アジャニの群れ仲間/Ajani's Pridemate
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クリーチャー — 猫(Cat) 兵士(Soldier)
あなたがライフを得るたび、あなたはアジャニの群れ仲間の上に+1/+1カウンターを1個置く。
2/2ライフを回復するたびに+1/+1カウンターが置かれる猫・兵士。
最低限熊のサイズを持つ上に、回復手段があれば中盤以降も活躍を期待できる。絆魂を持つクリーチャーと組み合わせると強力。
基本セット2011登場時のスタンダードおよびモダンでは、セラの高位僧/Serra Ascendantとともにソウルシスターズの主力クリーチャーとして活躍した。またラヴニカのギルド期のスタンダードでは、軍団の上陸/Legion's Landing、レオニンの先兵/Leonin Vanguard、癒し手の鷹/Healer's Hawkの12体の1マナライフゲインクリーチャーによってアジャニの群れ仲間を主力とするタイプの白ウィニーが登場し、プロツアー「ラヴニカのギルド」では準優勝した。
- 能力はライフを得るというイベント1回につき1回誘発する。ライフを何点得たのかは関係ない。ライフ#イベントも参照。
- 2体の絆魂を持つクリーチャーがそれぞれ戦闘ダメージを与えたならば、ライフを得るイベントは2回発生している。
- 1体の絆魂を持つクリーチャーがクリーチャー2体に戦闘ダメージを割り振った場合、ライフを得るイベントは1回しか発生していない。トランプルでも同様。
- 土地縛りの儀式/Landbind Ritualのような「何か1つに付き○点のライフを得る」効果は、ライフを得るイベントは1回しか発生しない。
オラクルの変遷
基本セット2011での初出時以来、カウンターを「置いてもよい/may put」という選択式だったが、2019年1月のオラクル変更で必ず置くように変更された[1]。
経緯
登場時のトーナメントポリシーでは、誘発型能力がコントローラーにとって有利かどうかに関わらず、誘発忘れを必ず警告と扱っており、複数の警告を出されるとマッチロスとなってしまう。この問題を回避するために、明確に有利な効果の誘発型能力は「忘れた」のではなく「行わないことを選択した」と取れるよう「してもよい/may」という書式で印刷され、アジャニの群れ仲間も同様に「置いてもよい/may put」と書かれていた。
2012年から2013年頃において、誘発忘れ周りの度重なるトーナメントポリシーの変更があり、基本的に忘れた誘発型能力は単に処理されないだけとなっため、有利な効果の誘発型能力は「してもよい/may」が書かれない強制的な書式が基本となる。一方で、アジャニの群れ仲間が基本セット2015および基本セット2019に再録された際は「置いてもよい/may put」の書式のままで印刷された。これは機能的変更は最小限にするオラクルの変更ポリシーによるものである。
しかしデジタルゲームにおいては、その仕様上「してもよい/may」の能力を解決する際に「拒否」か「実行」かを選択しなければならず、アジャニの群れ仲間の能力も同様に解決するたびにクリックしなければならない。特に基本セット2019の発売と同時期に公開ベータテストが始まったMagic: The Gathering Arenaでは、配布デッキの永遠の口渇/Eternal Thirstに含まれていることもあり、解決時の処理の煩わしさが話題に上がっていた。
これらの事情はカードの変更を早期に行う決定的要因となり、前述のとおり2019年1月のオラクル変更で「してもよい/may」が取り除かれ、カウンターを必ず置くように変更された。また、同時期に発表されたチャレンジャーデッキ2019にも、アジャニの群れ仲間を新しいオラクルで収録することが発表となった。通常、チャレンジャーデッキのような小型特殊セットではオラクルの変更は行わず、また発売前にカードの変更を行うこともないが、この例外的な決定により紙でも新たなオラクルを広められ、デジタルプレイヤーにもより良いプレイ環境を提供できる機会となった。
しかし後日、この変更は実際には灯争大戦での再録に先駆けた決定であったことが明かされた[2]。当時はまだ収録カード公開前だったため、この変更の本当の理由は伏せられていた[3]。古いトーナメントポリシーの下で印刷された他のカードが再録される際にも機能的変更を行うかは熟慮され、今回のような早期更新は特例処理であるとコラムでは述べられている。
関連カード
- コモンのサイクルのアジャニのマントラ/Ajani's Mantra、アジャニの名を冠するプレインズウォーカーの多くによって能力が誘発する。
- 基本セット2020の群れの力、アジャニ/Ajani, Strength of the Prideはマナ・コストを持たない以外はアジャニの群れ仲間と同一の特性を持つトークンを生成する。トークン・カードも用意されている[4]。
サイクル
基本セット2011のアンコモンのプレインズウォーカー/Planeswalkerの名を冠する呪文サイクル。その名を持つプレインズウォーカーの忠誠度能力、およびコモンのプレインズウォーカー呪文サイクルとシナジーを持つ。
- アジャニの群れ仲間/Ajani's Pridemate
- ジェイスの創意/Jace's Ingenuity
- リリアナの愛撫/Liliana's Caress
- チャンドラの吐火/Chandra's Spitfire
- ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader
類似カード
ライフゲインに誘発して+1/+1カウンターを得るカード。特記しない限り、自身の上に乗せるクリーチャー。
- 老いざる精体/Ageless Entity - (3)(緑)(緑)4/4。得たライフの点数に等しい数乗せる。(ダークスティール)
- 活力の揺り篭/Cradle of Vitality - (3)(白)エンチャント。ライフを得るたびに(1)(白)を支払えば、対象クリーチャー1体にその点数に等しい数乗せる。(アラーラの断片)
- 陽絆/Sunbond - (3)(白)オーラ。老いざる精体の能力を付与する。(神々の軍勢)
- カヴーの捕食者/Kavu Predator - (1)(緑)2/2トランプル。反対に、対戦相手がライフを得るたびに1つ乗せる。(次元の混乱)
- テューンの大天使/Archangel of Thune - (3)(白)(白)3/4飛行絆魂。あなたの各クリーチャーに1つずつ乗せる全体版。(基本セット2014)
- 肢体の壁/Wall of Limbs - (2)(黒)0/3防衛。(5)(黒)(黒),自身を生け贄に捧げる:対象プレイヤーに自身のパワー分ライフロス。(基本セット2015)
- 物静かな使用人/Serene Steward - (1)(白)2/2。ライフを得るたびに(白)を支払えば対象クリーチャーに1つ乗せる。(戦乱のゼンディカー)
- 血の絆の吸血鬼/Bloodbond Vampire - (2)(黒)(黒)3/3。(戦乱のゼンディカー)
- マラキールの使い魔/Malakir Familiar - (2)(黒)2/1飛行。+1/+1カウンターではなく、ターン終了時までの+1/+1修整。(戦乱のゼンディカー)
- 幽霊議員カルロフ/Karlov of the Ghost Council - (白)(黒)2/2。2つずつ乗せる。(白)(黒),カウンターを6つ取り除く:対象クリーチャー1体を追放。(統率者2015)
- ギデオンの中隊/Gideon's Company - (3)(白)3/3。2つずつ乗せる。(3)(白):ギデオンに忠誠カウンターを1つ置く。(灯争大戦)
- 双刃の聖騎士/Twinblade Paladin - (3)(白)3/3。あなたのライフが25点以上であるかぎり、二段攻撃を持つ。 (基本セット2020)
- 血に飢えた曲芸師/Bloodthirsty Aerialist - (1)(黒)(黒)2/3。飛行 。(基本セット2020)
脚注
- ↑ Ravnica Allegiance Oracle Changes(Daily MTG News 2019年1月22日)
- ↑ 実際にチャレンジャーデッキ2019が販売された際にも灯争大戦版のカードが先行で収録されただけであり、そのためチャレンジャーデッキ2019の中で唯一、灯争大戦のエキスパンション・シンボルを持つカードとなった。
- ↑ War Games/大戦のゲーム(Making Magic 2019年4月22日 Mark Rosewater著)
- ↑ The Tokens of Core Set 2020/『基本セット2020』のトークン(Card Preview 2019年6月20日 Chris Gleeson著)
参考
- 壁紙(Daily MTG Feature 2010年7月2日)
- アジャニ/Ajani(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:灯争大戦 - アンコモン
- カード個別評価:基本セット2019 - アンコモン
- カード個別評価:基本セット2015 - アンコモン
- カード個別評価:基本セット2011 - アンコモン
- カード個別評価:アイコニックマスターズ - アンコモン