シルムガル/Silumgar

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(登場)
1行: 1行:
'''シルムガル'''/''Silumgar''は[[タルキール覇王譚ブロック]]のキャラクター。[[カード]]としては[[運命再編]]の[[漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death]]が初出。
+
'''シルムガル'''/''Silumgar''は[[タルキール覇王譚ブロック]]初出のキャラクター。[[カード]]としては[[運命再編]]の[[漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death]]が初出。
  
 
==解説==
 
==解説==
33行: 33行:
  
 
帰還したシルムガルは壁を突き破って宮殿の中に入り、玉座を返すどころかそれを囲むように身体を丸め、眠りについた。シルムガルの酸の涎が、玉座の美しい装飾を溶かした。タシグルは怒りに震えていた――ダルガー要塞からの空の旅に対する怒りに、そして再び自分のものになったはずの玉座が汚されていることに対する怒りに。彼は今やシルムガルの側近となったシディーキに、シルムガルを起こすよう叫んだ。目を覚ましたシルムガルはシディーキによる龍詞/Draconicの通訳を介し、タシグルに伝えた。すまなかった、確かにお前は「最高の地位」を約束された者であったと。シディーキの明らかに楽しそうな態度に嫌な予感を覚えたタシグルは逃げ出そうとしたが、ただちにアンデッドの召使いに拘束され、鎖の繋がれた首輪をはめられた。鎖のもう一方の端はシルムガルの手に握られた。シルムガルはタシグルに保証した、これこそが「最高の地位」であると。
 
帰還したシルムガルは壁を突き破って宮殿の中に入り、玉座を返すどころかそれを囲むように身体を丸め、眠りについた。シルムガルの酸の涎が、玉座の美しい装飾を溶かした。タシグルは怒りに震えていた――ダルガー要塞からの空の旅に対する怒りに、そして再び自分のものになったはずの玉座が汚されていることに対する怒りに。彼は今やシルムガルの側近となったシディーキに、シルムガルを起こすよう叫んだ。目を覚ましたシルムガルはシディーキによる龍詞/Draconicの通訳を介し、タシグルに伝えた。すまなかった、確かにお前は「最高の地位」を約束された者であったと。シディーキの明らかに楽しそうな態度に嫌な予感を覚えたタシグルは逃げ出そうとしたが、ただちにアンデッドの召使いに拘束され、鎖の繋がれた首輪をはめられた。鎖のもう一方の端はシルムガルの手に握られた。シルムガルはタシグルに保証した、これこそが「最高の地位」であると。
 +
 +
===タルキール:龍嵐録===
 +
シルムガル氏族の人々は、龍王の気まぐれ一つで自分達の価値が左右されることに対し、不満と怒りを抱いていた。龍王は小さな反乱こそ簡単に鎮圧したものの、抵抗の根は確かに広がっていった。やがて反乱軍が[[スゥルタイ/The Sultai#更生の儀式/Rite of Renewal|シブシグ/Sibsig]]の力を借りて戦力を増強すると、ついにシルムガルも他の龍王と同様に敗北した。
  
 
==登場==
 
==登場==
51行: 54行:
 
;[[機械兵団の進軍]]
 
;[[機械兵団の進軍]]
 
:[[眼魔の仔/Oculus Whelp]]
 
:[[眼魔の仔/Oculus Whelp]]
 +
;[[タルキール:龍嵐録]]
 +
:[[キシュラ村/Kishla Village]]
 +
;[[アルケミー:タルキール]]
 +
:[[呪刃を引き上げし者/Runeblade Raiser]]
  
 
====[[絵|イラスト]]に登場====
 
====[[絵|イラスト]]に登場====
59行: 66行:
 
;タルキール龍紀伝
 
;タルキール龍紀伝
 
:禍々しい協定/Damnable Pact、[[カルシのサディスト/Qarsi Sadist]](像)、シルムガルの命令/Silumgar's Command、シルムガルの碑/Silumgar Monument(像)
 
:禍々しい協定/Damnable Pact、[[カルシのサディスト/Qarsi Sadist]](像)、シルムガルの命令/Silumgar's Command、シルムガルの碑/Silumgar Monument(像)
 +
;[[タルキール:龍嵐録統率者デッキ]]
 +
:[[戦争の犠牲/Casualties of War]]
  
 
===登場作品・登場記事===
 
===登場作品・登場記事===
77行: 86行:
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/poisoned-heart-2015-04-08 The Poisoned Heart]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0014601/ 毒入りの心臓](Uncharted Realms 2015年4月8日 [[Sam Stoddard]]著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/poisoned-heart-2015-04-08 The Poisoned Heart]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0014601/ 毒入りの心臓](Uncharted Realms 2015年4月8日 [[Sam Stoddard]]著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/its-time-talk-commander-2016-edition-2016-10-26 It's Time to Talk Commander (2016 Edition)!]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0017900/ 『統率者(2016年版)』の話をしよう](Magic Story [[2016年]]10月26日 Magic Creative Team著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/its-time-talk-commander-2016-edition-2016-10-26 It's Time to Talk Commander (2016 Edition)!]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0017900/ 『統率者(2016年版)』の話をしよう](Magic Story [[2016年]]10月26日 Magic Creative Team著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-to-tarkir-dragonstorm-part-2 Planeswalker's Guide to Tarkir: Dragonstorm, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038510/ プレインズウォーカーのための『タルキール:龍嵐録』案内 その2]([[Daily MTG]] [[2025年]]2月24日 [[Lauren Bond]], [[DK Billins]]著、カンとして)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/tarkir-dragonstorm-episode-1-stories-and-their-bones Tarkir: Dragonstorm | Episode 1: Stories and Their Bones]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/TDM/0038515/ 第1話 物語とその骨子]([[Magic Story]] 2025年3月3日 [[Cassandra Khaw]]著、名前のみ)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/tarkir-dragonstorm-sultai-betrayal Sultai: Betrayal]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/TDM/0038555/ サイドストーリー スゥルタイ:心変わりと裏切り]([[Magic Story]] 2025年3月7日 [[Marcus Terrell Smith]]、名前のみ)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/the-legends-of-tarkir-dragonstorm The Legends of Tarkir: Dragonstorms]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038592/ 『タルキール:龍嵐録』の伝説たち]([[Daily MTG]] 2025年4月2日 Lauren Bond, DK Billins著)
  
 
==脚注==
 
==脚注==

2025年4月30日 (水) 21:01時点における版

シルムガル/Silumgarタルキール覇王譚ブロック初出のキャラクター。カードとしては運命再編漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Deathが初出。

目次

解説

タルキール/Tarkirの強大な。雄。長く伸びた2対(4本)の牙が特徴(イラスト1イラスト2)。

1280年前

タルキールの5つの龍種のうちの1つを統べる龍。スゥルタイ群/The Sultai Broodが称える龍の「残忍/Ruthlessness」の相を体現する存在であり、彼らが唯一崇める龍である。

蒸し暑い密林やじめじめとした沼地に棲息するシルムガルと彼の種は、同じ地に居住するスゥルタイと対立している。彼らは氏族/Clanから宝物を略奪し、それを眺めては悦に入る。あえて彼らに立ち向かおうという者は皆、その腐食性の毒のブレスに等しく直面することになる。

現在(歴史改変後)

新たなタルキールの氏族、シルムガル氏族/The Silumgar clan龍王/Dragonlord

彼はマラング川要塞/The Marang River Fortressで配下の龍、魔道士、アンデッドの軍勢に囲まれて暮らしている。彼は下僕たちを焚き付けて争わせ、戦いそのものと、結果的に生じる死者でアンデッドの軍勢を強化することの両方を楽しんでいる。シルムガルの臣民の価値は彼の気まぐれに左右されやすく、寵愛を受けていた者がシルムガルの口の中へと「転落」するのもよくあることである。彼は数人の扇動者を根こそぎにするために組織全体を粛清することを躊躇わない。

シルムガルの最大の弱点は「退屈」である。心が残酷な企みに占められていないとき、彼は偏執的な状態に陥り、宿敵コラガン/Kolaghanに完全に敗北するという妄想に取り憑かれる。一度こうなった彼は、もはや誰の言葉にも耳を貸さなくなる。彼はこれまで、妄想の苦悶を爆発させて多くの従者を殺戮してきた。この事態を避けるため、臣民たちは残忍な祝祭や血みどろの儀式、その他何であれ彼の気を散らし、なだめ、喜ばせるものを発明し続けている。

経歴

タルキール覇王譚

サルカン・ヴォル/Sarkhan Volによる歴史改変前のタルキールでは、シルムガルはスゥルタイの若く残忍なカン/Khanに殺され、マラング川/The Marang River苔牙の滝/Molderfang Fallsに墜落した。

黄金牙の破滅/The Doom of the Golden Fang

ラクシャーサ/Rakshasaクーダル/Khudalナーガシディーキ/Shidiqiに見捨てられ凋落したスゥルタイのカン、タシグル/Tasigurは、もはや宮殿にいても龍の襲撃から逃れることはできなかった。彼はマラング川に出向き、シルムガルに貢ぎ物として翡翠の玉座を捧げた――シルムガルがこれで満足してくれることを願いながら。タシグルはシルムガルが自分に襲いかかってくるのを感じた。その圧倒的な存在の前に、彼は死を覚悟した。

カンの落日/Khanfall

サルカンがウギン/Uginの命を助けてから数年後、龍の大嵐/Dragon tempestsは激しさを増し、かつてないペースで新たな龍が生まれていた。氏族と龍のパワーバランスは崩れた。

ジェスカイ道/The Jeskai Wayのカン、シュー・ユン/Shu Yunはこの事態を受け、5氏族のカンによる頂上会談を主催した。彼の呼びかけに応じ、レイハン/Reyhanアリーシャ/Aleshaヤソヴァ/Yasova、そしてタシグルがダルガー要塞/Dirgur Strongholdに集まった。しかしその会談の最中に、龍の襲来を告げる鐘が鳴らされた。

東の空にシルムガルと、彼が率いる何十体もの龍の姿が見えた。シルムガルがこの地を訪れたことは過去一度もなかった。さらに北からオジュタイ/Ojutai率いる龍たちが現れた。オジュタイの群れは侵入者を追い払うかと思われたが、意外なことに彼らは合流し、ダルガー要塞へと向かってきた。龍は通常他の種の龍と共闘することはないが、カンを一網打尽にできるというなら話は別だ。タシグルはいつの間にかその場から姿を消していた――彼はシルムガルと取引を行い、一度明け渡した地位の返還を見返りに、彼にこの会談の情報を漏らしていたのだ。

アリーシャたちは龍と戦わざるを得なくなった。レイハンはシルムガルの手にかかって死んだ。アリーシャとヤソヴァが安全な塩路/The Salt Roadへ逃れると、それをもって戦いは終わりとなり、シルムガルの群れはオジュタイの群れに追い払われ、飛び去った。そのうちの1体は、その手にタシグルを掴んでいた。

帰還したシルムガルは壁を突き破って宮殿の中に入り、玉座を返すどころかそれを囲むように身体を丸め、眠りについた。シルムガルの酸の涎が、玉座の美しい装飾を溶かした。タシグルは怒りに震えていた――ダルガー要塞からの空の旅に対する怒りに、そして再び自分のものになったはずの玉座が汚されていることに対する怒りに。彼は今やシルムガルの側近となったシディーキに、シルムガルを起こすよう叫んだ。目を覚ましたシルムガルはシディーキによる龍詞/Draconicの通訳を介し、タシグルに伝えた。すまなかった、確かにお前は「最高の地位」を約束された者であったと。シディーキの明らかに楽しそうな態度に嫌な予感を覚えたタシグルは逃げ出そうとしたが、ただちにアンデッドの召使いに拘束され、鎖の繋がれた首輪をはめられた。鎖のもう一方の端はシルムガルの手に握られた。シルムガルはタシグルに保証した、これこそが「最高の地位」であると。

タルキール:龍嵐録

シルムガル氏族の人々は、龍王の気まぐれ一つで自分達の価値が左右されることに対し、不満と怒りを抱いていた。龍王は小さな反乱こそ簡単に鎮圧したものの、抵抗の根は確かに広がっていった。やがて反乱軍がシブシグ/Sibsigの力を借りて戦力を増強すると、ついにシルムガルも他の龍王と同様に敗北した。

登場

登場カード

カード名に登場

タルキール龍紀伝
シルムガルの魔術師/Silumgar Sorcererシルムガルの呪文喰い/Silumgar Spell-Eaterシルムガルの嘲笑/Silumgar's Scornシルムガルの手の者/Hand of Silumgarシルムガルの暗殺者/Silumgar Assassinシルムガルの解体者/Silumgar Butcherシルムガルの命令/Silumgar's Commandシルムガルの碑/Silumgar Monument
モダンホライゾン
シルムガルの腐肉あさり/Silumgar Scavenger

フレイバー・テキストに登場

運命再編
有毒ドラゴン/Noxious Dragon
タルキール龍紀伝
熟達した戦い/Battle Mastery忘れられた運命/Fate Forgotten宮殿の使い魔/Palace Familiar若年の識者/Youthful Scholar毒塗り/Coat with Venom禍々しい協定/Damnable Pact死の風/Death Wind墓所粛正/Gravepurge、シルムガルの手の者/Hand of Silumgar、精神腐敗/Mind Rotよろめくゴブリン/Shambling Goblinシブシグの氷砕き/Sibsig Icebreakers、シルムガルの解体者/Silumgar Butcher、ウクドのコブラ/Ukud Cobra究極の価格/Ultimate Price放浪する墓甲羅/Wandering Tombshell砂草原のゴミあさり/Sandsteppe Scavenger鱗王の監視/Sight of the Scalelords、龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar、無情な死牙/Ruthless Deathfang宝物庫の守衛/Custodian of the Trove、シルムガルの碑/Silumgar Monument
機械兵団の進軍
眼魔の仔/Oculus Whelp
タルキール:龍嵐録
キシュラ村/Kishla Village
アルケミー:タルキール
呪刃を引き上げし者/Runeblade Raiser

イラストに登場

タルキール覇王譚
時を越えた探索/Dig Through Time(過去の映像)[1]
運命再編
宮殿の包囲/Palace Siege
タルキール龍紀伝
禍々しい協定/Damnable Pact、カルシのサディスト/Qarsi Sadist(像)、シルムガルの命令/Silumgar's Command、シルムガルの碑/Silumgar Monument(像)
タルキール:龍嵐録統率者デッキ
戦争の犠牲/Casualties of War

登場作品・登場記事

現代(歴史改変前)
約1280年前
現代(歴史改変後)

脚注

  1. A Voice for VorthosDoug Beyerブログ)

参考

MOBILE