ラッキーチャーム
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#*俗称の由来は、[[Beth Moursund]]によると、ラッキーチャーム印のシリアルに入ってる着色マシュマロかららしい([[ホビージャパン]]刊行 マジック:ザ・ギャザリング 公式プレイングガイドより抜粋)。 | #*俗称の由来は、[[Beth Moursund]]によると、ラッキーチャーム印のシリアルに入ってる着色マシュマロかららしい([[ホビージャパン]]刊行 マジック:ザ・ギャザリング 公式プレイングガイドより抜粋)。 | ||
#特定の[[誘発条件]]を満たすことでライフを得られるアーティファクトの俗称。1のサイクルに由来する。 | #特定の[[誘発条件]]を満たすことでライフを得られるアーティファクトの俗称。1のサイクルに由来する。 | ||
− | #[[ボロスの反攻者/Boros Reckoner]]と[[絆魂]]・[[破壊不能]]を与えるカード([[アゾリウスの魔除け/Azorius Charm]]+[[ボロスの魔除け/Boros Charm]]など)の組み合わせによる[[無限ライフ]][[コンボ]] | + | #[[ボロスの反攻者/Boros Reckoner]]と[[絆魂]]・[[破壊不能]]を与えるカード([[アゾリウスの魔除け/Azorius Charm]]+[[ボロスの魔除け/Boros Charm]]など)の組み合わせによる[[無限ライフ]][[コンボ]]<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/top-decks/unbowed-unbent-unbroken-2013-02-21 Unbowed, Unbent, Unbroken](Top Decks 2013年2月21日)</ref>。詳細は[[ボロスの反攻者/Boros Reckoner]]を参照。 |
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ライフ[[回復]]を過大評価しがちな初心者はこれらのカードを好む傾向にある。しかし、勝利に直結するわけではなく、回復量も些細であることから、[[トーナメント]]向けのカードとは言えず、初心者を卒業したプレイヤーからは忌避される。[[アンコモン]]の枠を5枚も占めていたことも忌避される要因となっていた。 | ライフ[[回復]]を過大評価しがちな初心者はこれらのカードを好む傾向にある。しかし、勝利に直結するわけではなく、回復量も些細であることから、[[トーナメント]]向けのカードとは言えず、初心者を卒業したプレイヤーからは忌避される。[[アンコモン]]の枠を5枚も占めていたことも忌避される要因となっていた。 | ||
− | [[Mark Rosewater]] | + | [[Mark Rosewater]]はこれらのカードを「マジックを続けてもらうために初心者を興奮させるカード」、「初心者に『マジックで勝つためには受動的より積極的になる必要がある』ことを教えるカード」と評している<ref name="MM1">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/lets-start-very-beginning-2003-07-14 Let's Start at the Very Beginning](Making Magic 2003年7月14日)</ref>。 |
*[[第6版]]で現在の[[誘発型能力]]に変更される前は、1点のライフを得る[[起動型能力]]であり、「誰かが(色)の呪文を[[かけるのに成功したとき]]にしか使えず、1つの呪文について1回しか使えない」という制限がついていた。 | *[[第6版]]で現在の[[誘発型能力]]に変更される前は、1点のライフを得る[[起動型能力]]であり、「誰かが(色)の呪文を[[かけるのに成功したとき]]にしか使えず、1つの呪文について1回しか使えない」という制限がついていた。 | ||
− | *トーナメントではまず使われないカードと評されるが、[[鉄の星/Iron Star]]と[[森の宝球/Wooden Sphere]]に関しては、初期の[[世界選手権]] | + | *トーナメントではまず使われないカードと評されるが、[[鉄の星/Iron Star]]と[[森の宝球/Wooden Sphere]]に関しては、初期の[[世界選手権]]でトップ8のデッキに採用された実績がある<ref name="MM1" />。 |
===主なバリエーション===<!--同期の魂の網を「亜種」と書くのは違和感があるので、「バリエーション」と表記しています。--> | ===主なバリエーション===<!--同期の魂の網を「亜種」と書くのは違和感があるので、「バリエーション」と表記しています。--> | ||
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*[[Urza's Chalice]] - アーティファクト呪文を唱えたことに対して誘発する。([[アンティキティー]]) | *[[Urza's Chalice]] - アーティファクト呪文を唱えたことに対して誘発する。([[アンティキティー]]) | ||
*[[Tablet of Epityr]] - アーティファクトが戦場から墓地に置かれたことに対して誘発する。(アンティキティー) | *[[Tablet of Epityr]] - アーティファクトが戦場から墓地に置かれたことに対して誘発する。(アンティキティー) | ||
− | *[[宝飾の首飾り/Jeweled Torque]] - | + | *[[宝飾の首飾り/Jeweled Torque]] - 誘発する色を選択できる。各種コストと回復量が2倍になっている。([[メルカディアン・マスクス]]) |
==ダークスティールのラッキーチャーム・サイクル== | ==ダークスティールのラッキーチャーム・サイクル== | ||
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オリジナルと比べて[[テンポ]]面で大幅に強化され、現実的に得られるライフも増えた。そのため、デッキの構成によって[[コンボ]]補助のように使われたり、色対策として[[サイドボード]]に入ることもある。 | オリジナルと比べて[[テンポ]]面で大幅に強化され、現実的に得られるライフも増えた。そのため、デッキの構成によって[[コンボ]]補助のように使われたり、色対策として[[サイドボード]]に入ることもある。 | ||
− | *ダークスティールより前に収録しようと検討していたが、セットのテーマと関係のない5枚サイクルが入る余地がなく、なかなか収録することができなかった。アーティファクトがテーマの[[ミラディン]]でも枠の関係で収録できず、ダークスティールでも「色を扱うカードは[[ミラディン・ブロック]]として良くない」という理由で[[デベロップ・チーム|リード・デベロッパー]]の[[Henry Stern]] | + | *ダークスティールより前に収録しようと検討していたが、セットのテーマと関係のない5枚サイクルが入る余地がなく、なかなか収録することができなかった。アーティファクトがテーマの[[ミラディン]]でも枠の関係で収録できず、ダークスティールでも「色を扱うカードは[[ミラディン・ブロック]]として良くない」という理由で[[デベロップ・チーム|リード・デベロッパー]]の[[Henry Stern]]に取り除かれようとしていた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/what-do-you-know-part-ii-2007-12-10 What Do You Know, Part II](Making Magic 2007年12月10日)</ref>。 |
*[[第9版]]や[[第10版]]の、対応する色の[[テーマデッキ]]に1枚ずつ入っている。 | *[[第9版]]や[[第10版]]の、対応する色の[[テーマデッキ]]に1枚ずつ入っている。 | ||
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*[[屑鉄の山/Scrapheap]] - アーティファクトや[[エンチャント]]が戦場から墓地に置かれたことに対して誘発する。3マナ。([[ウルザズ・サーガ]]) | *[[屑鉄の山/Scrapheap]] - アーティファクトや[[エンチャント]]が戦場から墓地に置かれたことに対して誘発する。3マナ。([[ウルザズ・サーガ]]) | ||
− | *[[極楽の羽飾り/Paradise Plume]] - | + | *[[極楽の羽飾り/Paradise Plume]] - 誘発する色を選択でき、選択した[[色マナ]]を生み出すこともできる。4マナ。([[時のらせん]]) |
− | *[[ゴーレムの心臓/Golem's Heart]] - | + | *[[ゴーレムの心臓/Golem's Heart]] - アーティファクト呪文を唱えることで誘発する。2マナ。([[ミラディンの傷跡]]) |
− | *[[ギルドのタブレット/Tablet of the Guilds]] - | + | *[[ギルドのタブレット/Tablet of the Guilds]] - 自身の呪文でしか誘発しないが、色を2色選べる。2マナ。([[ラヴニカへの回帰]]) |
− | *[[プリズムの指輪/Prism Ring]] - | + | *[[プリズムの指輪/Prism Ring]] - 自身の呪文でしか誘発しないが、色を1色選べる。1マナ。([[マジック・オリジン]]) |
+ | *[[金剛牝馬/Diamond Mare]] - プリズムの指輪の能力を持った[[アーティファクト・クリーチャー]]。2マナ。([[基本セット2019]]) | ||
==基本セット2014の大魔術師の杖サイクル== | ==基本セット2014の大魔術師の杖サイクル== | ||
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対応する色の呪文を唱えるだけでなく、その色に対応した[[基本土地タイプ]]の[[土地]]が[[戦場に出る]]ことでも[[誘発]]する。ただし、いずれも自身が唱えるか自身の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]下で戦場に出たものでしか誘発しない。この性質から、過去のラッキーチャームとは違い、[[色対策カード]]としては利用できない。 | 対応する色の呪文を唱えるだけでなく、その色に対応した[[基本土地タイプ]]の[[土地]]が[[戦場に出る]]ことでも[[誘発]]する。ただし、いずれも自身が唱えるか自身の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]下で戦場に出たものでしか誘発しない。この性質から、過去のラッキーチャームとは違い、[[色対策カード]]としては利用できない。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[[用語集]] | *[[用語集]] |
2018年7月25日 (水) 10:54時点における版
ラッキーチャーム(Lucky Charm)は、
- リミテッド・エディションから存在する「特定の色の呪文が唱えられるたびに(1)を支払えば1点のライフを得られる」アーティファクトのサイクルの俗称。
- 俗称の由来は、Beth Moursundによると、ラッキーチャーム印のシリアルに入ってる着色マシュマロかららしい(ホビージャパン刊行 マジック:ザ・ギャザリング 公式プレイングガイドより抜粋)。
- 特定の誘発条件を満たすことでライフを得られるアーティファクトの俗称。1のサイクルに由来する。
- ボロスの反攻者/Boros Reckonerと絆魂・破壊不能を与えるカード(アゾリウスの魔除け/Azorius Charm+ボロスの魔除け/Boros Charmなど)の組み合わせによる無限ライフコンボ[1]。詳細はボロスの反攻者/Boros Reckonerを参照。
本頁では主に1および2について解説する。
目次 |
リミテッド・エディションのラッキーチャーム・サイクル
オリジナルのラッキーチャームは以下の5枚からなるサイクルである。
マジック最初期から存在しており、リミテッド・エディションから第8版までのすべての基本セットに収録された。第9版以降は後述のダークスティールのサイクルに取って代わられている。
ライフ回復を過大評価しがちな初心者はこれらのカードを好む傾向にある。しかし、勝利に直結するわけではなく、回復量も些細であることから、トーナメント向けのカードとは言えず、初心者を卒業したプレイヤーからは忌避される。アンコモンの枠を5枚も占めていたことも忌避される要因となっていた。
Mark Rosewaterはこれらのカードを「マジックを続けてもらうために初心者を興奮させるカード」、「初心者に『マジックで勝つためには受動的より積極的になる必要がある』ことを教えるカード」と評している[2]。
- 第6版で現在の誘発型能力に変更される前は、1点のライフを得る起動型能力であり、「誰かが(色)の呪文をかけるのに成功したときにしか使えず、1つの呪文について1回しか使えない」という制限がついていた。
- トーナメントではまず使われないカードと評されるが、鉄の星/Iron Starと森の宝球/Wooden Sphereに関しては、初期の世界選手権でトップ8のデッキに採用された実績がある[2]。
主なバリエーション
特筆のない限り、マナ・コストが(1)のアーティファクトで、(1)を支払い1点のライフを得る効果である。
- 魂の網/Soul Net - クリーチャーの死亡に対して誘発する。(リミテッド・エディション)
- Urza's Chalice - アーティファクト呪文を唱えたことに対して誘発する。(アンティキティー)
- Tablet of Epityr - アーティファクトが戦場から墓地に置かれたことに対して誘発する。(アンティキティー)
- 宝飾の首飾り/Jeweled Torque - 誘発する色を選択できる。各種コストと回復量が2倍になっている。(メルカディアン・マスクス)
ダークスティールのラッキーチャーム・サイクル
ダークスティールのラッキーチャームは以下の5枚からなるサイクルである。
- 天使の羽根/Angel's Feather
- クラーケンの目/Kraken's Eye
- 悪魔の角/Demon's Horn
- ドラゴンの爪/Dragon's Claw
- ワームの歯/Wurm's Tooth
ラッキーチャームのリメイク版として作られた、ライフを得るのにマナが不要になった亜種である。マナが不要になった分、マナ・コストは(2)に増えた。第9版にオリジナルのラッキーチャームと入れ替わる形で収録され、基本セット2012までのすべての基本セットに収録された。基本セット2013ではラッキーチャームとは別のシャンダラーの指輪サイクルに取って代わられている。
オリジナルと比べてテンポ面で大幅に強化され、現実的に得られるライフも増えた。そのため、デッキの構成によってコンボ補助のように使われたり、色対策としてサイドボードに入ることもある。
- ダークスティールより前に収録しようと検討していたが、セットのテーマと関係のない5枚サイクルが入る余地がなく、なかなか収録することができなかった。アーティファクトがテーマのミラディンでも枠の関係で収録できず、ダークスティールでも「色を扱うカードはミラディン・ブロックとして良くない」という理由でリード・デベロッパーのHenry Sternに取り除かれようとしていた[3]。
- 第9版や第10版の、対応する色のテーマデッキに1枚ずつ入っている。
主なバリエーション
- 屑鉄の山/Scrapheap - アーティファクトやエンチャントが戦場から墓地に置かれたことに対して誘発する。3マナ。(ウルザズ・サーガ)
- 極楽の羽飾り/Paradise Plume - 誘発する色を選択でき、選択した色マナを生み出すこともできる。4マナ。(時のらせん)
- ゴーレムの心臓/Golem's Heart - アーティファクト呪文を唱えることで誘発する。2マナ。(ミラディンの傷跡)
- ギルドのタブレット/Tablet of the Guilds - 自身の呪文でしか誘発しないが、色を2色選べる。2マナ。(ラヴニカへの回帰)
- プリズムの指輪/Prism Ring - 自身の呪文でしか誘発しないが、色を1色選べる。1マナ。(マジック・オリジン)
- 金剛牝馬/Diamond Mare - プリズムの指輪の能力を持ったアーティファクト・クリーチャー。2マナ。(基本セット2019)
基本セット2014の大魔術師の杖サイクル
基本セット2014版ラッキーチャームにあたる大魔術師の杖は以下の5枚からなるサイクルである。
- 太陽の大魔術師の杖/Staff of the Sun Magus
- 精神の大魔術師の杖/Staff of the Mind Magus
- 死の大魔術師の杖/Staff of the Death Magus
- 炎の大魔術師の杖/Staff of the Flame Magus
- 野生の大魔術師の杖/Staff of the Wild Magus
対応する色の呪文を唱えるだけでなく、その色に対応した基本土地タイプの土地が戦場に出ることでも誘発する。ただし、いずれも自身が唱えるか自身のコントロール下で戦場に出たものでしか誘発しない。この性質から、過去のラッキーチャームとは違い、色対策カードとしては利用できない。
脚注
- ↑ Unbowed, Unbent, Unbroken(Top Decks 2013年2月21日)
- ↑ 2.0 2.1 Let's Start at the Very Beginning(Making Magic 2003年7月14日)
- ↑ What Do You Know, Part II(Making Magic 2007年12月10日)