伝説の
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2023年6月21日 (水) 20:03時点における版
伝説の/Legendaryは、特殊タイプの1つ。
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 工匠(Artificer)
最高工匠卿、ウルザが戦場に出たとき、「このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき+1/+1の修整を受ける。」を持つ無色の0/0の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたがコントロールしているアンタップ状態のアーティファクト1つをタップする:(青)を加える。
(5):あなたのライブラリーを切り直し、その後一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
伝説のアーティファクト
(白)(青)(黒)(赤)(緑):パーマネント1つを対象とし、それを追放する。
レガシーの兵器がいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにレガシーの兵器を公開し、それをオーナーのライブラリーに加えて切り直す。
伝説のソーサリー
(伝説のソーサリーは、あなたが伝説のクリーチャーか伝説のプレインズウォーカーをコントロールしているときにのみ唱えられる。)
伝説でなく土地でもないパーマネントをすべて追放する。
ルール
「伝説の」を持つパーマネントはレジェンド・ルールの制約を受け、1人のプレイヤーは同じカード名のものを1つしかコントロールし続けることができない。このルールの詳細はレジェンド・ルールを参照。
「伝説の」を持つインスタントとソーサリーは、唱える上で制限がある。プレイヤーは伝説のクリーチャーか伝説のプレインズウォーカーをコントロールしていない限り、伝説のインスタントや伝説のソーサリーを唱えられない。このルールの詳細は伝説のソーサリーを参照。
解説
ストーリー上重要な人物や場所、歴史に残る大呪文などがカード化された場合、この特殊タイプを持つことが多い。単に「雰囲気」で伝説をつけただけで背景ストーリーには登場しない人物や、登場はするが本筋とは特に関係ない脇役程度の人物もいる(伝説のピット・ファイター/Pit Fighter Legends等)。またストーリーとは関係なく、ルールやゲーム・バランスとの兼ね合いでこの特殊タイプを与えられることもある(クラークの親指/Krark's Thumb、オパールのモックス/Mox Opal等)。特に伝説の土地はその傾向が強く、むしろストーリー的な理由で伝説となるケースの方が少ない。伝説の土地の項も参照。
伝説のカードはそうでないカードと比べ、少し強めの傾向がある。わかりやすい例で言えば、今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda(1マナ2/2バニラ)は、サバンナ・ライオン/Savannah Lions(1マナ2/1バニラ)と比べても明らかにコスト・パフォーマンスが高い。レジェンド・ルール自体がある程度ペナルティ能力として扱われている証左と言える。
とはいえ完全なデメリットではなく、実際には「ややデメリットの側面が強い」という程度。複数枚戦場に出す必要がないカードなら問題になりにくいからである。また、神河ブロックを中心にこの特殊タイプを参照、補助するカードも多い。(→「伝説の」でテキスト検索)
- プレインズウォーカー・カードは、それぞれが伝説のごとき存在であり、すべて「伝説の」の特殊タイプを持っている。
- イクサラン発売時のルール変更以前は、「伝説の」を持っていない代わりに、プレインズウォーカーの唯一性ルールの適用を受けていた。
- ドミナリア以降のカード枠において、プレインズウォーカーを除くすべての伝説のカードは通常のカードと視覚的に区別できるよう、カード名のボックスが装飾で囲まれている(カード画像)。
- かつてのレジェンド・ルールは「コントローラーを問わず戦場に1体しか存在し続けられない」というもので、「重要なものは2つ以上存在するわけがない」というフレイバーを重視していた。しかし、伝説性を利用した除去テクニック(対消滅)を好ましく思わなかったことや、デザイン空間を拡張することを理由に、現在のルールに変更されることになった[1]。
- 伝説のカードが強めといえるようになったのは、ホームランド以降。初めて伝説のカードが作られたレジェンドでは、コストの割にはお世辞にも強いとはいえないものばかり。どちらかというと一種の雰囲気付けに過ぎなかった。
- 長い間、基本セットにはこの特殊タイプを持つカードはほとんど収録されない傾向にあった。第10版で初めて伝説のパーマネントが再録され、話題となった。また、基本セット2013では再録でない新規の伝説のクリーチャーや、その名前を冠する呪文などが登場した。時代が下った現代ではこの慣例も取り払われており、基本セットであっても伝説のカードは全く珍しいものではなくなっている。
- かつての基本セットは「背景ストーリーを重視しない」「複雑なルールのものをあえて収録せず、シンプルにまとめる」という方針があったためと考えられる。また、基本セット2010以降は(当時は伝説でなかった)プレインズウォーカーが収録されており、そちらに「ストーリーおよび複雑なルール」の枠を取られたという側面もある。現在は基本セットでもストーリーが描かれているほか、レジェンド・ルールが初心者プレイヤーでも容易に把握できる内容に改定されたこともあり、続々と基本セット出身の伝説のカードが作られている。
- 伝説のカードはそれが表すもののストーリー上の重要性・希少性を反映して、長らくレア以上の稀少度でのみ作られてきた(レアが存在しない古いエキスパンションにおいても、最も高い稀少度で実質レアに相当するアンコモン1に割り当てられている)。伝説のカードをテーマとした神河ブロックやドミナリア、プレインズウォーカーをテーマとした灯争大戦において多数のアンコモンの伝説のカードが収録されたのを経て、現在ではアンコモンの伝説のカードを落葉樹システムとして使用していく動きがある。[2]
- Mark Rosewaterは、プレイヤーはストーリーでの魅力的なキャラクターや統率者戦のために伝説のカードを欲する一方、この特殊タイプにおけるルールがカードのデザインにおいてキャラクター性とゲームプレイの二者択一を強制し、またセットに多く加えることを制限しているとして、マジックの根本的部分をどれか1つ変えられるなら伝説からレジェンド・ルールを取り除きたいとたびたび主張している[3][4]。
- 特殊タイプとしての訳語は「伝説の」であるが、日本語版カードにおいて能力などがこの特殊タイプを参照する場合には「伝説のである」ではなく「伝説である」と表記される。
「伝説の」に関連するカード
- プロテクション(伝説のクリーチャー)を持つカードにサーボ・タヴォーク/Tsabo Tavocが存在する。
- 伝説の土地渡りを持つカードにLivonya Siloneと最後に訪れしもの、亜楡身/Ayumi, the Last Visitorが存在する。
- 不同の力線/Leyline of Singularityや世界の源獣/Genju of the Realmなどの能力で、「伝説の」を持たせることができる。
- 「伝説の」を失わせる継続的効果を持ったカードはモダンホライゾン2時点で前駆軟泥、エーヴ/Aeve, Progenitor Ooze1枚のみ。
- 山崎兄弟/Brothers Yamazakiは特定の条件下でレジェンド・ルールを無視する。
- 鏡の画廊/Mirror Galleryや千の顔の逆嶋/Sakashima of a Thousand Faces、鏡の箱/Mirror Boxは、レジェンド・ルールを無効にする。ただし「伝説の」を失うわけではない。
- 狡猾な漂流者、ジェイス/Jace, Cunning Castawayや多勢の兜/Helm of the Hostなどは「伝説の」ではないコピーを生成する。
- 灯の分身/Spark Doubleなどは「伝説の」ではないコピーになれる。
- 残響方程式/Echoing Equationはクリーチャーを「伝説の」ではないことを除いて別のクリーチャー1体のコピーにする。
脚注
- ↑ Legendary Rule Change/「レジェンド・ルール」の変更(Making Magic 2013年5月23日 Sam Stoddard著)
- ↑ Hi Mark. I hope you are having a great start to...(Blogatog 2020年1月6日)
- ↑ Starting Over/やり直し(Making Magic 2015年1月26日 Mark Rosewater著)
- ↑ Essay What You Will/その意図をエッセイに(Making Magic 2018年2月5日 Mark Rosewater著)
参考
- 特殊タイプ「伝説の」で検索
- 伝説のカード
- 伝説のパーマネント
- 伝説のアーティファクト
- 伝説のアーティファクト・クリーチャー
- 伝説のクリーチャー
- 伝説のエンチャント
- 伝説の土地
- 伝説のソーサリー
- 伝説のインスタント
- レジェンド(廃語)
- レジェンド・ルール
- 歴史的
- From the Vault:Legends
- ルーリング