風景の変容/Scapeshift
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ソーサリー
望む数の土地を生け贄に捧げる。あなたのライブラリーから、その数以下の枚数の土地カードを探し、それらをタップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
好きな数の土地を変容することができる呪文。輪作/Crop Rotationの上位種、あるいはガイアの均衡/Gaea's Balanceのリメイク的な位置付けだろうか。
土地はタップインであり数も増えないためマナ加速にはならず、カード・アドバンテージも失うことになるが、基本でない土地であろうと好きな土地を一気に戦場に出すことができるのが最大の強み。ウルザランドや雲上の座/Cloudpostを一気に揃えると強力。
大量の土地を墓地送りにできる点を活用するのもよい。土を食うもの/Terravoreや田舎の破壊者/Countryside Crusherのサイズを上げたり、スレッショルドを達成したりできる。この手のカードのお約束として、壌土からの生命/Life from the Loamや世界のるつぼ/Crucible of Worldsと組み合わせても良い。トロウケアの敷石/Flagstones of Trokairを生け贄に捧げればマナ加速も可能である。
とはいえ4マナとカード1枚使ってまでやることでもなく、どちらかというとカスレアに属する方であった。しかしゼンディカーで溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacleが登場し、エクステンデッドのコンボデッキ、ヴァラクートのキーカードとなって以来評価は一変した。
基本セット2019での再録時はスタンダードに特にシナジーを形成する土地がなく、稀少度も上がっていることから、主にモダンなど古いフォーマット向けの収録だと考えられる。灯争大戦にて進化の賢者/Evolution Sageが登場したことで、増殖によるカウンター追加のコンボパーツを担えるようになった。基本セット2020では死者の原野/Field of the Deadの登場によって期間は短いもののヴァラクートと同様の動きがスタンダードで可能になった。
エクステンデッドから移行したモダンでは、雲上の座が禁止カードとなるまでは12postに採用されていた。その後、ヴァラクートの禁止解除に伴いコンボが復活。その名もずばり風景の変容(スケープシフト)と呼ばれるデッキが登場している。
- MTGアリーナにおいては日本語版のカードテキストが「基本土地・カードを探し」と誤表記されたまま、2021年7月時点の報告以降、長らく放置されていた。サンダー・ジャンクションの無法者でスペシャルゲストとして再録されるのに合わせ、テキストが修正された。