フィッシュ

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2010年7月9日 (金) 12:40時点における60.238.152.84 (トーク) - whois による版
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フィッシュ(Fish)はマーフォーク部族ウィニー、 またはエターナルにおいての、青を中心に組まれたクロック・パーミッション型のデッキを指す。

目次

概要

アトランティスの王/Lord of Atlantis能力で全てのマーフォークが渡りを得るため、デッキが横行する環境で強い。クロック・パーミッションというデッキの性質上、コンボデッキや神の怒り/Wrath of Godに耐性がある。

スタンダードでもウルザ・ブロックマスクス・ブロック前後の時期に活躍した。

また、エターナルのフィッシュは、マーフォークデッキとはまったく別のデッキを指す事が多いため注意(→エターナル型フィッシュ)。デッキカラーに限らず、「多色で組まれた寄せ集めのクロック・パーミッション」が基本的にこう呼ばれる事が多い。

ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期

要のローウィン・ブロックは健在だが時のらせんブロックの退場でアトランティスの王/Lord of Atlantisを失ったことにより一時期衰退。だが、マジック2010で新たなロードマーフォークの君主/Merfolk Sovereignを獲得、復活を果たす。



動きはこれまでのものと変わらず、マーフォークを並べロード全体強化謎めいた命令/Cryptic Commandのサポートを受けつつ殴り殺す

サンプルレシピ

Fish [1]
土地 (24)
4 氷河の城砦/Glacial Fortress
8 島/Island
4 変わり谷/Mutavault
2 秘教の門/Mystic Gate
2 平地/Plains
4 ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub
クリーチャー (26)
2 マーフォークの君主/Merfolk Sovereign
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
4 目覚ましヒバリ/Reveillark
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
4 石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret
4 川の案内者、シグ/Sygg, River Guide
4 航跡の打破者/Wake Thrasher
呪文 (10)
4 謎めいた命令/Cryptic Command
4 流刑への道/Path to Exile
2 賢人の消火/Sage's Dousing
サイドボード (15)
4 ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender
2 エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage
4 翻弄する魔道士/Meddling Mage
2 睡眠/Sleep
3 誘惑蒔き/Sower of Temptation


ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築

ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築では、マーフォークウィザードの折衷デッキとして組まれることが多い。



石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneretで両者のコストを軽減して加速し高速展開アドバンテージをとりながら謎めいた命令/Cryptic Commandなどでサポートしつつで一気に押し切る。

また、同環境多色地形が優秀な為、多色化しを追加する場合も多い。

サンプルレシピ

UWG Merfolk [2]
土地 (24)
4 溢れかえる果樹園/Flooded Grove
2 変わり谷/Mutavault
3 反射池/Reflecting Pool
4 人里離れた谷間/Secluded Glen
4 鮮烈な小川/Vivid Creek
3 鮮烈な林/Vivid Grove
4 ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub
クリーチャー (19)
4 カメレオンの巨像/Chameleon Colossus
2 妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
3 誘惑蒔き/Sower of Temptation
4 石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret
2 川の案内者、シグ/Sygg, River Guide
呪文 (17)
1 外身の交換/Crib Swap
4 謎めいた命令/Cryptic Command
3 炎渦竜巻/Firespout
3 ジェイス・ベレレン/Jace Beleren
4 名も無き転置/Nameless Inversion
2 賢人の消火/Sage's Dousing
サイドボード (15)
3 雲打ち/Cloudthresher
2 外身の交換/Crib Swap
2 神聖なる埋葬/Hallowed Burial
2 くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique
3 至福の休息/Recumbent Bliss
3 薄れ馬/Wispmare


時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

ローウィンマーフォークが主要部族に選ばれたことで復活を果たす。川の案内者、シグ/Sygg, River Guideなどのために青白で組まれる。



動きは同環境フェアリーに近く、軽量マーフォークによるダメージクロックドローソースの祖先の幻視/Ancestral Visionカウンター謎めいた命令/Cryptic Commandでサポートするクロック・パーミッションデッキである。

序盤は石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneretメロウの騎兵/Merrow Reejereyマナ加速。この2枚が揃うことで、1マナ、2マナシングルシンボルのマーフォークがさながらフリースペルのように機能するため、展開によっては圧倒的な物量を揃えることができる。

最後はアトランティスの王/Lord of Atlantisや川の案内者、シグの全体強化により一気に押し切る。アトランティスの王を採用したことでメタの中心であるヒバリブリンクやフェアリーに優位に立てることも大きな利点である。

海外ではプロツアーハリウッド08の少し前からメタゲームの一角を担っており、実際にベスト8進出者を輩出し、日本でも話題になった。→*1

また、イーブンタイド対抗色がフィーチャーされてからは青緑のものも生み出されている。超強力なタルモゴイフ/Tarmogoyfやマーフォークの一種でもあるカメレオンの巨像/Chameleon Colossusを投入することで打撃力を向上させ、またメタの中心にあがってきたスライなどの系デッキに対する耐性を向上させている。

このタイプがグランプリコペンハーゲン08でベスト8入りし、話題となった。→*2

青白型

メインデッキ (60)
クリーチャー (28)
4 呪い捕らえ/Cursecatcher
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
3 誘惑蒔き/Sower of Temptation
3 石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret
2 川の案内者、シグ/Sygg, River Guide
2 潮刻みの神秘家/Tideshaper Mystic
2 造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant
呪文(8)
3 謎めいた命令/Cryptic Command
2 祖先の幻視/Ancestral Vision
3 賢人の消火/Sage's Dousing
土地 (24)
11 冠雪の島/Snow-Covered Island
4 アダーカー荒原/Adarkar Wastes
1 フェアリーの集会場/Faerie Conclave
4 ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub
4 変わり谷/Mutavault
サイドボード(15)
4 ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender
1 謎めいた命令/Cryptic Command
2 目覚ましヒバリ/Reveillark
2 鋸刃の矢/Serrated Arrows
1 誘惑蒔き/Sower of Temptation
3 太陽の槍/Sunlance
2 送還/Unsummon

青緑型

UG Merfolk [3]
土地 (23)
4 溢れかえる果樹園/Flooded Grove
8 島/Island
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
2 反射池/Reflecting Pool
4 樹上の村/Treetop Village
4 ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast
クリーチャー (27)
3 カメレオンの巨像/Chameleon Colossus
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
4 石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
2 造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant
2 航跡の打破者/Wake Thrasher
呪文 (10)
4 謎めいた命令/Cryptic Command
3 思案/Ponder
3 賢人の消火/Sage's Dousing
サイドボード (15)
1 カメレオンの巨像/Chameleon Colossus
2 ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
3 霊魂放逐/Remove Soul
3 幽体の魔力/Spectral Force
2 突風線/Squall Line
4 根の壁/Wall of Roots


時のらせんブロック構築

時のらせんブロック構築下のビートダウン



パワーこそ低いものの回避能力持ちが多く採用されており、安定してライフを削ることができる。特にコー追われの物あさり/Looter il-Korは重要で引きすぎた土地をスペルに変換するなどデッキの安定性を非常に高めてくれる。不安定性突然変異/Unstable Mutation心霊破/Psionic Blastが青に不足している打撃力を補ってくれる。

また、変異持ちが多く実際以上の働きをして対戦相手を混乱させることができるのが強みである。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (24)
4 ダル追われの流れ者/Drifter il-Dal
4 空飛ぶ男/Flying Men
4 コー追われの物あさり/Looter il-Kor
3 霊糸の幻/Gossamer Phantasm
3 トゲ尾の仔ドレイク/Spiketail Drakeling
3 コー追われの浸透者/Infiltrator il-Kor
3 大渦のジン/Maelstrom Djinn
インスタント・ソーサリー (12)
4 猿術/Pongify
4 心霊破/Psionic Blast
4 遅延/Delay
エンチャント・アーティファクト (4)
4 不安定性突然変異/Unstable Mutation
土地 (20)
16 島/Island
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
2 生けるものの洞窟/Zoetic Cavern
1 隠れ家/Safe Haven
サイドボード(15)
4 模る寄生/Shaper Parasite
4 ダンダーン/Dandan
4 激浪のこそ泥/Riptide Pilferer
3 ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir

マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期

対立オーブのクリーチャーをマーフォークに差し替えたバージョン(フィッシュ対立)が存在する。



アトランティスの王/Lord of Atlantisにより特に対ブルーオーブに有利になるのが大きい。

ウルザ・ブロック期

ウルザ・ブロックのころは凶悪なコンボや有力な青単コントロールメタの中心にあり、それらへの対抗手段として組まれた。ウルザズ・サーガ参入直後はの超極悪コンボデッキ・MoMaへのアンチデッキとして。

マスクス参入後も補充イタリックブルーといった青いデッキトップメタであったため、同様にそれに対抗する形で戦果を挙げている。

日本選手権00ではパララクス補充青茶単の荒海を泳ぎきり、見事ベスト8(2日目時点では1位)に輝いた。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (18)
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
3 珊瑚マーフォーク/Coral Merfolk
4 砂州のマーフォーク/Sandbar Merfolk
4 ルートウォーターの泥棒/Rootwater Thief
3 マスティコア/Masticore
インスタント・ソーサリー (16)
4 無効/Annul
2 目くらまし/Daze
1 誤算/Miscalculation
4 対抗呪文/Counterspell
2 誤った指図/Misdirection
3 妨害/Thwart
エンチャント・アーティファクト (3)
3 沿岸の海賊行為/Coastal Piracy
土地 (23)
18 島/Island
4 リシャーダの港/Rishadan Port
1 ラースの果て/Rath's Edge
サイドボード
1 マスティコア/Masticore
3 水没/Submerge
1 誤った指図/Misdirection
4 退去の印章/Seal of Removal
3 寒け/Chill
3 呪われたトーテム像/Cursed Totem

エクステンデッド

エクステンデッドでも時折組まれるアーキタイプである。特に、環境を席巻したコンボデッキへのアンチデッキとしての色彩が強い。

史上最悪と謳われるコンボデッキ・MoMaが荒れ狂ったプロツアーローマ98では、Nicolas Labarreがこのデッキを使用して準優勝を飾った。また、Alan Comer製作のオリジナルのグロウデッキはグロウフィッシュと呼ばれ、当時メタの中心にあったトリックスを意識した強烈な青メタデッキであった。

最強のピッチカウンターForce of Willの存在がその背景にあることは言うまでも無い。


サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (23)
4 マンタ・ライダーズ/Manta Riders
4 マーフォークの交易商人/Merfolk Traders
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 大クラゲ/Man-o'-War
4 スークアタの火渡り/Suq'Ata Firewalker
3 竜巻のジン/Waterspout Djinn
インスタント・ソーサリー (10)
2 魔力の乱れ/Force Spike
4 対抗呪文/Counterspell
4 Force of Will
エンチャント・アーティファクト (5)
2 好奇心/Curiosity
3 ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk
土地 (22)
18 島/Island
4 不毛の大地/Wasteland
サイドボード
2 ボトルのノーム/Bottle Gnomes
2 魔力の乱れ/Force Spike
4 水流破/Hydroblast
2 撹乱/Disrupt
2 ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace
1 ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk
2 鋸刃の矢/Serrated Arrows

エターナル(非マーフォーク型)

エターナル環境では、を中心に組まれるクロック・パーミッションデッキ。多くの場合、マーフォークは用いられず、を中心に2、3色タッチして組まれたデッキを指すことが多い。



深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours非凡な虚空魔道士/Voidmage Prodigy等の小型クリーチャー好奇心/Curiosityエンチャントしたり、行き詰まり/Standstillを張ったりしてアドバンテージを得ながら殴り倒すのが基本的な動き。

ローウィン後は呪文づまりのスプライト/Spellstutter Spriteが基本クリーチャーとなっている。

ヴィンテージの方が数が多く、殆どのものがメインデッキから2枚〜3枚の無のロッド/Null Rodを採用し、アンチ・パワー9デッキの一角として、海外を中心にそれなりの成績を残している。

超優秀ピッチスペルであるForce of Willがこのデッキが存在する大きな前提となっているのは言うまでも無い。

様々な試行がされ、単色のものだけではなく青を中心として多様なの組み合わせがトーナメントシーンに存在している。さらに3色にもなると、もはや原型をとどめず、ウィニー系のグッドスタッフになっている(それでも名称は「フィッシュ」)。

アドバンテージの要となる深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours行き詰まり/Standstill、そして呪文づまりのスプライト/Spellstutter Spriteから、 海外ではニンジャスティル(Ninjastill)、フェアリー-ニンジャスティル(Faerie-Ninjastill)などと呼ばれることもある。

以下に各色の特徴を示す。

翻弄する魔道士/Meddling Mage剣を鍬に/Swords to Plowshares嵐景学院の弟子/Stormscape Apprenticeによりコントロール力がアップ。
タルモゴイフ/Tarmogoyfガイアの空の民/Gaea's Skyfolkを加え、打撃力がアップ
好奇心/Curiosityと相性の良い渋面の溶岩使い/Grim Lavamancerで融通性がアップ
闇の腹心/Dark Confidantアドバンテージ強化、萎縮した卑劣漢/Withered Wretch等による墓地対策

強化呪文として梅澤の十手/Umezawa's Jitteを採用したものや、相手の減速、アドバンテージの要として上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendantが採用されるバージョンもあるが、これらもマナカーブ等の点から専らヴィンテージでのチョイスである。また、当然これもヴィンテージの話だが、アンチコンボカードとしてメインデッキから4枚の摘出/Extractを搭載したバージョンも見られるようになり、幅広い改良が行われているのが分かる。

ヴィンテージでは特に、アンチコンボウィニーデッキが多い事を踏まえて嵐景学院の弟子/Stormscape Apprentice等のボードコントロールメタに噛み合っているという理由がある。

一方レガシーでは、クロック・パーミッションとしては青緑スレッショルドが主流であるため、あえてこちらを選択する意味が薄く、数は少ない。

レガシー版

メインデッキ (60)
クリーチャー (16)
4 闇の腹心/Dark Confidant
4 翻弄する魔道士/Meddling Mage
3 ヨツンの兵卒/Jotun Grunt
3 ルーンの母/Mother of Runes
2 セラの報復者/Serra Avenger
呪文 (27)
4 Force of Will
4 剣を鍬に/Swords to Plowshares
2 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
4 渦まく知識/Brainstorm
3 目くらまし/Daze
3 強迫/Duress
4 血清の幻視/Serum Visions
3 もみ消し/Stifle
土地 (17)
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4 汚染された三角州/Polluted Delta
1 Scrubland
1 島/Island
1 平地/Plains
4 Tundra
2 Underground Sea
サイドボード
1 強迫/Duress
2 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
4 仕組まれた疫病/Engineered Plague
4 虚空の力線/Leyline of the Void
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
3 名誉回復/Vindicate

ヴィンテージ版

メインデッキ (60)
クリーチャー (21)
4 闇の腹心/Dark Confidant
3 戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage
4 翻弄する魔道士/Meddling Mage
3 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
3 嵐景学院の弟子/Stormscape Apprentice
4 非凡な虚空魔道士/Voidmage Prodigy
インスタント・ソーサリー (9)
1 Ancestral Recall
4 Force of Will
3 剣を鍬に/Swords to Plowshares
1 Time Walk
エンチャント・アーティファクト (10)
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
1 Black Lotus
4 虚空の杯/Chalice of the Void
1 Mox Sapphire
土地 (20)
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
3 ミシュラの工廠/Mishra's Factory
1 島/Island
1 平地/Plains
1 露天鉱床/Strip Mine
4 Tundra
2 Underground Sea
4 不毛の大地/Wasteland
サイドボード
2 無効/Annul
2 世界のるつぼ/Crucible of Worlds
2 解呪/Disenchant
1 魔力流出/Energy Flux
1 悟りの教示者/Enlightened Tutor
2 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
4 真実の信仰者/True Believer
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte

エターナル(マーフォーク型)

ローウィン参入以降、レガシーではマーフォーク部族シナジーを生かしたクリーチャー構成も登場した。ヴィンテージにおいても、わずかながらマーフォーク主体のものがあるようである。



マーフォーク主体のデッキが成立した要因としては、ロードの数が増え、ローウィン以降の良質なマーフォークによって、従来の「攻めが細い」というフィッシュの弱点を大きく覆した点が挙げられる。そのため従来のクロック・パーミッションに比べ、非常に勢いがあるのが特長である。

単色のまま攻撃力を上昇させることが可能になったため、エターナルでしばしば見られる特殊地形対策を回避することができ、また逆に、こちらが不毛の大地/Wastelandもみ消し/Stifleを用いて多色の相手を食うことも可能となった。これにより、近年のマーフォーク型フィッシュは青単色が主流であり、他の色をタッチすることは少なくなった。

霊気の薬瓶/AEther Vialに強いだけでなく、行き詰まり/Standstillとの相性も良い。また行き詰まりは変わり谷/Mutavaultとの相性も良好である。このように、それぞれのカードがそれぞれのカードと上手く噛み合うような構成になっている。

近年追加された機能的なマーフォークが活かされているのも特長。呪い捕らえ/Cursecatcherテンポが重要なエターナルでは地味に良い働きをしてくれるし、冷淡なセルキー/Cold-Eyed Selkieは不安定なドローをサポートしてくれる。さらにマーフォークの君主/Merfolk Sovereignの登場によりロードの数を水増しすることも可能となった。

  • ヴィンテージでは、多数のロードによる攻撃力上昇に加え、呪文書の盗人/Grimoire Thiefのようなトリッキーなマーフォークを採用して対策性を高める構成が主流である。

クロック・パーミッションであるが、小粒のマーフォークを並べるためにクリーチャーにスロットを多めに割かなければならないのが弱点である。デッキの構造やスロットの関係上、渦まく知識/Brainstorm思案/Ponderを入れにくいため、他のクロック・パーミッションデッキと比べてドローにムラがあり、必要なカードを引けないまま押し負けることも少なくない。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (19)
4 呪い捕らえ/Cursecatcher
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
3 航跡の打破者/Wake Thrasher
インスタント・ソーサリー (11)
3 目くらまし/Daze
4 Force of Will
2 呪文嵌め/Spell Snare
2 もみ消し/Stifle
エンチャント・アーティファクト (10)
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 行き詰まり/Standstill
2 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
土地 (20)
12 島/Island
4 変わり谷/Mutavault
4 不毛の大地/Wasteland
サイドボード
4 水流破/Hydroblast
2 大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner
2 マーフォークの君主/Merfolk Sovereign
2 精神壊しの罠/Mindbreak Trap
2 誘惑蒔き/Sower of Temptation
2 不忠の糸/Threads of Disloyalty
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte

参考

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