ずる賢いゴブリン/Wily Goblin
提供:MTG Wiki
骨格はギックスの僧侶/Priest of Gix系の一時的にマナ加速を行えるクリーチャーの亜種と言え、中でも悪忌の岩語り/Akki Rockspeakerとはよく似ている。宝物なので「好きな色マナを生み出せる」かつ「任意のタイミングまで持ち越し可能」という強化点があるが、それらを考慮してかマナ・コストは赤マナダブルシンボルと色拘束が厳しい。デッキの多色化や色事故解消要員には向かず、本体のP/Tも貧弱なので単純には使いづらい。特にリミテッドでの採用は厳しい。よって、以下のように特定の戦略を強く推し進めたりシナジー形成を前提として投入される。
赤単色や赤メインでマナ加速を必要としているデッキでは、信心への貢献度が高いことなども含めて活用できる。Donald Smithはラムナプ・レッドにこれを加えたデッキ「トレジャー・レッド」を世界選手権17で披露した。反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defianceなどのパワーカードに少しでも早くアクセスするための手段としての採用であり、「《ずる賢いゴブリン》についてだったら1時間でも語れるよ」とまで言及した。(デッキテク:ドナルド・スミスの「トレジャー・レッド」)
上流階級のゴブリン、マクサス/Muxus, Goblin Grandee登場後は、高マナ域を目指しつつゴブリンの頭数にも数えられる点やスカークの探鉱者/Skirk Prospectorで実質2マナぶんの加速に使える点を買われヒストリックのゴブリンデッキにて活躍。黒など他の色をタッチするためにも一役買っている。
無限頑強によって生み出した赤マナの無限マナを変換するマナフィルターとしても役立つ。ゴブリンの女看守/Goblin Matronからサーチできることからもデッキに入っていると柔軟性が増し、実際タッチ緑の4色マルドゥデッキなどに採用されている(今週のCool Deck:コンボの宝庫、マルドゥ・ゴブリン(ヒストリック))。
- 上位互換として人間・ならず者の魅力的な悪漢/Charming Scoundrelが存在する。
- さらに黒赤になると、常在型能力が追加された伝説のエルフ・人間の隠棲した絵描き、カレイン/Kalain, Reclusive Painterに。
- 単に宝物が欲しいだけなら、ソーサリーの一攫千金/Strike It Richという手も。