航海士のコンパス/Navigator's Compass

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土地に基本土地タイプを与えるほぞ。戦場に出したときに3点のライフ回復もついてくる。

土地1つから好きな色マナを出せるようになるため、実質的にマナフィルターのように振る舞う。色マナ基盤を安定させつつ、ライフ回復で延命を図りたい中低速の多色デッキに向いている。しかし、単体ではアドバンテージを失ってしまうのが大きな弱点であり、後述のような別の利用法を絡めて使うのが前提となる。

リミテッドではマナカーブを整えながら色事故を予防し、歴史的な呪文を水増しできる点で優れている。コイロスの守護者/Guardians of Koilosで使いまわす、ゴブリンの連射/Goblin Barrageの種にするといった、さらなる利用法を可能な限り確保して使いたい。ドミナリアにはアンコモン以下の多色地形がなく、緑以外で多色化をサポートできるのは這い回る偵察機/Skittering Surveyorとこの二種しかないため、マナ基盤に不安があるならに確保しておきたい。

Pauperではマナフィルターは予言のプリズム/Prophetic Prismや彩色の宝球/Chromatic Sphereが活躍しているが、それらと比較してカード・アドバンテージにならないぶんライフレースに貢献できるようになっており、特に稲妻/Lightning Bolt1枚分の猶予を稼げるため対バーン系デッキを意識したとき有用となるだろう。1マナと軽いこともあり、ボロスキティなどにおいてコーの空漁師/Kor Skyfisherやきらめく鷹/Glint Hawkをテンポ損を最小限に抑えつつ展開できる点も強み。

• フレイバー・テキストでは、かつてウェザーライト/Weatherlightが持っていた次元/Planeを超える機能が、すでに失われていることが示されている。

ウェザーライトは次元転換はできなくなったが、ドミナリア中を軽く飛び回ることはできる。

• 「パズル＆ドラゴンズ」のコラボレーションの一環として、このカードがモンスターとしてゲスト参戦した、特殊技名はウェザーライトへの乗艦。

ルール

• 対象とした土地は、基本土地タイプを得ることによって、それに対応するマナ能力を得る。その新しい基本土地タイプは他のタイプに「加えて」持つようになるので、その土地はそれまで持っていた能力も持ち続ける。^[1]
• 実用上はマナの大鉢/Mana Cylixの能力とほぼ変わらないが、航海士のコンパスの能力自体はマナ能力ではない点に注意。
  • コストの支払いの手順に入る前にあらかじめ起動・解決しておく必要がある。特にMagic Onlineでは融通が利かないため注意。
  • 他にも、航海士のコンパスに対応して対象の土地を除去されればフィルターに失敗する、複数マナを出せる土地カードなどとの相性の問題など、細かい差がある。
  • 過去の類似の例としてはラノワールのエルフ/Llanowar Elvesと東屋のエルフ/Arbor Elfの違いが挙げられる。

参考

1. ↑ 『ドミナリア』 リリースノート(Game Play 最終更新 2018年1月31日)

• マナフィルター
• 土地タイプを変更できるカード
• カード個別評価：ドミナリア - コモン