エルフ (デッキ)

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エルフ達は基本的に非力であり[[カードパワー]]で押し切るのが難しいため、大抵[[全体強化]]手段か別途[[フィニッシャー]]を用意する。

2010年1月10日 (日) 16:53時点における版

エルフ(Elf)は、エルフを主体とした部族デッキの総称。

目次

概要

小型展開しやすいエルフを大量に、それも高速で戦場に並べ、その物量とマナ・アドバンテージ対戦相手を圧倒する。これだけ大量のクリーチャーマナを同時に確保できるデッキは少なく、ならではということで病みつきになる人も多い。

エルフ達は基本的に非力でありカードパワーで押し切るのが難しいため、大抵全体強化手段か別途フィニッシャーを用意する。

特にオンスロート・ブロック以降は、ブロック構築からエターナルまで、幅広い場面で見られるデッキタイプとなった。

ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期

時のらせんブロックで失ったものが少なかったこともあり、引き続き黒緑ビートダウンの一種として存在している。

アラーラの断片コンフラックスでは得た物がほとんどなかったが、アラーラ再誕の参入により、朽ちゆくヒル/Putrid Leech大渦の脈動/Maelstrom Pulseを得た。これにより再びメタゲームの上位に復帰しつつある。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (24)
3 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
3 貴族の教主/Noble Hierarch
4 レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher
3 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
2 護民官の道探し/Civic Wayfinder
3 カメレオンの巨像/Chameleon Colossus
4 萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege
2 雲打ち/Cloudthresher
呪文 (13)
3 思考囲い/Thoughtseize
2 名も無き転置/Nameless Inversion
3 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
3 不敬の命令/Profane Command
2 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
土地 (23)
4 森/Forest
2 沼/Swamp
4 光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace
4 樹上の村/Treetop Village
2 変わり谷/Mutavault
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
3 黄昏のぬかるみ/Twilight Mire
サイドボード
1 眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending
2 原初の命令/Primal Command
1 思考囲い/Thoughtseize
1 ハリケーン/Hurricane
1 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
2 真髄の針/Pithing Needle
1 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
2 くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique
3 叫び大口/Shriekmaw
1 カメレオンの巨像/Chameleon Colossus

時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

ローウィン=シャドウムーア・ブロック期のスタンダードでは、ローウィンエルフが主要部族に選ばれたこともあり、同環境黒緑ビートダウンの中にエルフを中心にしたものが登場した。



定番の野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerなどに加え、傲慢な完全者/Imperious Perfectレンの地の克服者/Wren's Run Vanquisherなどが採用される。

序盤はクリーチャーライフ削っていき、最後は不敬の命令/Profane Commandカードパワーで押し切るのが基本。

世界選手権07では日本勢の多くがこのタイプを使用し、森勝洋中野圭貴の両名をベスト8に輩出。その後も長らくメタの一角を占め続けた。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (23)
1 ボリアルのドルイド/Boreal Druid
1 護民官の道探し/Civic Wayfinder
4 傲慢な完全者/Imperious Perfect
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
2 仮面の称賛者/Masked Admirers
1 呪われたミリー/Mirri the Cursed
3 タルモゴイフ/Tarmogoyf
3 トロールの苦行者/Troll Ascetic
4 レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher
呪文 (14)
2 眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending
2 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
1 ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
1 名も無き転置/Nameless Inversion
4 不敬の命令/Profane Command
4 思考囲い/Thoughtseize
土地 (23)
5 森/Forest
4 光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
4 樹上の村/Treetop Village
4 沼/Swamp
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
サイドボード
2 雲打ち/Cloudthresher
1 クローサの掌握/Krosan Grip
3 リリアナ・ヴェス/Liliana Vess
1 ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
2 ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem
2 剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore
2 殺戮の契約/Slaughter Pact
2 ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman

オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期

ミラディン・ブロック期のスタンダードでは、史上最悪の装備品として名高い頭蓋骨絞め/Skullclampと組み、エルフ&ネイルが登場する。



オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期

オンスロート期のスタンダードでは、オンスロート・ブロック部族支援によって強化され、トーナメントレベルとなる。この頃のデッキエルフ・ビートと呼ばれる。



エクステンデッド(オンスロート・ブロック~アラーラの断片ブロック期)

モーニングタイド期のスタンダードではローグデッキのひとつに過ぎなかった親和エルフが劇的に強化され、プロツアーベルリン08では上位を独占している。


エクステンデッド(テンペスト・ブロック~オンスロート・ブロック期)

ラノワールのエルフ/Llanowar Elvesラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissaryを並べ、ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleなどによる潤沢なマナを背景に、相手を圧倒するタイプが主流。



エルフガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleを使用する事から、クレイドルエルフと呼ばれる事が多い。

サンプルレシピ

メインデッキ(60) サイドボード(15)
クリーチャー (25) 3 繁殖力/Fecundity
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves 1 エルフの抒情詩人/Elvish Lyrist
4 極楽鳥/Birds of Paradise 1 黄塵地帯/Dust Bowl
3 錯乱した隠遁者/Deranged Hermit 3 束縛/Bind
1 エルフの抒情詩人/Elvish Lyrist 1 ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle
3 貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth 1 起源/Genesis
4 ラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissary 1 マスティコア/Masticore
3 スカイシュラウドの密猟者/Skyshroud Poacher 1 帰化/Naturalize
3 マスティコア/Masticore 1 スパイクの飼育係/Spike Feeder
呪文 (12) 1 系図の石版/Slate of Ancestry
4 獣群の呼び声/Call of the Herd 1 ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan
4 生ける願い/Living Wish
2 帰化/Naturalize
2 系図の石版/Slate of Ancestry
土地 (23)
2 黄塵地帯/Dust Bowl
18 森/Forest
3 ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle

レガシー

レガシーでも一定の勢力が見られるデッキである。



オンスロート以降の強力なエルフをはじめとして、クウィリーオン・レインジャー/Quirion RangerFyndhorn Elvesを「追加のラノワールのエルフ/Llanowar Elves」として採用しているものが一般的。大量のマナ加速から、エルフを次々に展開し、全体強化によって押し潰す戦略が基本となる。

弱点としては、相変わらずのリセット耐性の低さや、宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator擁するゴブリンと違い、スロット除去に割きづらいことが挙げられる。加速手段として大量のエルフを用いることも、他の呪文にスロットを割けない一因である。

近年では、様々なタイプに派生が進んでいる。そのいずれも、エルフの弱点である単調さや、「マナはあるが、ロードがいなくて殴るに殴れない」といった状況を打破するための手段として研究が進んでいる。アタッカーとして有用なエルフを多く用いた、一種のストンピィと見ることができるタイプや、大量のクリーチャーを用いることを利用し適者生存/Survival of the Fittestを搭載したタイプなどが登場している。

サンプルレシピ(初期)

メインデッキ(60) サイドボード(15)
クリーチャー (43) 4 繁殖力/Fecundity
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves 4 ヴィリジアンの盲信者/Viridian Zealot
4 クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger 4 津波/Tsunami
4 ティタニアの僧侶/Priest of Titania 3 エルフの抒情詩人/Elvish Lyrist
4 血統のシャーマン/Bloodline Shaman
4 ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote
4 部族の腕力魔道士/Tribal Forcemage
4 森の伝書使/Sylvan Messenger
4 宝石の手の徘徊者/Gempalm Strider
4 深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow
4 Fyndhorn Elves
3 エルフのチャンピオン/Elvish Champion
呪文 (0)
土地 (17)
2 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
2 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
9 森/Forest
4 ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle

サンプルレシピ(イーブンタイド後)

メインデッキ (60)
クリーチャー (41)
1 鉤爪の統率者/Caller of the Claw
1 カメレオンの巨像/Chameleon Colossus
3 Fyndhorn Elves
4 遺産のドルイド/Heritage Druid
4 傲慢な完全者/Imperious Perfect
3 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 イラクサの歩哨/Nettle Sentinel
3 クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger
3 スカイシュラウドの精鋭/Skyshroud Elite
4 森の伝書使/Sylvan Messenger
3 ワイアウッドの伝令/Wirewood Herald
4 狼骨のシャーマン/Wolf-Skull Shaman
4 レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher
プレインズウォーカー (2)
2 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
土地 (17)
7 森/Forest
2 ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle
4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
サイドボード
4 クローサの掌握/Krosan Grip
3 真髄の針/Pithing Needle
4 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
4 梅澤の十手/Umezawa's Jitte

参考

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