる。扱いの非常に難しいデッキである。
 
[[マナカーブ]]も非常に重視される。基本的に1~3マナ圏のカードのみにしたいが、[[スタンダード]]程度の[[カード・プール]]ではそうは言ってられず、決め手となるカードを入れなければならない。その決め手となるカードの[[マナ・コスト]]にも悩まされる。扱いの非常に難しいデッキである。
  
==ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期==
+
==スタンダード==
[[赤白]][[タッチ]][[黒]]のバーン[[デッキ]]が存在する。
+
下記の時期の[[スタンダード]]においても、活躍を見せる。
 +
*[[バーン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期]]
 +
*[[バーン/スタンダード/アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期]]
 +
*[[バーン/スタンダード/ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期|ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期]]
 +
*[[バーン/スタンダード/時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期]]
 +
*ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
 +
**[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]を中心とするバーン系[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]の'''[[タルモバーン]]'''が存在した。
 +
*神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
 +
**[[白]]を[[タッチ]]して[[神の怒り/Wrath of God]]を搭載した[[赤白]]の'''[[ボロスバーン]]'''が存在した。
 +
**[[黒]]をタッチして[[闇の腹心/Dark Confidant]]で息切れを防ぐ[[黒赤]]の'''[[ラクドスバーン]]'''が存在した。
 +
*ミラディン・ブロック期
 +
**[[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りの赤単バーンの'''[[ビッグ・レッド]]'''が存在した。
 +
*インベイジョン・ブロック期
 +
**[[罠の橋/Ensnaring Bridge]]を妨害手段として搭載した'''[[バーニングブリッジ]]'''が存在した。
 +
*[[バーン/スタンダード/ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期|ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期]]
 +
*[[バーン/スタンダード/ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期|ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期]]
 +
*[[バーン/スタンダード/黎明期|黎明期]]
  
{{#card:Chandra's Phoenix}}
+
==ブロック構築==
{{#card:Boros Charm}}
+
下記の時期の[[ブロック構築]]においても、活躍を見せる。
 
+
*ミラディン・ブロック構築
[[稲妻の一撃/Lightning Strike]]、[[マグマの噴流/Magma Jet]]、[[頭蓋割り/Skullcrack]]などの大量の[[火力]][[呪文]]を搭載した[[フルバーン]]に近い構成。[[クリーチャー]]は少なめだが、デッキとの相性がよい[[チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix]]はよく用いられる。
+
**[[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りの赤単バーンの'''[[ビッグ・レッド]]'''が存在した。
 
+
*ウルザ・ブロック構築
[[白]]を足したことで[[ボロスの魔除け/Boros Charm]]や[[戦導者のらせん/Warleader's Helix]]といった優良火力と、火力で対処しづらいクリーチャーに対して有効な[[岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks]]を使用できるようになっている。また、追加の[[白マナ]]源と[[占術]]手段を兼ねて[[静寂の神殿/Temple of Silence]]が採用されており、状況次第では[[労苦+苦難/Toil+Trouble]]の労苦の方を使うこともできる。
+
**バーン要素を含む[[ゴブリン (デッキ)|ゴブリンデッキ]]'''[[ゴブリン・バーン]]'''が存在した。
 
+
===サンプルレシピ===
+
*備考
+
**[[グランプリダラスフォートワース13]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpdfw13/welcome 参考])
+
**使用者:[[Darin Minard]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス]])
+
 
+
{{#magicfactory:df311405}}
+
 
+
==アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期==
+
[[稲妻/Lightning Bolt]]を筆頭とする優秀な[[火力]]に恵まれた[[環境]]であり、実戦レベルのバーンも[[構築]]可能となった。
+
 
+
{{#card:Lightning Bolt}}
+
{{#card:Searing Blaze}}
+
{{#card:Ball Lightning}}
+
 
+
[[板金鎧の土百足/Plated Geopede]]や[[カルガの竜王/Kargan Dragonlord]]などの優秀[[ウィニー]][[クリーチャー]]を主力とした[[スライ/スタンダード/アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|スライ]]の方が優勢であるが、それらを外し[[歩く火力]]をメインにしたバーンよりのデッキも存在している。
+
 
+
===サンプルレシピ===
+
*備考
+
**[[アメリカ選手権10]] 準優勝([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/usnat10/welcome 参考])
+
**使用者:[[Anthony Eason]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[基本セット2011]]+[[アラーラの断片ブロック]]+[[ゼンディカー・ブロック]])
+
 
+
{{#MagicFactory:df303322}}
+
 
+
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期==
+
[[稲妻/Lightning Bolt]]を筆頭とする優秀な[[火力]]に加え、[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]や[[地獄火花の精霊/Hellspark Elemental]]のような[[歩く火力]]にも恵まれている。
+
 
+
{{#card:Lightning Bolt}}
+
{{#card:Hellspark Elemental}}
+
{{#card:Ball Lightning}}
+
 
+
===サンプルレシピ===
+
*備考
+
**[[フィンランド選手権09]] ベスト8([http://mtg.bore.org/article.php?id=283 参考])
+
**使用者:[[Jonne Kukkola]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片ブロック]])
+
 
+
{{#MagicFactory:df310524}}
+
 
+
*[[タッチ]][[黒]]の構成。
+
 
+
==時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期==
+
[[火葬/Incinerate]]・[[裂け目の稲妻/Rift Bolt]]をはじめとした優良[[火力]][[呪文]]と、[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]などの高性能な[[歩く火力]]の存在、それに[[ミシュラランド]]が加わったことで[[赤単色デッキ|赤単]]バーンが復権を果たす。
+
 
+
{{#card:Mogg Fanatic}}
+
{{#card:Mutavault}}
+
 
+
特に[[モーニングタイド]]で[[変わり谷/Mutavault]]が加わったことでデッキの完成度が高まった。これと[[ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment]]で[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]しつつ火力でサポートする。
+
 
+
[[グランプリ静岡08]]の直前に話題になり、実際に[[グランプリ]]本戦で初日全勝者を輩出している。
+
 
+
だが、[[シャドウムーア]]、[[イーブンタイド]]では[[復讐の亜神/Demigod of Revenge]]などのビートダウン向け[[カード]]が増え、赤単[[デッキ]]は[[スライ/スタンダード/時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|スライ]]のほうが主流になった。
+
 
+
*同時期にはバーンと[[背骨岩の小山/Spinerock Knoll]]の相性を生かしたバーン系[[ストーム (デッキ)|ストーム]]・[[コンボデッキ]]も存在した。(→[[ドラゴンストーム#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|ドラゴンストーム]]、[[刈り痕ストーム#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|刈り痕ストーム]])
+
 
+
===サンプルレシピ===
+
*備考
+
**[[グランプリ静岡08]] 初日全勝 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/gpshi08/welcome-ja 参考])
+
**使用者:[[今川浩匡]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン・ブロック]])
+
 
+
{{#MagicFactory:df300913}}
+
 
+
==神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期==
+
同時期にバーンの天敵[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]が存在する逆境の時代。そんな中、[[ラヴニカ・ブロック]]の[[多色デッキ|多色]]推奨の流れに沿い他の[[色]]を加えて生き残りを図るデッキが存在した。
+
 
+
{{#card:Seal of Fire}}
+
{{#card:Char}}
+
 
+
[[白]]を加え[[神の怒り/Wrath of God]]を搭載した[[赤白]]の[[ボロスバーン]]、[[黒]]を[[タッチ]]し[[闇の腹心/Dark Confidant]]で息切れを防ぐ[[黒赤]]の[[ラクドスバーン]]などが代表例。
+
 
+
[[火力]]には[[炎の印章/Seal of Fire]]や[[黒焦げ/Char]]などが用いられた。
+
 
+
==ミラディン・ブロック期==
+
[[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りの[[赤単色デッキ|赤単]]バーン、[[ビッグ・レッド]]が存在した。
+
 
+
{{#card:Arc-Slogger}}
+
{{#card:Pulse of the Forge}}
+
 
+
もとは[[ミラディン・ブロック構築]]で[[親和 (デッキ)#ミラディン・ブロック期|親和]]対策の[[アーティファクト]][[破壊]]を投入しやすい赤に注目が集まったのが始まり。[[デッキパワー]]が高く、同時期の[[スタンダード]]でも活躍している。
+
 
+
[[弧炎撒き/Arc-Slogger]]や[[溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge]]など単体の[[カードパワー]]が高いのも特徴。
+
 
+
==ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期==
+
超強力な[[テンペスト・ブロック]]が抜け、[[火力]]では対処のしづらい[[マスティコア/Masticore]]などが跋扈する逆境の時代。しかし、[[メタゲーム]]の中心にある[[トリニティ]]系[[デッキ]]に対抗するべく火力を搭載したバーンデッキが存在した。
+
 
+
{{#card:Earthquake}}
+
{{#card:Pillage}}
+
 
+
[[クリーチャー]]の枚数を削り、[[マナ・クリーチャー]]を殺しやすい[[弧状の稲妻/Arc Lightning]]や[[地震/Earthquake]]を採用。[[略奪/Pillage]]を入れてマスティコアに対抗する。[[単色デッキ]]のため[[リシャーダの港/Rishadan Port]]ももちろんフル投入する。
+
 
+
===サンプルレシピ===
+
*備考
+
**[[アジア太平洋選手権00]] 第11位 ([http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=APAC00/welcome 参考])
+
**使用者:[[藤田剛史]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[第6版]]+[[ウルザ・ブロック]]+[[マスクス・ブロック]])
+
 
+
{{#MagicFactory:df300914}}
+
 
+
==ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期==
+
優秀な[[赤]]の[[カード]]がこの時期に結集し、バーンは黄金期を迎える。
+
 
+
{{#card:Ball Lightning}}
+
{{#card:Cursed Scroll}}
+
 
+
[[火葬/Incinerate]]、[[火炎破/Fireblast]]、[[音波の炸裂/Sonic Burst]]などの粒揃いの[[火力]]。[[クリーチャー]]には、[[歩く火力]]の[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]と[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]。それに再利用可能な[[無色]][[ダメージ]]源である[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]まで加わり、バーンは一大勢力を築くに至った。
+
 
+
===サンプルレシピ===
+
*備考
+
**[[The Finals97]] ベスト4
+
**使用者:[[松元篤志]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[第5版]]+[[ミラージュ・ブロック]]+[[テンペスト]])
+
 
+
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (14)
+
|-
+
|3||[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]
+
|-
+
|4||[[スークアタの槍騎兵/Suq'Ata Lancer]]
+
|-
+
|2||[[ヴィーアシーノの砂漠の狩人/Viashino Sandstalker]]
+
|-
+
|3||[[タールルーム・ミノタウルス/Talruum Minotaur]]
+
|-
+
|2||[[オーグ/Orgg]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (23)
+
|-
+
|4||[[火葬/Incinerate]]
+
|-
+
|4||[[焚きつけ/Kindle]]
+
|-
+
|4||[[火炎破/Fireblast]]
+
|-
+
|2||[[ケアヴェクの火吹き/Kaervek's Torch]]
+
|-
+
|2||[[地震/Earthquake]]
+
|-
+
|4||[[ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk]]
+
|-
+
|3||[[ルビーの大メダル/Ruby Medallion]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (23)
+
|-
+
|19||[[山/Mountain]]
+
|-
+
|3||[[流砂/Quicksand]]
+
|-
+
|1||[[不毛の大地/Wasteland]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
+
|-
+
|3||[[解呪/Disenchant]]
+
|-
+
|2||[[孤独の都/City of Solitude]]
+
|-
+
|3||[[上天の閃光/AEther Flash]]
+
|-
+
|3||[[紅蓮破/Pyroblast]]
+
|-
+
|4||[[真鍮の都/City of Brass]]
+
|}
+
 
+
*[[スークアタの槍騎兵/Suq'Ata Lancer]]や[[タールルーム・ミノタウルス/Talruum Minotaur]]などの[[速攻]]持ちを主力にした、ややクリーチャーが多いタイプである。また、[[サイドボード]]に[[解呪/Disenchant]]と[[孤独の都/City of Solitude]]を[[タッチ]]した構成になっている。
+
 
+
==黎明期==
+
[[稲妻/Lightning Bolt]]・[[火の玉/Fireball]]・[[火葬/Incinerate]]の[[火力]]三枚看板を擁し、バーンは黎明期から人気が高かった。
+
 
+
{{#card:Incinerate}}
+
{{#card:Black Vise}}
+
 
+
驚異的な[[ダメージ]]効率を誇る[[黒の万力/Black Vise]]も大きい。
+
 
+
===サンプルレシピ===
+
*備考
+
**[[世界選手権95]] ベスト8
+
**使用者:[[Andrea Redi]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[第4版]]+[[フォールン・エンパイア]]+[[アイスエイジ]])
+
 
+
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (11)
+
|-
+
|2||[[オークのスパイ/Orcish Spy]]
+
|-
+
|4||[[ウスデン・トロール/Uthden Troll]]
+
|-
+
|2||[[ゴブリン気球部隊/Goblin Balloon Brigade]]
+
|-
+
|1||[[ゴブリンの突然変異/Goblin Mutant]]
+
|-
+
|2||[[オーグ/Orgg]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (27)
+
|-
+
|4||[[稲妻/Lightning Bolt]]
+
|-
+
|4||[[石の雨/Stone Rain]]
+
|-
+
|1||[[石臼/Millstone]]
+
|-
+
|1||[[道化の帽子/Jester's Cap]]
+
|-
+
|1||[[氷の干渉器/Icy Manipulator]]
+
|-
+
|3||[[ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk]]
+
|-
+
|1||[[ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome]]
+
|-
+
|4||[[火葬/Incinerate]]
+
|-
+
|1||[[爆破/Detonate]]
+
|-
+
|1||[[火の玉/Fireball]]
+
|-
+
|2||[[分解/Disintegrate]]
+
|-
+
|4||[[黒の万力/Black Vise]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (22)
+
|-
+
|17||[[山/Mountain]]
+
|-
+
|4||[[露天鉱床/Strip Mine]]
+
|-
+
|1||[[ドワーフ都市の廃墟/Dwarven Ruins]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
+
|-
+
|1||[[ドワーフの砦/Dwarven Hold]]
+
|-
+
|1||[[Zuran Orb]]
+
|-
+
|2||[[鉄の星/Iron Star]]
+
|-
+
|1||[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]
+
|-
+
|2||[[Anarchy]]
+
|-
+
|2||[[野火/Flashfires]]
+
|-
+
|2||[[粉砕/Shatter]]
+
|-
+
|4||[[赤霊破/Red Elemental Blast]]
+
|}
+
  
 
==エクステンデッド(デュアルランド期)==
 
==エクステンデッド(デュアルランド期)==
352行: 109行:
 
[[稲妻/Lightning Bolt]]、[[Chain Lightning]]、[[溶岩の撃ち込み/Lava Spike]]、[[裂け目の稲妻/Rift Bolt]]による1マナ3点火力16枚がよく用いられるが、[[虚空の杯/Chalice of the Void]]の存在によりフル投入しないデッキも存在する。他には[[火炎の裂け目/Flame Rift]]、[[火炎破/Fireblast]]などがメインで、[[マグマの噴流/Magma Jet]]も安定性を増すために好んで採用される。いかにバーンと言えど、ただ早く勝つ事だけを考えていては[[エターナル]]では生き残れないということである。
 
[[稲妻/Lightning Bolt]]、[[Chain Lightning]]、[[溶岩の撃ち込み/Lava Spike]]、[[裂け目の稲妻/Rift Bolt]]による1マナ3点火力16枚がよく用いられるが、[[虚空の杯/Chalice of the Void]]の存在によりフル投入しないデッキも存在する。他には[[火炎の裂け目/Flame Rift]]、[[火炎破/Fireblast]]などがメインで、[[マグマの噴流/Magma Jet]]も安定性を増すために好んで採用される。いかにバーンと言えど、ただ早く勝つ事だけを考えていては[[エターナル]]では生き残れないということである。
  
[[デュアルランド]]の蔓延するレガシーを強烈に[[メタる]][[発展の代価/Price of Progress]]をためらいなく採用できる点も大きい。これの存在が、レガシーの単色デッキとして一定の地位を獲得せしめているといえる。
+
[[デュアルランド]]の蔓延するレガシーを強烈に[[メタる]][[発展の代価/Price of Progress]]をためらいなく採用できる点も大きい。これの存在が、レガシーの[[単色デッキ]]として一定の地位を獲得せしめているといえる。
  
デュアルランド同様に、[[フェッチランド]]の蔓延する環境をメタる[[ミシュラのアンク/Ankh of Mishra]]が採用される場合があり、'''アンク・バーン'''とも呼ばれる。このような[[アーティファクト]]を多めに投入し、[[爆片破/Shrapnel Blast]]を使えるようにする場合もある。
+
デュアルランド同様に、[[フェッチランド]]の蔓延する[[環境]]をメタる[[ミシュラのアンク/Ankh of Mishra]]が採用される場合があり、'''アンク・バーン'''とも呼ばれる。このような[[アーティファクト]]を多めに投入し、[[爆片破/Shrapnel Blast]]を使えるようにする場合もある。
  
 
息切れ対策としては、[[怒鳴りつけ/Browbeat]]や、[[渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer]]や[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]など恒久火力を投入している事が多い。
 
息切れ対策としては、[[怒鳴りつけ/Browbeat]]や、[[渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer]]や[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]など恒久火力を投入している事が多い。
  
また、軽くて強力な[[呪文]]が横行するエターナル環境に対する[[紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar]]、[[コントロールデッキ]]に対しての[[硫黄の渦/Sulfuric Vortex]]など、[[エンチャント]]からのダメージ源が採用されることも多い。
+
また、軽くて強力な[[呪文]]が横行するエターナル環境に対する[[紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar]]、[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]に対しての[[硫黄の渦/Sulfuric Vortex]]など、[[エンチャント]]からの[[ダメージソース]]が採用されることも多い。
  
 
レガシーにしては比較的安い資産で構築可能であることも有名である。そのため、レガシーの「[[貧乏デッキ]]」といえばバーンがイメージされることも多い。「貧乏デッキ」とはいえ、一瞬で焼き殺すことのできる爆発力を持つため油断は禁物である。
 
レガシーにしては比較的安い資産で構築可能であることも有名である。そのため、レガシーの「[[貧乏デッキ]]」といえばバーンがイメージされることも多い。「貧乏デッキ」とはいえ、一瞬で焼き殺すことのできる爆発力を持つため油断は禁物である。
387行: 144行:
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
  
 +
{{DEFAULTSORT:はあん}}
 
[[Category:赤単色デッキ|*]]
 
[[Category:赤単色デッキ|*]]
 
[[Category:バーンデッキ|*]]
 
[[Category:バーンデッキ|*]]
[[Category:スタンダードデッキ|はあん]]
+
[[Category:ブロック構築デッキ]]
[[Category:エクステンデッドデッキ|はあん]]
+
[[Category:スタンダードデッキ]]
[[Category:モダンデッキ|はあん]]
+
[[Category:エクステンデッドデッキ]]
[[Category:レガシーデッキ|はあん]]
+
[[Category:モダンデッキ]]
[[Category:Pauperデッキ|はあん]]
+
[[Category:レガシーデッキ]]
 +
[[Category:Pauperデッキ]]

2014年1月13日 (月) 23:15時点における版

バーン(Burn)とは、の直接ダメージ呪文火力)を主体に構成されたデッキクリーチャーをいっさい投入しないノンクリーチャー・タイプも珍しくない。

目次

概要


Lightning Bolt / 稲妻 (赤)
インスタント

クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。稲妻はそれに3点のダメージを与える。



Fireball / 火の玉 (X)(赤)
ソーサリー

この呪文を唱えるためのコストは、2つ目以降の対象1つにつき(1)多くなる。
クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち望む数を対象とする。火の玉はそれらにそれぞれ、X点を端数を切り捨てて均等に割った点数のダメージを与える。


ライフ20点を削りきることを基準としているため赤の防御円/Circle of Protection: Redなどの軽減やライフ回復に非常に弱いが、一度突っ走ると圧倒的な攻撃力を発揮する魅力的なデッキである。2枚から10点ダメージが飛び出したり、1ターン目からライフをそこそこ削ることができたりする。

火力を中心とするため、クリーチャーなどと違い対応策が少ないことが最大の利点である。クリーチャーはブロック攻撃制限除去など対応策が豊富であるが、火力は軽減、打ち消し手札破壊土地破壊などによる唱えることの阻害以外では対応がしにくい。なお、この火力の対応策はクリーチャーにも使えるため、それだけ火力の“通りやすさ”がわかると思われる。

また、召喚酔いがないことや、同コストのクリーチャーのパワーよりダメージが大きいことによるスピードも大きな利点である。そのため、クリーチャーでもボール・ライトニング/Ball Lightningのような、いわゆる歩く火力は使われる場合もある。

ただし、一点突破主義的なデッキのためにいろいろな対策カード1枚であっさり完封されてしまうなどといった欠点も併せ持つ。また序盤を凌がれると息切れしやすいため、何らかのアドバンテージ源を搭載することもしばしば。

様々な欠点を持つが、メタられなければそれなりに強い。黎明期より存在しており、白ウィニーなどと同じく愛好者は多い。

  • ある程度バーン要素が強めのビートダウンデッキであってもバーンの一種とみなされる場合もある。区別のために、歩く火力以外のクリーチャーを使用しない特化したバーンデッキをフルバーンと呼ぶ場合もある。

デッキ構築

ショック/Shockなどに代表される優良な火力呪文は、コモンアンコモンに設定されていることが多く、初心者プレイヤーでも手を出しやすいデッキであり、それなりに強い。ミラージュ~テンペスト期のバーンの隆盛を考慮してか一時期火力の性能は著しく落ちたが、近年は再び質が向上しつつある。

ただし、デッキ構築プレイングは相当難しい。ただ「土地と火力でデッキを組んで全部対戦相手に撃ち込めばいい」というものではない。そんなことをしていたら、よほど優秀な火力がないかぎり、相手のライフを削り切る前にクリーチャー殴り殺されてしまう。かといって火力で正直にクリーチャーを1体1体除去していたら、対戦相手に撃つ分が足りなくなって息切れしてしまう。無視すべきか焼き落とすか、その判断を常に計算しなければならないが、クリーチャー同士の殴り合いと違い、目に見える状況は相手だけなので、読み切る力の難しさはパーミッションをも遥かにしのぐ。

さらに、単純に焼けばいいという話ではなく、1ターンにどれだけ大きなダメージを与えられるか、ということを数ターンを見越して考えなくてはならない。コンボデッキほどではなくとも結構頭を使うデッキタイプである。

火力

1・2マナの扱いやすいカードが主力だが、効率的なダメージを念頭に置くなら、火炎破/Fireblast音波の炸裂/Sonic Burstのように使いどころが難しいが強力なカードを使う必要が出てくる。柔軟なプレイを考えるならば、インスタントソーサリーの比率も考えなくてはならない。

呪われた巻物/Cursed Scrollなどの恒久火力も息切れを防いでくれる重要なカードである。

クリーチャー

いかに火力が優秀であるとしても、クリーチャーのダメージ効率の優秀さを捨て置くことはできない。

火力とクリーチャーのコンビネーションによる攻撃を突き詰めるとスライに分類されるデッキに近くなるが、バーン戦略でも採用されるクリーチャーという物は存在する。1つはボール・ライトニングに代表される歩く火力。次にモグの狂信者/Mogg Fanaticなどの火力内蔵クリーチャーである。前者は同じマナ域の呪文としてダメージ効率が高いことが多く、ソーサリーによる干渉が無い。後者は除去の損失を最低限に抑えつつ本体への直接ダメージ能力もあり、火力とクリーチャーの長所を併せ持つ。

特にアドバンテージを重視しつつ敵を焼ききるタイプのデッキでは、後者に加えてミシュラランドを投入することがある。

また、黎明期ではオーグ/Orggなどのデメリット持ちファッティも採用されている。

補助

効率良くカードを使っていくために、火力以外の補助カード(等時の王笏/Isochron Scepter吠えたける鉱山/Howling Mineなど)も入れる必要がある。それらの補助カードが手札に来なければ無意味なので、相応の枚数は必要だが、入れすぎると肝心の火力が減ってしまって本末転倒になるというもどかしさがある。

手札と土地、自分のライフのみリソースとする(パーマネント展開しない)ことから、息切れを防ぐためにカードドローも重要。赤単色では怒鳴りつけ/Browbeat生体融合帽/Grafted Skullcapが一般的だが、他のを混ぜて嘘か真か/Fact or Fiction夜の囁き/Night's Whisper闇の腹心/Dark Confidantなどを採用するケースも見られる。

また、火力だけではクリーチャーへの対応が厳しい場合は、他のパーマネント除去などを採用する場合もある。

マナカーブ

マナカーブも非常に重視される。基本的に1~3マナ圏のカードのみにしたいが、スタンダード程度のカード・プールではそうは言ってられず、決め手となるカードを入れなければならない。その決め手となるカードのマナ・コストにも悩まされる。扱いの非常に難しいデッキである。

スタンダード

下記の時期のスタンダードにおいても、活躍を見せる。

ブロック構築

下記の時期のブロック構築においても、活躍を見せる。

エクステンデッド(デュアルランド期)

初期のエクステンデッドでは、ネクロPoxに対抗しやすいフルバーンデッキが存在した。


Scent of Cinder / 燃えがらの匂い (1)(赤)
ソーサリー

あなたの手札にある赤のカードを望む枚数だけ公開する。クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。燃えがらの匂いはそれにX点のダメージを与える。Xは、これにより公開されたカードの数に等しい。


特に、燃えがらの匂い/Scent of Cinderまで投入したタイプは匂いバーンと呼ばれる。

モダン

モダンでも、稲妻/Lightning Bolt溶岩の撃ち込み/Lava Spike裂け目の稲妻/Rift Boltの1マナ3点火力3種を軸にしたデッキが存在している。


Rift Bolt / 裂け目の稲妻 (2)(赤)
ソーサリー

クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。裂け目の稲妻はそれに3点のダメージを与える。
待機1 ― (赤)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(赤)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが1個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。)



Vexing Devil / 苛立たしい小悪魔 (赤)
クリーチャー — デビル(Devil)

苛立たしい小悪魔が戦場に出たとき、いずれの対戦相手も「苛立たしい小悪魔は自分に4点のダメージを与える」ことを選んでもよい。プレイヤー1人がそうした場合、苛立たしい小悪魔を生け贄に捧げる。

4/3

フルバーンの構成は少なく、苛立たしい小悪魔/Vexing Devilゴブリンの先達/Goblin Guideなどのクリーチャーも採用する場合が多い。

基本的には他の環境と同様に赤単色の構成を取るが、タッチして夜の衝突/Bump in the Night死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanをタッチしてボロスの魔除け/Boros Charm稲妻のらせん/Lightning Helixなどが加えられる場合もある。

サンプルレシピ

Modern burn [1]
土地 (20)
4 乾燥台地/Arid Mesa
4 黒割れの崖/Blackcleave Cliffs
2 血の墓所/Blood Crypt
1 湿地の干潟/Marsh Flats
2 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
2 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
クリーチャー (13)
3 死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
2 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
4 苛立たしい小悪魔/Vexing Devil
呪文 (27)
4 ボロスの魔除け/Boros Charm
4 夜の衝突/Bump in the Night
4 溶岩の撃ち込み/Lava Spike
4 稲妻/Lightning Bolt
1 火柱/Pillar of Flame
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
2 焼尽の猛火/Searing Blaze
1 欠片の飛来/Shard Volley
3 頭蓋割り/Skullcrack
サイドボード (15)
1 火炎崩れ/Flamebreak
1 墓掘りの檻/Grafdigger's Cage
2 隠匿+探求/Hide+Seek
3 ラクドスの魔除け/Rakdos Charm
2 焼尽の猛火/Searing Blaze
1 頭蓋割り/Skullcrack
1 呪文滑り/Spellskite
1 倦怠の宝珠/Torpor Orb
2 火山の流弾/Volcanic Fallout
1 摩耗+損耗/Wear+Tear

レガシー

過去の優良火力が自由に使えるレガシーではそれなりの勢力を誇る。主力火力に禁止制限がかけられていないのも重要。


Lava Spike / 溶岩の撃ち込み (赤)
ソーサリー — 秘儀(Arcane)

プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。溶岩の撃ち込みはそのプレイヤーに3点のダメージを与える。



Fireblast / 火炎破 (4)(赤)(赤)
インスタント

あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、山(Mountain)を2つ生け贄に捧げることを選んでもよい。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。火炎破はそれに4点のダメージを与える。


稲妻/Lightning BoltChain Lightning溶岩の撃ち込み/Lava Spike裂け目の稲妻/Rift Boltによる1マナ3点火力16枚がよく用いられるが、虚空の杯/Chalice of the Voidの存在によりフル投入しないデッキも存在する。他には火炎の裂け目/Flame Rift火炎破/Fireblastなどがメインで、マグマの噴流/Magma Jetも安定性を増すために好んで採用される。いかにバーンと言えど、ただ早く勝つ事だけを考えていてはエターナルでは生き残れないということである。

デュアルランドの蔓延するレガシーを強烈にメタる発展の代価/Price of Progressをためらいなく採用できる点も大きい。これの存在が、レガシーの単色デッキとして一定の地位を獲得せしめているといえる。

デュアルランド同様に、フェッチランドの蔓延する環境をメタるミシュラのアンク/Ankh of Mishraが採用される場合があり、アンク・バーンとも呼ばれる。このようなアーティファクトを多めに投入し、爆片破/Shrapnel Blastを使えるようにする場合もある。

息切れ対策としては、怒鳴りつけ/Browbeatや、渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer呪われた巻物/Cursed Scrollなど恒久火力を投入している事が多い。

また、軽くて強力な呪文が横行するエターナル環境に対する紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillarコントロールデッキに対しての硫黄の渦/Sulfuric Vortexなど、エンチャントからのダメージソースが採用されることも多い。

レガシーにしては比較的安い資産で構築可能であることも有名である。そのため、レガシーの「貧乏デッキ」といえばバーンがイメージされることも多い。「貧乏デッキ」とはいえ、一瞬で焼き殺すことのできる爆発力を持つため油断は禁物である。

サンプルレシピ

Burn [2]
土地 (19)
19 山/Mountain
クリーチャー (12)
4 ゴブリンの先達/Goblin Guide
4 地獄火花の精霊/Hellspark Elemental
4 ケルドの匪賊/Keldon Marauders
呪文 (29)
4 稲妻の連鎖/Chain Lightning
4 火炎破/Fireblast
3 火炎崩れ/Flamebreak
4 稲妻/Lightning Bolt
4 マグマの噴流/Magma Jet
4 発展の代価/Price of Progress
4 裂け目の稲妻/Rift Bolt
2 硫黄の渦/Sulfuric Vortex
サイドボード (15)
4 無のロッド/Null Rod
3 真髄の針/Pithing Needle
2 紅蓮破/Pyroblast
2 赤霊破/Red Elemental Blast
4 大祖始の遺産/Relic of Progenitus


Pauper

Pauperでも有力なアーキタイプとして成立している。


Lightning Bolt / 稲妻 (赤)
インスタント

クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。稲妻はそれに3点のダメージを与える。


稲妻/Lightning Boltに代表される優良火力はほとんどがコモンであるため、レガシー版とほぼ変わらない質のバーンデッキを組むことが可能である。

ただし、レガシーにおける紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar硫黄の渦/Sulfuric Vortexなどの相手に対するメタカードや全体火力のほとんどがアンコモン以上であり、相手のデッキに対しての対策をほとんど講じることができないという点では脆さもあるといえる。

参考

MOBILE