呪禁バント

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しかし、呪禁クリーチャーに強化オーラを[[つける]]と互いの長所が互いの短所をカバーし合うため、[[単体除去]]で対処されない安定性と、高い打撃力を両立した強力なクロックを作り出すことができる。これを基本戦略に据えた[[デッキ]]が呪禁バントである。
 
しかし、呪禁クリーチャーに強化オーラを[[つける]]と互いの長所が互いの短所をカバーし合うため、[[単体除去]]で対処されない安定性と、高い打撃力を両立した強力なクロックを作り出すことができる。これを基本戦略に据えた[[デッキ]]が呪禁バントである。
 
クリーチャーの[[攻撃]]によって[[ライフ]]を攻めるという点では紛うことなき[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]なのだが、2種類の[[カード]]を揃えることで大きな相乗効果を生み出すという点では[[コンボデッキ]]にも似た性質を持つ(実際、公式記事[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/207 Ah Yes. Very Standard.]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/003700/ まさしくスタンダードだ]における[[アーキタイプ]]論では、このデッキをコンボに分類している)。[[引く|引き]]が噛み合った時の高いクロックの質を大きな強みとする一方で、呪禁クリーチャーか強化手段のどちらかしか引けないと極端に動きが弱くなるという、一種の[[事故]]のリスクを抱えている。
 
  
 
==イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期==
 
==イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期==

2014年11月8日 (土) 18:16時点における版

呪禁バント(Bant Hexproof)は、呪禁クリーチャー単体強化を中心とする緑白青ビートダウンデッキイニストラード参入後の各フォーマットに存在する。

目次

概要

呪禁を持つ聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft不可視の忍び寄り/Invisible StalkerP/Tが低く、前者はブロッカーで止められやすいことが、後者はクロックとしての線が細いことが運用上のネックとなる。また、強化オーラクリーチャー除去によってアドバンテージを失いやすいことが大きな弱点とされる。

しかし、呪禁クリーチャーに強化オーラをつけると互いの長所が互いの短所をカバーし合うため、単体除去で対処されない安定性と、高い打撃力を両立した強力なクロックを作り出すことができる。これを基本戦略に据えたデッキが呪禁バントである。

イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期

ラヴニカへの回帰オーラ特化戦略の核となる天上の鎧/Ethereal Armorが登場したことで成立。バント・オーラ(Bant Auras)とも呼ばれる。



呪禁を持つ不可視の忍び寄り/Invisible Stalker聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftに天上の鎧や怨恨/Rancor幽体の飛行/Spectral Flightなどの強化オーラをつけ対戦相手殴り倒すのが基本戦略。

ローテーション直後は比較的マイナーなデッキタイプであったが、グランプリアトランティックシティ13をワンツーフィニッシュしたことでその実力が知れ渡ることとなり、メタの一角として定着。そのひと月後にギルド門侵犯が参入し、オルゾヴァの贈り物/Gift of Orzhova繁殖池/Breeding Poolを獲得したことで大きく強化された。この時期は二段攻撃を持つ(付与する)剣術の名手/Fencing Ace銀刃の聖騎士/Silverblade Paladinブロッカーとしても優秀な絡み根の霊/Strangleroot Geistロクソドンの強打者/Loxodon Smiterなどが追加のクリーチャーとして用いられることが多かった。

ドラゴンの迷路からは強力なオーラであるひるまぬ勇気/Unflinching Courageや、苦手な布告全体除去の対策となる復活の声/Voice of Resurgenceを獲得。さらに基本セット2014からは林間隠れの斥候/Gladecover Scout鬼斬の聖騎士/Fiendslayer Paladinを獲得した。

サンプルレシピ(初期型)

Bant-Aura [1]
土地 (23)
3 魂の洞窟/Cavern of Souls
4 森/Forest
1 氷河の城砦/Glacial Fortress
4 神聖なる泉/Hallowed Fountain
4 内陸の湾港/Hinterland Harbor
1 島/Island
2 陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove
4 寺院の庭/Temple Garden
クリーチャー (15)
4 アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim
4 聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
4 不可視の忍び寄り/Invisible Stalker
3 銀刃の聖騎士/Silverblade Paladin
呪文 (22)
4 豊かな成長/Abundant Growth
4 天上の鎧/Ethereal Armor
2 高まる残虐性/Increasing Savagery
4 怨恨/Rancor
4 セレズニアの魔除け/Selesnya Charm
4 幽体の飛行/Spectral Flight
サイドボード (15)
1 天使の監視者/Angelic Overseer
2 戦慄の感覚/Feeling of Dread
2 ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter
3 近野の巡礼者/Nearheath Pilgrim
1 否認/Negate
2 金輪際/Nevermore
3 安らかなる眠り/Rest in Peace
1 根生まれの防衛/Rootborn Defenses


  • 初期のタイプ。

サンプルレシピ(基本セット2014後)

Bant Hexproof [2]
土地 (22)
4 繁殖池/Breeding Pool
1 魂の洞窟/Cavern of Souls
3 氷河の城砦/Glacial Fortress
4 神聖なる泉/Hallowed Fountain
2 内陸の湾港/Hinterland Harbor
4 陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove
4 寺院の庭/Temple Garden
クリーチャー (18)
3 アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim
3 鬼斬の聖騎士/Fiendslayer Paladin
4 聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
4 林間隠れの斥候/Gladecover Scout
4 不可視の忍び寄り/Invisible Stalker
呪文 (20)
4 天上の鎧/Ethereal Armor
4 怨恨/Rancor
3 シミックの魔除け/Simic Charm
4 幽体の飛行/Spectral Flight
4 ひるまぬ勇気/Unflinching Courage
1 群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride
サイドボード (15)
2 天界のほとばしり/Celestial Flare
1 拘留の宝球/Detention Sphere
2 戦慄の感覚/Feeling of Dread
2 濃霧/Fog
3 繕いの接触/Mending Touch
2 否認/Negate
2 天啓の光/Ray of Revelation
1 呪文裂き/Spell Rupture


  • 基本セット2014参入後のタイプ。

イニストラード・ブロック構築

単体強化を軸とした緑青タッチデッキが存在する。魂の洞窟/Cavern of Soulsの存在から一種の部族デッキとしての側面があり、プロツアー「アヴァシンの帰還」の公式カバレージ(参考/参考)ではスピリットSpirits)やGeistsと表記された。



聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft不可視の忍び寄り/Invisible Stalkerといった除去耐性持ちのクリーチャー幽体の飛行/Spectral Flight高まる残虐性/Increasing Savagery強化し、対処の難しいクロックを作り出す。

環境初期は決してメジャーな戦略ではなかったが、アヴァシンの帰還から高い爆発力を持つウルフィーの銀心/Wolfir Silverheartと、聖トラフトの霊・絡み根の霊/Strangleroot Geistの自然な両立を可能とする魂の洞窟を獲得したことで、メタに食い込めるまでになった。プロツアー「アヴァシンの帰還」ではTeam StarCityGames.comのメンバー数名がこれを持ち込み、準優勝を含む大きな成果を上げている。

サンプルレシピ

GUw Geists [3]
土地 (24)
4 魂の洞窟/Cavern of Souls
4 進化する未開地/Evolving Wilds
9 森/Forest
4 内陸の湾港/Hinterland Harbor
2 島/Island
1 平地/Plains
クリーチャー (22)
4 アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim
3 地下牢の霊/Dungeon Geists
4 聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
4 不可視の忍び寄り/Invisible Stalker
3 絡み根の霊/Strangleroot Geist
4 ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart
呪文 (14)
3 豊かな成長/Abundant Growth
4 高まる残虐性/Increasing Savagery
3 静かな旅立ち/Silent Departure
4 幽体の飛行/Spectral Flight
サイドボード (15)
3 雲散霧消/Dissipate
2 情け知らずのガラク/Garruk Relentless
4 解放の樹/Tree of Redemption
2 アンデッドの錬金術師/Undead Alchemist
1 魔女封じの宝珠/Witchbane Orb
3 ウルフィーの報復者/Wolfir Avenger


  • Jon Finkelもこれと75枚同じデッキを用いてTop8に入賞している。

モダン

モダンでは数は多くないが、稲妻/Lightning Bolt流刑への道/Path to Exileなどの単体除去が多いメタゲームの盲点を突くべく、呪禁クリーチャーを中心としたデッキが組まれることがある。



マナ・クリーチャーから聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftトロールの苦行者/Troll Ascetic最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll展開し、遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant天使の運命/Angelic Destiny強化して攻める。

崇拝/Worship挿し全体除去エンチャント除去を持たないデッキを完封する戦略が取られることも多い。

参考

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