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2020年4月22日 (水) 10:51時点における
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サクリファイス(Sacrifice)は、自分のクリーチャーを生け贄に捧げるカードを中心に据えたデッキの総称。略称はSac。
アリストクラッツと呼ばれていたデッキとコンセプトは同じ。エルドレインの王権参入の頃から、主にこの名前で呼ばれるようになった。
ラヴニカのギルド~基本セット2021期
エルドレインの王権から大釜の使い魔/Cauldron Familiarや魔女のかまど/Witch's Ovenを獲得したことでアリストクラッツが強化され、主にサクリファイス(Sacrifice)と呼ばれるようになった。キーカード2枚から猫かまど(Cat Oven)とも呼ばれる。
Cauldron Familiar / 大釜の使い魔 (黒)
クリーチャー — 猫(Cat)
大釜の使い魔が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。
食物(Food)1つを生け贄に捧げる:あなたの墓地から大釜の使い魔を戦場に戻す。
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Witch's Oven / 魔女のかまど (1)
アーティファクト
(T),クリーチャー1体を生け贄に捧げる:食物(Food)トークンを1つ生成する。その生け贄に捧げられたクリーチャーのタフネスが4以上であったなら、代わりに食物トークンを2つ生成する。(それらは「(2),(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたは3点のライフを得る。」を持つアーティファクトである。)
Mayhem Devil / 波乱の悪魔 (1)(黒)(赤)
クリーチャー — デビル(Devil)
プレイヤーがパーマネントを1つ生け贄に捧げるたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。波乱の悪魔はそれに1点のダメージを与える。
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魔女のかまどで大釜の使い魔を生け贄に捧げて食物・トークンを生成し、食物を生け贄に捧げて大釜の使い魔を墓地から戦場に戻すというループを毎ターン繰り返す。この際に波乱の悪魔/Mayhem Devilがあれば3点クロックとなり、パンくずの道標/Trail of Crumbsがあれば毎ターン1マナで手札を補充できる。
デッキカラーは様々。死者の原野/Field of the Deadが禁止カードに指定された後は、環境を支配する食物デッキの一種として、黒緑青のスゥルタイ・サクリファイス(Sultai Sacrifice)が隆盛。グランプリリッチモンド19では2日目使用率2位となり[1]、Top8の半数を占め、優勝を飾る活躍を見せた。翌週のグランプリサンパウロ19秋では3日目使用率1位となった[2]。
王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsなどが禁止された後は、代わって黒赤緑のジャンド・サクリファイス(Jund Sacrifice)が躍進。ミシックチャンピオンシップロングビーチ19冬では使用率2位となり[3]、Piotr Głogowskiを全勝優勝に導いた。グランプリポートランド19では使用率1位となった[4]。
テーロス還魂記参入後は、新たに死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death's Hungerや悲哀の徘徊者/Woe Striderを獲得。それまでも存在していた黒赤のラクドス・サクリファイス(Rakdos Sacrifice)が躍進し、脱出のためにぬかるみのトリトン/Mire Tritonなどで墓地を肥やす構成が主流となった。
Kroxa, Titan of Death's Hunger / 死の飢えのタイタン、クロクサ (黒)(赤)
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) 巨人(Giant)
死の飢えのタイタン、クロクサが戦場に出たとき、これが脱出していないかぎり、これを生け贄に捧げる。
死の飢えのタイタン、クロクサが戦場に出るか攻撃するたび、各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。その後、これにより土地でないカードを捨てなかった各対戦相手はそれぞれ3点のライフを失う。
脱出 ― (黒)(黒)(赤)(赤),あなたの墓地から他のカード5枚を追放する。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれの脱出コストで唱えてもよい。)
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Woe Strider / 悲哀の徘徊者 (2)(黒)
クリーチャー — ホラー(Horror)
悲哀の徘徊者が戦場に出たとき、白の0/1のヤギ(Goat)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
他のクリーチャー1体を生け贄に捧げる:占術1を行う。
脱出 ― (3)(黒)(黒),あなたの墓地から他のカード4枚を追放する。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれの脱出コストで唱えてもよい。)
悲哀の徘徊者は+1/+1カウンターが2個置かれた状態で脱出する。
3/2
イコリア:巨獣の棲処からは強力な相棒クリーチャーを獲得し、構成が大きく変化した。
Lurrus of the Dream-Den / 夢の巣のルールス (1)(白/黒)(白/黒)
伝説のクリーチャー — 猫(Cat) ナイトメア(Nightmare)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれマナ総量が2以下であること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
絆魂
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地からマナ総量が2以下のパーマネント呪文を1つ唱えてもよい。
3/2
Obosh, the Preypiercer / 獲物貫き、オボシュ (3)(黒/赤)(黒/赤)
伝説のクリーチャー — ヘリオン(Hellion) ホラー(Horror)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに、マナ総量が奇数のカードと土地カードのみが入っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
あなたがコントロールしていてマナ総量が奇数である発生源がパーマネントやプレイヤーにダメージを与えるなら、代わりに、それはそのパーマネントかプレイヤーにその点数の2倍のダメージを与える。
3/5
大きく分けて、夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denを相棒とするタイプと、獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercerを相棒とするタイプの2種類が存在する。
- ルールス型
- デッキのパーマネント・カードの点数で見たマナ・コストを2以下で統一し、ルールスを相棒に据えたタイプ。主に黒赤で組まれるが、白黒や黒単色などのバリエーションもある。
- クリーチャーを魔女のかまどや忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Godsで生け贄に捧げ、ルールスで墓地から唱えるという動きを繰り返す。特に鋸刃蠍/Serrated Scorpionやクロクサを使い回すのが強力。
- オボシュ型
- デッキの土地以外のカードの点数で見たマナ・コストを奇数で統一し、オボシュを相棒に据えたタイプ。主に黒赤で組まれる。
- クリーチャーを魔女のかまどや悲哀の徘徊者で生け贄に捧げ、波乱の悪魔や真夜中の死神/Midnight Reaperの能力を誘発させる。さらにオボシュがあれば、鋸刃蠍や波乱の悪魔が飛ばすダメージが2倍になる。ルールスは相棒にできないが、メインデッキに入れることは可能。
サンプルレシピ
初期型
黒赤
青黒赤緑
黒緑青
オーコ禁止後
黒赤緑
黒緑
- 王冠泥棒、オーコなどが禁止された後の黒緑のタイプ。
テーロス還魂記後
黒赤緑
黒赤
イコリア:巨獣の棲処後
黒赤(ルールス型)
- 備考
- Standard Challenge #12138062 on 04/19/2020 優勝(参考)
- 使用者:BrokenPots_CB
- フォーマット
Rakdos Lurrus Sacrifice [8]
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黒赤(オボシュ型)
- 備考
- Standard Challenge #12138050 on 04/18/2020 ベスト4(参考)
- 使用者:GodOfSlaughter
- フォーマット
白黒
- 備考
- Standard Challenge #12138062 on 04/19/2020 ベスト4(参考)
- 使用者:quinniac
- フォーマット
Orzhov Lurrus Sacrifice [10]
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黒単
- 備考
- Standard Challenge #12138062 on 04/19/2020 第16位(参考)
- 使用者:rastaf
- フォーマット
Mono-Black Lurrus Sacrifice [11]
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脚注
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- ↑ Mythic Championship VII Metagame Breakdown/2019ミシックチャンピオンシップⅦ(MTGアリーナ)メタゲームブレイクダウン(MAGIC ESPORTS 2019年12月4日 Frank Karsten著)
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参考