血の長の渇き/Bloodchief's Thirst

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Bloodchief's Thirst / 血の長の渇き (黒)
ソーサリー

キッカー(2)(黒)(あなたはこの呪文を唱えるに際し、追加で(2)(黒)を支払ってもよい。)
マナ総量が2以下の、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とする。それを破壊する。この呪文がキッカーされていたなら、代わりに、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とする。それを破壊する。


キッカー英雄の破滅/Hero's Downfall相当へと対象範囲を広げるソーサリー単体除去燻し/Smotherのバリエーションではあるが、マナ・コストと通常時2マナ以下という範囲は定番インスタント致命的な一押し/Fatal Pushを思わせる。

ソーサリーなのが最大の難点だが、プレインズウォーカーを対象にできる事は大きな強み。2マナ以下のプレインズウォーカーはスタンダードには皆無、下の環境でさえ変身カード込みで数えるほどしか存在しないため、基本的には「1マナでウィニーを対処でき、4マナで英雄の破滅化する除去」として見る事になる。プレインズウォーカー除去として見た場合、インスタント除去であろうが忠誠度能力起動を一度は止められない事を考えると、ソーサリーである事はそこまでデメリットにならず理に適ったデザイン。

パイオニア以下のフォーマットでは致命的な一押しとを争う事になる。ウィニーへの安全な対処はそちらに軍配が上がるものの、強力なプレインズウォーカーの増加、嵐翼の精体/Stormwing Entityなど「致命的な一押しの範囲外の疑似的な軽量クリーチャー」が少なからず出てきた昨今の事情や、フェッチランド等がないと紛争を達成しづらい状況で、マナさえ支払えば使用できる対象範囲の広さは魅力的。登場直後から多くのを含むデッキでフォーマット問わずに採用されている。キッカーでダブルシンボルを要するため黒がある程度濃くないと使用しづらい点は注意。いっそのこと5枚目のは致命的な一押し感覚で同時採用するという手も。モダン黒単貴重品室のような黒単色デッキでは9枚目以降の1コスト初動枠として需要がある。

参考

  1. 『ゼンディカーの夜明け』特別版カードイメージギャラリー(マジック米国公式サイト)
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