電光吠えのドラゴン/Sparktongue Dragon
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クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
電光吠えのドラゴンが戦場に出たとき、あなたは(2)(赤)を支払ってもよい。そうしたとき、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。これはそれに3点のダメージを与える。
WHISPERのルール文章は最新のオラクルに未対応です。「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」は「1つを対象とする」に読み替えてください。
追加でマナを支払うと稲妻/Lightning Boltを呼び起こす、中型のドラゴン。
5マナ3/3とマナ・コストに対しやや控え目のサイズ。アドバンテージを取り得るETB能力を内蔵しているものの、計8マナかかることから構築水準とは言い難い性能。
翻って、リミテッドでは手に入りやすい中型フライヤーであり、終盤に引いてきた際には除去も兼ねるなかなかの性能。5マナと8マナのマナ・コストを使い分けられることで、マナを伸ばす戦略へ理由付けにも一役買う。とはいえタフネスの低さから敵の航空戦力とぶつかったときの脆さは少し気になるか。火の血脈、サルカン/Sarkhan, Firebloodや吐炎/Spit Flameといったドラゴンシナジーを持つカードをピックできたなら、是非併せて採用してみたい。
[編集] ルール
- 2番目の能力は、戦場に出た時に誘発する誘発型能力と、それによって生成される再帰誘発型能力で構成されている。
- マナが支払われた後、ダメージが与えられる前のタイミングで、プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。
[編集] 開発秘話
基本セット2019を開発するにあたって、リミテッドでサルカン・ヴォル/Sarkhan Volとドラゴンの繋がりを取り入れてドラゴンタイプ的デッキが組めるよう、ドラゴン・カードの開封比を高めるべくコモンのドラゴンを収録する必要があった。
再録を除いて最初からコモンとして作られたドラゴンにはドラゴンの雛/Dragon Hatchling、稲妻の金切り魔/Lightning Shriekerが既に存在しており、それらの再録も検討された。しかし0/1のドラゴンの雛はドラゴンの卵/Dragon Eggで生成される2/2トークンとの間に認識的なズレを生じさせてしまい、稲妻の金切り魔はシャッフルが多くなるという問題を抱えていた。これらを踏まえ、新たに3枚目のコモンのドラゴンをデザインする運びとなった。
強大で派手なイメージを持つドラゴンをコモンカードに仕上げるにあたり、「ドラゴンらしさ」と「コモンらしさ」の板挟みとなり、たびたびP/Tや能力が書き換えられるなど調整は難航した。最後まで全員が納得する完璧なものは見つけられず、最終的に完成したカードは従来の赤のコモン枠に存在し得ない、コモンらしくないものとなったが、疑似キッカー能力で火を噴くシンプルにドラゴンらしさを表現するカードとして仕上がった。[1]
- 単なる大型フライヤーはコモン枠では強力すぎ、アンコモンに火山のドラゴン/Volcanic Dragonが存在していた。小型のドラゴンを取り扱うカードにはトップダウン・デザインのドラゴンの卵の存在があった。これらの中間的な立ち位置を探るのは困難を極めたことが伺える。
- 調整の一時期「2RR、2/2、飛行、先制攻撃」とカミソリ足のグリフィン/Razorfoot Griffinよりも色拘束がキツい案もあったが、それでも「赤のコモン枠には不適切」だったらしい。
[編集] 参考
- ↑ Mファイル『基本セット2019』編・赤緑・多色・アーティファクト(Play Design 2018年7月20日)