歩行バリスタ/Walking Ballista
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トリスケリオン/Triskelionと搭載歩行機械/Hangarback Walkerが合体したようなアーティファクト・クリーチャー。
インスタント・タイミングでプレイヤーにも飛ばせる火力を持ち、+1/+1カウンター増加能力の起動コストは取り回しが辛い重さだがタップが必要ないため攻撃しながら増やすことができる。巻きつき蛇/Winding Constrictorや新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulkなどでカウンターを水増しすることで対戦相手のクリーチャーを掃討できる。また相手が返しのカードを持っていない場合バリスタ自身の攻撃+能力のバーンにより凄まじい火力をたたき出すことが出来る。
自殺が容易なのも特徴で、コントロール奪取などに耐性があるほか、戦闘ダメージを受ける前に自殺して絆魂によるライフゲインを防いだり、無許可の分解/Unlicensed Disintegrationやグレムリン解放/Release the Gremlinsなどの追加効果付き除去を立ち消えさせたりできる。紛争や大天使アヴァシン/Archangel Avacyn、ホネツツキ/Bone Pickerの能力の条件を能動的に達成できる点も優秀。
極めて汎用性が高く、あらゆるフォーマットで利用される霊気紛争のトップレアである。
- カウンター増加能力は単なる自己強化としてはマナ効率が悪いが、マナ以外にタップなどのコストを要求せず対象にも制限のない火力を飛ばす能力として見ると、赤のクリーチャーの起動型能力と比べてもマナ効率はさほど悪くはない。例えば炎族の火吐き/Flamekin Spitfireは同じ2マナ1/1で、4マナにつき1点の火力である。
- 往年の搭載歩行機械よろしく、X=4で唱えてウギンの聖域/Sanctum of Uginの能力を誘発させることもできる。
利用
リミテッド
除去が薄く、中盤以降にマナが余りやすいリミテッドでは当然高得点である。できればX=3以上にしてショック/Shockや残酷な決断/Cruel Finalityで除去されないサイズとし、長きに渡って戦場を支配させたい。
スタンダード(戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期)
登場時のスタンダードでは様々なデッキで採用されている。+1/+1カウンターのシナジーを中心とする黒緑巻きつき蛇では主力を担うほか、マルドゥ機体もこれを採用したマルドゥ・バリスタと称されるタイプが主流になった。特にTier1のサヒーリコンボへの抑止力となる点が評価されており、サヒーリコンボ自身にミラーマッチ対策として採用されることもある。
スタンダード(戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期)
禁止カードによりサヒーリコンボの退場しマルドゥ・バリスタは減ったものの、引き続き黒緑巻きつき蛇で採用されている。破滅の刻参入後は、無色シナジーを生かしてエルドラージ、エルドラージ・ランプに、能動的に死亡させやすい強力なクリーチャーとして王神の贈り物にも採用された。また、青系コントロールが序盤をしのぐ手段とフィニッシャーを兼ねて採用するケースも散見された。
スタンダード(カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期)
引き続き、黒緑巻きつき蛇の後継であるスゥルタイ・エネルギーで活躍し、プロツアー「イクサラン」でも活躍を見せた。
モダン
モダンではエルドラージ・トロンを大幅に強化した1枚。無色のカードとしては貴重な盤面干渉手段であり、マナ効率の悪さもウルザランドで補える。バジリスクの首輪/Basilisk Collarを装備して戦場を一掃する接死ティムコンボも可能。
また療治の侍臣/Vizier of Remediesと献身のドルイド/Devoted Druidによる無限コンボを搭載したデッキにおいて、無限マナを無限ダメージに変換する疑似X火力として使われることもある。一度無限コンボが成立すれば、1枚挿しでも薄暮見の徴募兵/Duskwatch Recruiterにより確実に手札に加えられる。
レガシー
レガシーでは食物連鎖において、クリーチャー呪文限定の無限マナを無限ダメージに変換するために使われる。以前までフィニッシャーを務めていた潮吹きの暴君/Tidespout Tyrantなどと比べ、コンボが成立していなくても単体で使いやすいのが強み。
ヴィンテージ
ヴィンテージでもMishra's Workshopを使った茶単デッキで活躍する。(→ワークショップ)