新枠
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:[[カードの部分#文章欄の下にある情報群|文章欄の下部]]により多くのコレクター情報が記載されるようになった。従来までの[[コレクター番号]]、著作権表記、[[アーティスト]]名に加え、以下の情報が記載される。 | :[[カードの部分#文章欄の下にある情報群|文章欄の下部]]により多くのコレクター情報が記載されるようになった。従来までの[[コレクター番号]]、著作権表記、[[アーティスト]]名に加え、以下の情報が記載される。 | ||
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**そういった理由もあってか、基本セット2015以降に印刷された[[銀枠]]カードは、コレクター情報の一帯だけ黒枠が残されている({{Gatherer|id=479401|カード画像}})。 | **そういった理由もあってか、基本セット2015以降に印刷された[[銀枠]]カードは、コレクター情報の一帯だけ黒枠が残されている({{Gatherer|id=479401|カード画像}})。 | ||
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*あくまで通称なので、今後のさらなる変更については考慮されていない。 | *あくまで通称なので、今後のさらなる変更については考慮されていない。 |
2021年11月28日 (日) 19:27時点における版
新枠(New Card Frame)とは、第8版発売にあたり一新された、カード枠のデザインの通称。スカージまで使用されていた枠デザインを「旧枠のカード」、第8版以降の枠デザインのカードを「新枠のカード」と呼ぶ。
目次 |
第8版~コンスピラシーのカード枠
第8版の発売に伴い、スカージまで使用されていたカード枠が一新された。時のらせんのタイムシフトカードなど一部を除き、コンスピラシーまでこの枠が使用された。
旧枠からの主な変更点は以下のとおり。
- ボックスの新設と文字色の変更
- カード名とマナ・コストの行、タイプ行、及びP/Tがボックス内に書かれるようになった。該当箇所の文字の色も白から黒となり、従来と比べて見やすくなっている(参考:旧枠の《センギアの吸血鬼》/新枠の《センギアの吸血鬼》)。
- ピンラインの新設
- イラストや文章欄に沿って色を表すピンラインが設けられた。特に多色カードの色を視覚的に区別しやすくなっている(参考:旧枠の《ヤヴィマヤの火》/新枠の《ヤヴィマヤの火》)。
- 背景および文章欄のデザインの変更
- 背景デザインがそれぞれすべて変更された(白/青/黒/赤/緑/多色/アーティファクト/土地)。特にアーティファクトの背景色は、従来の「茶」から「銀」に一新され話題となった。
- 新枠に移行して久しい現在でも「○茶単」といった言い方は便宜的に残っており、「○銀単」といった言い方はほとんどされていない。
- 変更後しばらくの間は、白のカードと見分けがつきにくい色調であったが、フィフス・ドーン以降はより暗い色味の銀色となり、金属の質感を表す模様を強調することで改善が図られている。詳細はアーティファクト#その他を参照。
- 文章欄のデザインも、従来はその色らしさを表す模様(青の波紋やアーティファクトの万華鏡模様など)が多少なりとも施されていたが、新枠ではいずれも無地に近いものになっている。
- イラスト面積の拡大
- 従来と比べ、やや横に広くなっている。
- その他
- フレイバー・テキストの話者(出典)の記載が、旧枠までの右詰めから左詰めに変更された(参考:旧枠の《天使の壁》/新枠の《天使の壁》)。なお、日本語版においては変更されておらず、これ以降も右詰めで表記されている。
- 第8版からフィフス・ドーンまでは文章欄のマナ・シンボルがモノカラーで印刷されている。
- 従来は白く縁取りされていたエキスパンション・シンボルがコモンを除き黒の縁取りに変更された(ドミナリアやバトルボンドのように、シンボルのデザインの観点からコモンでも白の縁取りをしない例もある)。
基本セット2015以降のカード枠
基本セット2015発売に伴い、再びカード枠の変更が行われた[1]。より機能性を向上させるための変更であり、第8版以降のカード枠をベースに細部が変更された(参考:基本セット2014の《シヴ山のドラゴン》/基本セット2015の《シヴ山のドラゴン》)。
コンスピラシーまでのカード枠からの主な変更点は以下のとおり。
- フォントの変更
- カード名とタイプ行、P/Tに使われていたフォントが変更され、それまで使われていた「Matrix Bold」に変わり新フォント「Beleren(名称はジェイス・ベレレン/Jace Belerenより)」が採用された。日本語版ではカード名とタイプ行にはモトヤアポロが使われている。
- ホログラムの追加
- からくり・カードを除くすべてのレアと神話レアのカード、および一部のプロモーション・カード(FNMプロモなど)や特殊なカード(Unstableの基本土地など)には、文章欄のすぐ下に楕円のホログラムが付けられる。高レアリティのカードに箔をつけるとともに偽造への対策を兼ねている。
- ホログラムの形状が楕円形でないものもある(参考:真円/逆三角形)。
- Gathererや公式サイトのカードイメージギャラリーでは、本来ホログラムのないカードにホログラムが表示されている、ホログラムが欠落している、ホログラムが正しく表示されていないといったことがしばしばあるが、これらは画像データの不備と思われ、(エラーカードなどでない限り)実物は正しく印刷されている。
- 各種コレクター情報
- 文章欄の下部により多くのコレクター情報が記載されるようになった。従来までのコレクター番号、著作権表記、アーティスト名に加え、以下の情報が記載される。
- また、各種プレミアム・カードはそれが情報でも区別できるように、収録カードセット情報と言語情報の間の「・」が「★」になっている。
- 外枠のサイズの減少
- カードの外枠(黒枠の部分)の幅がおよそ1ミリほど狭まった。
ドミナリア以降のカード枠
- カード名のボックスの装飾
- 特殊タイプ「伝説の」を持つ、プレインズウォーカーでない各カードは、カード名が印刷されるボックスが装飾で囲まれるようになった。伝説のカードを参照する際、視覚的に判別しやすくなっている(参考:従来の《ピア・ナラーとキラン・ナラー》/新枠の《ピア・ナラーとキラン・ナラー》)。
- 罫線の追加
- ルール文章とフレイバー・テキストを明確に区切るための罫線が追加された。ポータル系セットで使われたアイデアだが、それらより目立たないシンプルなものになっている(参考:従来の《エルフの神秘家》/新枠の《エルフの神秘家》)。
その他
文字やイラストの拡大、及びアーティファクトの銀色枠はWotC社の当初からの悲願であったらしく(後者は印刷技術やコストの問題で折り合いがつかなかった)、新枠への変更はその悲願の実現と言える。ただ、特に当時の古参プレイヤーの間では賛否両論だったようで、新枠への変更を知ったプレイヤーの中には「新枠のカードは買わない」と宣言する者さえ居たという。
- 枠はゲームの機能には影響しない。そのフォーマットで使用可能なカード名のカードならば、スタンダードやパイオニアで旧枠のカードを使ってもよい。
- 次元の混乱および未来予知のタイムシフトのカードには、旧枠と新枠のどちらでもない独自の枠が使用されているが、これらも第8版後には通例「新枠」と呼ばれることがあった。そちらの詳細はタイムシフトの項を参照のこと。なお、再録の際には通常の新枠で印刷されている。
- Masterpiece Seriesやショーケース・フレームなど、旧枠でも新枠でもタイムシフト枠でもない、独特の枠やレイアウトが使用されているカード群も存在する。詳細は枠#その他を参照。
- コレクター情報は、認識ソフトが機械的に読み取ってカードを識別することで封入エラーの防止にも活用されているとのこと。
脚注
- ↑ From the Director's Chair: 2013/ディレクターズ・チェアより:2013年版 (Feature Article 2014年1月6日 Aaron Forsythe著)
- ↑ Dominaria Frame, Template, and Rules Changes/『ドミナリア』におけるカード枠、テンプレート、ルールの変更 (News 2018年3月21日 Aaron Forsythe著)
参考
- Make No Mistake(Making Magic 2003年11月10日 Mark Rosewater著)
- モダン
- 用語集