白黒コントロール
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− | + | 純粋な[[白コントロール]]に比べると黒の[[手札破壊]]や[[軽い]]除去が使えるため安定性が高まり、[[黒コントロール]]に比べると[[黒単色デッキ|黒単色]]では対処不可能な[[アーティファクト]]や[[エンチャント]]を[[破壊]]することができるため柔軟性が高く、また[[神の怒り/Wrath of God]]などの[[全体除去]]も使用できるため[[アドバンテージ]]面でも有利である。 | |
− | + | [[白青]]や[[青黒]]と違って[[打ち消す|カウンター]]が使えないので小回りがききにくいという弱点がある。 | |
+ | 白と黒は[[対抗色]]なので、このタイプがよく組まれるようになったのは[[アポカリプス]]参入以後であり、それ以前では頻繁に組まれるタイプではなかった。 | ||
+ | ==[[イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期]]== | ||
+ | [[イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期]]の[[タッチ]]黒した[[白ウィニー/スタンダード/イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期|白単ミッドレンジ]]の後継である'''オルゾフ・ミッドレンジ'''(''Orzhov Midrange'')が環境に存在している。 | ||
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+ | [[窯焼きの煉瓦/Clay-Fired Bricks]]や[[永岩城の修繕/The Restoration of Eiganjo]]で安定して[[土地]]を伸ばしていき、[[放浪皇/The Wandering Emperor]]や[[太陽降下/Sunfall]]などで戦場をコントロールする。[[多元宇宙の突破/Breach the Multiverse]]は自身の[[永遠の放浪者/The Eternal Wanderer]]のほか[[ドメイン#イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期|ドメイン・ランプ]]の[[偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier]]を釣って勝負をひっくり返すことができる。[[セラの模範/Serra Paragon]]で[[廃墟の地/Field of Ruin]]を使いまわして[[基本土地]]がほぼ無い[[白青黒ビートダウン#イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期|エスパー・ミッドレンジ]]に対して[[土地破壊]]を仕掛けるギミックも搭載している。 | ||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[MO]]スタンダードチャレンジ2023/12/9 15位([https://www.mtgo.com/decklist/standard-challenge-64-2023-12-1012596620?player=claudioh#deck_claudioh 参考]) | ||
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− | ==[[ | + | ==タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期== |
− | + | [[白黒]]2[[色]]の[[コントロール (デッキ)|コントロール]]ないし[[ミッドレンジ]]系の[[デッキ]]が存在している。 | |
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− | + | [[精神背信/Transgress the Mind]]などの[[手札破壊]]、[[闇の掌握/Grasp of Darkness]]や[[苦渋の破棄/Anguished Unmaking]]などの[[単体除去]]、[[衰滅/Languish]]などの[[全体除去]]で[[ゲーム]]を[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]しつつ、[[骨読み/Read the Bones]]で[[手札]]を補充し、[[ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar]]や[[死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesis]]などの強力な[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]に繋げる。 | |
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− | + | プレインズウォーカーや[[荒野の確保/Secure the Wastes]]を勝ち手段とする[[ノンクリーチャー]]のものから、[[ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet]]などの[[中堅クリーチャー]]を多めに採用したものまで、デッキのバリエーションは様々。 | |
− | [[ | + | [[異界月]]からは[[最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope]]などを獲得。[[プロツアー「異界月」]]では使用率3位となり([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptemn/day-one-archetypes-2016-08-04 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptemn16/article/017244/# 翻訳])、見事優勝を飾った。 |
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+ | **[[グランプリニューヨーク16]] 優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpny16 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Seth Manfield]] | ||
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+ | **[[グランプリトロント16]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gptor16 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Josh Buitenhuis]] | ||
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+ | [[単体除去]]と[[手札破壊]]で序盤を凌ぎ、[[冒涜の悪魔/Desecration Demon]]や[[ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa]]などの強力な[[クリーチャー]]を[[展開]]して盤面を制圧するのが基本戦略。 | ||
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+ | 同[[環境]]の[[黒単信心#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|黒単信心]](特に[[タッチ]][[白]]のもの)とはデッキ構成がよく似ており、亜種として扱われることも多い。 | ||
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+ | *低~中[[マナ]]域のクリーチャーが多いものを'''オルゾフミッドレンジ'''(''Orzhov Midrange'')、少ないものを'''オルゾフコントロール'''(''Orzhov Control'')と呼んで区別することもあるが、明確な基準はない。 | ||
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+ | **[[グランプリダラスフォートワース13]] 優勝 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpdfw13/welcome 参考]) | ||
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+ | **[[プロツアー「マジック2015」]] ベスト4 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptm15 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/ptm15/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Owen Turtenwald]] | ||
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+ | **[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[基本セット2015]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス・ブロック]]) | ||
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+ | [[次元の混乱]]にて、[[神の怒り/Wrath of God]]が[[滅び/Damnation]]として[[黒]]に[[タイムシフト]]。[[スタンダード]]にて、滅びと神の怒りの両方を投入した「8ラスゴ」型の[[デッキ]]が登場した。 | ||
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− | + | [[ラヴニカ・ブロック]]では[[屈辱/Mortify]]、[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]では[[叫び大口/Shriekmaw]]などの強力な[[単体除去]]もあり、[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]には極めて有利に戦える。その反面、[[クリーチャー]][[除去]]に偏った構成のため、[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]には弱い。 | |
− | [[ | + | ==神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期== |
− | [[第9版]]での[[コイロスの洞窟/Caves of Koilos]]の[[再録]]や[[ショックランド]]の[[神無き祭殿/Godless Shrine]]の登場も大きい。 | + | [[ギルドパクト]]で[[白黒]]の[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate|オルゾフ]]・[[ギルド/Guild|ギルド]]が登場し、[[屈辱/Mortify]]などの[[トーナメント]]レベルの[[カード]]が加わったことで、[[ラヴニカ・ブロック]]期の[[スタンダード]]で脚光を浴びる。[[第9版]]での[[コイロスの洞窟/Caves of Koilos]]の[[再録]]や[[ショックランド]]の[[神無き祭殿/Godless Shrine]]の登場も大きい。 |
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{{#card:Debtors' Knell}} | {{#card:Debtors' Knell}} | ||
− | [[債務者の弔鐘/Debtors' Knell]]で[[絶望の天使/Angel of Despair]] | + | [[プロツアーホノルル06]]では、[[債務者の弔鐘/Debtors' Knell]]で[[絶望の天使/Angel of Despair]]などを使いまわすバージョンを[[誰がために鐘は鳴る]]、使用しないタイプを「Bad Religion」と分類した。 |
− | ==[[神河ブロック構築]] | + | ==神河ブロック構築== |
− | + | [[神河ブロック構築]]では、[[最後の裁き/Final Judgment]]や[[不快な群れ/Sickening Shoal]]などを使った[[クリーチャー]][[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]を重視した[[デッキ]]が[[プロツアーフィラデルフィア05]]にて登場した。 | |
− | [[最後の裁き/Final Judgment]]や[[不快な群れ/Sickening Shoal]] | + | |
{{#card:Final Judgment}} | {{#card:Final Judgment}} | ||
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− | [[旅行者の凧/Journeyer's Kite]] | + | [[旅行者の凧/Journeyer's Kite]]をアドバンテージエンジンに据えるため、[[凧エンジンコントロール]]の名で呼ばれる。 |
− | == | + | ==オンスロート・ブロック構築== |
− | + | [[ベジテーション]]や[[アストログライド]]など[[大型クリーチャー]]中心の[[オンスロート・ブロック構築]][[環境]]で、それらを[[メタる|メタった]][[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]も登場した。 | |
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− | + | 大量の[[除去]]で足を止め、[[アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator]]や[[墓生まれの詩神/Graveborn Muse]]で[[引く|ドロー]]、[[賛美されし天使/Exalted Angel]]や[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]]でフィニッシュする。 | |
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− | + | その他はアストログライド対策に[[白]]の[[エンチャント]][[破壊]]や、[[ビースト召集]]などの[[総帥の召集/Patriarch's Bidding]][[デッキ]]を封殺する[[墓地対策]]の[[萎縮した卑劣漢/Withered Wretch]]が使用される。 | |
+ | ===サンプルレシピ=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[プロツアーヴェニス03]] | + | **[[プロツアーヴェニス03]] 第9位 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/ptven03/welcomeja 参考]) |
**使用者:[[三津家和彦]] | **使用者:[[三津家和彦]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
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|4||[[賛美されし天使/Exalted Angel]] | |4||[[賛美されし天使/Exalted Angel]] | ||
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|2||[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]] | |2||[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]] | ||
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− | !colspan="2" style="background:#eeddff"| | + | !colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (20) |
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|4||[[アクローマの復讐/Akroma's Vengeance]] | |4||[[アクローマの復讐/Akroma's Vengeance]] | ||
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|3||[[新たな信仰/Renewed Faith]] | |3||[[新たな信仰/Renewed Faith]] | ||
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− | !colspan="2" style="background:#ddffee"| | + | !colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (26) |
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|2||[[やせた原野/Barren Moor]] | |2||[[やせた原野/Barren Moor]] | ||
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|8||[[平地/Plains]] | |8||[[平地/Plains]] | ||
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|4||[[平和な心/Pacifism]] | |4||[[平和な心/Pacifism]] | ||
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− | == | + | ==オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期== |
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− | [[スカージ]]参入後に、[[正義の命令/Decree of Justice]]や[[苦痛の命令/Decree of Pain]] | + | |
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[[インベイジョン・ブロック構築]]ではファイレクシアの闘技場を[[ドローエンジン]]にして[[ドレイン]][[呪文]]で[[ライフ]]をカバーする[[アリーナドレイン]]が登場。 | [[インベイジョン・ブロック構築]]ではファイレクシアの闘技場を[[ドローエンジン]]にして[[ドレイン]][[呪文]]で[[ライフ]]をカバーする[[アリーナドレイン]]が登場。 | ||
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+ | [[メタゲーム]]の中心にある[[リベリオン#マスクス・ブロック構築|リベリオン]]への対策として生まれた[[デッキ]]で、大量の[[クリーチャー]][[除去]]を有する。 | ||
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+ | {{#card:Wave of Reckoning}} | ||
+ | {{#card:Snuff Out}} | ||
+ | {{#card:Chilling Apparition}} | ||
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+ | [[対戦相手]]のクリーチャーは全て[[除去]]することが前提となるため、[[冷たい亡霊/Chilling Apparition]]も充分な脅威となりうる。 | ||
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+ | [[フィニッシャー]]は[[のたうつウンパス/Thrashing Wumpus]]など。 | ||
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+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[プロツアー予選|PTQ]][[プロツアーシカゴ00|シカゴ00]] | ||
+ | **使用者:[[Alan Shuldner]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[マスクス・ブロック構築]]([[メルカディアン・マスクス]]+[[ネメシス]]+[[プロフェシー]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory:df311631}} | ||
==黎明期== | ==黎明期== | ||
− | [[解呪/Disenchant]] | + | [[解呪/Disenchant]]や[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]といった優秀な[[ボードコントロール]]と、[[精神錯乱/Mind Twist]]や[[土地税/Land Tax]]等の[[アドバンテージ]][[カード]]、さらに[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]による[[マナ加速]]から[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter]]や[[ファッティ]]等に繋げていく戦略を基盤とした。[[ハルマゲドン/Armageddon]]と[[神の怒り/Wrath of God]]のどちらか、あるいは両方が[[デッキ]]によって選択される。 |
− | [[ハルマゲドン/Armageddon]] | + | |
暗黒の儀式からの[[トリスケリオン/Triskelion]]を[[動く死体/Animate Dead]]で使い回すタイプは[[Animate Mix]]というデッキ名が付いていた。 | 暗黒の儀式からの[[トリスケリオン/Triskelion]]を[[動く死体/Animate Dead]]で使い回すタイプは[[Animate Mix]]というデッキ名が付いていた。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
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2024年1月6日 (土) 10:40時点における最新版
白黒コントロール(WB Control)は、白黒で構成されるコントロールデッキの総称。
目次 |
[編集] 概要
白、黒ともに除去に長けた色なので、クリーチャーコントロールを主体としたデッキになることが多い。
純粋な白コントロールに比べると黒の手札破壊や軽い除去が使えるため安定性が高まり、黒コントロールに比べると黒単色では対処不可能なアーティファクトやエンチャントを破壊することができるため柔軟性が高く、また神の怒り/Wrath of Godなどの全体除去も使用できるためアドバンテージ面でも有利である。
白青や青黒と違ってカウンターが使えないので小回りがききにくいという弱点がある。
白と黒は対抗色なので、このタイプがよく組まれるようになったのはアポカリプス参入以後であり、それ以前では頻繁に組まれるタイプではなかった。
[編集] イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期
イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期のタッチ黒した白単ミッドレンジの後継であるオルゾフ・ミッドレンジ(Orzhov Midrange)が環境に存在している。
クリーチャー — 天使(Angel)
飛行
あなたの各ターン中に1回、あなたは「あなたの墓地から、土地1つをプレイするかマナ総量が3以下であるパーマネント呪文1つを唱える。」を選んでもよい。そうしたなら、それは「このパーマネントが戦場から墓地に置かれたとき、それを追放し、あなたは2点のライフを得る。」を得る。
アーティファクト
窯焼きの煉瓦が戦場に出たとき、あなたのライブラリーから基本平地(Plains)カード1枚を探し、公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。あなたは2点のライフを得る。
アーティファクトで作製(5)(白)(白)((5)(白)(白),このアーティファクトを追放する,あなたがコントロールしていてこれでないアーティファクトやあなたの墓地にあるアーティファクト・カードである1つを追放する:このカードをオーナーのコントロール下で変身させた状態で戻す。作製はソーサリーとしてのみ行う。)
〔白〕 アーティファクト
コズミュームの窯が戦場に出たとき、無色の1/1のノーム(Gnome)・アーティファクト・クリーチャー・トークン2体を生成する。
あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
ソーサリー
各プレイヤーはそれぞれカード10枚を切削する。各プレイヤーにつきそれぞれ、そのプレイヤーの墓地にありクリーチャーやプレインズウォーカーであるカード1枚を選ぶ。それらのカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。その後、あなたがコントロールしている各クリーチャーはそれぞれ、他のタイプに加えてファイレクシアン(Phyrexian)になる。
窯焼きの煉瓦/Clay-Fired Bricksや永岩城の修繕/The Restoration of Eiganjoで安定して土地を伸ばしていき、放浪皇/The Wandering Emperorや太陽降下/Sunfallなどで戦場をコントロールする。多元宇宙の突破/Breach the Multiverseは自身の永遠の放浪者/The Eternal Wandererのほかドメイン・ランプの偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifierを釣って勝負をひっくり返すことができる。セラの模範/Serra Paragonで廃墟の地/Field of Ruinを使いまわして基本土地がほぼ無いエスパー・ミッドレンジに対して土地破壊を仕掛けるギミックも搭載している。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- フォーマット
[編集] タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期
白黒2色のコントロールないしミッドレンジ系のデッキが存在している。
精神背信/Transgress the Mindなどの手札破壊、闇の掌握/Grasp of Darknessや苦渋の破棄/Anguished Unmakingなどの単体除去、衰滅/Languishなどの全体除去でゲームをコントロールしつつ、骨読み/Read the Bonesで手札を補充し、ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarや死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesisなどの強力なプレインズウォーカーに繋げる。
プレインズウォーカーや荒野の確保/Secure the Wastesを勝ち手段とするノンクリーチャーのものから、ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghetなどの中堅クリーチャーを多めに採用したものまで、デッキのバリエーションは様々。
異界月からは最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hopeなどを獲得。プロツアー「異界月」では使用率3位となり(参考/翻訳)、見事優勝を飾った。
[編集] 初期型(コントロール)
- 備考
- グランプリニューヨーク16 優勝 (参考)
- 使用者:Seth Manfield
- フォーマット
WB Control [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ノンクリーチャーのコントロール型。
[編集] 初期型(エルドラージ)
- 備考
- グランプリトロント16 ベスト8 (参考)
- 使用者:Josh Buitenhuis
- フォーマット
WB Eldrazi [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- エルドラージを中心とするミッドレンジ型。
[編集] 異界月後
- 備考
- プロツアー「異界月」 優勝 (参考/参考)
- 使用者:Lukas Blohon
- フォーマット
WB Control [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 異界月参入後のタイプ。
[編集] ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)
絆魂、プロテクション(白)、プロテクション(黒)
あなたのライフが30点以上であり、かつ対戦相手1人のライフが10点以下であるかぎり、ヴィズコーパの血男爵は+6/+6の修整を受けるとともに飛行を持つ。
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(土地)
エンチャントされている土地は「(T),ライフを1点支払う:カードを1枚引く。」を持つ。
単体除去と手札破壊で序盤を凌ぎ、冒涜の悪魔/Desecration Demonやヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopaなどの強力なクリーチャーを展開して盤面を制圧するのが基本戦略。
同環境の黒単信心(特にタッチ白のもの)とはデッキ構成がよく似ており、亜種として扱われることも多い。
- 低~中マナ域のクリーチャーが多いものをオルゾフミッドレンジ(Orzhov Midrange)、少ないものをオルゾフコントロール(Orzhov Control)と呼んで区別することもあるが、明確な基準はない。
[編集] サンプルレシピ1
- 備考
- グランプリダラスフォートワース13 優勝 (参考)
- 使用者:Marlon Gutierrez
- フォーマット
Orzhov Control [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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|
|
[編集] サンプルレシピ2
- 備考
- プロツアー「マジック2015」 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Owen Turtenwald
- フォーマット
Orzhov Midrange [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 時のらせんブロック期
次元の混乱にて、神の怒り/Wrath of Godが滅び/Damnationとして黒にタイムシフト。スタンダードにて、滅びと神の怒りの両方を投入した「8ラスゴ」型のデッキが登場した。
ラヴニカ・ブロックでは屈辱/Mortify、ローウィン=シャドウムーア・ブロックでは叫び大口/Shriekmawなどの強力な単体除去もあり、ビートダウンには極めて有利に戦える。その反面、クリーチャー除去に偏った構成のため、コントロールデッキには弱い。
[編集] 神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
ギルドパクトで白黒のオルゾフ・ギルドが登場し、屈辱/Mortifyなどのトーナメントレベルのカードが加わったことで、ラヴニカ・ブロック期のスタンダードで脚光を浴びる。第9版でのコイロスの洞窟/Caves of Koilosの再録やショックランドの神無き祭殿/Godless Shrineの登場も大きい。
エンチャント
((白/黒)は(白)でも(黒)でも支払うことができる。)
あなたのアップキープの開始時に、いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。
プロツアーホノルル06では、債務者の弔鐘/Debtors' Knellで絶望の天使/Angel of Despairなどを使いまわすバージョンを誰がために鐘は鳴る、使用しないタイプを「Bad Religion」と分類した。
[編集] 神河ブロック構築
神河ブロック構築では、最後の裁き/Final Judgmentや不快な群れ/Sickening Shoalなどを使ったクリーチャーコントロールを重視したデッキがプロツアーフィラデルフィア05にて登場した。
インスタント — 秘儀(Arcane)
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札にある、マナ総量がXである黒のカード1枚を追放することを選んでもよい。
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-X/-Xの修整を受ける。
アーティファクト
(3),(T):あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探す。それを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
旅行者の凧/Journeyer's Kiteをアドバンテージエンジンに据えるため、凧エンジンコントロールの名で呼ばれる。
[編集] オンスロート・ブロック構築
ベジテーションやアストログライドなど大型クリーチャー中心のオンスロート・ブロック構築環境で、それらをメタったコントロールデッキも登場した。
ソーサリー
すべてのアーティファクトと、すべてのクリーチャーと、すべてのエンチャントを破壊する。
サイクリング(3)((3),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) スピリット(Spirit)
あなたのアップキープの開始時に、あなたはカードをX枚引き、あなたはX点のライフを失う。Xは、あなたがコントロールするゾンビ(Zombie)の数である。
3/3大量の除去で足を止め、アンデッドの剣闘士/Undead Gladiatorや墓生まれの詩神/Graveborn Museでドロー、賛美されし天使/Exalted Angelや怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathでフィニッシュする。
その他はアストログライド対策に白のエンチャント破壊や、ビースト召集などの総帥の召集/Patriarch's Biddingデッキを封殺する墓地対策の萎縮した卑劣漢/Withered Wretchが使用される。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーヴェニス03 第9位 (参考)
- 使用者:三津家和彦
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (14) | |
4 | 賛美されし天使/Exalted Angel |
2 | 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch |
2 | アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator |
4 | 墓生まれの詩神/Graveborn Muse |
2 | 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath |
呪文 (20) | |
4 | アクローマの復讐/Akroma's Vengeance |
2 | 啓蒙/Demystify |
3 | 死の脈動/Death Pulse |
3 | 残酷な蘇生/Cruel Revival |
2 | 頭脳いじり/Head Games |
3 | 燻し/Smother |
3 | 新たな信仰/Renewed Faith |
土地 (26) | |
2 | やせた原野/Barren Moor |
4 | 大闘技場/Grand Coliseum |
2 | 邪悪な岩屋/Unholy Grotto |
10 | 沼/Swamp |
8 | 平地/Plains |
サイドボード | |
4 | 平和な心/Pacifism |
2 | 蔓延/Infest |
2 | 啓蒙/Demystify |
3 | 腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator |
1 | 残酷な蘇生/Cruel Revival |
1 | 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch |
2 | ダールの奉納者/Daru Sanctifier |
[編集] オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期
スカージ参入後に、スタンダードで、正義の命令/Decree of Justiceや苦痛の命令/Decree of Painなどのパワーカードを主体とした黒白命令が組まれた。
ソーサリー
白の4/4の飛行を持つ天使(Angel)クリーチャー・トークンをX体生成する。
サイクリング(2)(白)((2)(白),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが正義の命令をサイクリングしたとき、あなたは(X)を支払ってもよい。そうした場合、白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンをX体生成する。
ソーサリー
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。これにより破壊されたクリーチャー1体につき、カードを1枚引く。
サイクリング(3)(黒)(黒)((3)(黒)(黒),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが苦痛の命令をサイクリングしたとき、すべてのクリーチャーはターン終了時まで-2/-2の修整を受ける。
[編集] インベイジョン・ブロック期
対抗色にフィーチャーしたアポカリプスの登場でこのデッキタイプも注目を集める。対抗色ペインランドのコイロスの洞窟/Caves of Koilosによりマナ基盤の安定性が高まり、名誉回復/Vindicateやファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arenaなどの優秀カードも追加された。
インベイジョン・ブロック構築ではファイレクシアの闘技場をドローエンジンにしてドレイン呪文でライフをカバーするアリーナドレインが登場。
オデッセイ・ブロック参入後も同環境の黒コントロールに白を足したものが見られた。
[編集] マスクス・ブロック構築
メタゲームの中心にあるリベリオンへの対策として生まれたデッキで、大量のクリーチャー除去を有する。
インスタント
あなたが沼(Swamp)をコントロールしているなら、あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、4点のライフを支払うことを選んでもよい。
黒でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。
クリーチャー — スピリット(Spirit)
(黒):冷たい亡霊を再生する。
冷たい亡霊がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。
対戦相手のクリーチャーは全て除去することが前提となるため、冷たい亡霊/Chilling Apparitionも充分な脅威となりうる。
フィニッシャーはのたうつウンパス/Thrashing Wumpusなど。
[編集] サンプルレシピ
MMQ [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 黎明期
解呪/Disenchantや剣を鍬に/Swords to Plowsharesといった優秀なボードコントロールと、精神錯乱/Mind Twistや土地税/Land Tax等のアドバンテージカード、さらに暗黒の儀式/Dark Ritualによるマナ加速から惑乱の死霊/Hypnotic Specterやファッティ等に繋げていく戦略を基盤とした。ハルマゲドン/Armageddonと神の怒り/Wrath of Godのどちらか、あるいは両方がデッキによって選択される。
暗黒の儀式からのトリスケリオン/Triskelionを動く死体/Animate Deadで使い回すタイプはAnimate Mixというデッキ名が付いていた。