人間 (デッキ)
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概要
人間のクリーチャー・タイプが登場して以降、後からオラクル変更されたものも含めて非常に多くの人間クリーチャーが存在しているが、人間を参照する部族カードはほとんど作られることがなかった。そのため、部族シナジーを意識した形のデッキはほとんど作られることがなかった。
しかし、イニストラードで主要種族の一つとして取り上げられ、部族カードもいくつか作られたことで姿を現すようになった。
- 単にクリーチャー・タイプを統一するという意味での部族デッキ自体は、イニストラード以前も作られることもあった。トライバル・ウォーズにおいては有力な選択肢の一つ。
イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
ローテーションによりミラディンの十字軍/Mirran Crusader、清浄の名誉/Honor of the Pureなどの強力なパーツを失ったものの、教区の勇者/Champion of the Parishを中心とする基本構造は健在であり、引き続き活躍する。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
他の人間(Human)があなたのコントロール下で戦場に出るたび、教区の勇者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
1/1クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
結魂(このクリーチャーか他のまだ組になっていないクリーチャーが戦場に出たとき、あなたはそれらを組にしてもよい。それらのクリーチャーは、あなたがその両方をコントロールし続けているかぎり組である。)
銀刃の聖騎士が他のクリーチャーと組になっているかぎり、両方のクリーチャーは二段攻撃を持つ。
デッキのバリエーションは以下のように様々。採用されるクリーチャーも教区の勇者以外は多種多様で、人間でないクリーチャーが用いられることも多い。
- 白青
- 白青人間(WU Humans)と呼ばれる白タッチ青のタイプ。スタンダード前環境の初期に活躍した白青人間の後継に当たる。
- 白のクリーチャーが中心で、特に銀刃の聖騎士/Silverblade Paladinと荘厳な大天使/Sublime Archangelが組み合わさった時の高い爆発力で知られる。青を足す最大の動機は前環境と同じく聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftであるが、ラヴニカへの回帰で登場したリーヴの空騎士/Lyev Skyknightを使えるようになることも大きい。
- ローテーション直後に台頭するも、メタの変遷に伴い衰退した。
- 緑白
- 緑白人間(GW Humans)と呼ばれる緑白のタイプ。主にイニストラード・ブロック構築で活躍していた緑白人間の発展形。
- アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrimのマナ加速からクリーチャーを並べてアヴァブルックの町長/Mayor of Avabruckで全体強化し、怨恨/Rancorで回避能力持ちや二段攻撃持ちなど要所要所を単体強化しながら戦う。
- 白青型と並び、環境初期における人間デッキの主流となっていたが、ギルド門侵犯参入後は数を減らしている。
- 赤緑白
- ナヤ人間(Naya Humans)と呼ばれる赤緑白のタイプ。当初は高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsや修復の天使/Restoration Angelを用いるミッドレンジの形で組まれていた。
- ギルド門侵犯参入後にはNaya Blitzと呼ばれる極端に低マナ域に寄せたタイプが登場し、人間デッキの主流となった。詳細はNaya Blitzを参照。
- 白黒赤
- ギルド門侵犯参入後に登場した、The Aristocratsと呼ばれる白黒赤のタイプ。様々なシナジーを取り入れた構成が特徴。
- 後に、教区の勇者などを外したThe Aristocrats: Act 2と呼ばれるバージョンが登場し、人間メインのものは少数派になった。詳細はThe Aristocratsを参照。
またビートダウンタイプとは異なった形のものとして、人間リアニメイト(Human Reanimator)と呼ばれる栄光の目覚めの天使/Angel of Glory's Riseを活用したリアニメイト型のデッキも存在する。詳細は人間リアニメイトを参照。
サンプルレシピ(白青)
- 備考
- グランプリボーフム12 第12位 (参考)
- 使用者:Jonas Wienand
- フォーマット
- 白タッチ青のタイプ。
サンプルレシピ(緑白)
- 備考
- グランプリチャールストン12 ベスト4 (参考)
- 使用者:Peter Kelly
- フォーマット
GW Humans [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑白のタイプ。
イニストラード・ブロック構築
イニストラード・ブロック構築でも活躍するアーキタイプである。白赤又は白緑の構成が主流。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
他の人間(Human)があなたのコントロール下で戦場に出るたび、教区の勇者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
1/1土地
魂の洞窟が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。
(T):(◇)を加える。
(T):好きな色1色のマナ1点を加える。このマナは、その選ばれたタイプのクリーチャー呪文を唱えるためにしか支払えず、その呪文は打ち消されない。
動きはスタンダードと同様のウィニー型で、大量のクリーチャーとトークンからのビートダウンで相手を圧殺する。教区の勇者/Champion of the Parishに始まる展開力は環境随一。またクリーチャー・タイプを統一することで、強力な特殊地形である魂の洞窟/Cavern of Soulsを最大限に活用できるのも魅力だといえる。
白赤のデッキは、除去として火力を採用できるのみならず最後の一押しとして地獄乗り/Hellriderを選べるという利点もあるため、スピードに特に優れている。→*1
白緑のものは、マナ・クリーチャーのアヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrimや、全体強化手段としてアヴァブルックの町長/Mayor of Avabruckを採用できるというメリットがある。→*2
サンプルレシピ(白緑型)
- 備考
- プロツアー「アヴァシンの帰還」 ベスト8 (参考)
- 使用者:Denniz Rachid
- フォーマット
WG Humans [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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サンプルレシピ(白赤型)
- 備考
- グランプリアナハイム12 準優勝 (参考)
- 使用者:Paul Rietzl
- フォーマット
WR Humans [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- こちらは白赤のデッキ。
ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
イニストラード登場直後より、白ウィニータイプのものが活躍している。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
他の人間(Human)があなたのコントロール下で戦場に出るたび、教区の勇者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
1/1クリーチャーは白の人間が中心。宿命の旅人/Doomed Travelerや先兵の精鋭/Elite Vanguardなどの軽量人間からスタートし、ミラディンの十字軍/Mirran Crusaderや刃砦の英雄/Hero of Bladeholdなどの強力な人間へと繋げていくことで、教区の勇者/Champion of the Parishを成長させながら数を並べ、清浄の名誉/Honor of the Pureの全体強化によって押し切る。
青をタッチして聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftやムーアランドの憑依地/Moorland Hauntを用いるタイプが主流である。様々な面から除去に強く、加えて爆発力もある強力なビートダウンデッキとして、メタゲームの一角を担っている。特にミラディンの十字軍or聖トラフトの霊+天使の運命/Angelic Destinyの組み合わせはコンボとも呼べるほどの威力。
アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrimやアヴァブルックの町長/Mayor of Avabruckを用いた緑白タイプも少数存在する。また闇の隆盛参入後は白黒のものも登場した。詳細は白黒トークン参照。
アヴァシンの帰還で魂の洞窟/Cavern of Soulsが参入し、マナ基盤が安定したことで白赤タイプも登場した。稲妻のやっかいもの/Lightning Maulerや嵐血の狂戦士/Stormblood Berserkerなどでクロックを重視した構成になる。汎用対策カードである士気溢れる徴集兵/Zealous Conscriptsの存在も大きい。
- 忘却の輪/Oblivion Ring、悪鬼の狩人/Fiend Hunter、レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warderといった多数のナイトメア系除去により、ミラーマッチでは複雑な連鎖関係を組み上げてしまうことも。
サンプルレシピ
WU Humans [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タッチ青のタイプ。カウンター不採用型で、青マナを用いるのは聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftとムーアランドの憑依地/Moorland Hauntのみ。