アズカンタの探索/Search for Azcanta
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伝説のエンチャント
あなたのアップキープの開始時に、諜報1を行う。その後、あなたの墓地にカードが7枚以上あるなら、あなたはアズカンタの探索を変身させてもよい。(あなたのライブラリーの一番上からカードを1枚見る。あなたはそのカードをあなたの墓地に置いてもよい。)
Azcanta, the Sunken Ruin / 水没遺跡、アズカンタ伝説の土地
(《アズカンタの探索/Search for Azcanta》から変身する。)
(T):(青)を加える。
(2)(青),(T):あなたのライブラリーの一番上からカードを4枚見る。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
伝説の土地に変身する伝説の両面エンチャントサイクルの青。変身条件は、アップキープに誘発するスレッショルド的な墓地枚数の参照。
解説
第1面は、1マナ軽くなった頭脳集団/Think Tank。自分のアップキープ開始時にライブラリーの一番上を確認して任意で墓地に置く、のちの諜報1に相当する効果。自身の変身条件を満たすのは勿論、毎ターン不要カードを弾いてドローの質を高めると同時に、デッキ構成次第で墓地肥やしにも転用できる。変身後は墓地にカードを送り込めなくなるため、墓地肥やし目的なら任意でこちらを使い続けられるのも地味な利点。
第2面になると、3マナとタップで衝動/Impulse的なサーチを行えるようになる。本家と違い、クリーチャーと土地は対象外なため、構築段階からある程度デッキの方向性は絞られることになるが、継続的にカード・アドバンテージを稼げる能力の強力さは説明要らず。変身に必要な墓地の枚数はやや多めだが、長期志向の構成であればゲームが進むにつれて自然に達成することができ、他の肥やし手段も併用すればさらに容易となる。
総じてコントロール戦略との相性がよく、第1面は軽さを活かした早期設置でデッキの動きを安定させ、変身後は妨害を構えながら隙を見て手札を稼いでいける。サイクル全般の特徴だが、これ自身がマナ基盤に変身する点も、重いアクションを取ることが多いコントロールにとってはありがたい。フォーマットにもよるが、第1面では直接的なアドバンテージが得られないことと伝説性を考慮して、採用は2~3枚に抑えられるケースが多い。1枚目を変身させた後なら2枚目も第1面として使うことはできるので、2枚目までは腐るわけではないのは幸い。
- 1ターン目や3ターン目のアップキープに十分墓地を肥やせる状況では2ターン目に唱えたこれが不屈の自然/Rampant Growth的な青いマナ加速として機能する。実際に当時のスタンダードのカードプールでも査問長官/Minister of Inquiriesを用いてこの動きを実現できる。これはプレイテストの段階ですでに気付かれていたが、許容できる範疇だとしてそのままカード化された[1]。
- 効果にはやや差異があるものの、サーチ条件はガルガンチュアンの贈り物/Gift of the Gargantuanと真逆になっており、いかにも対抗色感がある。
- 第1面の能力は諜報1相当ではあるが諜報そのものではないため、諜報強化/Enhanced Surveillanceなどの諜報を参照する効果の恩恵を受けることはできない。
- 英語名のよく似た沈んだ廃墟/Sunken Ruinsがあるが、青マナが出せる土地という以外の関連はない。
- イクサランの宝箱キャンペーンにて、第2面のイラストがイクサラン/Ixalanの地図になっている特殊なプレミアム・カードが配布された。そのカードが指し示す場所が光る加工がされている[2]。
活躍
スタンダード
登場直後から青黒コントロールや青白コントロールを大きく強化したほか、王神の贈り物に搭載されることもある。青白副陽では副陽の接近/Approach of the Second Sunを素早く掘り進めて勝利までのターンを早め、ギフトでは墓地に釣り上げるクリーチャーを貯めながら軸となる来世への門/Gate to the Afterlifeへのアクセスを早める利点がある。環境で共存する巧みな軍略/Strategic Planningや航路の作成/Chart a Courseといった相性の良いドローソースの存在も好材料。
ドミナリア~基本セット2019期には、自身のライブラリーアウトが早まるアズカンタの探索の弱点を、ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominariaの-3能力で補った青白コントロールが登場した。
ローテーションを経てラヴニカのギルドが追加されてからも、ジェスカイ・コントロール、イゼット・ドレイク(イゼット・コントロール)、エスパー・コントロール、ターボネクサス、レインボーリッチなど、様々な青絡みのデッキリストによく姿を見せている。特に積極的に呪文カードを墓地に落とすことを是とする弾けるドレイク/Crackling Drake等と相性が良く、これをフィニッシャーに据えたデッキでは単なるデッキ潤滑剤以上の力を発揮する。
モダン
青白コントロールやジェスカイ・コントロールで1~2枚ほど採用されることがある。
レガシー
特に青白奇跡コントロールでの採用が見られる。
ヴィンテージ
ほとんど1枚挿しだが、精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorを搭載した青系のコントロールで散見される。
関連カード
サイクル
イクサランの伝説の変身する両面カードサイクル。第1面は伝説のエンチャントで、その能力に関連した条件を満たすことで変身する。第2面は伝説の土地で、対応する色のマナを生み出すマナ能力ともう一つの起動型能力を持つ。いずれもレア。
- 軍団の上陸/Legion's Landing - 一番砦、アダント/Adanto, the First Fort
- アズカンタの探索/Search for Azcanta - 水没遺跡、アズカンタ/Azcanta, the Sunken Ruin
- アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast - アクロゾズの神殿/Temple of Aclazotz
- ヴァンスの爆破砲/Vance's Blasting Cannons - 火を吐く稜堡/Spitfire Bastion
- イトリモクの成長儀式/Growing Rites of Itlimoc - 太陽の揺籃の地、イトリモク/Itlimoc, Cradle of the Sun
イクサランの相克の伝説の変身する両面カードサイクル。第1面は対抗色の伝説のエンチャント。第2面は伝説の土地で、好きな色のマナ1点を生み出すマナ能力に加え、何らかの起動型能力を持つ。いずれもレア。
- 不敬の行進/Profane Procession - 薄暮薔薇の墓所/Tomb of the Dusk Rose
- 宝物庫襲撃/Storm the Vault - カトラカンの宝物庫/Vault of Catlacan
- 永遠への旅/Journey to Eternity - 永遠の洞窟、アザル/Atzal, Cave of Eternity
- 胆力の道/Path of Mettle - 制覇の塔、メッツァーリ/Metzali, Tower of Triumph
- ハダーナの登臨/Hadana's Climb - オラーズカの翼神殿/Winged Temple of Orazca
ストーリー
アズカンタ/Azcanta、別名水没遺跡/The Sunken Ruinは、太陽帝国/The Sun Empireのかつての都市。繁栄した人口密集地だったが、川守り/The River Heraldsとの長い紛争の末に内海/The Inner Seaに沈んだ。水底の建造物は今も大部分が損なわれておらず、この都市の財宝を探しに来る海賊もいる[3]。
水没遺跡には、長く忘れられていた時代の知識が詰まっている。
脚注
- ↑ Play Design Stories: Pro Tour Ixalan Edition/プレイ・デザイン物語:プロツアー『イクサラン』編(2017年11月10日 Melissa DeTora著)
- ↑ こちらマジック広報室!!:11月24日(金)はブラックフライデー!? 『イクサラン』の宝箱キャンペーン開始!(2017年11月10日)
- ↑ Plane Shift: Ixalan(Feature 2018年1月9日 James Wyatt著)