武勇の旗艦/Valor's Flagship
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伝説のアーティファクト — 機体(Vehicle)
飛行、先制攻撃、絆魂
搭乗3
サイクリング(X)(2)(白)((X)(2)(白),このカードを捨てる:カード1枚を引く。)
このカードをサイクリングしたとき、「このトークンは、パワーが2大きいかのように乗騎(Mount)に騎乗し、機体(Vehicle)に搭乗する。」を持つ、無色の1/1の操縦士(Pilot)クリーチャー・トークンX体を生成する。
トリプルシンボルの7マナという派手なマナ・コストに相応しく、飛行・先制攻撃・絆魂に高いP/Tを誇る機体の伝説のアーティファクト。
とはいえ戦場における性能はフレンチ・バニラ相当の機体に過ぎない。ソーサリー・タイミングのクリーチャー除去を透かせる機体ならではの利点もあるし、キーワード能力の組み合わせも純粋なサイズの高さと噛み合っているのでリミテッドでは出れば強力なのは間違いないが、構築の基準ではこれだけだと物足りない。
それをカバーするのがサイクリング誘発型能力。性質としては正義の命令/Decree of Justiceに近く、サイクリングと同時にコストを支払うのか、サイクリングした際の誘発型能力で支払うのかという違いはあるが、1/1のトークンをX体生成する基礎骨格は同様。生成するのが搭乗・騎乗しやすい操縦士というのも強みで、機体を多用するデッキでは一気に戦力にする機体を増やすことが出来る。リミテッドならばチャンプブロック要員を一気に増やせるだけでも終盤の差し合いで有利に立てるし、前述の通り普通に戦場に出ても圧倒的な戦闘能力とライフ・アドバンテージの確保により戦況を一気に押し込める、神話レアに相応しい強力な機体として活躍してくれるだろう。
正義の命令と違い、本人がパーマネント・カードなのでリアニメイトとの相性も良い。墓地ではアーティファクトな以上はクリーチャー用のリアニメイトで釣ることは出来ないが、霊気走破には機体整備/Tune Upが収録されているのでリミテッドでも実現可能。登場時のスタンダードまで範囲を広げると最後の仕事/One Last Job、装具つなぎの短角獣/Harnessed Snubhornなどの選択肢も増える。
カードプールの広いフォーマットに目を向けると、大牙勢団の総長、脂牙/Greasefang, Okiba Bossとのコンビネーションは極悪。サイクリングで操縦士を生成しつつ墓地にこれを置き、あちらの誘発型能力でリアニメイト。戦場に残って手札に戻されても再びサイクリングを行い、破壊されてもやはり墓地に置かれるのでリアニメイトに繋がる。搭乗要員を自前で生成してくれるのも強みとなり、実際に登場直後のパイオニアでパルヘリオンシュートに採用されているのが確認できる。同デッキのエース機体であるパルヘリオンⅡ/Parhelion IIと比べて自力で墓地に送れる点、及びライフの回復が行える点で勝る。しかしあくまで与えるダメージが7点であり、単体では勝利に3ターンかかってしまうことには留意しておきたい。
[編集] 参考
- トークン・カード(公式カードイメージギャラリー)
- カード個別評価:霊気走破 - 神話レア