カスレア
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カスレア (Bad Rare/Reject Rare)
弱い(と思われる)レアカードの総称。 クズレア・クソレア・ダメレア・紙レアなど、同様の言葉はいろいろある。
カスレアの代名詞として有名なところでは
- 純粋の色/Purelaceをはじめとする色(lace)サイクル
- 蒼ざめた月/Pale Moon
- 冬月台地/Wintermoon Mesa
- 泥穴/Mudhole
- 墓火/Tombfire
- ねじれのワーム/Warping Wurm
- ファイティング・チャンス/Fighting Chance
- 歪んだ秘宝/Warp Artifact
- 二の足踏みのノリン/Norin the Wary
- 苔男/Lichenthrope
- まやかしの記憶/False Memories
- 土地の防御ルーン/Rune of Protection: Lands
- 逆上/Amok
- 忘却/Forget
などが挙げられる。
もっとも、カスレアから大化けするカードもあるので油断は禁物。 カスレアから化けるものは、今のところ3つの種類に分けることができる。
1つ目は「効果が弱そうに見えたり、リソースの消耗が激しいなどの理由により、上級者も使用をためらったカード」である。 大抵はそのまま終わってしまうものの、誰かが試しに使ってみたら実は強かった、とかデメリットを無視する方法が見つかったときに化ける可能性がある。
- オークの司書/Orcish Librarian
- ネクロポーテンス/Necropotence
- マスティコア/Masticore
- すき込み/Plow Under
- リシャーダの港/Rishadan Port
- からみつく鉄線/Tangle Wire
- 激動/Upheaval
- 死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lord
などが代表例。
2つ目は「そのカードの効果自体は弱いが、他のカードとの組み合わせや専用の特殊なデッキによって絶大な威力を発揮するカード」である。
新しいカードセットの登場や、新しいコンボやシナジーの発見(これも、カード・プールの増加によるところが大きいが)によって、「使えない」とされた前提条件が崩れた場合などがよくあるケース。
- Illusions of Grandeurと寄付/Donate(2枚が手を組んでのドネイト)
- 自然の均衡/Natural Balance(資源の浪費/Squandered Resourcesと組んでのプロスブルーム)
- ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought(伏魔殿/Pandemoniumと組んでのパンデモノート、Illusionary Maskと組んでのマスク・ドレッド、もみ消し/Stifleと組んでのスタイフルノート)
- ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond(ロング・デック、IGGy-POP)
- オーラトグ/Auratog(怨恨/Rancorと組んでのオーランカー)
- マナ切り離し/Mana Severance(ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcherと組んでのマナベルチャー)
- マナ結合/Manabond(土地単)
- 刻印/Brand(ブランドオークション)
- 魂のカーニバル/Carnival of Souls(コボルド、頭蓋骨絞め/Skullclampと手を組んでのコボルドクランプ)
- 食物連鎖/Food Chain(ゴブヴァンテージのマナ加速としての食物連鎖ゴブリン、明神と組んでのターボ明神)
- 機知の戦い/Battle of Wits(バベル)
- 認識を食うもの/Cognivore(ドルイドの誓い/Oath of Druidsと組んでのスーサイドオース)
- 隔離するタイタン/Sundering Titan(12postやウルザトロン)
- 歯と爪/Tooth and Nail(12postやウルザトロン、エルフ&ネイル)
- ドラゴンの嵐/Dragonstorm(ドラゴンストーム)
- 不朽の理想/Enduring Ideal(不朽の理想)
- 霊気魔道士の接触/AEthermage's Touch(ブリンク)
などが代表例。
両方に言えることだが、専用のデッキや特定のカードとの組み合わせで使わないとまったく使えない場合も多い。
3つ目は、「普通に使っては効果が弱いが、特定のデッキに対しては有効な対策となるカード」が、そのデッキの流行によってサイドボード(場合によってはメインデッキ)に採用されるケース。
- 政略/Political Trickery(対カウンターポスト、5CG用サイドボード)
- 偽りの治療/False Cure(対ループ・ジャンクション、セファリッド・ライフ用サイドボード)
- 空虚自身/One with Nothing(対ハウリング・オウル用サイドボード)
などが代表例。 こちらの場合は、他により良い対策法が見つかったり、対策したデッキが廃ったりすることで再びカスレアと化することもある。
- 対義語はトップレア。
- あまり良いことではないが、カードの取引価格がカスレアかそうでないかの判断基準になることも多い。
使われない・使いづらいカードは、どうしても安く取引されがちであるため。
ただし、この判断方法は主従が逆転していることは理解しておこう。カードは「使われないから安い」のであって「安いから弱い」ということはありえない。
また、「弱いから使われない」ということも絶対ではないことは上記にもあるとおり。「現時点で」使われていなくても「化ける」要素を含んでいる可能性も十分ある。
やはり、きちんとカードの内容を理解して判断するのが、正道だ。 - 構築では使いようが無くても、リミテッドでは強いカードはカスレアとはあまり呼ばない。(例:暴動/Insurrection)
- 構築でもリミテッドでも使いようが無くても、絵のおかげでコレクション向けの人気が高くなる=カスレアから除外されるというパターンもたまにある。(例:運命の逆転/Reversal of Fortune)
- どうでもいいことのようで結構大事なのが、収録されているエキスパンション。
プロフェシーなどのようにエキスパンションそのものがパッとしない場合はそうでもないが、強力カードがひしめく人気エキスパンションだと、引いた時の落胆が余計に大きいのでカス度合いが引き立つ(例えばネメシスの蒼ざめた月)。
また、そういうエキスパンションはよく売れるので、その分そのどうしようも無いカードがそこいら中に溢れることにもなる。- 本当にどうでもいい知識としては、「不人気エキスパンションのカスレア」よりも「人気エキスパンションのカスレア」の方がトレードなどで集めやすい、ということがある。
- カスレアはタワーにまわして楽しむと良いだろう。
参考
- クソカード道(Braingeyser)
- "Reject Rare Draft 3" (「カスレアドラフトのススメ 3」 by MaGo)