太陽拳
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太陽拳(Solar Flare)は、白青黒三色のリアニメイト系コントロールデッキ。英名からソーラーフレアとも呼ばれる。元来はラヴニカ・ブロック時代のスタンダードに存在したデッキを指していたが、のちにイニストラード・ブロック参入後に同じデッキカラーで同様な動きをするコントロールデッキが登場したことから、こちらもそう呼ばれるようになった。
通常のコントロールと違い、リアニメイト呪文による大型クリーチャーの高速召喚が可能なことが利点となっている。
日本語のデッキ名の由来は、ラヴニカ・ブロック時代のキーカードの絶望の天使/Angel of Despairの俗称より。太陽の拳/Fist of Sunsとはまったく関係ない。
目次 |
イニストラード・ブロック期
イニストラードの参入でフラッシュバック等、強力な墓地活用手段が登場したことで復活を果たす。
カウンターと除去で序盤を凌ぎ、禁忌の錬金術/Forbidden Alchemyでライブラリーを掘り進める。フラッシュバック呪文でアドバンテージを稼ぎ、堀葬の儀式/Unburial Ritesでフィニッシャーをリアニメイトして勝負を決める。
同時に追加のアドバンテージ獲得手段として瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageも採用する場合が多い。
サンプルレシピ
ラヴニカ・ブロック期
ラヴニカ・ブロック期のデッキは、ヤマコンからの派生デッキであり、主に絶望の天使/Angel of Despairをリアニメイトすることに特化したものである。
ドロー&ディスカードでデッキを掘り進め、各種除去やカウンターで序盤を凌ぐ。土地や印鑑でマナ基盤を整え、ある程度マナが整ったらフィニッシャー(絶望の天使や骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampireなど)をリアニメイトして勝負を決める。クリーチャーデッキには全体除去の神の怒り/Wrath of Godが、コントロールデッキには手札破壊の迫害/Persecuteがそれぞれ効果的であり、それらをマナ加速により早いターンに唱えることができるのも利点である。
原型であるヤマコンとの違いは主にフィニッシャーの選択。ヤマコンがコントロール色の強いフィニッシャー選択であるのに対し太陽拳は絶望の天使/Angel of Despairをはじめとする対クリーチャー性能の高いフィニッシャーを採用している。
大型クリーチャーの高速召喚による奇襲性の高さと個々のカードのカードパワーの高さ、それらをマナ加速により早いターンに繰り出せること、そしてデッキの扱い易さなどの利点から、ディセンション参入以降から活躍をはじめ、アメリカ選手権05を制して一気にメタゲームののし上がった。(→*1)序盤の穴を埋める宮廷の軽騎兵/Court Hussarの登場も大きい。
神河ブロック退場後も、時のらせんで新フィニッシャーの怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathや強力なリアニメイト呪文の戦慄の復活/Dread Returnなどを獲得し、その勢いは止まらなかった。(→*2)また、時のらせんでの蘇生/Resurrectionの再録やボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteの登場を受けて、トリコロールカラーの亜種デッキ「昇竜拳」も登場した。 また、小悪疫/Smallpoxを使用するバージョンは特にソーラーポックスと呼ばれる。
サンプルレシピ1
メインデッキ (61) | |
---|---|
クリーチャー (8) | |
4 | 絶望の天使/Angel of Despair |
1 | 怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath |
2 | 骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampire |
1 | ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir |
インスタント・ソーサリー (22) | |
4 | 強迫的な研究/Compulsive Research |
4 | 差し戻し/Remand |
4 | 酷評/Castigate |
2 | 迫害/Persecute |
2 | 戦慄の復活/Dread Return |
2 | 入念な考慮/Careful Consideration |
4 | 神の怒り/Wrath of God |
エンチャント・アーティファクト (8) | |
4 | ディミーアの印鑑/Dimir Signet |
3 | アゾリウスの印鑑/Azorius Signet |
1 | 信仰の足枷/Faith's Fetters |
土地 (23) | |
3 | 神聖なる泉/Hallowed Fountain |
2 | 神無き祭殿/Godless Shrine |
2 | コイロスの洞窟/Caves of Koilos |
3 | 沼/Swamp |
2 | アダーカー荒原/Adarkar Wastes |
1 | 湿った墓/Watery Grave |
1 | 地底の大河/Underground River |
2 | 平地/Plains |
2 | トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair |
1 | ウルザの工廠/Urza's Factory |
1 | オルゾフの聖堂/Orzhov Basilica |
1 | アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery |
1 | ヴェズーヴァ/Vesuva |
1 | 島/Island |
サイドボード | |
3 | 信仰の足枷/Faith's Fetters |
2 | 赤の防御円/Circle of Protection: Red |
2 | 解呪/Disenchant |
1 | 塵への帰結/Return to Dust |
2 | 計略縛り/Trickbind |
2 | 暗黒/Darkness |
3 | 影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator |
- 時のらせんブロック参入後の後期型。
サンプルレシピ2
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (8) | |
2 | アダーカーの戦乙女/Adarkar Valkyrie |
2 | 夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star |
1 | 曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror |
3 | 絶望の天使/Angel of Despair |
インスタント・ソーサリー (23) | |
4 | 差し戻し/Remand |
4 | 強迫的な研究/Compulsive Research |
3 | 屈辱/Mortify |
4 | 神の怒り/Wrath of God |
2 | ふるい分け/Sift |
2 | 迫害/Persecute |
1 | 地底街の手中/Clutch of the Undercity |
3 | ゾンビ化/Zombify |
エンチャント・アーティファクト (6) | |
4 | アゾリウスの印鑑/Azorius Signet |
2 | ディミーアの印鑑/Dimir Signet |
土地 (23) | |
1 | 海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea |
1 | 嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well |
1 | 永岩城/Eiganjo Castle |
1 | 地底の大河/Underground River |
2 | コイロスの洞窟/Caves of Koilos |
2 | 湿った墓/Watery Grave |
1 | 水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water's Edge |
1 | 死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death's Storehouse |
3 | 神無き祭殿/Godless Shrine |
2 | オルゾフの聖堂/Orzhov Basilica |
2 | アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery |
1 | 島/Island |
2 | 沼/Swamp |
3 | 平地/Plains |
サイドボード | |
3 | 道化の王笏/Jester's Scepter |
4 | 清麻呂の末裔/Descendant of Kiyomaro |
1 | 象牙の仮面/Ivory Mask |
4 | 糾弾/Condemn |
2 | 頭蓋の摘出/Cranial Extraction |
1 | 迫害/Persecute |
- 神河ブロック期のデッキ。
- 宮廷の軽騎兵/Court Hussarが採用されていないのが特徴的な構成となっている。