打破/Confound
提供:MTG Wiki
介入/Interveneのキャントリップ版。キャントリップは大抵もとの呪文より2マナ多くなるのだが、これは1マナしか増えていないのでちょっと安め。
エンチャント(クリーチャー)のオーラも打ち消せるため、かなりお得感があり、使い勝手のよい1枚。
- 対象は1体以上なので、悲しみの残りカス/Dregs of Sorrowなどの複数対象に取るカードも打ち消すことができる。
- その呪文の対象がクリーチャーであれば、カードにそう書かれていなくても対象にできる。例えば、アーティファクト・クリーチャーを対象にしている解呪/Disenchantを、この呪文で打ち消すことができる。
[編集] ストーリー
「打破」と訳されている「Confound」は「困惑させる、狼狽させる、混同する」という意味の言葉。フレイバー・テキストは、テヴェシュ・ザット/Tevesh Szatの裏切りを予見していただけでなく、それを当てにしていたと面白そうに語るウルザ/Urza。そして、イラストはタイタン・エンジン/Titan Engineの処刑装置にかけられたザットである。
このカードが描出している状況は小説Planeshiftによると以下のようなものだ。ファイレクシア/Phyrexiaを次元/Planeごと爆破するウルザの計画では、不死の者(immortal)の生命力を吸い上げSoul Bombs(魂爆弾)に充填する必要があったが、倫理的に無実の者を犠牲にすることはできない。そこでウルザは、不実かつ邪悪なザットが裏切り仲間の誰かを殺すことすら織り込み済みでナイン・タイタンズ/Nine Titansの仲間に引き入れ、ザットが犯す罪を理由に処刑し、爆弾に利用することにした。その結果、予想通りにザットが裏切りクリスティナ/Kristinaとダリア/Dariaを殺害したため、ウルザはザットを処刑装置にかけつつ仲間のタイタンズに、倫理的に問題ない正気の計画だ、と企みの一部始終を語って聞かせる。ウルザの所業にタイタンズは困惑の色を隠せなかった。