嘘か真か/Fact or Fiction
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他の山分けカードは「自分が2つの束に分け、対戦相手が束を選ぶ」のに対し、このカードだけは「対戦相手が2つの束に分け、自分が束を選ぶ」ため、「5枚の内で一番欲しいカードを手に入れる」「3枚以上のカードを手に入れる」のどちらか好きな方を満たすことができる。
山分けカードの中で唯一、最終的な選択権が自分にあるカードであり、しかも他の山分けカードと比較して使用率が段違いであったため、「相手に選択権のあるカードは弱い」ことの説得力を増す要因として、しばしば挙げられる。
当時のスタンダードでは多くの青デッキに使用され、また現在もエターナルでその強さをいかんなく発揮している。
- これ1枚分のカードをフルに使えば、サイカトグ/Psychatogは+6/+6以上の修整を得ることになるため、「青い樫の力」と呼ばれることも。
- 普通は大抵のインスタント呪文のように終了ステップで使用するべきだが、タイミングによって対戦相手がどう分けるかが変化することに注意したい。たとえば対戦相手のマストカウンターな呪文に対応してこちらが唱えると、公開されたカードの中のカウンター呪文の価値が大きく引き上がることになり、1:4に分けられる状況を作りやすくなる。その4枚を入手して、手札に残しているカウンター呪文で打ち消すなどというプレイングも上手くいけば可能。
ルール
「強力なドロー呪文」と言われがちだが、「カードを引く」というルール文章ではないため、厳密には「ドロー呪文」ではない。例えば地獄界の夢/Underworld Dreamsは誘発しない。
選ばれなかった方のカードはライブラリーから直接墓地に置かれる。そのため、例えばガイアの祝福/Gaea's Blessingの能力が誘発する。
その他
これを使った相手に5枚引かれてしまうことを俗に「Fact」と言う。Magic Online上の操作ミスによりインビテーショナルで起こったこともある。 (ただし、プレイングの一環として、5対0に分けることもあり得る。例えば、血の誓い/Blood Oathや突然の衝撃/Sudden Impactの威力を上げるためなど。→参考1、参考2)
- 「うそまこ」「ファクト」「FF」などの略称で呼ばれている。英語圏ではFoF(フォフ)などと呼ばれる。
- インベイジョンの他の山分けカードがレアの中、このカードだけは唯一アンコモン。Zvi Mowshowitzによる以下のコメントも踏まえれば、揃えてレアにするべきだっただろう。
- インベイジョンが発売される前、公開されたこのカードを見たZvi Mowshowitzは「このカードは強力すぎて、とても現実のものとは思えない。もし自分の目で確かめていなかったら、わたしは嘘だと言っていただろう。ほとんどすべてのデッキに入る、と言ってもいいくらい狂っている」と述べている。
- ジェイスvsチャンドラにMatt Cavottaによる新規イラストで再録された。描かれている人物はジェイス・ベレレン/Jace Belerenである。
2002年1月1日より、Type1(現ヴィンテージ)で制限カード、Type1.5で禁止カードに指定されるが、2004年9月20日よりType1.5から移行したレガシーでは禁止されず、2011年10月1日、ヴィンテージでも制限解除。
関連カード
- 真実か詐話か/Truth or Tale - 直接のリメイクだが使い勝手は大きく異なる。(時のらせん)
- ウスーンのスフィンクス/Sphinx of Uthuun - 嘘か真かをCIP能力として内蔵する。(基本セット2012)
- 思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought - [-2]の忠誠度能力で、公開枚数が3枚の小型版嘘か真かを内蔵する。(ラヴニカへの回帰)
- 蒸気占い/Steam Augury - 青赤のリメイク。束を分ける役割と選ぶ役割が逆転している。(テーロス)