白黒コントロール
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白黒コントロール(WB Control)は、白黒で構成されるコントロールデッキの総称。
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概要
白、黒ともに除去に長けた色なので、クリーチャーコントロールを主体としたデッキになることが多い。
純粋な白コントロールに比べると黒の手札破壊や軽い除去が使えるため安定性が高まり、黒コントロールに比べると黒単色では対処不可能なアーティファクトやエンチャントを破壊することができるため柔軟性が高く、また神の怒り/Wrath of Godなどの全体除去も使用できるためアドバンテージ面でも有利である。
その反面、白と黒は対抗色なので強力な多色地形などがないとマナ基盤を整えるのが難しく、青を使う場合と違ってカウンターが使えないので小回りがききにくいという弱点がある。
このタイプがよく組まれるようになったのはアポカリプス参入以後であり、それ以前では対抗色である事もありそれほど頻繁に組まれるタイプではなかった。
タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期
白黒2色のコントロールないしミッドレンジ系のデッキが存在している。
伝説のプレインズウォーカー — ギデオン(Gideon)
[+1]:ターン終了時まで、ゼンディカーの同盟者、ギデオンは破壊不能を持つ5/5の人間(Human)・兵士(Soldier)・同盟者(Ally)クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、これに与えられるすべてのダメージを軽減する。
[0]:白の2/2の騎士(Knight)・同盟者クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。」を持つ紋章を得る。
闇の掌握/Grasp of Darknessや苦渋の破棄/Anguished Unmakingなどの単体除去、衰滅/Languishや次元の激高/Planar Outburstといった全体除去で盤面をコントロールしつつ、ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarや死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesisなどのプレインズウォーカーでアドバンテージを稼ぐのが基本戦略。
全体除去を減らし、エルドラージなどの中堅クリーチャーを多めに採用したものも存在する。
コントロール型
- 備考
- グランプリニューヨーク16 優勝 (参考)
- 使用者:Seth Manfield
- フォーマット
- ノンクリーチャーのコントロール型。
ミッドレンジ型
- 備考
- グランプリトロント16 ベスト8 (参考)
- 使用者:Josh Buitenhuis
- フォーマット
WB Eldrazi [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- エルドラージを中心とするミッドレンジ型。
ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)
絆魂、プロテクション(白)、プロテクション(黒)
あなたのライフが30点以上であり、かつ対戦相手1人のライフが10点以下であるかぎり、ヴィズコーパの血男爵は+6/+6の修整を受けるとともに飛行を持つ。
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(土地)
エンチャントされている土地は「(T),ライフを1点支払う:カードを1枚引く。」を持つ。
単体除去と手札破壊で序盤を凌ぎ、冒涜の悪魔/Desecration Demonやヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopaなどの強力なクリーチャーを展開して盤面を制圧するのが基本戦略。
同環境の黒単信心(特にタッチ白のもの)とはデッキ構成がよく似ており、亜種として扱われることも多い。
- 低~中マナ域のクリーチャーが多いものをオルゾフミッドレンジ(Orzhov Midrange)、少ないものをオルゾフコントロール(Orzhov Control)と呼んで区別することもあるが、明確な基準はない。
サンプルレシピ1
- 備考
- グランプリダラスフォートワース13 優勝 (参考)
- 使用者:Marlon Gutierrez
- フォーマット
Orzhov Control [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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サンプルレシピ2
- 備考
- プロツアー「マジック2015」 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Owen Turtenwald
- フォーマット
Orzhov Midrange [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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時のらせんブロック期
次元の混乱にて、神の怒り/Wrath of Godが滅び/Damnationとして黒にタイムシフト。スタンダードにて、滅びと神の怒りの両方を投入した「8ラスゴ」型のデッキが登場した。
ラヴニカ・ブロックでは屈辱/Mortify、ローウィン=シャドウムーア・ブロックでは叫び大口/Shriekmawなどの強力な単体除去もあり、ビートダウンには極めて有利に戦える。その反面、クリーチャー除去に偏った構成のため、コントロールデッキには弱い。
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
ギルドパクトで白黒のオルゾフ・ギルドが登場し、屈辱/Mortifyなどのトーナメントレベルのカードが加わったことで、ラヴニカ・ブロック期のスタンダードで脚光を浴びる。第9版でのコイロスの洞窟/Caves of Koilosの再録やショックランドの神無き祭殿/Godless Shrineの登場も大きい。
エンチャント
((白/黒)は(白)でも(黒)でも支払うことができる。)
あなたのアップキープの開始時に、いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。
プロツアーホノルル06では、債務者の弔鐘/Debtors' Knellで絶望の天使/Angel of Despairなどを使いまわすバージョンを誰がために鐘は鳴る、使用しないタイプを「Bad Religion」と分類した。
神河ブロック構築
神河ブロック構築では、最後の裁き/Final Judgmentや不快な群れ/Sickening Shoalなどを使ったクリーチャーコントロールを重視したデッキがプロツアーフィラデルフィア05にて登場した。
インスタント — 秘儀(Arcane)
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札にある、マナ総量がXである黒のカード1枚を追放することを選んでもよい。
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-X/-Xの修整を受ける。
アーティファクト
(3),(T):あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探す。それを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
旅行者の凧/Journeyer's Kiteをアドバンテージエンジンに据えるため、凧エンジンコントロールの名で呼ばれる。
オンスロート・ブロック構築
ベジテーションやアストログライドなど大型クリーチャー中心のオンスロート・ブロック構築環境で、それらをメタったコントロールデッキも登場した。
ソーサリー
すべてのアーティファクトと、すべてのクリーチャーと、すべてのエンチャントを破壊する。
サイクリング(3)((3),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) スピリット(Spirit)
あなたのアップキープの開始時に、あなたはカードをX枚引き、あなたはX点のライフを失う。Xは、あなたがコントロールするゾンビ(Zombie)の数である。
3/3大量の除去で足を止め、アンデッドの剣闘士/Undead Gladiatorや墓生まれの詩神/Graveborn Museでドロー、賛美されし天使/Exalted Angelや怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathでフィニッシュする。
その他はアストログライド対策に白のエンチャント破壊や、ビースト召集などの総帥の召集/Patriarch's Biddingデッキを封殺する墓地対策の萎縮した卑劣漢/Withered Wretchが使用される。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーヴェニス03 第9位 (参考)
- 使用者:三津家和彦
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (14) | |
4 | 賛美されし天使/Exalted Angel |
2 | 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch |
2 | アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator |
4 | 墓生まれの詩神/Graveborn Muse |
2 | 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath |
呪文 (20) | |
4 | アクローマの復讐/Akroma's Vengeance |
2 | 啓蒙/Demystify |
3 | 死の脈動/Death Pulse |
3 | 残酷な蘇生/Cruel Revival |
2 | 頭脳いじり/Head Games |
3 | 燻し/Smother |
3 | 新たな信仰/Renewed Faith |
土地 (26) | |
2 | やせた原野/Barren Moor |
4 | 大闘技場/Grand Coliseum |
2 | 邪悪な岩屋/Unholy Grotto |
10 | 沼/Swamp |
8 | 平地/Plains |
サイドボード | |
4 | 平和な心/Pacifism |
2 | 蔓延/Infest |
2 | 啓蒙/Demystify |
3 | 腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator |
1 | 残酷な蘇生/Cruel Revival |
1 | 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch |
2 | ダールの奉納者/Daru Sanctifier |
オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期
スカージ参入後に、スタンダードで、正義の命令/Decree of Justiceや苦痛の命令/Decree of Painなどのパワーカードを主体とした黒白命令が組まれた。
ソーサリー
白の4/4の飛行を持つ天使(Angel)クリーチャー・トークンをX体生成する。
サイクリング(2)(白)((2)(白),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが正義の命令をサイクリングしたとき、あなたは(X)を支払ってもよい。そうした場合、白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンをX体生成する。
ソーサリー
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。これにより破壊されたクリーチャー1体につき、カードを1枚引く。
サイクリング(3)(黒)(黒)((3)(黒)(黒),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが苦痛の命令をサイクリングしたとき、すべてのクリーチャーはターン終了時まで-2/-2の修整を受ける。
インベイジョン・ブロック期
対抗色にフィーチャーしたアポカリプスの登場でこのデッキタイプも注目を集める。対抗色ペインランドのコイロスの洞窟/Caves of Koilosによりマナ基盤の安定性が高まり、名誉回復/Vindicateやファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arenaなどの優秀カードも追加された。
インベイジョン・ブロック構築ではファイレクシアの闘技場をドローエンジンにしてドレイン呪文でライフをカバーするアリーナドレインが登場。
オデッセイ・ブロック参入後も同環境の黒コントロールに白を足したものが見られた。
黎明期
解呪/Disenchantや剣を鍬に/Swords to Plowsharesといった優秀なボードコントロールと、精神錯乱/Mind Twistや土地税/Land Tax等のアドバンテージカード、さらに暗黒の儀式/Dark Ritualによるマナ加速から惑乱の死霊/Hypnotic Specterやファッティ等に繋げていく戦略を基盤とした。ハルマゲドン/Armageddonと神の怒り/Wrath of Godのどちらか、あるいは両方がデッキによって選択される。
暗黒の儀式からのトリスケリオン/Triskelionを動く死体/Animate Deadで使い回すタイプはAnimate Mixというデッキ名が付いていた。