青単テンポ
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==概要== | ==概要== | ||
− | + | 主に[[アドバンテージ]]源を兼ねる小型~中型の[[回避能力]]持ちと[[打ち消す|打ち消し呪文]]を用いて敵を制圧する。“アグロ”と呼ばれることもあることからわかる通り、青系のデッキとしては比較的高速なのが特徴。特に[[執着的探訪/Curious Obsession]]を採用するタイプは1[[ターン]]目から[[小型クリーチャー]]を出して積極的な攻勢を展開する。 | |
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− | + | 構成要素とコンセプトのシンプルさから、多くのフォーマットで構築されているデッキである。 | |
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− | [[ | + | *採用カードに特に[[アンコモン]]以下が多いためデッキ価格が非常に安価になる傾向がある。カード自体の購入ができない[[MTGアリーナ]]などでは相対的な安さがさらに際立つ。 |
+ | **圧倒的な安さ、動きの単純さ、ゲーム性自体の掴みやすさから、初心者に勧めやすいデッキの1つと言える。 | ||
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− | === | + | ===[[イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期]]=== |
+ | 前環境から引き続き存在していた。[[エルドレインの森]]では新たなドロー呪文として[[手練/Sleight of Hand]]や[[錠前破りのいたずら屋/Picklock Prankster]]を獲得したが、[[イクサラン:失われし洞窟]]では[[魂の洞窟/Cavern of Souls]]の登場によりクロック・パーミッション戦略が通用しない対面が増えたため衰退していった。 | ||
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+ | [[ドミナリア]]収録の[[大嵐のジン/Tempest Djinn]]があった時とは異なり、こちらは[[知識の流れ/Flow of Knowledge]]及び[[発見への渇望/Thirst for Discovery]]のために土地を島で統一している。 | ||
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+ | カラデシュ・ブロック〜基本セット2019期から這い寄る刃が[[霧まといの川守り/Mist-Cloaked Herald]]に変わった程度で、ほとんど戦力を失っていない。[[ラヴニカのギルド]]から[[軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke]]を手に入れたことで[[全体除去]]や[[ミッドレンジ]]系に対する強い耐性が高まっている。環境当初は[[メタ外]]と思われていたが、並み居る[[トップメタ]]デッキを抑え、[[グランプリリール18]]で準優勝という十分な実力を見せつけることに成功した。 | ||
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+ | [[ラヴニカの献身]]からは新たに[[プテラマンダー/Pteramander]]や[[本質の把捉/Essence Capture]]を獲得し、[[グランプリメンフィス19]]では二番人気となった<ref>[https://www.channelfireball.com/grand-prix-memphis-day-2-metagame-breakdown/ Grand Prix Memphis Day 2 Metagame Breakdown]</ref>。[[ミシックチャンピオンシップクリーブランド19]]でも上位メタとなり、トップ8に3人を送り込み、優勝を果たした。 | ||
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**[[グランプリリール18]] 準優勝 ([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gplil18 参考]) | **[[グランプリリール18]] 準優勝 ([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gplil18 参考]) | ||
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*[[多色]]傾向の強い環境でありながらも決勝戦が[[赤単色デッキ]]VS[[青単色デッキ]]だったのも印象的。 | *[[多色]]傾向の強い環境でありながらも決勝戦が[[赤単色デッキ]]VS[[青単色デッキ]]だったのも印象的。 | ||
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**[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]) | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]) | ||
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+ | **[[StarCityGames.com]] Worcester Standard Open 準優勝([http://www.starcitygames.com/events/130719_worcester.html 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Ross Merriam]] | ||
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+ | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]+[[灯争大戦]]+[[基本セット2020]]) | ||
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+ | ===[[カラデシュ・ブロック]]〜[[基本セット2019]]期=== | ||
+ | [[基本セット2019]]発売後に登場した。 | ||
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+ | {{#card:Wizard's Retort}} | ||
+ | {{#card:Curious Obsession}} | ||
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+ | [[這い寄る刃/Slither Blade]]などの[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]されにくい[[クリーチャー]]と[[執着的探訪/Curious Obsession]]の[[シナジー]]で[[アドバンテージ]]を稼ぎながら[[クロック]]を刻み、[[打ち消す|打ち消し]]や[[バウンス]]も絡めて[[ライフ]]を[[削る|削り]]切る。[[セイレーンの嵐鎮め/Siren Stormtamer]]や[[マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster]]などの[[ウィザード]]と、魔術師の反駁との[[タイプ的]]シナジーも重要。 | ||
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+ | [[大嵐のジン/Tempest Djinn]]を採用する関係上、[[土地]]は[[島/Island]]で統一される。 | ||
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+ | *備考 | ||
+ | **[[日本選手権18]] ベスト4 ([https://mtg-jp.com/coverage/jpnats18/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[行弘賢]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[カラデシュ・ブロック]]+[[アモンケット・ブロック]]+[[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory:df318760}} | ||
+ | *[https://mtg-jp.com/coverage/jpnats18/article/0031067/ 使用者によるデッキ解説]も参照。 | ||
+ | *[[レア]]以上はたったの9枚と、比較的財布に優しい。 | ||
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==脚注== | ==脚注== | ||
− | <references/> | + | <references /> |
==参考== | ==参考== | ||
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[[Category:青単ビート・コントロールデッキ]] | [[Category:青単ビート・コントロールデッキ]] | ||
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2024年7月3日 (水) 18:42時点における最新版
青単テンポ (Mono-Blue Tempo) は、青単色で組まれたクロック・パーミッションデッキ。青単アグロ (Mono-Blue Aggro) とも呼ばれる。
目次 |
[編集] 概要
主にアドバンテージ源を兼ねる小型~中型の回避能力持ちと打ち消し呪文を用いて敵を制圧する。“アグロ”と呼ばれることもあることからわかる通り、青系のデッキとしては比較的高速なのが特徴。特に執着的探訪/Curious Obsessionを採用するタイプは1ターン目から小型クリーチャーを出して積極的な攻勢を展開する。
名称的に、広義には青単のDelver-Goなど歴史のあるデッキもこのアーキタイプに含まれるはずだが、名称として定着したのは比較的最近のこと。
カードプール内にパワーのある3マナ以下のフライヤー、十分かつ軽量なアドバンテージ源、汎用性のある打ち消し呪文の3つがそろった場合に成立する。もっとも青の性質上、性能のばらつきこそあれ、上記3要件がそろわない環境の方が稀である。デッキ性能は主にアドバンテージ源の品質に左右され、執着的探訪/Curious Obsessionのような序盤からドローしていけるカードがあると特に強力なデッキになる。
構成要素とコンセプトのシンプルさから、多くのフォーマットで構築されているデッキである。
- 採用カードに特にアンコモン以下が多いためデッキ価格が非常に安価になる傾向がある。カード自体の購入ができないMTGアリーナなどでは相対的な安さがさらに際立つ。
- 圧倒的な安さ、動きの単純さ、ゲーム性自体の掴みやすさから、初心者に勧めやすいデッキの1つと言える。
[編集] スタンダード
[編集] イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期
前環境から引き続き存在していた。エルドレインの森では新たなドロー呪文として手練/Sleight of Handや錠前破りのいたずら屋/Picklock Pranksterを獲得したが、イクサラン:失われし洞窟では魂の洞窟/Cavern of Soulsの登場によりクロック・パーミッション戦略が通用しない対面が増えたため衰退していった。
[編集] イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期
ローテーション直後から環境に登場した。
クリーチャー — ジン(Djinn)
飛行
傲慢なジンのパワーは、あなたの墓地にありインスタントやソーサリーであるカードの枚数に等しい。
あなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。
傲慢なジン/Haughty Djinnを軸に対戦相手を妨害しつつ手札をドロー呪文で回転させ、トレイリアの恐怖/Tolarian Terrorを壁役にしつつ、ジンをとんずら/Slip Out the Back、下支え/Shore Upで守り、殴り勝つデッキ。秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsや、軽量アグロ、特に絶望的に相性が悪いセレズニア・ポイズン対策を重視して帳簿裂き/Ledger Shredderを追加採用したタイプも散見される。 ドミナリア収録の大嵐のジン/Tempest Djinnがあった時とは異なり、こちらは知識の流れ/Flow of Knowledge及び発見への渇望/Thirst for Discoveryのために土地を島で統一している。
[編集] サンプルリスト
- 備考
青単テンポ [1] | |||||||||||||
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[編集] イクサラン・ブロック〜基本セット2020期
#カラデシュ・ブロック〜基本セット2019期から引き続き環境に存在する。
カラデシュ・ブロック〜基本セット2019期から這い寄る刃が霧まといの川守り/Mist-Cloaked Heraldに変わった程度で、ほとんど戦力を失っていない。ラヴニカのギルドから軽蔑的な一撃/Disdainful Strokeを手に入れたことで全体除去やミッドレンジ系に対する強い耐性が高まっている。環境当初はメタ外と思われていたが、並み居るトップメタデッキを抑え、グランプリリール18で準優勝という十分な実力を見せつけることに成功した。
クリーチャー — サラマンダー(Salamander) ドレイク(Drake)
飛行
(7)(青):順応4を行う。この能力を起動するためのコストは、あなたの墓地にありインスタントかソーサリーであるカード1枚につき(1)少なくなる。(このクリーチャーの上に+1/+1カウンターが置かれていないなら、これの上に+1/+1カウンターを4個置く。)
インスタント
クリーチャー呪文1つと、あなたがコントロールしているクリーチャー最大1体を対象とする。その前者の呪文を打ち消す。その後者のクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置く。
ラヴニカの献身からは新たにプテラマンダー/Pteramanderや本質の把捉/Essence Captureを獲得し、グランプリメンフィス19では二番人気となった[1]。ミシックチャンピオンシップクリーブランド19でも上位メタとなり、トップ8に3人を送り込み、優勝を果たした。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- グランプリリール18 準優勝 (参考)
- 使用者:Gabriel Nassif
- フォーマット
Mono-Blue Tempo [2] | |||||||||||||||||
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[編集] サンプルリスト(ラヴニカの献身後)
- 備考
- ミシックチャンピオンシップクリーブランド19 優勝(参考/参考)
- 使用者:Autumn Burchett
- フォーマット
Mono-Blue Tempo [3] | |||||||||||||||||
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[編集] サンプルリスト(基本セット2020後)
- 備考
- StarCityGames.com Worcester Standard Open 準優勝(参考)
- 使用者:Ross Merriam
- フォーマット
Mono-Blue Tempo [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] カラデシュ・ブロック〜基本セット2019期
基本セット2019発売後に登場した。
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)
瞬速
マーフォークのペテン師が戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。ターン終了時まで、それは能力をすべて失う。
インスタント
あなたがウィザード(Wizard)をコントロールしているなら、この呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに「このクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。」を持つ。
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたがクリーチャーで攻撃していなかった場合、執着的探訪を生け贄に捧げる。
這い寄る刃/Slither Bladeなどのブロックされにくいクリーチャーと執着的探訪/Curious Obsessionのシナジーでアドバンテージを稼ぎながらクロックを刻み、打ち消しやバウンスも絡めてライフを削り切る。セイレーンの嵐鎮め/Siren Stormtamerやマーフォークのペテン師/Merfolk Tricksterなどのウィザードと、魔術師の反駁とのタイプ的シナジーも重要。
大嵐のジン/Tempest Djinnを採用する関係上、土地は島/Islandで統一される。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- フォーマット
Mono Blue Aggro [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 使用者によるデッキ解説も参照。
- レア以上はたったの9枚と、比較的財布に優しい。