フィッシュ
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フィッシュ(Fish)は、アトランティスの王/Lord of Atlantis率いるマーフォークの部族ウィニー、 またはエターナルにおいての、青を中心に多色で組まれたクロック・パーミッション型のデッキを指す。
目次 |
概要
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk)
他のマーフォーク(Merfolk)は+1/+1の修整を受けるとともに島渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
2/2アトランティスの王/Lord of Atlantisの能力で全てのマーフォークが島渡りを得るため、青デッキが横行する環境で強い。クロック・パーミッションというデッキの性質上、コンボデッキや神の怒り/Wrath of Godに耐性がある。
スタンダードでもウルザ・ブロック、マスクス・ブロック前後の時期に活躍した。
また、エターナルのフィッシュは、マーフォークデッキとはまったく別のデッキを指す事が多いため注意(→エターナル型フィッシュ)。デッキカラーに限らず、「多色で組まれた寄せ集めのクロック・パーミッション」が基本的にこう呼ばれる事が多い。
- 相手が青でなくても、高潮の戦士/Tidal Warriorや魔法改竄/Magical Hackなどで渡りや土地タイプを書き換えられるため相手の色に対する適応力が高かった。
- 最初期のフィッシュの名を冠するデッキには本当に魚のダンダーン/Dandanが入っていた。
ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期
要のローウィン・ブロックは健在だが時のらせんブロックの退場でアトランティスの王/Lord of Atlantisを失ったことにより一時期衰退。だが、マジック2010で新たなロードのマーフォークの君主/Merfolk Sovereignを獲得、復活を果たす。
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) 貴族(Noble)
あなたがコントロールする他のマーフォーク(Merfolk)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
(T):マーフォーク・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それはブロックされない。
伝説のクリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)
島渡り(このクリーチャーは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
(1)(白):あなたがコントロールするマーフォーク(Merfolk)1つを対象とする。それはターン終了時まで、あなたが選んだ色1色に対するプロテクションを得る。
動きはこれまでのものと変わらず、マーフォークを並べロードで全体強化、謎めいた命令/Cryptic Commandのサポートを受けつつ殴り殺す。
サンプルレシピ
- 備考
- ドイツ選手権09 優勝(参考)
- 使用者:Sebastian Thaler
- フォーマット
ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築
ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築では、マーフォークとウィザードの折衷デッキとして組まれることが多い。
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)
島渡り(このクリーチャーは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
あなたが唱えるマーフォーク(Merfolk)呪文とウィザード(Wizard)呪文は、それを唱えるためのコストが(1)少なくなる。
インスタント
以下から2つを選ぶ。
・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
・あなたの対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。
・カードを1枚引く。
石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneretで両者のコストを軽減して加速し高速展開。アドバンテージをとりながら謎めいた命令/Cryptic Commandなどでサポートしつつで一気に押し切る。
また、同環境は多色地形が優秀な為、多色化し黒や緑を追加する場合も多い。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリリミニ08 準優勝(参考)
- 使用者:中村修平
- フォーマット
UWG Merfolk [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑をタッチしてカメレオンの巨像/Chameleon Colossusを追加したバージョン。多相持ちのため部族サポートをフルに受けることが出来るのが利点である。
時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
ローウィンでマーフォークが主要部族に選ばれたことで復活を果たす。川の案内者、シグ/Sygg, River Guideなどのために青白で組まれる。
伝説のクリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)
島渡り(このクリーチャーは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
(1)(白):あなたがコントロールするマーフォーク(Merfolk)1つを対象とする。それはターン終了時まで、あなたが選んだ色1色に対するプロテクションを得る。
インスタント
以下から2つを選ぶ。
・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
・あなたの対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。
・カードを1枚引く。
動きは同環境のフェアリーに近く、軽量マーフォークによるダメージクロックをドローソースの祖先の幻視/Ancestral Visionやカウンターの謎めいた命令/Cryptic Commandでサポートするクロック・パーミッションデッキである。
序盤は石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneretやメロウの騎兵/Merrow Reejereyでマナ加速。この2枚が揃うことで、1マナ、2マナシングルシンボルのマーフォークがさながらフリースペルのように機能するため、展開によっては圧倒的な物量を揃えることができる。
最後はアトランティスの王/Lord of Atlantisや川の案内者、シグの全体強化により一気に押し切る。アトランティスの王を採用したことでメタの中心であるヒバリブリンクやフェアリーに優位に立てることも大きな利点である。
海外ではプロツアーハリウッド08の少し前からメタゲームの一角を担っており、実際にベスト8進出者を輩出し、日本でも話題になった。→*1
また、イーブンタイドで対抗色がフィーチャーされてからは青緑のものも生み出されている。超強力なタルモゴイフ/Tarmogoyfやマーフォークの一種でもあるカメレオンの巨像/Chameleon Colossusを投入することで打撃力を向上させ、またメタの中心にあがってきたスライなどの赤系デッキに対する耐性を向上させている。
このタイプがグランプリコペンハーゲン08でベスト8入りし、話題となった。→*2
青白型
- 備考
- プロツアーハリウッド08 準優勝(参考)
- 使用者:Jan Ruess
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (28) | |
4 | 呪い捕らえ/Cursecatcher |
4 | アトランティスの王/Lord of Atlantis |
4 | メロウの騎兵/Merrow Reejerey |
4 | 銀エラの達人/Silvergill Adept |
3 | 誘惑蒔き/Sower of Temptation |
3 | 石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret |
2 | 川の案内者、シグ/Sygg, River Guide |
2 | 潮刻みの神秘家/Tideshaper Mystic |
2 | 造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant |
呪文(8) | |
3 | 謎めいた命令/Cryptic Command |
2 | 祖先の幻視/Ancestral Vision |
3 | 賢人の消火/Sage's Dousing |
土地 (24) | |
11 | 冠雪の島/Snow-Covered Island |
4 | アダーカー荒原/Adarkar Wastes |
1 | フェアリーの集会場/Faerie Conclave |
4 | ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub |
4 | 変わり谷/Mutavault |
サイドボード(15) | |
4 | ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender |
1 | 謎めいた命令/Cryptic Command |
2 | 目覚ましヒバリ/Reveillark |
2 | 鋸刃の矢/Serrated Arrows |
1 | 誘惑蒔き/Sower of Temptation |
3 | 太陽の槍/Sunlance |
2 | 送還/Unsummon |
- 石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneretがウィザード呪文のコストも軽減することに着目した、マーフォーク・ウィザードデッキとでも呼ぶべきチューニング。特に、造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savantのメイン投入は当時としては高い奇襲性を誇った。
青緑型
- 備考
- グランプリコペンハーゲン08 8(参考)
- 使用者:William Cavaglieri
- フォーマット
UG Merfolk [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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時のらせんブロック構築
クリーチャー — コー(Kor) ならず者(Rogue)
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみブロックでき、シャドーを持つクリーチャーによってのみブロックされる。)
コー追われの物あさりが対戦相手にダメージを与えるたび、カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。
インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。心霊破はそれに4点のダメージを与え、あなたに2点のダメージを与える。
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+3/+3の修整を受ける。
エンチャントされているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、そのクリーチャーの上に-1/-1カウンターを1個置く。
パワーこそ低いものの回避能力持ちが多く採用されており、安定してライフを削ることができる。特にコー追われの物あさり/Looter il-Korは重要で引きすぎた土地をスペルに変換するなどデッキの安定性を非常に高めてくれる。不安定性突然変異/Unstable Mutationや心霊破/Psionic Blastが青に不足している打撃力を補ってくれる。
また、変異持ちが多く実際以上の働きをして対戦相手を混乱させることができるのが強みである。
サンプルレシピ
- 備考
- PTQ Valencia 2007 (Magdeburg) ベスト6
- 使用者:Daniel Dervaric
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (24) | |
4 | ダル追われの流れ者/Drifter il-Dal |
4 | 空飛ぶ男/Flying Men |
4 | コー追われの物あさり/Looter il-Kor |
3 | 霊糸の幻/Gossamer Phantasm |
3 | トゲ尾の仔ドレイク/Spiketail Drakeling |
3 | コー追われの浸透者/Infiltrator il-Kor |
3 | 大渦のジン/Maelstrom Djinn |
インスタント・ソーサリー (12) | |
4 | 猿術/Pongify |
4 | 心霊破/Psionic Blast |
4 | 遅延/Delay |
エンチャント・アーティファクト (4) | |
4 | 不安定性突然変異/Unstable Mutation |
土地 (20) | |
16 | 島/Island |
1 | ペンデルヘイヴン/Pendelhaven |
2 | 生けるものの洞窟/Zoetic Cavern |
1 | 隠れ家/Safe Haven |
サイドボード(15) | |
4 | 模る寄生/Shaper Parasite |
4 | ダンダーン/Dandan |
4 | 激浪のこそ泥/Riptide Pilferer |
3 | ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir |
マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期
対立オーブのクリーチャーをマーフォークに差し替えたバージョン(フィッシュ対立)が存在する。
エンチャント
あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体をタップする:アーティファクト1つかクリーチャー1体か土地1つを対象とし、それをタップする。
アトランティスの王/Lord of Atlantisにより特に対ブルーオーブに有利になるのが大きい。
- この時期には海のハンター/Seahunterから連続して衝撃のマーフォーク/Jolting Merfolkを引っ張ってくるシナジーを搭載したタイプのデッキも存在した。
ウルザ・ブロック期
ウルザ・ブロックのころは凶悪なコンボや有力な青単コントロールがメタの中心にあり、それらへの対抗手段として組まれた。ウルザズ・サーガ参入直後は青の超極悪コンボデッキ・MoMaへのアンチデッキとして。
マスクス参入後も補充やイタリックブルーといった青いデッキがトップメタであったため、同様にそれに対抗する形で戦果を挙げている。
日本選手権00ではパララクス補充と青茶単の荒海を泳ぎきり、見事ベスト8(2日目時点では1位)に輝いた。
サンプルレシピ
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (18) | |
4 | アトランティスの王/Lord of Atlantis |
3 | 珊瑚マーフォーク/Coral Merfolk |
4 | 砂州のマーフォーク/Sandbar Merfolk |
4 | ルートウォーターの泥棒/Rootwater Thief |
3 | マスティコア/Masticore |
インスタント・ソーサリー (16) | |
4 | 無効/Annul |
2 | 目くらまし/Daze |
1 | 誤算/Miscalculation |
4 | 対抗呪文/Counterspell |
2 | 誤った指図/Misdirection |
3 | 妨害/Thwart |
エンチャント・アーティファクト (3) | |
3 | 沿岸の海賊行為/Coastal Piracy |
土地 (23) | |
18 | 島/Island |
4 | リシャーダの港/Rishadan Port |
1 | ラースの果て/Rath's Edge |
サイドボード | |
1 | マスティコア/Masticore |
3 | 水没/Submerge |
1 | 誤った指図/Misdirection |
4 | 退去の印章/Seal of Removal |
3 | 寒け/Chill |
3 | 呪われたトーテム像/Cursed Totem |
- 7枚のピッチ・カウンターが高速展開を強力にバックアップする。リシャーダの港/Rishadan Portによるマナ拘束も定番。
エクステンデッド
エクステンデッドでも時折組まれるアーキタイプである。特に、環境を席巻した青系コンボデッキへのアンチデッキとしての色彩が強い。
史上最悪と謳われるコンボデッキ・MoMaが荒れ狂ったプロツアーローマ98では、Nicolas Labarreがこのデッキを使用して準優勝を飾った。また、Alan Comer製作のオリジナルのグロウデッキはグロウフィッシュと呼ばれ、当時メタの中心にあったトリックスを意識した強烈な青メタデッキであった。
最強のピッチカウンター・Force of Willの存在がその背景にあることは言うまでも無い。
インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーローマ98 準優勝
- 使用者:Nicolas Labarre
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (23) | |
4 | マンタ・ライダーズ/Manta Riders |
4 | マーフォークの交易商人/Merfolk Traders |
4 | アトランティスの王/Lord of Atlantis |
4 | 大クラゲ/Man-o'-War |
4 | スークアタの火渡り/Suq'Ata Firewalker |
3 | 竜巻のジン/Waterspout Djinn |
インスタント・ソーサリー (10) | |
2 | 魔力の乱れ/Force Spike |
4 | 対抗呪文/Counterspell |
4 | Force of Will |
エンチャント・アーティファクト (5) | |
2 | 好奇心/Curiosity |
3 | ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk |
土地 (22) | |
18 | 島/Island |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
サイドボード | |
2 | ボトルのノーム/Bottle Gnomes |
2 | 魔力の乱れ/Force Spike |
4 | 水流破/Hydroblast |
2 | 撹乱/Disrupt |
2 | ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace |
1 | ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk |
2 | 鋸刃の矢/Serrated Arrows |
- MoMaの冬に現れたエクステンデッドバージョン。
- 史上最凶のコンボデッキ・MoMaのアンチデッキとしてこのデッキを持ち込み、プロツアーローマ98で準優勝に輝いている(決勝で引導を渡したのはTommi HoviのMoMaであったが)。
エターナル(非マーフォーク型)
エターナル環境では、青を中心に組まれるクロック・パーミッションデッキ。多くの場合、マーフォークは用いられず、青を中心に2、3色タッチして組まれたデッキを指すことが多い。
クリーチャー — 人間(Human) 忍者(Ninja)
忍術(1)(青)((1)(青),あなたがコントロールする、ブロックされなかった攻撃しているクリーチャー1体を手札に戻す:あなたの手札からこのカードを、タップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出す。)
深き刻の忍者がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーが対戦相手にダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours、非凡な虚空魔道士/Voidmage Prodigy等の小型クリーチャーに好奇心/Curiosityをエンチャントしたり、行き詰まり/Standstillを張ったりしてアドバンテージを得ながら殴り倒すのが基本的な動き。
ローウィン後は呪文づまりのスプライト/Spellstutter Spriteが基本クリーチャーとなっている。
ヴィンテージの方が数が多く、殆どのものがメインデッキから2枚〜3枚の無のロッド/Null Rodを採用し、アンチ・パワー9デッキの一角として、海外を中心にそれなりの成績を残している。
超優秀ピッチスペルであるForce of Willがこのデッキが存在する大きな前提となっているのは言うまでも無い。
様々な試行がされ、単色のものだけではなく青を中心として多様な色の組み合わせがトーナメントシーンに存在している。さらに3色にもなると、もはや原型をとどめず、ウィニー系のグッドスタッフになっている(それでも名称は「フィッシュ」)。
アドバンテージの要となる深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours、行き詰まり/Standstill、そして呪文づまりのスプライト/Spellstutter Spriteから、 海外ではニンジャスティル(Ninjastill)、フェアリー-ニンジャスティル(Faerie-Ninjastill)などと呼ばれることもある。
以下に各色の特徴を示す。
- 白
- 翻弄する魔道士/Meddling Mageや剣を鍬に/Swords to Plowshares、嵐景学院の弟子/Stormscape Apprenticeによりコントロール力がアップ。
- 緑
- タルモゴイフ/Tarmogoyfやガイアの空の民/Gaea's Skyfolkを加え、打撃力がアップ
- 赤
- 好奇心/Curiosityと相性の良い渋面の溶岩使い/Grim Lavamancerで融通性がアップ
- 黒
- 闇の腹心/Dark Confidantでアドバンテージ強化、萎縮した卑劣漢/Withered Wretch等による墓地対策
強化呪文として梅澤の十手/Umezawa's Jitteを採用したものや、相手の減速、アドバンテージの要として上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendantが採用されるバージョンもあるが、これらもマナカーブ等の点から専らヴィンテージでのチョイスである。また、当然これもヴィンテージの話だが、アンチコンボカードとしてメインデッキから4枚の摘出/Extractを搭載したバージョンも見られるようになり、幅広い改良が行われているのが分かる。
ヴィンテージでは特に、アンチコンボ系ウィニーデッキが多い事を踏まえて嵐景学院の弟子/Stormscape Apprentice等のボードコントロールがメタに噛み合っているという理由がある。
一方レガシーでは、クロック・パーミッションとしては青緑スレッショルドが主流であるため、あえてこちらを選択する意味が薄く、数は少ない。
レガシー版
- 備考
- グランプリコロンバス07 ベスト4(参考)
- 使用者:Max Tietze
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (16) | |
4 | 闇の腹心/Dark Confidant |
4 | 翻弄する魔道士/Meddling Mage |
3 | ヨツンの兵卒/Jotun Grunt |
3 | ルーンの母/Mother of Runes |
2 | セラの報復者/Serra Avenger |
呪文 (27) | |
4 | Force of Will |
4 | 剣を鍬に/Swords to Plowshares |
2 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
4 | 渦まく知識/Brainstorm |
3 | 目くらまし/Daze |
3 | 強迫/Duress |
4 | 血清の幻視/Serum Visions |
3 | もみ消し/Stifle |
土地 (17) | |
4 | 溢れかえる岸辺/Flooded Strand |
4 | 汚染された三角州/Polluted Delta |
1 | Scrubland |
1 | 島/Island |
1 | 平地/Plains |
4 | Tundra |
2 | Underground Sea |
サイドボード | |
1 | 強迫/Duress |
2 | 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives |
4 | 仕組まれた疫病/Engineered Plague |
4 | 虚空の力線/Leyline of the Void |
1 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
3 | 名誉回復/Vindicate |
ヴィンテージ版
- 備考
- ヴィンテージ選手権06 ベスト4(参考)
- 使用者:Paul Nicolo
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (21) | |
4 | 闇の腹心/Dark Confidant |
3 | 戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage |
4 | 翻弄する魔道士/Meddling Mage |
3 | 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours |
3 | 嵐景学院の弟子/Stormscape Apprentice |
4 | 非凡な虚空魔道士/Voidmage Prodigy |
インスタント・ソーサリー (9) | |
1 | Ancestral Recall |
4 | Force of Will |
3 | 剣を鍬に/Swords to Plowshares |
1 | Time Walk |
エンチャント・アーティファクト (10) | |
4 | 霊気の薬瓶/AEther Vial |
1 | Black Lotus |
4 | 虚空の杯/Chalice of the Void |
1 | Mox Sapphire |
土地 (20) | |
4 | 溢れかえる岸辺/Flooded Strand |
3 | ミシュラの工廠/Mishra's Factory |
1 | 島/Island |
1 | 平地/Plains |
1 | 露天鉱床/Strip Mine |
4 | Tundra |
2 | Underground Sea |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
サイドボード | |
2 | 無効/Annul |
2 | 世界のるつぼ/Crucible of Worlds |
2 | 解呪/Disenchant |
1 | 魔力流出/Energy Flux |
1 | 悟りの教示者/Enlightened Tutor |
2 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
4 | 真実の信仰者/True Believer |
1 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
エターナル(マーフォーク型)
ローウィン参入以降、レガシーではマーフォークの部族シナジーを生かしたクリーチャー構成も登場した。ヴィンテージにおいても、わずかながらマーフォーク主体のものがあるようである。
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、マナ総量が霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) 兵士(Soldier)
あなたがコントロールする他のマーフォーク(Merfolk)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがマーフォーク呪文を唱えるたび、パーマネント1つを対象とする。あなたはそれをタップまたはアンタップしてもよい。
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk)
他のマーフォーク(Merfolk)は+1/+1の修整を受けるとともに島渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
2/2マーフォーク主体のデッキが成立した要因としては、ロードの数が増え、ローウィン以降の良質なマーフォークによって、従来の「攻めが細い」というフィッシュの弱点を大きく覆した点が挙げられる。そのため従来のクロック・パーミッションに比べ、非常に勢いがあるのが特長である。
- エターナルでは島/Islandや島を含むデュアルランドの使用率が高いため、アトランティスの王/Lord of Atlantisの存在が大きい。相手に対してこちらの攻撃が筒抜け状態となり、クロック・パーミッション系のデッキに対して非常に有利に戦うことができるため。
単色のまま攻撃力を上昇させることが可能になったため、エターナルでしばしば見られる特殊地形対策を回避することができ、また逆に、こちらが不毛の大地/Wastelandやもみ消し/Stifleを用いて多色の相手を食うことも可能となった。これにより、近年のマーフォーク型フィッシュは青単色が主流であり、他の色をタッチすることは少なくなった。
霊気の薬瓶/AEther Vialは青に強いだけでなく、行き詰まり/Standstillとの相性も良い。また行き詰まりは変わり谷/Mutavaultとの相性も良好である。このように、それぞれのカードがそれぞれのカードと上手く噛み合うような構成になっている。
近年追加された機能的なマーフォークが活かされているのも特長。呪い捕らえ/Cursecatcherはテンポが重要なエターナルでは地味に良い働きをしてくれるし、冷淡なセルキー/Cold-Eyed Selkieは不安定なドローをサポートしてくれる。さらにマーフォークの君主/Merfolk Sovereignの登場によりロードの数を水増しすることも可能となった。
- ヴィンテージでは、多数のロードによる攻撃力上昇に加え、呪文書の盗人/Grimoire Thiefのようなトリッキーなマーフォークを採用して対策性を高める構成が主流である。
クロック・パーミッションであるが、小粒のマーフォークを並べるためにクリーチャーにスロットを多めに割かなければならないのが弱点である。デッキの構造やスロットの関係上、渦まく知識/Brainstormや思案/Ponderを入れにくいため、他のクロック・パーミッションデッキと比べてドローにムラがあり、必要なカードを引けないまま押し負けることも少なくない。
サンプルレシピ
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (19) | |
4 | 呪い捕らえ/Cursecatcher |
4 | アトランティスの王/Lord of Atlantis |
4 | メロウの騎兵/Merrow Reejerey |
4 | 銀エラの達人/Silvergill Adept |
3 | 航跡の打破者/Wake Thrasher |
インスタント・ソーサリー (11) | |
3 | 目くらまし/Daze |
4 | Force of Will |
2 | 呪文嵌め/Spell Snare |
2 | もみ消し/Stifle |
エンチャント・アーティファクト (10) | |
4 | 霊気の薬瓶/AEther Vial |
4 | 行き詰まり/Standstill |
2 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
土地 (20) | |
12 | 島/Island |
4 | 変わり谷/Mutavault |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
サイドボード | |
4 | 水流破/Hydroblast |
2 | 大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner |
2 | マーフォークの君主/Merfolk Sovereign |
2 | 精神壊しの罠/Mindbreak Trap |
2 | 誘惑蒔き/Sower of Temptation |
2 | 不忠の糸/Threads of Disloyalty |
1 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |