狩りの報奨/Bounty of the Hunt
提供:MTG Wiki
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札にある緑のカード1枚を追放することを選んでもよい。
1体か2体か3体のクリーチャーを対象とし、それらの上に3個の+1/+1カウンターを割り振って置く。これによりあなたがクリーチャーの上に置いた各+1/+1カウンターについて、次のクリンナップ・ステップの開始時にそのクリーチャーから+1/+1カウンターを1個取り除く。
アライアンスを代表するメカニズム、ピッチスペルの1つ。緑のこれは割り振り可能な巨大化/Giant Growth。直接の修整ではなく一時的に+1/+1カウンターを用いて強化する変わった強化呪文である。
状況によって、1体のクリーチャーを大きく強化したり、複数のクリーチャーを少しずつ強化したりできる柔軟性が魅力。ダメージの増加、コンバット・トリック、火力などからの保護と用途の幅は広い。正規のマナ・コストを支払うにしろ代替コストで唱えるにしろ若干重い感はあるが、上手に扱えば十分な見返りを得られる。
また現在では+1/+1カウンターをさまざまな形で利用するカードが増えたため、それらとのコンボやシナジーでさらに多彩な利用方法がある。茨森の模範/Bramblewood Paragonと組み合わせてミニ踏み荒らし/Overrun風にしたり、トリスケリオン/Triskelionのロケットパンチとして使ったり。対戦相手のクリーチャーも対象にできる点を活かし、不死や解鎖を持つクリーチャーを妨害するために使うのも面白い。他にも、-1/-1カウンターと相殺できることから鋸刃の矢/Serrated Arrowsなどへの対策にも使える。
- +1/+1カウンターは、取り除ける数だけ取り除く。例えば1体に3個乗せたものの、クリンナップ・ステップ時点で1個しか残っていない場合、その1個を取り除く。
- アライアンスには日本語版が存在しないが、コールドスナップのテーマデッキ・オーロクス暴走/Aurochs Stampedeに収録され、日本語名が与えられた。
オラクルの変遷
印刷時の強化能力は「望む数のクリーチャーを対象とし、それらに+1/+1カウンター3個を割り振って置く。ターン終了時にこれらのカウンターを取り除く。」といったテキストであった。第4版ルールの「ターン終了時に」は、ダメージを取り除くHeal Creatureフェイズより前の終了フェイズ(現在の終了ステップにあたる)に誘発していたため、ダメージによる破壊を阻止する目的で使うことはできなかった。
この問題を解決するため、1998年3月頃にエラッタが出され、「クリーチャー3体を対象とし、それらはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。あなたは対象として同じクリーチャーを2回以上選んでもよい。」と+1/+1カウンターを用いない形式に変更された(参考)。
2001年5月頃に出されたエラッタでは、「クリーチャー1体に+3/+3修整」「クリーチャー1体に+2/+2修整、別のクリーチャー1体に+1/+1修整」「クリーチャー3体に+1/+1修整」といった3つのモードから1つを選ぶように変更された(参考)、2006年7月のオラクル更新では、力の種/Seeds of Strengthと同様の形式(「クリーチャー1体に+1/+1修整」が3つ)に変更された。
その後、2009年10月のオラクル更新で、印刷時と同じ+1/+1カウンターを用いる形式へと戻された。+1/+1カウンターはクリンナップ・ステップに取り除くようにしたことで、印刷時のような現象は起きなくなり、直覚的に処理できるようになった。また、現在のルールでは同じ名前のカウンターを区別することはできず、「これらのカウンター」で取り除けるカウンターが不明瞭になる問題もあったため、よろめく大群/Shambling Swarmに倣い、「この効果で置かれた数の+1/+1カウンターを取り除く」旨のテキストに改められた。
関連カード
- ラヴニカ:ギルドの都で、似た能力を持つ力の種/Seeds of Strengthが登場した。そちらは修整を用いて強化する。
サイクル
アライアンスのピッチスペル。手札から同じ色のカードを追放することで、マナ・コストを支払わずに唱えることができる(意志の力/Force of WillとContagionは1点のライフも要求する)。
- 古参兵の傷痕/Scars of the Veteran
- 意志の力/Force of Will
- Contagion
- 紅蓮操作/Pyrokinesis
- 狩りの報奨/Bounty of the Hunt