大祖始/Progenitus

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Progenitus / 大祖始 (白)(白)(青)(青)(黒)(黒)(赤)(赤)(緑)(緑)
伝説のクリーチャー — ハイドラ(Hydra) アバター(Avatar)

プロテクション(すべて)
大祖始がいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりに大祖始を公開しそれをオーナーのライブラリーに加えた上で切り直す。

10/10

派手なマナ・コスト能力サイズを持つ伝説のハイドラアバター

中でも「プロテクション(すべて)」の能力は特に目を引く。これは「ブロックされないダメージを受けない、エンチャントされない、装備されない、城砦化されない、被覆」と言い換えることができる。戦場に出てしまえば神の怒り/Wrath of Godなどの全体除去布告除去くらいでしか対処できず、2回殴れゲームを決められる強力なフィニッシャーといえる。

マナ・コスト重さサイズの大きさ、戦場に出た後の対処の難しさ、リアニメイトの難しさなどダークスティールの巨像/Darksteel Colossusと共通点が多い。 差異としては、

まさに一長一短であるが、運用方法はダークスティールの巨像のように墓地以外から直接戦場に出す形となるであろう。

スタンダードではわずかな期間ながら基本セット2010出身のエルフの笛吹き/Elvish Piperと同居した。

その後はアラーラ/Alaraへの再訪が長らくなかったこともあり本流のセットでも言及されないままだったが、ファウンデーションズで久々に再録。カードパワーが向上する中でも「プロテクション(すべて)」の独自性は随一。

エターナルではかつて、のクリーチャーを含むデッキが自然の秩序/Natural Orderから戦場に出してくることが多かった。しかしこれをフィニッシャーとする最有力デッキであった親和エルフが、その枠を戦場に出たターンに勝負を決められる上に素出しもありうる孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemothに換えてからはメインデッキでの採用率は大きく落ち込んだ。ただこれにしかできない役割も存在するため、当該デッキのサイドボードには今もって常連として採用されている。

モダンでは猛火の群れ/Blazing Shoal禁止カードとなるまで青単感染で使われた。でもあるので召喚士の契約/Summoner's Pactからピッチコストサーチできるようになるのが強み。

[編集] ストーリー

大祖始/Progenitusは古霊の谷/the Valley of the Ancientsに眠るハイドラ。Soul of the World(世界の魂)と呼ばれることもある。

かつて創造・発生というものに飽ききった大祖始はそれを破壊する5つの嵐-Wildfire、Earthquake、Windstorm、Flood、Voidを解き放った。アニマ/Animaと呼ばれるナヤ/Nayaエルフ/Elfの指導者を務めていたシーリア/Cyliaは毒の薬瓶と短刀を隠し持って山頂へ向かい、世界の生き物を一掃しないよう懇願するが、その不遜に激昂した大祖始に視力を奪われる。あらゆる生命のつながりを感じ取ることができるシーリアは大祖始のそれを発見し、その霊気の心臓に向かって毒に浸した短剣を投擲し―その一撃で5頭のハイドラという大祖始の本質が顕わとなった[2]

この出来事によって大祖始は神性を失い、かつては5色のマナを扱うことができたが1つの頭ごとに1色のマナしか扱えないようになり、加えて2つの頭が萎び機能しなくなってしまう。そのままナヤの地で休眠状態に入り、彼の化身であるガルガンチュアン/Gargantuanがナヤに発生する原因となった。コンフラックスの時期にはジャンド/Jundマナとバント/Bantマナが流入したことで不完全な状態ながら眠りから目覚める[3]

  • このように次元/Planeの設定上重要な立ち位置を占めているのだが、覚醒以降について公式記事などで明示されている様子はなく、小説『Alara Unbroken』においては直接の登場すらない。アニマのメイエル/Mayael the Animaをはじめとするナヤのエルフの動向は大祖始信仰に関連しているところがあるが、セットのストーリーに直接は関連しないためオミットされたのだろうか。

[編集] 関連カード

[編集] カード名に登場

[編集] 脚注

  1. Blogatog(2024年11月12日)
  2. A Planeswalker's Guide to Alara P125
  3. The Soul of the World - Wayback Machine(2009年1月24日アーカイブ分)(Savor the Flavor2009年1月21日 Jenna Helland著)

[編集] 参考

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