白
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白が表すものとして、宗教、軍隊、法、法廷、政治、統治、共同体、名誉、騎士道、自己犠牲、協力、光、純粋、慈善、戦略、組織などがある。 | 白が表すものとして、宗教、軍隊、法、法廷、政治、統治、共同体、名誉、騎士道、自己犠牲、協力、光、純粋、慈善、戦略、組織などがある。 | ||
− | 優秀な[[クリーチャー]]とそれを補佐する[[コンバット・トリック]] | + | 優秀な[[クリーチャー]]とそれを補佐する[[コンバット・トリック]][[カード]]、単体全体ともに豊富な[[除去]]と[[ライフ]][[回復]]手段によって、[[アグロ]]、[[ミッドレンジ]]、[[コントロール (デッキ)|コントロール]]のどのスピードの[[デッキ]]にも対応する。 |
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− | :[[サバンナ・ライオン/Savannah Lions|1マナ2/1]] | + | :[[サバンナ・ライオン/Savannah Lions|1マナ2/1]]を代表とする、優秀な[[小型クリーチャー]]群を擁する。得意な[[キーワード能力]]は[[飛行]]、[[先制攻撃]]、[[二段攻撃]]、[[破壊不能]]、[[絆魂]]、[[警戒]]。[[常磐木]]ではなくなったが[[プロテクション]]も1番手。[[パワー]]よりも[[タフネス]]が高いクリーチャーが圧倒的に多く、クリーチャー1体あたりの生存率は比較的高い。[[クリーチャー・タイプ]]は、[[種族]]では人間、[[鳥]]([[エイヴン/Aven|エイヴン]])、[[猫]]([[レオニン/Leonin|レオニン]])、[[象]]([[ロクソドン/Loxodon|ロクソドン]])、[[天使]]、[[執政官]]など、[[職業]]では[[兵士]]、[[騎士]]、[[クレリック]]など。[[大型クリーチャー]]の性能は他の色に比べて控えめな傾向が強いが、各種能力により[[サイズ]]以上の力を発揮する大型クリーチャーもいる。 |
:集団の色であることから、クリーチャー・[[トークン]]の[[生成]]を得意とする。特に1/1のトークンを2体以上生成するのは定番([[急報/Raise the Alarm]])また、一時的、永続的な[[全体強化]]に長けており、トークン生成と合わせることで量・質ともに相手を上回ることができる([[鼓舞する突撃/Inspired Charge]]、[[清浄の名誉/Honor of the Pure]])。 | :集団の色であることから、クリーチャー・[[トークン]]の[[生成]]を得意とする。特に1/1のトークンを2体以上生成するのは定番([[急報/Raise the Alarm]])また、一時的、永続的な[[全体強化]]に長けており、トークン生成と合わせることで量・質ともに相手を上回ることができる([[鼓舞する突撃/Inspired Charge]]、[[清浄の名誉/Honor of the Pure]])。 | ||
− | : | + | :クリーチャーの[[単体除去]]に関しては、黒と違い一方的に殺害するようなことはできない。好戦的な相手への迎撃=[[戦闘]]に参加したクリーチャーを狙う([[絶妙なタイミング/Impeccable Timing]]、[[叱責/Rebuke]]など)、何らかの代価を渡す([[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]や[[流刑への道/Path to Exile]]など)、平等の強制=[[パワー]]や[[タフネス]]の大きなクリーチャーを狙う([[大物潰し/Smite the Monstrous]])、一時的な拘留([[払拭の光/Banishing Light]]、[[光明の縛め/Luminous Bonds]]、[[タッパー]])などが多い。一方で「平等な」クリーチャー[[全体除去]]は得意技であり、定期的に収録される定番である([[審判の日/Day of Judgment]])。 |
:奇跡による復活として、[[リアニメイト]]を行うことができる。ただし、黒と違い小型クリーチャーに限定されることが多い。 | :奇跡による復活として、[[リアニメイト]]を行うことができる。ただし、黒と違い小型クリーチャーに限定されることが多い。 | ||
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− | :文明、画一的な装備という側面から、アーティファクトの存在を尊重する。特に[[装備品]] | + | :文明、画一的な装備という側面から、アーティファクトの存在を尊重する。特に[[装備品]]との[[シナジー]]が白の特徴である。[[墓地]]からの回収、除去も比較的得意。 |
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:[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している土地の数が相手より少ない場合などに限り、条件付きのサーチができる([[税収/Tithe]]、[[白蘭の騎士/Knight of the White Orchid]])。また、土地を守るカードも散見される。 | :[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]している土地の数が相手より少ない場合などに限り、条件付きのサーチができる([[税収/Tithe]]、[[白蘭の騎士/Knight of the White Orchid]])。また、土地を守るカードも散見される。 | ||
− | + | 利他主義を信念とするところから、[[パーマネント]]・タイプを問わず、自分のコントロールするパーマネントを[[明滅]]・[[バウンス]]することで「救出」する役割も持つ。 | |
癒しも白の役割であり、[[ライフ]]の[[回復]]や[[ダメージ]]の[[軽減]]は最も得意。 | 癒しも白の役割であり、[[ライフ]]の[[回復]]や[[ダメージ]]の[[軽減]]は最も得意。 | ||
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*[[攻撃]]や[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]の禁止・制限([[平和な心/Pacifism]]、[[亡霊の牢獄/Ghostly Prison]]) | *[[攻撃]]や[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]の禁止・制限([[平和な心/Pacifism]]、[[亡霊の牢獄/Ghostly Prison]]) | ||
*[[呪文]]を[[唱える]]ことや[[起動型能力]]の[[起動]]の禁止・コスト増加([[沈黙/Silence]]、[[石のような静寂/Stony Silence]]、[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]) | *[[呪文]]を[[唱える]]ことや[[起動型能力]]の[[起動]]の禁止・コスト増加([[沈黙/Silence]]、[[石のような静寂/Stony Silence]]、[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]) | ||
− | * | + | *相手のパーマネントを[[タップイン]]させる([[宿命/Kismet]]、[[異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar]]) |
平等の色であり、積極的に[[アドバンテージ]]を得るのは苦手。 | 平等の色であり、積極的に[[アドバンテージ]]を得るのは苦手。 |
2019年3月24日 (日) 11:25時点における版
白/Whiteは、マジック:ザ・ギャザリングにおける色の1つ。
色の特徴
防御と軍勢の色であり、平地からマナを引き出し人間や天使を召喚する。青と緑を友好色とし、黒と赤を対抗色とする。略号はW。
白が表すものとして、宗教、軍隊、法、法廷、政治、統治、共同体、名誉、騎士道、自己犠牲、協力、光、純粋、慈善、戦略、組織などがある。
優秀なクリーチャーとそれを補佐するコンバット・トリックカード、単体全体ともに豊富な除去とライフ回復手段によって、アグロ、ミッドレンジ、コントロールのどのスピードのデッキにも対応する。
色の役割
- クリーチャー
- 1マナ2/1を代表とする、優秀な小型クリーチャー群を擁する。得意なキーワード能力は飛行、先制攻撃、二段攻撃、破壊不能、絆魂、警戒。常磐木ではなくなったがプロテクションも1番手。パワーよりもタフネスが高いクリーチャーが圧倒的に多く、クリーチャー1体あたりの生存率は比較的高い。クリーチャー・タイプは、種族では人間、鳥(エイヴン)、猫(レオニン)、象(ロクソドン)、天使、執政官など、職業では兵士、騎士、クレリックなど。大型クリーチャーの性能は他の色に比べて控えめな傾向が強いが、各種能力によりサイズ以上の力を発揮する大型クリーチャーもいる。
- 集団の色であることから、クリーチャー・トークンの生成を得意とする。特に1/1のトークンを2体以上生成するのは定番(急報/Raise the Alarm)また、一時的、永続的な全体強化に長けており、トークン生成と合わせることで量・質ともに相手を上回ることができる(鼓舞する突撃/Inspired Charge、清浄の名誉/Honor of the Pure)。
- クリーチャーの単体除去に関しては、黒と違い一方的に殺害するようなことはできない。好戦的な相手への迎撃=戦闘に参加したクリーチャーを狙う(絶妙なタイミング/Impeccable Timing、叱責/Rebukeなど)、何らかの代価を渡す(剣を鍬に/Swords to Plowsharesや流刑への道/Path to Exileなど)、平等の強制=パワーやタフネスの大きなクリーチャーを狙う(大物潰し/Smite the Monstrous)、一時的な拘留(払拭の光/Banishing Light、光明の縛め/Luminous Bonds、タッパー)などが多い。一方で「平等な」クリーチャー全体除去は得意技であり、定期的に収録される定番である(審判の日/Day of Judgment)。
- 奇跡による復活として、リアニメイトを行うことができる。ただし、黒と違い小型クリーチャーに限定されることが多い。
- エンチャント
- 信仰や法律を扱う白は、エンチャントのエキスパートである。サーチ、回収、リアニメイト、参照したりと様々なシナジーがあり、白だけでほとんどのことができる。逆にエンチャントを除去することに関しても一流で、白は「エンチャントの色」と呼ばれており、対抗色の赤と黒がエンチャントの対応を苦手とすることとは対照的である。
- プレインズウォーカー
- 協力や集団戦を得意とする白は、サーチや忠誠度の増加など、プレインズウォーカーの直接的な支援ができる色である。
- 土地
- コントロールしている土地の数が相手より少ない場合などに限り、条件付きのサーチができる(税収/Tithe、白蘭の騎士/Knight of the White Orchid)。また、土地を守るカードも散見される。
利他主義を信念とするところから、パーマネント・タイプを問わず、自分のコントロールするパーマネントを明滅・バウンスすることで「救出」する役割も持つ。
癒しも白の役割であり、ライフの回復やダメージの軽減は最も得意。
法と政治の色であり、相手の行動を制限・禁止する効果を得意とする。
- 攻撃やブロックの禁止・制限(平和な心/Pacifism、亡霊の牢獄/Ghostly Prison)
- 呪文を唱えることや起動型能力の起動の禁止・コスト増加(沈黙/Silence、石のような静寂/Stony Silence、スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben)
- 相手のパーマネントをタップインさせる(宿命/Kismet、異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar)
平等の色であり、積極的にアドバンテージを得るのは苦手。
- クリーチャー除去に関して、全体除去は得意でも相手だけ除去できるものはなく、単体除去も前述のような制限がかかっている。
- まとまった枚数のドローができない。一応、キャントリップは認められており、小型クリーチャーや装備品といった得意分野とかかわる場合には複数回のキャントリップという形でドローすることができる[1](岩屋の装備役/Stone Haven Outfitter、往時の主教/Bygone Bishop)。
- ライフゲインは得意だがライフロスはできない。そのためライフ操作で勝利を狙うには特殊なカード(忍耐の試練/Test of Enduranceなど)が必要になる。
- 一時的、永続的を問わずマナ加速ができない。
色の役割の変更
- かつてハルマゲドン/Armageddonを有し、土地の全体除去といえば白というイメージであったが、第7版でハルマゲドンの代わりに燎原の火/Wildfireが収録され色の役割として赤へと移っていった。その後は土地破壊というシステム自体が衰退し、パーマネント大量破壊系カードも土地は除外されるようになっていった。
- 第8版で解呪/Disenchantの代わりに帰化/Naturalizeが収録され、アーティファクト/エンチャント汎用破壊の1番手の座を緑に奪われたが、依然として優秀な汎用除去持ちである。
- 第8版以降、「ゲームのルールに制限を科す効果は白」と規定され、弱者の石/Meekstone→厳密なる執行/Crackdownや秘儀の研究室/Arcane Laboratory→法の定め/Rule of Lawなど互換品が作られ、古い方のカードは基本セットから外されたりしている[2]。
- アンタップ制限を有していたが、ゼンディカーのコーの鉤の達人/Kor Hookmaster以降は青に譲ったのか登場していない。
- 破壊不能(破壊されない)が常盤木入りするにあたり、白が一種色となった。再生とプロテクションが常盤木から落ちると白の代表的な除去耐性としてさらに使用頻度が増えた。
その他
- マジックの色とは関係ないが、第9版以前のほとんどの基本セットや構築済みギフトボックスなどのカードの外枠は白色である。→白枠
- 実際に色として表現される場合、純白ではなく象牙色が用いられることが多い。
参考
- The Great White Way(Making Magic 2003年2月3日 Mark Rosewater著)
- 偉大なる白の業 〜白は「善い」色か?〜(Braingeyser、上の記事の和訳)
- The Past and Future of White (2003年2月7日 色の役割の変化について 和訳 Braingeyser)
- Peace, Love and Understanding(Making Magic 2008年10月6日 Mark Rosewater著 バントウィーク記事)
- The Great White Way Revisited/再び大いなる白の道を(Making Magic 2015年7月13日 Mark Rosewater著 米村薫訳)
- ↑ 暗き影 その1(Latest Developments 2016年3月28日 Sam Stoddard著)
- ↑ *Card of the Day - June, 2005(28日の記事)/←の記事の邦訳(Abominable Empire)
色 | |||||||||
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単色 | 白 - 青 - 黒 - 赤 - 緑 | ||||||||
多色 (金) |
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アン・ゲーム専用 | ピンク - 金 - 目の色 | ||||||||
色の関係 | 色の組み合わせ - 友好色 - 対抗色 - カラーパイ - 色の役割 | ||||||||
関連項目 | 無色 - 有色 - 単色カード - 多色カード - 色指標 - 固有色 - デッキカラー |