血染めの月/Blood Moon

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[[戦場]]の[[基本でない土地]]をすべて[[山]]に変えてしまう[[エンチャント]]。
 
[[戦場]]の[[基本でない土地]]をすべて[[山]]に変えてしまう[[エンチャント]]。
  
[[多色地形]]・[[非マナ能力を持つ土地]]のどちらに対しても強烈な妨害となる[[カード]]。[[マナ基盤]]を多色地形に頼った[[多色デッキ]]にとってはまさに致命的である。[[赤マナ]]は豊富に生み出せるため、[[赤]]の[[呪文]]を妨害することができないのは欠点ではあるが、[[赤単色デッキ]]が相手でもない限り、たいていは一定以上の効果を発揮してくれるだろう。赤は基本的にエンチャントを[[破壊]]できない[[色]]であるため、問題になることはかなり少ない。
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[[多色土地]]・[[非マナ能力を持つ土地]]のどちらに対しても強烈な妨害となる[[カード]]。[[マナ基盤]]を多色土地に頼った[[多色デッキ]]にとっては致命的となる。[[赤マナ]]は豊富に生み出せるため、[[赤]]の[[呪文]]を妨害することができないのは欠点ではあるが、[[赤単色デッキ]]が相手でもない限り、たいていは一定以上の効果を発揮してくれるだろう。赤は基本的にエンチャントを[[破壊]]できない[[色]]であるため、問題になることはかなり少ない。
  
 
[[環境]]に[[基本でない土地]]が多いほどに評価を増す。[[第9版]][[再録]]時は、[[ショックランド]]、[[ペインランド]]、[[ウルザランド]]と充実していたため、[[グルール・ビート]]などの赤を使った2色程度のデッキでは[[サイドボード]]によく採用された。
 
[[環境]]に[[基本でない土地]]が多いほどに評価を増す。[[第9版]][[再録]]時は、[[ショックランド]]、[[ペインランド]]、[[ウルザランド]]と充実していたため、[[グルール・ビート]]などの赤を使った2色程度のデッキでは[[サイドボード]]によく採用された。
  
 
[[基本土地]]をほとんど採用していないデッキも珍しくない[[モダン]]や[[エターナル]]ではさらに評価が高くなる。[[ドラゴン・ストンピィ]]や[[ブルームーン]]ではキーカードの1つ。
 
[[基本土地]]をほとんど採用していないデッキも珍しくない[[モダン]]や[[エターナル]]ではさらに評価が高くなる。[[ドラゴン・ストンピィ]]や[[ブルームーン]]ではキーカードの1つ。
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[[Show and Tell]]や[[欠片の双子]]では直接の勝ち手段とはならずとも、[[対戦相手]]の動きが大幅に制限されたり機能不全になっている間に[[コンボパーツ]]を揃えるという目的でよくサイドインされるため、相対した際は留意しておこう。
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逆に、ほとんどのデッキが基本土地ばかり使う[[リミテッド]]においてはまず[[アンプレイアブル]]。サイドボードから引っ張り出す機会もめったにないだろう。
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*[[第8版を選ぼう]]で[[ドワーフ鉱夫/Dwarven Miner]]との争いに勝利。その[[第8版]]において{{Gatherer|id=45386|新規イラスト}}で[[再録]]。
 
*[[第8版を選ぼう]]で[[ドワーフ鉱夫/Dwarven Miner]]との争いに勝利。その[[第8版]]において{{Gatherer|id=45386|新規イラスト}}で[[再録]]。
*[[未来予知]]でこのカードを元にした[[月の大魔術師/Magus of the Moon]]が登場した。
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*[[ザ・ダーク]]での初収録以降何度も再録されているカードだが、長い間[[フレイバー・テキスト]]が1種類しか存在しなかった。[[ダブルマスターズ]][[ダブルマスターズ#ボックストッパー|ボックストッパー]]版でついに新規フレイバー・テキストが付記された。
*初収録された[[ザ・ダーク]]から、再録時にも[[フレイバー・テキスト]]が一度も変更されていない。
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{{フレイバーテキスト|陰鬱な光が見渡すかぎりにあふれ、すべてを深紅に染め上げた。||[[ザ・ダーク]]版}}
{{フレイバーテキスト|陰鬱な光が見渡すかぎりにあふれ、すべてを深紅に染め上げた。}}
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{{フレイバーテキスト|深紅に浴したこの土地からは、かつてのような安心と保護は得られず、敵意以外の何も生まれない。||ダブルマスターズ[[ボックストッパー]]版}}
*英名の'''「Blood Moon(ブラッドムーン)」'''とは我々の現実世界にある実際の月にも見られる自然現象の名称。月と地球の位置関係や大気の状態、および皆既月食などの様々な特殊事象が原因となり、{{Gatherer|id=1784|イラスト}}の様な”赤い月・赤色の月”となる。
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*英名の'''「Blood Moon(ブラッドムーン)」'''とは我々の現実世界にある実際の月にも見られる自然現象の名称。月と地球の位置関係や大気の状態、および皆既月食などの様々な特殊事象が原因となり、{{Gatherer|id=1784}}の様な”赤い月・赤色の月”となる。
  
 
==ルール==
 
==ルール==
*山になった[[土地]]は、山固有の[[赤マナ]]を生む[[能力]]は持つものの、元々持っていた[[土地タイプ]]および[[ルール文章]]をすべて失う。({{CR|305.7}})
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*山になった[[土地]]は、元々持っていた[[土地タイプ]]および[[ルール文章]]をすべて失い({{CR|305.7}})、山固有の[[赤マナ]]を生む[[能力]]を持つ({{CR|305.6}})
**[[デュアルランド]]などは山以外の[[基本土地タイプ]]を失う。
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**山を含む複数の土地タイプを持つ場合は、山以外の土地タイプをすべて失う。
**[[]]などの土地タイプが意味を持つカードへの妨害にもなる。
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*この能力は[[種類別]]の第4種(タイプ変更効果)に分類され、第6種(能力の追加・除去)よりも必ず先に適用される。
**山になり全ての[[ルール文章]]を失うことは[[種類別]]の第4種による結果であり、[[社交の達人/Joiner Adept]][[地下世界の人脈/Underworld Connections]]など土地に能力を与える第6種の効果は妨害されることは無い。
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**[[社交の達人/Joiner Adept]]や[[地下世界の人脈/Underworld Connections]]など土地に能力を直接与えたり失わせたりする効果は種類別第6種であるため、タイムスタンプに関係なく血染めの月では無効化されず、それらの与える能力を持つことになる。
*[[サブタイプ]](土地タイプ)の[[]]は与えるものの、[[特殊タイプ]][[基本]]を与えるわけではないので、[[基本土地]]にするわけではない。
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**何らかの理由で血染めの月が能力を失う[[継続的効果]]を受けた場合も、第4種の適用後に血染めの月が能力を失うため基本でない土地が山である事は変わらない。同じ能力を持つクリーチャーである[[月の大魔術師/Magus of the Moon]]は特に問題になりやすい。
**血染めの月を出した状態で[[灰からの再興/From the Ashes]]や[[破滅/Ruination]]を唱えた場合、山になっている基本でない土地は破壊される。
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*その土地が持つ「戦場に出るに際し、~~する。」「[[タップ]]状態で戦場に出る。」などの[[置換効果#戦場に出ることに対する置換効果|戦場に出ることに対する置換効果]]を生み出す[[常在型能力]]や、[[ETB]]能力も無効化される。
*ほかの[[カード・タイプ]]や特殊タイプを失わせるわけではないので、[[アーティファクト・土地]]は依然として[[アーティファクト]]であるし、[[伝説の土地]]は依然として[[伝説の|伝説]]のままであるし、また[[ドライアドの東屋/Dryad Arbor]][[]]の1/1[[クリーチャー]]である(ただし[[]]ではなく山になる)。
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**[[アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery]][[アンタップ]]状態で戦場に出て、土地を手札に戻す能力は[[誘発]]しない。
*[[バウンスランド]]などの扱いについて揉めることがあるが、「血染めの月で能力が失われるのは[[戦場]]に出てからである」という原則を踏まえておけば、混乱は少ないだろう。
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**[[魂の洞窟/Cavern of Souls]]が戦場に出る際、[[クリーチャー・タイプ]]を選ぶことはない。血染めの月が戦場を離れても、2番目の[[マナ能力]]のマナは何にも使用することはできない。
**[[タップ]]状態で[[戦場に出る]]ことや「[[戦場]]に出るに際し」のような能力の効果([[ショックランド]][[魂の洞窟/Cavern of Souls]]など)は、戦場に出ることを置換する[[置換効果]]であり、「戦場に出る前に」決定される。よって血染めの月に関係なく、その置換効果が適用される。
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**これは[[2017年]]9月の[[イクサラン]]発売に伴う[[総合ルール]]更新で変更されたルール({{CR|614.12}})で、変更前は戦場に出る際の置換効果については血染めの月の効果の影響を受けなかった。
**「戦場に出たとき」の能力(バウンスランドなど)は、戦場に出たときに[[誘発]]する[[誘発型能力]]であるため、「戦場に出た後に」決定される。よって、決定時には血染めの月によって[[能力]][[失う|失われ]]ているため、これは無視される。
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*土地タイプを[[]]にするが、土地タイプ以外のサブタイプや、[[特殊タイプ]]および[[カード・タイプ]]には影響しない。
*戦場以外の[[領域]]にある土地カードは、この影響を受けない。
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**[[基本]]は特殊タイプであるため、血染めの月が出ていても'''[[基本でない土地]]は基本でないままである'''。例えば血染めの月が出ていたとしても、それによって山になった基本でない土地は[[灰からの再興/From the Ashes]]や[[破滅/Ruination]]などで破壊される。
*[[変換/Conversion]][[Glaciers]]等と併用した場合、互いの効果で全ての基本でない土地は[[平地]]となる。
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**同じように、[[伝説の土地]][[氷雪土地]][[アーティファクト・土地]]であるかどうかも変わらない。
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**[[ドライアドの東屋/Dryad Arbor]]については当該ページを参照。
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*戦場以外の[[領域]]にある土地カードは、この影響を受けない({{CR|109.2}})。
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*[[変換/Conversion]][[Glaciers]]等と併用した場合、全ての基本でない土地は[[平地]]となる。[[依存]]のルールにより、血染めの月の効果が先に適用されるためである。
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==関連カード==
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基本でない土地を妨害する[[常在型能力]]を持つ[[カード]]。特筆しない限りは赤のエンチャント。
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*[[基本に帰れ/Back to Basics]] - [[]]のエンチャント。基本でない土地はアンタップしない。([[ウルザズ・サーガ]]
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*[[月の大魔術師/Magus of the Moon]] - [[クリーチャー]]。血染めの月の[[大魔術師]]。([[未来予知]])
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*[[血染めの太陽/Blood Sun]] - 土地の非マナ能力を封じる。([[イクサランの相克]]
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*[[高山の月/Alpine Moon]] - [[カード名]]を選び、[[対戦相手]]のその名前の土地は土地タイプと能力を失うが好きな色のマナを出せる。([[基本セット2019]])
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*[[海の先駆け/Harbinger of the Seas]] - クリーチャー。基本でない土地は[[]]になる。([[モダンホライゾン3]])
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[土地タイプを変更できるカード]]
 
*[[土地タイプを変更できるカード]]
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*[[基本でない土地への対策カード]]
 
*[[カード個別評価:ザ・ダーク]] - [[アンコモン]]1
 
*[[カード個別評価:ザ・ダーク]] - [[アンコモン]]1
 
*[[カード個別評価:第9版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第9版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第8版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第8版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:クロニクル]] - [[アンコモン]]1
 
*[[カード個別評価:クロニクル]] - [[アンコモン]]1
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*[[カード個別評価:ダブルマスターズ]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:マスターズ25th]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:モダンマスターズ2017]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:モダンマスターズ2017]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:Modern Masters]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:Modern Masters]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:おとぎ話]] - [[神話レア]]
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*[[Secret Lair Drop Series/2021年#Secret Lair x MSCHF|Secret Lair Drop Series: Secret Lair x MSCHF]]
 
*[[Amonkhet Invocations]]
 
*[[Amonkhet Invocations]]

2024年6月11日 (火) 11:47時点における最新版


Blood Moon / 血染めの月 (2)(赤)
エンチャント

基本でない土地は山(Mountain)である。


戦場基本でない土地をすべてに変えてしまうエンチャント

多色土地非マナ能力を持つ土地のどちらに対しても強烈な妨害となるカードマナ基盤を多色土地に頼った多色デッキにとっては致命的となる。赤マナは豊富に生み出せるため、呪文を妨害することができないのは欠点ではあるが、赤単色デッキが相手でもない限り、たいていは一定以上の効果を発揮してくれるだろう。赤は基本的にエンチャントを破壊できないであるため、問題になることはかなり少ない。

環境基本でない土地が多いほどに評価を増す。第9版再録時は、ショックランドペインランドウルザランドと充実していたため、グルール・ビートなどの赤を使った2色程度のデッキではサイドボードによく採用された。

基本土地をほとんど採用していないデッキも珍しくないモダンエターナルではさらに評価が高くなる。ドラゴン・ストンピィブルームーンではキーカードの1つ。 Show and Tell欠片の双子では直接の勝ち手段とはならずとも、対戦相手の動きが大幅に制限されたり機能不全になっている間にコンボパーツを揃えるという目的でよくサイドインされるため、相対した際は留意しておこう。

逆に、ほとんどのデッキが基本土地ばかり使うリミテッドにおいてはまずアンプレイアブル。サイドボードから引っ張り出す機会もめったにないだろう。

陰鬱な光が見渡すかぎりにあふれ、すべてを深紅に染め上げた。
(出典:ザ・ダーク版)
深紅に浴したこの土地からは、かつてのような安心と保護は得られず、敵意以外の何も生まれない。
(出典:ダブルマスターズボックストッパー版)
  • 英名の「Blood Moon(ブラッドムーン)」とは我々の現実世界にある実際の月にも見られる自然現象の名称。月と地球の位置関係や大気の状態、および皆既月食などの様々な特殊事象が原因となり、イラストの様な”赤い月・赤色の月”となる。

[編集] ルール

[編集] 関連カード

基本でない土地を妨害する常在型能力を持つカード。特筆しない限りは赤のエンチャント。

[編集] 参考

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