破滅の刃/Doom Blade

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(*揺り籠から墓場まで/Cradle to Graveの上位互換である。 の1文を追加)
 
(27人の利用者による、間の46版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Doom Blade}}
 
{{#card:Doom Blade}}
  
[[再生]]を許可する代わりに[[アーティファクト・クリーチャー]]も[[破壊]]できる[[恐怖/Terror]]、または再生を許可する代わりに1[[マナ]][[軽い]][[闇への追放/Dark Banishing]]。
+
[[基本セット2010]]から[[基本セット2014]]の時代の、最も基本的な[[黒]]の[[単体除去]]。[[再生]]を許可する代わりに[[アーティファクト・クリーチャー]]も[[破壊]]できる[[恐怖/Terror]]、または再生を許可する代わりに1[[マナ]][[軽い]][[闇への追放/Dark Banishing]]。
  
再生不可とアーティファクト・クリーチャーを破壊できることのどちらが良いかは、[[環境]]次第なので優劣はつけがたい。デメリットのない2マナの[[単体除去]]であることに変わりはないため、[[恐怖/Terror]]と同じく強力。
+
恐怖と並ぶ、[[デメリット]]のない2[[マナ]]の単体除去である。再生を許可してしまうが、[[構築]]で恐怖で破壊できる再生持ちが活躍した[[環境]][[リバー・ボア/River Boa]][[アルビノ・トロール/Albino Troll]]がいた[[ウルザ・ブロック]]の時代くらいであり、[[アーティファクト・クリーチャー]]を除去範囲に加えられるようになったのは実質強化。
  
*[[死の印/Deathmark]]と比べてもタイミング、色ともに使える範囲が広く悪くない。
+
[[構築]]では黒を含む様々な[[コントロールデッキ]]で使われる。環境が有する他の[[除去]]にもよるが、この[[カード]]の存在から黒であることは一つの[[除去耐性]]となる。[[リミテッド]]では[[トップコモン]]かそれに準ずる扱いで、それゆえか[[基本セット2014]]では[[アンコモン]]に昇格している。
  
*[[魂の刈り取り/Soul Reap]][[ソーサリー]]かつ[[]]のクリーチャーに対して使えないが亜種とも言える。
+
[[ミラディンの傷跡ブロック]]と隣り合っていた[[基本セット2011]]及び[[基本セット2012]]では、アーティファクト・クリーチャーでないクリーチャーを破壊する[[喉首狙い/Go for the Throat]][[メタゲーム]]に応じて使い分けられていた。
  
*[[忌まわしい最期/Hideous End]]は1マナ増えライフロスの効果がついてきた。
+
基本セット2010で恐怖から2マナ除去の座を引き継ぎ、[[殺害/Murder]]が入った[[基本セット2013]]以外は基本セットの常連となっていたが、[[基本セット2015]]では[[肉は塵に/Flesh to Dust]]にとって替わられ、その後[[本流のセット]]には[[再録]]されていない。プレイヤーからの再録のリクエストは多いが、[[開発部]]は破滅の刃はスタンダードで取り得る最強レベルの除去呪文と考えており、プレイヤーが[[デッキ]]作成で除去呪文を選ぶ際の選択肢を狭めたり、[[大型クリーチャー]]の価値を落としてしまうことを問題としている<ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0014988/ 定番効果](Latest Developments 2015年5月29日)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/pd/0019582/ カウンター・プレイ:適正な対策を見つけ出す](Play Design 2017年9月15日)</ref>。
  
*[[揺り籠から墓場まで/Cradle to Grave]]の上位互換である。
+
[[パウパー]]でも黒系のコントロールデッキでしばしば採用されていた。しかし[[ダブルマスターズ]]参入で[[喪心/Cast Down]]が[[リーガル]]となってからは、パウパーではほとんど穴のないあちらに居場所を奪われてしまった。
 +
 
 +
*[[基本セット2012]]の[[エントリーセット]]にあるリーフレットでは、'''はめつのは'''と間違ったルビが振られている(正しくは'''はめつのやいば''')。
 +
*[[デュエルデッキ]]:[[ニッサvsオブ・ニクシリス]]に{{Gatherer|id=417545|新規イラスト}}で収録された。
 +
*基本セット2014でこのカードが再録されたのを最後に、「黒でないクリーチャーを[[破壊]]する」黒の[[呪文]]は[[スタンダード]]に登場していない(スタンダード外でも[[統率者2014]]の[[悪意の苦悶/Malicious Affliction]]が最後の新録)。シンプルなデザインながら、黒の除去に関する理念が変わる前の時代(の最後)を象徴するカードといえる。
 +
 
 +
==関連カード==
 +
*[[闇の裏切り/Dark Betrayal]] - 破滅の刃とは逆に、黒のクリーチャーのみを対象とする。([[テーロス]])
 +
===主な亜種===
 +
このカード自体が[[恐怖/Terror]]の亜種だが、[[黒]]でない[[クリーチャー]]を[[対象]]とし[[再生]]を許すものだけで以下のものがある。ほとんどがこのカードの先輩にあたるが、最も効果がシンプルなこのカードを基本としたうえで亜種として紹介する。再生を許さない亜種は[[闇への追放/Dark Banishing]]、黒のクリーチャーに加えて[[アーティファクト・クリーチャー]]も対象にできない亜種は[[恐怖/Terror]]、黒のクリーチャーを対象にできる亜種は[[殺害/Murder]]を参照。
 +
*[[暗殺者の凶刃/Assassin's Blade]] - [[攻撃クリーチャー]]限定の[[下位互換]]。([[ポータル]])
 +
*[[死神の魔手/Hand of Death]] - 3マナの[[ソーサリー]]。下位互換。(ポータル)
 +
**[[亡霊の出現/Ghostly Visit]] - 死神の魔手の[[同型再版]]。([[ポータル三国志]])
 +
*[[蛇人間の暗殺者/Serpent Assassin]] - 187クリーチャー。ダブルシンボル5マナ2/2。(ポータル)
 +
**[[ダクムーアの槍騎兵/Dakmor Lancer]] - 187クリーチャー。ダブルシンボルの6マナ3/3。蛇人間の暗殺者の[[上位種]]。([[スターター]])
 +
*[[血塗られた取り引き/Wicked Pact]] - 2体を破壊し、あなたは5点のライフを失う。ダブルシンボル3マナのソーサリー。(ポータル)
 +
**[[無謀な悪意/Reckless Spite]] - 血塗られた取引がインスタントになった[[上位互換]]。([[テンペスト]])
 +
*[[悲しみの残りカス/Dregs of Sorrow]] - [[X]]体破壊し、X枚[[引く|ドロー]]する。マナ・コストは(X)(4)(黒)でソーサリー。(テンペスト)
 +
*[[要塞の暗殺者/Stronghold Assassin]] - (T)とクリーチャー1体の生け贄で起動できるクリーチャー。([[ストロングホールド]])
 +
*[[暗黒の捧げ物/Dark Offering]] - 3点の[[ライフ]][[回復]][[効果]]付き。[[ダブルシンボル]]6マナのソーサリー。([[ポータル・セカンドエイジ]])
 +
**[[毒矢/Poison Arrow]] - 暗黒の捧げ物の同型再版。(ポータル三国志)
 +
*[[夜のチャイム/Chime of Night]] - [[戦場]]から[[墓地]]に置かれると誘発する[[エンチャント(クリーチャー)]]。2マナ。([[ウルザズ・デスティニー]])
 +
*[[漸減/Attrition]] - (黒)とクリーチャー1体の生け贄で[[起動]]できる[[エンチャント]]。ダブルシンボルの3マナ。(ウルザズ・デスティニー)
 +
*[[Stream of Acid]] - クリーチャーか土地1つを破壊。ダブルシンボル4マナのソーサリー。(スターター)
 +
*[[恐ろしい死/Ghastly Demise]] - [[タフネス]]が自分の[[墓地]]のカードの枚数以下の場合、破壊する。1マナ。([[オデッセイ]])
 +
*[[崩老卑の囁き/Horobi's Whisper]] - [[沼]]をコントロールしている場合のみ破壊できる[[秘儀]]。墓地のカード4枚追放で[[連繋]]。ダブルシンボル3マナ。([[神河謀叛]])
 +
*[[喉笛切り/Throat Slitter]] - [[サボタージュ能力]]で誘発する。忍術(2)(黒)持ちで5マナの2/2。(神河謀叛)
 +
*[[膿の神/Pus Kami]] - (黒)と生け贄で起動できるクリーチャー。[[転生]]6持ち。ダブルシンボル7マナの3/3。(神河謀叛)
 +
*[[ガルザの暗殺者/Garza's Assassin]] - 生け贄に捧げて起動出来るクリーチャー。[[復活]]持ち。トリプルシンボル3マナの2/2。([[コールドスナップ]])
 +
*[[闇の萎縮/Dark Withering]] - [[マッドネス]](黒)付き。ダブルシンボル6マナ。([[時のらせん]])
 +
*[[揺り籠から墓場まで/Cradle to Grave]] - この[[ターン]][[戦場]]に出た[[クリーチャー]]しか[[対象]]にできない。下位互換。2マナ。([[次元の混乱]])
 +
*[[殺戮の契約/Slaughter Pact]] - [[契約]][[サイクル]]。([[未来予知]])
 +
*[[スミレの棺/Violet Pall]] - [[同族]]・[[インスタント]]。[[フェアリー]]・[[ならず者]]・[[クリーチャー]]・[[トークン]]を1体出す。5マナ。([[モーニングタイド]])
 +
*[[処刑人の薬包/Executioner's Capsule]] - (1)(黒),(T),生け贄で起動できる[[アーティファクト]]。マナ・コストは(黒)。([[アラーラの断片]])
 +
*[[忌まわしい最期/Hideous End]] - [[コントローラー]]に2点[[ライフ]]を[[失う|失わ]]せる効果付き。ダブルシンボル3マナ。([[ゼンディカー]])
 +
*[[死骸孵化/Corpsehatch]] - [[エルドラージ]]・[[落とし子]]・クリーチャー・トークンを2体出す。ダブルシンボル5マナのソーサリー。([[エルドラージ覚醒]])
 +
*[[悪意の苦悶/Malicious Affliction]] - [[陰鬱]]条件を達成すると自身を[[コピー]]する。ダブルシンボル2マナ。([[統率者2014]])
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
<references />
 +
*[[カード個別評価:基本セット2014]] - [[アンコモン]]
 +
*[[カード個別評価:基本セット2012]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:基本セット2011]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2010]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2010]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:アイコニックマスターズ]] - [[アンコモン]]
 +
*[[カード個別評価:ミスティカルアーカイブ]] - [[レア]]
 +
*[[Secret Lair Drop Series/2024年#sAnS mERcY|Secret Lair Drop Series: sAnS mERcY]]

2024年6月18日 (火) 21:26時点における最新版


Doom Blade / 破滅の刃 (1)(黒)
インスタント

黒でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。


基本セット2010から基本セット2014の時代の、最も基本的な単体除去再生を許可する代わりにアーティファクト・クリーチャー破壊できる恐怖/Terror、または再生を許可する代わりに1マナ軽い闇への追放/Dark Banishing

恐怖と並ぶ、デメリットのない2マナの単体除去である。再生を許可してしまうが、構築で恐怖で破壊できる再生持ちが活躍した環境リバー・ボア/River Boaアルビノ・トロール/Albino Trollがいたウルザ・ブロックの時代くらいであり、アーティファクト・クリーチャーを除去範囲に加えられるようになったのは実質強化。

構築では黒を含む様々なコントロールデッキで使われる。環境が有する他の除去にもよるが、このカードの存在から黒であることは一つの除去耐性となる。リミテッドではトップコモンかそれに準ずる扱いで、それゆえか基本セット2014ではアンコモンに昇格している。

ミラディンの傷跡ブロックと隣り合っていた基本セット2011及び基本セット2012では、アーティファクト・クリーチャーでないクリーチャーを破壊する喉首狙い/Go for the Throatメタゲームに応じて使い分けられていた。

基本セット2010で恐怖から2マナ除去の座を引き継ぎ、殺害/Murderが入った基本セット2013以外は基本セットの常連となっていたが、基本セット2015では肉は塵に/Flesh to Dustにとって替わられ、その後本流のセットには再録されていない。プレイヤーからの再録のリクエストは多いが、開発部は破滅の刃はスタンダードで取り得る最強レベルの除去呪文と考えており、プレイヤーがデッキ作成で除去呪文を選ぶ際の選択肢を狭めたり、大型クリーチャーの価値を落としてしまうことを問題としている[1][2]

パウパーでも黒系のコントロールデッキでしばしば採用されていた。しかしダブルマスターズ参入で喪心/Cast Downリーガルとなってからは、パウパーではほとんど穴のないあちらに居場所を奪われてしまった。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

このカード自体が恐怖/Terrorの亜種だが、でないクリーチャー対象とし再生を許すものだけで以下のものがある。ほとんどがこのカードの先輩にあたるが、最も効果がシンプルなこのカードを基本としたうえで亜種として紹介する。再生を許さない亜種は闇への追放/Dark Banishing、黒のクリーチャーに加えてアーティファクト・クリーチャーも対象にできない亜種は恐怖/Terror、黒のクリーチャーを対象にできる亜種は殺害/Murderを参照。

[編集] 参考

  1. 定番効果(Latest Developments 2015年5月29日)
  2. カウンター・プレイ:適正な対策を見つけ出す(Play Design 2017年9月15日)
MOBILE