空民の助言/Counsel of the Soratami
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シンプルなドロー呪文。神河ブロックで登場し、その次の基本セットである第9版に素早く再録された。
これ以前に存在した近い性能のドローとして、4マナインスタントの霊感/Inspiration、3マナインスタントでディスカードつきの目録/Catalog、1マナソーサリーで2枚ディスカードの入念な研究/Careful Studyなどがあるが、3マナで単純に手札が増えるドローとしてはなかなか画期的。また、一瞬の才気/Touch of Brillianceの上位互換である。
しかしパーミッションならばインスタントのドロー呪文を使いたいところだし、ソーサリーを使うならば連絡/Tidingsなどのより多く引ける呪文を使いたい。やや中途半端な性能であるこれは、構築ではなかなかお呼びがかからなかった。
リミテッドでは3マナで確実にカード・アドバンテージを得られるのは悪くない。特にこのカードがあった時代はクリーチャーの性能が今ほど良くなく、コモンに軽くて強力な除去が数多くあった時代であり、ダメージレースよりカード・アドバンテージの方が重視されることが多かったことから、このカードの地位も相対的に高い位置にあった。
- コストと効果は精神腐敗/Mind Rotと対になっている。
- 熟考漂い/Mulldrifterは想起の効果が同じ。タイプが異なるため上位下位とは一概には言いづらいが、5マナ2/2飛行+2ドローとしても使える汎用性や再利用のしやすさなど、このカードの立場がほとんどないと言っていい程の性能差がある。
- 基本セット2010でカード名を汎用的にした同型再版の予言/Divinationが登場し、入れ替わりとなった。こちらはドロー呪文の弱体化などにより構築での実績も見られるカードになっている。
関連カード
上位種
- 集中/Concentrate - 2UU。3枚引くソーサリー。(オデッセイ)
- 連絡/Tidings - 3UU。4枚引くソーサリー。(スターター)
主な亜種
ルーター効果ではなくカードを2枚引ける青のソーサリー。インスタントは霊感/Inspiration#主な亜種を参照。綿密な分析までは空民の助言より前のカード。
- 一瞬の才気/Touch of Brilliance - 3U。(ポータル)
- 綿密な分析/Deep Analysis - 3U。対象のプレイヤーは2枚引く。フラッシュバック付き。(トーメント)
- 物読み/Thoughtcast - 4U。親和(アーティファクト)付き。(ミラディン)
- 屍賢者の助言/Consult the Necrosages - 1UB。青黒の多色カード。対象のプレイヤーが2枚引くか2枚捨てるモードを持つ。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 予感/Foresee - 3U。占術4付き。(未来予知)
- 傷鱗の儀式/Scarscale Ritual - 1(U/B)。青黒の混成カード。追加コストとして自分のクリーチャーの上に-1/-1カウンターを置く。(シャドウムーア)
- アミーシャの口づけ/Kiss of the Amesha - 4WU。白青の多色カード。対象を取り、7点のライフ得て2枚引く。(アラーラの断片)
- 予言/Divination - 2U。同型再版。(基本セット2010)
- 精神間引き/Mindculling - 5U。対象の対戦相手は手札を2枚捨て、自分は2枚引く。(新たなるファイレクシア)
- テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit - 3(U/P)。増殖付き。(新たなるファイレクシア)
- 盗まれた計画/Pilfered Plans - 1UB。青黒の多色カード。ライブラリー破壊付き。(ドラゴンの迷路)
- 沿岸の発見/Coastal Discovery - 3U。覚醒付き。(戦乱のゼンディカー)
- 水脈の乱動/Roiling Waters - 5UU。対象のプレイヤーは2枚引く。クリーチャー2体のバウンス付き。(ゲートウォッチの誓い)
その他。
- 空想の飛行/Flight of Fancy - 3U。CIPで2枚引くオーラ。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 熟考漂い/Mulldrifter - 4U。想起2Uを持ち、CIPで2枚引くクリーチャー。(ローウィン)
- 急使の薬包/Courier's Capsule - 1U。1Uと生け贄に捧げることで2枚引く有色アーティファクト。(アラーラの断片)
- 運命の泉/Font of Fortunes - 1U。1Uと生け贄に捧げることで2枚引くエンチャント。(ニクスへの旅)
参考
- カード個別評価:神河物語 - コモン
- カード個別評価:第10版 - コモン
- カード個別評価:第9版 - コモン