牙の番人、コーティス/Kotis, the Fangkeeper
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伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie) 戦士(Warrior)
破壊不能
これがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーのライブラリーの一番上にあるカードX枚を追放する。Xは、その与えたダメージの点数に等しい。あなたはその中から望む数の、マナ総量がX以下である呪文を、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
破壊不能を持ち、サボタージュ能力で与えた戦闘ダメージの分プレイヤーのライブラリーから呪文を奪える伝説のゾンビ・戦士。
能力は莫大なアドバンテージの可能性を秘めているが、素の状態では回避能力もなくパワーも低いのが難点。タフネスの高いクリーチャーに受け止められやすく、仮に攻撃を通しても奪う呪文の質も量も微妙になりがち。
他のカードで強化することが前提の性能であり、特に無鉄砲/Audacityなどの修整と回避能力付与を同時に行えるカードと相性が良い。破壊不能のおかげで戦闘による死亡を恐れずに攻撃しやすく、除去によって強化に費やした分のカード・アドバンテージを失うといったことも起こりにくい。
とはいえ破壊以外への除去に耐性はなく、バウンスや一時的追放はオーラやカウンターによる失ってしまうという点でも天敵。また、素のタフネスが低いため強化前であればマイナス修整にも弱い。幸いにして打ち消しや呪禁付与などの保護手段に恵まれた色の組み合わせであるため、それらも併用すれば磐石である。
2人対戦では攻撃を通しにくい・強化して攻撃を通せてもオーバーキルになりがちという弱点を抱えている一方、統率者戦への適性は高い。単純に対戦相手の人数が多いため守りが手薄な相手を狙いやすく、対戦相手の合計ライフが多い分ゲームも長引きがちなので大量に得たアドバンテージも役立ちやすい。統率者に指定しておけば、コーティスの強化に特化したデッキ構築でも(2人対戦より)事故を起こしにくい。
リミテッドでは無条件の破壊不能こそ強力そうに見えるが、タルキール:龍嵐録は全色に大型の飛行クリーチャーが存在するのでブロッカーとして過信はできない。また多色化が容易なカードプールゆえに、コーティスを一切処理できないデッキというものも少ない。その上単色混成マナ・シンボルを含むカードは名目上のマナ総量が大きいため、追放しても唱えるのが難しい。このように環境上の逆風は強いが、同色に相続が割り当てられているというのは強みで、自然と強化手段を揃えやすい。相続以外では飛行を付与しつつ強化できるひと羽ばたき/Wingspan Strideとの相性も良好である。適切にデッキを組めれば、相手に毎ターンチャンプブロックか大量奪取かを迫る強力なカードとなるだろう。
- タルキール覇王譚の悪逆な富/Villainous Wealthを内蔵していると言える。あちらも旧スゥルタイ群/The Sultai Broodのカードであり、ある程度意識されたデザインと思われる。
- 同セットの強化手段では龍火の刃/Dragonfire Bladeとも相性が良い。1マナで装備可能なうえ、破壊以外の除去は対象を取るものが多いという点でも耐性付与が噛み合っている。
[編集] ルール
- 誘発型能力で呪文を唱える基本的なルールについては解決中に呪文を唱える、マナ・コストを支払うことなく唱えるを参照。
- マナ総量がX以下であるかは唱える呪文のマナ総量を考慮する。前兆カードを追放した場合、本体のマナ総量がXより多くても、前兆がX以下なら前兆で唱えることは可能である。
[編集] 関連カード
- 牙の番人、コーティス/Kotis, the Fangkeeper
- シブシグの勇者、コーティス/Kotis, Sibsig Champion
[編集] サイクル
タルキール:龍嵐録の各氏族/Clanのカン/Khanのサイクル。楔3色の伝説のクリーチャー。稀少度はレア。
- アブザンの夜明け、フェロザー/Felothar, Dawn of the Abzan
- ジェスカイの道師、ナーセット/Narset, Jeskai Waymaster
- 牙の番人、コーティス/Kotis, the Fangkeeper
- 雷の布告、ズルゴ/Zurgo, Thunder's Decree
- 龍爪のエシュキ/Eshki Dragonclaw