デスクラウド
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2013年7月1日 (月) 00:27時点における版
デスクラウド(Death Cloud)は、死の雲/Death Cloudを使用したデッキの総称。
目次 |
概要
基本的戦略は、アドバンテージを生み出すカードを多用して対戦相手より多くのリソースを展開し、自分のリソースが残る程度に死の雲/Death Cloudを唱え、残ったリソースか早いリカバリーによって勝利することである。もちろん、そのまま死の雲/Death Cloudや夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Starのライフロスで勝利することも多い。
黒単色デッキのほか、緑・赤・青などをタッチしたさまざまなバリエーションがあるが、アドバンテージを取るためにほぼすべてのタイプで真面目な身代わり/Solemn Simulacrumが使用される。
ミラディン・ブロック+神河ブロック期
神河物語で桜族の長老/Sakura-Tribe Elderと木霊の手の内/Kodama's Reachという強力な土地サーチが登場したため、これらで純粋に土地の数を増やしてアドバンテージを取る黒緑タイプが主流になった。
強力なフィニッシャーとなる夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Starや、頭蓋の摘出/Cranial Extractionなどのパワーカードが追加されたのも大きい。緑を採用したことで親和対策のアーティファクト破壊も使いやすくなった。
特に、ミラディン・ブロックの中期から神河ブロック初期に隆盛を誇ったが、土地をより多く並べる緑コントロールや、手札破壊、パーミッションなどのデスクラウドにとって苦手なデッキタイプが頭角をあらわすにつれて、トーナメントの主流から外れ、第8版から第9版への移行に伴い、対ウルザトロンの切り札のすき込み/Plow Underを失い姿を消した。いかな有力デッキであっても環境次第でその命運を左右されるということだろう。
サンプルレシピ
- 備考
- アメリカ選手権05 ベスト8 (参考)
- 使用者:Chris Manning
- フォーマット
- 最後期の黒緑型。
- サイドボードにはスライ対策の赤の防御円/Circle of Protection: Redが一枚刺しの平地/Plainsとともに採用されている。これは各種基本土地サーチにより容易に平地/Plainsをサーチできるからである。
- パーミッションには森の占術/Sylvan Scryingですべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters Allを持ってくる手法がとられている。
ミラディン・ブロック構築
ミラディン・ブロック構築では、クリーチャーや除去呪文で足を止めて死の雲/Death Cloudを撃つのが基本。
アドバンテージをとれるカードはあまり採用せず、死の雲/Death Cloudのカードパワーで押し切ると言ったほうが正しい。
親和対策のアーティファクト破壊を採用するため主に黒緑で組まれる。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリオーランド04 ベスト4 (参考)
- 使用者:Taylor Parnell
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (24) | |
3 | 腐食ナメクジ/Molder Slug |
4 | カルストダーム/Karstoderm |
4 | トロールの苦行者/Troll Ascetic |
3 | 永遠の証人/Eternal Witness |
3 | ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman |
4 | 社交の達人/Joiner Adept |
3 | テル=ジラードに選ばれし者/Tel-Jilad Chosen |
呪文 (12) | |
2 | 夜の囁き/Night's Whisper |
2 | 死の雲/Death Cloud |
4 | 残響する衰微/Echoing Decay |
4 | 恐怖/Terror |
土地 (24) | |
13 | 森/Forest |
9 | 沼/Swamp |
2 | ミラディンの核/Mirrodin's Core |
サイドボード | |
1 | 死の雲/Death Cloud |
1 | ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman |
1 | 血の臭い/Bloodscent |
4 | 忍び寄るカビ/Creeping Mold |
4 | 酸化/Oxidize |
4 | テル=ジラードの正義/Tel-Jilad Justice |
- デッキについてはWotC内のコラム(Deck Tech: D.C.Green)も参照のこと。
オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期
オンスロート・ブロック期のスタンダードでは、主に黒単色デッキで組まれている。
死の雲/Death Cloudではアーティファクトに関与しないため、初期はマナ・アドバンテージを取るために金属モックス/Chrome Moxやタリスマンなどのマナ・アーティファクトを使用することが多かった。
世界のるつぼ/Crucible of Worldsを投入したデッキは、特にるつぼクラウドと呼ばれ、稀に大いなる収穫者/Greater Harvesterをフィニッシャーとして採用している。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリ名古屋04 ベスト4 (参考)
- 使用者:射場本正巳
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (16) | |
4 | 首を狩る者/Headhunter |
4 | 騒がしいネズミ/Chittering Rats |
4 | 真面目な身代わり/Solemn Simulacrum |
2 | 大いなる収穫者/Greater Harvester |
2 | トリスケリオン/Triskelion |
呪文 (22) | |
4 | 夜の囁き/Night's Whisper |
3 | 血のやりとり/Barter in Blood |
2 | 死の雲/Death Cloud |
4 | 金属モックス/Chrome Mox |
4 | 残響する衰微/Echoing Decay |
3 | 威圧のタリスマン/Talisman of Dominance |
2 | 光と影の剣/Sword of Light and Shadow |
土地 (22) | |
17 | 沼/Swamp |
4 | ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus |
1 | 島/Island |
サイドボード | |
4 | 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch |
4 | 機械の行進/March of the Machines |
2 | 迫害/Persecute |
1 | 血のやりとり/Barter in Blood |
4 | 残響する真実/Echoing Truth |
- オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロックのバージョン。
- メインは黒単だがサイドから青がタッチされ親和対策の機械の行進/March of the Machinesが追加される。
- 本人曰く「朝の30分ほどで作った」ものらしいが、スイスラウンドは12-1-1、最終結果は堂々のベスト4入賞というのだからすごい。
エクステンデッド
ローウィン参入後のエクステンデッドでも黒緑のデッキが活躍している。
動きはThe Rockに近く、桜族の長老/Sakura-Tribe Elderからマナ加速して死の雲/Death Cloudや野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerなどのパワーカードを連発するグッドスタッフデッキである。
死の雲/Death Cloudや破滅的な行為/Pernicious Deed、滅び/Damnationなどの強烈なリセットによりビートダウンに対して強い。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリバンクーバー08 ベスト8 (参考)
- 使用者:Jason Fleurant
- フォーマット