クローン/Clone
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*コピーによって得た[[戦場に出た]]とき[[誘発]]する能力も機能する。他のカードの同様の誘発型能力が誘発するかも、コピーによって得た特性を参照する。 | *コピーによって得た[[戦場に出た]]とき[[誘発]]する能力も機能する。他のカードの同様の誘発型能力が誘発するかも、コピーによって得た特性を参照する。 | ||
*コピーによって得た[[死亡誘発]]能力、戦場を離れたときの誘発型能力も機能する({{CR|603.10a}})。[[領域変更誘発]]も参照。他のカードの同様の誘発型能力が誘発するかも、クローンではなくコピーによって得ていた特性を参照する。それら誘発型能力がクローンの特性を参照するなら、それは戦場を離れる直前の[[最後の情報]]を参照する。それらの能力が領域を移動した後のカードに何かを行うなら、墓地のクローンに対してそれを行うことになる。 | *コピーによって得た[[死亡誘発]]能力、戦場を離れたときの誘発型能力も機能する({{CR|603.10a}})。[[領域変更誘発]]も参照。他のカードの同様の誘発型能力が誘発するかも、クローンではなくコピーによって得ていた特性を参照する。それら誘発型能力がクローンの特性を参照するなら、それは戦場を離れる直前の[[最後の情報]]を参照する。それらの能力が領域を移動した後のカードに何かを行うなら、墓地のクローンに対してそれを行うことになる。 | ||
− | **例:[[ | + | **例:[[火刃の突撃者/Fireblade Charger]]をコピーしたクローンが死亡したなら、ダメージを与える能力が参照するパワーは墓地に置かれたクローンではなく戦場でコピーであったときのパワーである。また、その[[ダメージの発生源]]の[[色]]は[[青]]ではなく[[赤]]となる。 |
− | ** | + | **例:[[頑強]]を持つクリーチャーをコピーしたクローンが死亡したなら、[[頑強]]はクローンを[[-1/-1カウンター]]を置いた状態で戦場に戻す。その際、クローンは残忍なレッドキャップではなく、新たに戦場のいずれかのクリーチャーのコピーとして、1/-1カウンターが置かれた状態で戦場に戻ることになる。 |
**「(自身のカード名)がいずれかの[[領域]]から~~」と書かれた能力はCR.603.10aの範疇外。例えば[[引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn]]をコピーしたクローンが死亡したとき、墓地を[[ライブラリー]]に加えて[[切り直す]]能力は[[誘発]]しない({{CR|603.6c}})。 | **「(自身のカード名)がいずれかの[[領域]]から~~」と書かれた能力はCR.603.10aの範疇外。例えば[[引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn]]をコピーしたクローンが死亡したとき、墓地を[[ライブラリー]]に加えて[[切り直す]]能力は[[誘発]]しない({{CR|603.6c}})。 | ||
*[[あなた|自分]]が[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]する[[伝説のクリーチャー]]をコピーした場合、同名の[[伝説のパーマネント]]を2体コントロールしていることなり、[[レジェンド・ルール]]が適用される。 | *[[あなた|自分]]が[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]する[[伝説のクリーチャー]]をコピーした場合、同名の[[伝説のパーマネント]]を2体コントロールしていることなり、[[レジェンド・ルール]]が適用される。 |
2021年12月27日 (月) 16:36時点における版
戦場の好きなクリーチャーのコピーとして戦場に出るクリーチャー。
対戦相手の一番強いクリーチャーをコピーして戦力にしたり、稀有な能力を持った自陣のクリーチャーをコピーして5枚目として利用したりと、様々な使い方ができる。
- 昔は多くのルール上の問題点があったが、コピーに関するルールが整備された現在では問題なく処理できる。
ルール
- コピーするクリーチャーを選ぶのは、戦場に出る直前である。唱えるときではないし、戦場に出た後でもない。
- 対象を選ぶわけではないので、プロテクションや呪禁など能力の対象にならないクリーチャーも選べる。
- コピーするクリーチャーを選んでからそのコピーとして戦場に出るまでは一続きであり、間に割り込むタイミングや手段はない。コピーすると指定したクリーチャーを対応して除去するなどで立ち消えさせる、というようなことはできない。コピーされたくないクリーチャーを事前に戦場から排除しておくことはできるが、コピーそのものを妨害するようなことはできない。
- クローンと同時に戦場に出るクリーチャーは選べない。
- 唱える以外の方法で戦場に出る際にも、コピーするクリーチャーを選ぶ。例えば明滅させて、戦場に出し直してコピーするクリーチャーを変更するプレイングがある。
- コピー可能な値のみをコピーする。
- コピーによって得た「戦場に出る際、~~する」「~~の状態で戦場に出る」「~~として戦場に出る」などの常在型能力は機能する。コピーした結果適用される置換効果が増えるのなら、それも適用される。
- コピーによって得た戦場に出たとき誘発する能力も機能する。他のカードの同様の誘発型能力が誘発するかも、コピーによって得た特性を参照する。
- コピーによって得た死亡誘発能力、戦場を離れたときの誘発型能力も機能する(CR:603.10a)。領域変更誘発も参照。他のカードの同様の誘発型能力が誘発するかも、クローンではなくコピーによって得ていた特性を参照する。それら誘発型能力がクローンの特性を参照するなら、それは戦場を離れる直前の最後の情報を参照する。それらの能力が領域を移動した後のカードに何かを行うなら、墓地のクローンに対してそれを行うことになる。
- 例:火刃の突撃者/Fireblade Chargerをコピーしたクローンが死亡したなら、ダメージを与える能力が参照するパワーは墓地に置かれたクローンではなく戦場でコピーであったときのパワーである。また、そのダメージの発生源の色は青ではなく赤となる。
- 例:頑強を持つクリーチャーをコピーしたクローンが死亡したなら、頑強はクローンを-1/-1カウンターを置いた状態で戦場に戻す。その際、クローンは残忍なレッドキャップではなく、新たに戦場のいずれかのクリーチャーのコピーとして、1/-1カウンターが置かれた状態で戦場に戻ることになる。
- 「(自身のカード名)がいずれかの領域から~~」と書かれた能力はCR.603.10aの範疇外。例えば引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornをコピーしたクローンが死亡したとき、墓地をライブラリーに加えて切り直す能力は誘発しない(CR:603.6c)。
- 自分がコントロールする伝説のクリーチャーをコピーした場合、同名の伝説のパーマネントを2体コントロールしていることなり、レジェンド・ルールが適用される。
- なにもコピーしないことを選んでもよい。そうした場合、本来の特性で戦場に出て、0/0なので全体強化でも無い限り状況起因処理で墓地に置かれることになる。
- クローンを戦場に出す効果がクローンに対して何かを行う場合、それはコピーになっても変わらずに適用される。例えば騙し討ち/Sneak Attackによって戦場に出したなら、それは速攻を得て、次の終了ステップの開始時に生け贄に捧げられる。過去耕しのネフィリム/Yore-Tiller Nephilimによって戦場に出したなら攻撃している状態で戦場に出るし、墓場からの復活/Rise from the Graveによって戦場に出したなら、それはコピーした特性に加えて黒のゾンビである。
関連カード
戦場に出る際に他のオブジェクトのコピーになるカード。トークンを出したり戦場のパーマネントをコピーにするカードはコピーカードの項目を参照。
クリーチャーをコピーする亜種
- Vesuvan Doppelganger - アップキープ毎にコピー対象を選択し直すことができる。(リミテッド・エディション)
- 騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor - カード名と伝説性を保持したままコピーし、加えて自身をバウンスする能力を得る。(神河救済)
- ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter - 表向きになるか戦場に出た際にコピーする。変異と裏向きになれる能力を持つ。(時のらせん)
- 影武者/Body Double - 墓地にあるクリーチャー・カードをコピーする。(次元の混乱)
- ジュワーの多相の戦士/Jwari Shapeshifter - 同盟者・クリーチャーをコピーする。(ワールドウェイク)
- 水銀のガルガンチュアン/Quicksilver Gargantuan - 7/7であることを除いてコピーする。(ミラディンの傷跡)
- ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph - アーティファクトもコピーできる。戦場に出た際に、アーティファクトであることを加えてコピーする。(新たなるファイレクシア)
- 擬態の原形質/The Mimeoplasm - 緑青黒の多色カード。墓地のクリーチャーカードを2枚追放し、一方のパワー分の+1/+1カウンターを置いて、もう一方のコピーとして戦場に出る。(統率者)
- 幻影の像/Phantasmal Image - 対象になった時に生け贄に捧げる能力とイリュージョンのクリーチャー・タイプを加えてコピーする。(基本セット2012)
- 邪悪な双子/Evil Twin - 青黒の多色カード。同じカード名のクリーチャーを破壊する起動型能力を加えてコピーする。(イニストラード)
- 逆嶋の学徒/Sakashima's Student - 忍者のクリーチャー・タイプを加えてコピーする。忍術を持つ。(プレインチェイス2012)
- 前駆ミミック/Progenitor Mimic - 青緑の多色カード。「アップキープ毎に、そのクリーチャーのコピーであるトークンを出す」誘発型能力を加えてコピーする。(ドラゴンの迷路)
- ダクの複製/Dack's Duplicate - 青赤の多色カード。速攻と廃位を加えてコピーする。(コンスピラシー)
- 気紛れな詐称者/Mercurial Pretender - コピー先は自分のコントロールするクリーチャー限定。自身をバウンスする能力を加えてコピーする。(基本セット2015)
- 鏡像/Mirror Image - コピー先は自分のコントロールするクリーチャー限定。(基本セット2019)
- 灯の分身/Spark Double - コピー先は自分のコントロールするクリーチャーかプレインズウォーカー限定。前者の場合+1/+1カウンターを1個置いた状態で、後者の場合忠誠カウンターを1個追加で置いた状態で、そしてどちらの場合も伝説ではない状態でコピーする。(灯争大戦)
- 玻璃池のミミック/Glasspool Mimic - コピー先は自分のコントロールするクリーチャー限定。多相の戦士とならず者を加えてコピーする。第2面が土地であるモードを持つ両面カード。鏡像の上位互換。(ゼンディカーの夜明け)
- 千の顔の逆嶋/Sakashima of a Thousand Faces - コピー先は自分のコントロールするクリーチャー限定。あなたの各パーマネントはレジェンド・ルールを無視する。共闘。(統率者レジェンズ)
- 霜のモーリット/Moritte of the Frost - コピー先は自分のコントロールするパーマネント限定。伝説と氷雪を加え、さらにクリーチャーなら+1/+1カウンターと多相も与える。(カルドハイム)
- 賢いなりすまし/Clever Impersonator - 土地でないパーマネントをコピーする。(タルキール覇王譚)
- 巨体原形質/Gigantoplasm - P/T変更能力を加えてコピーする。クローンの上位互換。(統率者2015)
- もう一人の自分/Altered Ego - 青緑の多色カード。打ち消されず、X個の+1/+1カウンターが置かれた状態でコピーする。(イニストラードを覆う影)
- 替え玉/Stunt Double - 瞬速を持つ上位互換。(コンスピラシー:王位争奪)
- 逆嶋の手下/Sakashima's Protege - 瞬速と続唱を持つ上、パーマネント全般をコピーできるが、このターン戦場に出たパーマネントしかコピーできない。(統率者レジェンズ)
- 多面相の侍臣/Vizier of Many Faces - 不朽を持つ。不朽で出たトークンも不朽と同じように特性が変化する。(アモンケット)
- 変幻の襲撃者/Protean Raider - 青赤の多色カード。強襲を達成しているときのみコピーする。そのため2/2のP/Tを持つ。(イクサランの相克)
- なりすましの壁/Wall of Stolen Identity - 防衛が付いた状態でコピーしてしまうが、これをコントロールしている限りコピー元はタップされアンタップ制限がかけられる。(統率者2019)
- 鏡の間のミミック/Mirrorhall Mimic - スピリットである事を除いてコピーする。降霊(3)(青)(青)を持ち、第2面は追われる足跡/Followed Footsteps。(イニストラード:真紅の契り)
クリーチャー以外をコピーする亜種
- Copy Artifact - アーティファクトをコピーするエンチャント。(リミテッド・エディション)
- 彫り込み鋼/Sculpting Steel - アーティファクトをコピーするアーティファクト。(ミラディン)
- エンチャント複製/Copy Enchantment - エンチャントをコピーするエンチャント。(ラヴニカ:ギルドの都)
- ヴェズーヴァ/Vesuva - 土地をコピーする土地。(時のらせん)
- 創意工夫の傑作/Masterwork of Ingenuity - 装備品をコピーするアーティファクト。(統率者2014)
- 鏡細工/Mirrormade - アーティファクトかエンチャントをコピーするエンチャント。(エルドレインの王権)
その他
- かつては再録禁止カードであったが、2002年7月19日に再録禁止リストから除外された。直後のオンスロートで再録されている。
- かつてはクローン/Cloneというカード名と同名のクリーチャー・タイプを持っていたが、第9版再録に際し多相の戦士へと変更された(クリーチャー・タイプのクローンは廃止)。
- 中国語版のカード名は「仿生妖」(生き物に化ける生物)と意訳となっている。本来の意味の「clone」は音訳で「克隆」と書く。