聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
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2023年8月3日 (木) 16:48時点における版
伝説のクリーチャー — スピリット(Spirit) クレリック(Cleric)
呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
聖トラフトの霊が攻撃するたび、タップ状態で攻撃している、飛行を持つ白の4/4の天使(Angel)クリーチャー・トークンを1体生成する。戦闘終了時に、そのトークンを追放する。
伝説のスピリット。攻撃時には一時的に天使・クリーチャー・トークンを喚び出し、共に攻撃する。
3マナにして6点クロック、さらに本体は呪禁持ちでトークンは攻撃のたびに出し直されるため単体除去も効きづらい、非常にアグレッシブなクリーチャー。天使はともかく本体は回避能力もなくP/Tも控えめなので戦闘で討ち取られやすくはあるものの、適当なクリーチャーと相討ちした上で4点ダメージを残せれば、前のめりなデッキでは決して悪い働きではない。
呪禁とあいまってオーラや装備品との相性も良く、回避能力を付与してやれば抜群の働きを見せてくれる。スタンダードでは天使の運命/Angelic Destinyによって、自身も天使になって10点クロックを刻む光景も見られた。
参入直後からさまざまなデッキで活躍している。特に顕著なのは各種フォーマットの白青のクロック・パーミッションで、3マナながらもはやフィニッシャー級。スタンダードでももちろんカードパワーは折り紙つきで、人間ウィニーに人間でないにもかかわらずわざわざ色を増やしてまで採用されるほど。マナバーン2013にて、八十岡翔太に「なんで印刷されちゃったんだか全然分からない、禁止されるべき」とまで言わしめたトップレアの一角である。
青白コントロールでのアグレッシブ・サイドボーディング要員としても優秀(→青白奇跡コントロール)。
- ナカティルの戦群れ/Nacatl War-Prideと違い、トークンが追放されるのは戦闘終了ステップ時である。
- 当時のレジェンド・ルールでは伝説のクリーチャーは対消滅するルールであり、それゆえにコピーカードで対消滅させるのが有効な対策となっていた。幻影の像/Phantasmal Imageやファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorphは、この使用法により評価を上げたカードである。
- 2014年のワールド・マジック・カップ予選参加者に新規イラスト版のプロモーション・カードが配布された(参考(Internet Archive) )。
- デュエルデッキ:正しき者vs堕ちし者に新規イラストで収録された。プレミアム・カード仕様になっており、正しき者デッキの顔という扱いである。
ルール
- 攻撃している状態で戦場に出るクリーチャーに関するルールは「攻撃している状態で戦場に出る」を参照。
- 聖トラフトの霊と天使トークンは別々に攻撃できる。対戦相手とプレインズウォーカーとを二手に分かれて攻撃してもいいし、多人数戦ならばまったく別のプレイヤーをそれぞれ攻撃してもよい。バトルに対しても同様。
- 倍増の季節/Doubling Seasonやジェトミアの情婦、ジニー・フェイ/Jinnie Fay, Jetmir's Secondなどで生成されるトークンの数や内容を置換した場合、その置換されたトークンも攻撃している状態で戦場に出て、戦闘終了ステップの開始時に追放される。
- 天使トークンに鏡編み/Mirrorweaveなどを使い、他のクリーチャーを天使トークンにしたとしても、追放されるのはオリジナルの天使トークンのみ。「そのトークンを追放する」のは、天使トークンが持つ能力ではなく、聖トラフトの霊の誘発型能力によって生成される遅延誘発型能力によるため。
関連カード
- 聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
- 聖トラフトとレム・カロラス/Saint Traft and Rem Karolus
ストーリー
トラフト/Traftは悪魔との戦いを専門とするアヴァシン教会/The Church of Avacynの聖職者。死後も霊/Geistとなり、天使とともに悪魔と戦い続けている。
詳細はトラフト/Traftを参照。
参考
- The Saint, the Geist, and the Angel(Internet Archive)/聖者、幽霊、そして天使(Daily MTG、Savor the Flavor、文:Doug Beyer、訳:若月繭子)
- 霊/Geist(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:イニストラード - 神話レア
- カード個別評価:ダブルマスターズ - 神話レア
- カード個別評価:イニストラードを覆う影リマスター - 神話レア(「過去の影」)